このほかにも、台風15号の対応におきましては、
市民ニーズに即した情報を速やかに効果的に収集できず、また、収集された情報が大量かつ曖昧で、情報の集約、整理に時間を要したということで、速やかに情報提供できなかったことが課題であると考えています。
主な原因といたしましては、
情報収集の基本的な方針が明確でなかった。あるいは、
情報処理に必要な
人員配置や知識、経験値が不足していた。庁内で情報を共有する
システムの具体的な
運用ルールがなく、効果的な
情報処理ができなかったことなどが挙げられます。
このため、
総合サイトができるまでの当面の対応といたしましては、様々な災害をイメージした
情報収集における基本的な考え方を事前に決めておくこと。また、
情報処理に必要な
人員配置や
役割分担を含めた
運用体制を見直すこと。もう1点が、
災害情報を共有する
システムの具体的な
運用ルールを明確にすることで、これらの取組を進めてまいりたいと考えています。
このほかにも、これらの取組を確実に実行するためには、庁内の
関係部署と連携いたしまして、
災害情報システムを活用した
情報収集から提供までを一連の流れとする訓練を繰り返し実施することで、
災害情報を速やかに収集、提供できるよう取り組んでいきたいと考えております。
7
◯寺澤委員 昨年の反省を基に様々、きめ細かく対応していくことは分かりましたが、この
ポータルサイトは、今、もういろいろ類似的なアプリとかサイトとか、
気象情報についてもヤフーとか、結構いろんなツールがあるんですが、それらよりも優れた、通常のものよりも優れたもの、要するにこれを見ればちゃんと情報が取れますよというものができるんですかね。ほかのものとの比較はできているんでしょうか。
8
◯窪田危機管理総室次長 民間が保有する
災害情報とこの
総合サイトの違いですが、民間で保有しているものは今あるものを提供していただくということで、どちらかというと受動的なものになります。
一方で、この
総合サイトは、今、市民の皆さんの身近に起こっている
災害情報を速やかに収集して、必要な支援につなげていく双方向の
システムで、民間の事業者さんが提供しているものと、この構築しようとするサイトでは若干、違いがあると考えております。
9
◯寺澤委員 もう1点ですが、令和6年10月の
運用開始に向け、それまでにいろいろと
テスト運用とかをやっていくということですが、ちゃんとその
スケジュールどおりにいくのかということですね。できればもうちょっと早めに、10月は
台風シーズンですので、できればそれより前の方がいいかなと思うんですが、この
スケジュール感については正確にしっかり工程どおりできるのか、最後に教えてください。
10
◯窪田危機管理総室次長 総合情報サイトを確実に進めるための取組についてお答えいたします。
サイトを実装させるために特に重要な
ポイントは2つあると考えております。
1つ目は、職員や市民の皆さんが収集した
被害情報、あるいは
ライフライン事業者からの情報を速やかに集約、整理し、一元化できるサイトを構築すること。
2つ目は、これらの情報を素早く処理し、
災害対応の検討、あるいは市民の皆さんに情報提供するための
運用体制を整備することだと考えています。
まず、1つ目につきましては、
総合サイトが市民の皆さんと行政の双方向の
システムとなりますが、全国的にも先進的な取組となります。このため、
民間事業者の保有している専門的な知識、あるいは最新のデジタル技術を最大限に活用することと、豊富なノウハウやアイデアを取り入れていく必要があると考えております。このため、
業者選定におきましては、必要な機能はもちろんですが、使いやすさ、利用しやすさ、あとは
既存システムとの連携、
情報処理のスピードなどを
ポイントとして、より優れた技術を持っている
民間事業者を早期に選定することで、サイトの開発過程におきましても確認作業を行いながら、確実に
システムの構築ができるよう取り組んでいきたいと考えています。
次に、2つ目の
情報処理を素早くするための
運用体制につきましては、
被害情報や
ライフラインの状況を速やかに収集、整理、提供するために、この
基本計画策定業務を行政だけでなく、
ライフライン事業者、あるいは防災に精通する
学識経験者とサイトの
構築事業者で
プラットフォームを立ち上げる予定でございます。この
プラットフォームの中で様々な
連携方法を協議、調整して、サイトが確実に運用できるように体制を構築します。
また、サイトの実装に向けた
体制づくりとして、先ほども申しましたが、まずは来月から必要な訓練を繰り返し実施したいと考えております。そして、この訓練の中で見つかった課題を共有いたしまして、何度もチェックし、改善を重ねることで必要な
人員配置、あるいは
役割分担を明確にすること。もう1点が、速やかに
情報収集できる人材育成を行うことで、実効性の高い
運用体制をつくり上げて、確実に実装できるように取り組んでいきたいと考えております。
11 ◯石上委員 今の災害時
総合情報サイトの件でちょっと伺いたいんですが、この前の9月の台風のときに、1つの例なんですけれども、NHKのニュースのテロップで、
富士見地区については水道が出るようになりましたと流れたんですが、清水区の皆さんは
富士見地区がどこにあるか知らないと。というのは、静岡市の水道局のくくりで
富士見地区というのを載せたわけですが、清水区の
連合町内会なり地域の皆さんからは
富士見地区とはどこだという問合せがあったと。清水区の
水道業者に対して、おい、
富士見地区はどこだという問合せが来て、おらも知らないという話になったらしいんですよ。ということは、例えば、ここに
危機管理総室があって、水道局があって、下水道部があって、それぞれの認識の中で地域のネーミングをしていると思うんですが、それが、じゃ、
連合町内会なり地域の皆さんに浸透しているかというと、知らないよということがあるわけですね。だから、先ほどのお話の中で、
ライフライン事業者についても
プラットフォームの中に入っていただいて一緒にやっていきたいという話がありましたけれども、そういう言葉の使い方のそごといいますか、理解度がかなり違う可能性がありますので、しっかりと連携を取っていく必要があると思うのですが、要望を言うなということですから、その辺についての理解はありますかという質問にします。
12
◯窪田危機管理総室次長 総合サイトを運用する際に、今、委員がおっしゃったように、皆さんに分かりやすい情報を提供していくことが非常に重要になります。このサイトを運用する際に、基本的には市民の皆さんとか、
民間事業者の皆さんから情報提供していただくことを想定しております。これらを確実に運用するには、誤った情報、紛らわしい情報、あるいは意図的に混乱させるような情報も含まれてしまう可能性もありますので、こういったことを最新の
AI技術ですとか、職員の仕分の方法、情報の処理の仕方をちゃんと確認しながら確実に実装するということ。あるいは、先ほどの地名についても、市民の皆さんに浸透している分かりやすい地名を表記するなど、工夫することで改善していきたいと考えております。
13
◯風間委員 資料-1の7ページ、
危機管理総室の災害時
総合情報サイトの件ですが、大
規模災害時に非常に有効なツールであると思います。構築については大変期待しているわけではありますけれども、情報はつくる側と、受ける側がありまして、つくる側についてはかなり綿密な対応をしていくという御説明が今ありましたけれども、これを受ける側にしてみると、せっかく有効な
システムがあっても、それが災害時に伝わらなければ仕方がないと思っています。つまり、
通信環境を含めて、携帯端末が果たして有効に活用できるのだろうかということを考えていきますと、
Wi-Fiの環境であるとか、電源の関係であるとか、そういったところまでしっかりケアをしていかないと、実際に災害時に受け手側に支障があって有効に活用できないことがあると思うんですけれども、その点はどうなんでしょうか。
14
◯窪田危機管理総室次長 この
総合サイトを活用するための
環境整備についての御質問ということでよろしいでしょうか。(「はい。」)
総合サイトの活用には、まず
通信環境の確保が大前提ということになります。そのためには、
避難所自体の
環境整備、あるいは
通信事業者が保有する移動式の
通信基地局などの活用が必要となります。
避難所につきましては、現在、基本的に
公共施設や
民間施設の活用を前提としていることもありますので、今後、皆さんが確実に情報を得るための
環境整備を進めるに当たり
施設管理者との連携、調整が必要であると考えております。
例えば、現在、小中学校には
Wi-Fi環境がございます。一方、生涯
学習交流館などでは一部の施設のみに環境が整備されている状況で、運営は
指定管理者が行っていることもあります。避難所の
環境整備を進めていくには、この施設の
所管部署と
指定管理者と、例えば平常時と災害時の使い分け、あるいは必要なデータの
通信容量とエリアの設定、
あと費用負担の在り方なども含めて、今後、整理する必要があると考えています。また、大
規模災害時には
避難所自体が利用できないことも想定されること、あと、総務省も、災害時だけでなく、教育や観光分野と連携した
Wi-Fiの効果的な
活用方法を示していますので、そのような状況も含めて
環境整備の在り方を検討する必要があると考えています。
一方で、先ほども申しました、
通信事業者が保有する移動式の
通信基地局は機動性がありまして、必要な場所に配備することで
通信環境が確保できます。ただ、基地局の台数とか利用可能な回線数が限られていることもありまして、大
規模災害時には他都市でも利用することを考えますと、静岡市の多くの避難所の環境を補うことが難しいという課題もありますので、これらを含めまして、今後も
施設管理者とか
デジタル化の
関係部署と継続して、避難所の
通信環境の確保について、メリット、デメリットも考慮しながら総合的に判断する必要があると考えておりますが、少し時間がかかると思います。当面は、先ほども申しました、同報無線の
デジタル化の着実な推進、
防災ラジオ、テレビの
データ放送の
有効活用、あるいは市民に身近な避難所の
体制整備などを進めまして、
災害情報が皆さんに提供できるように取り組んでいきたいと考えております。
15
◯佐藤委員 資料-1の7ページですけれども、
静岡デザイン専門学校が新築されるということで、今ある
静岡デザイン専門学校の跡地はどのようになるのでしょうか。
16
◯柴移住・
事業推進担当課長 今ある
静岡デザイン専門学校の跡地利用についてですが、同じ
学校法人が運営します
静岡エア・リゾートが入る予定となっておりまして、その跡地は利用されることになります。
17
◯山本委員 すみません、私も1点だけ。
資料-1の8ページ、
ふるさと寄附金受入推進事業。今回、増額ということで、実際に寄附が何件くらいで、大きな金額とかがあればその辺の状況を教えていただきたいということと、人気の返礼品とか最近の傾向等を併せて教えていただきたいと思います。
18
◯安竹財政課長 まず、今年度の
ふるさと寄附金の状況ですけれども、この1月末現在で全国から、寄附金が、
ふるさと納税ということで7億7,000万円ほど集まっています。昨年度の同時期で見ると、寄附金が3億5,800万円ほどですから、2.15倍ほど増えています。
本年度は特に、9月に起こった台風15号の関係で、
災害復興支援のための
寄附金特設サイトを利用させていただきまして、9月27日から
災害復興のための寄附も併せて集めさせていただいております。この7億7,000万円の内数ですけれども、1月末現在で1,600万円ほど全国から集まっている状況でございます。
寄附件数としては、1月末現在で4万4,000件ほどになります。これは前年比70%増、1.7倍でございます。
それから、もう1つ、人気の返礼品でよろしいでしょうか。
委員長、本市で今、一番人気のある返礼品の
サンプルをお持ちしたので、御紹介させていただいてもよろしいでしょうか。
19
◯池谷委員長 どうぞ。
20
◯安竹財政課長 今、お持ちしたのは、本市で今、一番人気がある清水区の
モンマルシェ株式会社のスープでございます。これを
サンプルで御紹介させていただきますけれども、今、職員が持っている箱が8個入りの返礼品になります。この8個入りが、静岡市の
人気ベストテンの中の第1位です。これが1月末現在で約7,100個以上出ています。この
モンマルシェのスープは、これ以外に16個入りとか、24個入りとか、寄附の額が上がるほど当然、個数も増やして、
モンマルシェさんに提供していただいておりまして、
ベストテンの中で1位が8個入り、2位が16個入り、それから4位が4個入りのセットで、1、2、4位を占めていると。7億7,000万円のうちの大体20%、1億5,000万円ほどをこの
モンマルシェの3種類のセットで占めています。
これ以外に、缶詰、
JAしみずさんで出していただいているイチゴ、それからトマトのレッドオーレは以前から変わらずの
人気商品で出ております。新しい
人気商品としてはこの
モンマルシェのスープと、清水区の
ホワイト餃子が3位で人気を集めております。
21
◯内田委員 それじゃ、皆さんからも質問が出された
危機管理総室にお聞きしたいと思います。先ほどのサイトは、令和6年10月に
供用開始になっていますが、もう少し早められないのかなという意見が出て、いろいろ都合はあると思うんですが、民間との違いで、今、起こっている
災害情報を発信していくよと先ほど答弁されました。これは名前についているように静岡型とうたっているわけですけれども、この静岡型というのはどこがどう違うのか。先ほど答弁された民間との違いで、今、起こっている災害を発信することが静岡型なのか。その辺の違いは、どのように考えているんでしょうか。
22
◯窪田危機管理総室次長 今回つくろうとしている
災害情報サイトと、民間が保有している
災害情報サイトの違いでございますが、静岡型というのは、市民の皆さんから提供していただいた情報をサイトに取り込んで、その情報を基に
災害対応につなげるということと、その情報をサイトで加工しまして、例えば断水であるならば、その
断水エリアの中でどこに給水所があるのかとか、
携帯トイレを配っているのかとか、ここに
シャワー設備があるので使えますよという支援の情報も、いただいた情報を基にそれらの情報も加えた上で市民の皆さんに提供していくというところで、まさに今、起こっている災害の対応策も含めて市民の皆さんに提供できることが、民間の事業者が保有しているサイトとこちらのつくろうとしているサイトの大きく違う点として挙げられると思います。
23
◯内田委員 あまり違いがないように感じるんだけれども、令和6年10月から運用するということで、諸準備があると思うんですが、台風15号の中でもいろいろ問題があって、情報が届かないとか、届きにくかったということで、
先ほど説明があったところです。
中間報告も出されているんですけれども、このサイトが6年10月頃に
運用開始すると、民間との違いを含めて、今、答弁いただいたような内容で徹底すると思うんですが、これは先ほどの質問でもありましたけれども、こういう形でやりながらも、このサイトを十分活用してもまだ情報が届かないところがあると、活用できない人もいるということです。台風15号の問題でも、十分に届かなかった情報についてどう対応するのかを懸念する声がかなりあったんですけれども、これはこれとして大きな役割を果たすと思うんですが、このサイトを活用できない、利用できない人たちへの対応を事前に検討されていると思うんですけれども、その
検討状況はどうなっているんでしょうか。
24
◯窪田危機管理総室次長 災害時情報サイトが使えない、例えばスマートフォンとかパソコンが利用できない方への対応についてでございますが、総務省の2020年の統計によりますと、個人のインターネットの利用率が83.4%で、もう8割以上の方がこういったインターネットの環境を利用して
災害情報を取得できるという数字が出ております。また、13歳から59歳になりますと、もう90%を超えているという状況です。
ただ、残りの方には
災害情報がまだ届きにくいという状況ですので、皆さんが
災害情報を取得しやすい環境を整備することで、先ほども申しましたが、現在は、
防災ラジオとテレビの
データ放送で主に
緊急情報を流しておりますが、これらに加えて被災者の支援に関する情報も付け加えて内容を充実させていきたいと考えています。
また、今、同報無線の
デジタル化も進めております。この同報無線の
デジタル化を進めますと、音声が明瞭になるということと、あと放送エリアが拡大できるということ。あと、これはちょっとスマートフォンとかを持っていないと対応できないんですが、
放送内容を文字情報としても伝えられるというメリットもございますので、それも並行して進めているところです。
また、避難所の体制を整備するということで、今回、停電で皆さんへの情報が一時、途切れてしまったということがありますので、そういった市民の皆さんへの情報が途切れないような対策、あるいは避難所に来た方が
災害情報をいつでも見られるような環境を整えることも現在進めている状況でございます。
25
◯内田委員 スケジュールの関係で、令和5年4月の
ポータルサイト運用開始から始まって、令和6年10月に
総合情報サイト運用開始という形になっているんですけれども、これを進める上で、先ほど
公共施設だとか民間の施設や人の協力を得て進めていくという形であって、生涯
学習交流館でのサイトの活用だとかいろいろあろうかと思うんですが、仮に公民館は公民館で活用すると。防災の拠点ですから、そこは重要視されると思うんですけれども。そうしますと、公民館だけ見ると、今、運営を受けている人たちとの仕様書の変更問題なんかも出てくるんじゃないかと思うんですね。そういう点で公のところはスムーズにいくと思うんですけれども、民間の施設や人へのそういう手続関係、協力関係も出てくるんじゃないかと思うんですが、この
スケジュールの中でそういう民間の人たち、それから公の施設との連携をどういう形で進めようとしているのか。それも結構時間がかかるのかなという感じがするんですが、それは大丈夫でしょうか。
26
◯窪田危機管理総室次長 この基本計画を進めるための
スケジュールという観点で答えればよろしいですか。(「そうです。」)
まず、
運用開始までの
スケジュールにつきましては、来月、3月初旬から
業者選定の手続を進めまして、5年度の当初には委託事業者を決定したいと考えています。
先ほども言いましたが、このサイトを構築するために、行政の関連部署と
ライフライン、あと公共交通機関などの事業者さん、あとは、防災の
学識経験者などに入っていただいて、
プラットフォームを立ち上げる予定でおりますので、まずこの人選と呼びかけを進めまして、6月ぐらいには本格的な体制を構築したいと考えています。
また、この
プラットフォームで意見の集約と共有を図りまして、そこから出たアイデアとかを基にサイトに必要な機能や
システムの性能、仕様などを整理し、11月には
システム開発に係る予算措置の手続を進めたいと考えています。
また、12月からこのサイトの開発に着手するということで、開発の過程においても確認作業を行いながら、令和6年8月ぐらいから
テスト運用を行いまして、10月の実装につなげていこうと考えているところでございます。
27
◯池谷委員長 ほかにないようですので、質疑を終了いたします。
次に、要望・意見、討論に移ります。
要望・意見、討論はありませんか。
28
◯寺澤委員 自民党です。提出された全議案に賛成いたします。
意見・要望ですが、災害時情報
総合サイトでございますけれども、私もいろいろ質問等を申し上げましたが、やはり、我々としてはやっとこのサイトの構築まで来たかなという実感があります。ですから、
民間事業者、
ライフライン事業者等も含めてしっかりとしたものを、ほかのサイトと比較して、正確な情報がしっかりと伝わる、そんなサイトにしていただければと思います。先ほどもありましたけれども、災害時は、やはり情報の錯綜、偽情報とか、あるいは言葉、地区名の違いとか、我々地元でも断水していないところに断水していますという情報が流れたこともありましたので、このサイトでちゃんと正確に伝わることを願っているところでございます。
ただ、先ほどインターネットの普及率が83%であるということでしたが、やっぱりアナログの方が結構いらっしゃいます。たとえネットを見られても、細かい操作ができないという方も結構いますので、そういった弱者の視点に立って、我々はこのサイトを使わせていただいて、いろいろ有効に情報を拾えるんですが、そうできない方がやっぱり多数いらっしゃると思いますので、その辺りは
防災ラジオとか地域の自治会に頼っていろいろ情報伝達するとか、しっかりとやっていただきたい。特に情報が速やかに正確に伝わることが大事ですので、そういった弱者目線への対応もしっかりとしながら、すばらしいものをつくっていただければと思っております。
29
◯風間委員 創生静岡も全議案に賛成でございます。
今も話がありました、災害時
総合情報サイトですけれども、非常時において確実に、的確に機能するよう、ぜひ全方位に目を配って、この
システムを有効に活用できる環境を整えていっていただきたいと思います。
特に、先ほどもありましたけれども、生涯
学習交流館の
Wi-Fi環境の整備等については、他の部署と関連することになろうかと思います。この辺は、時間がかかるというお話もありましたけれども、できるならば、スタートと同時にしっかりと
環境整備も終わるような形が望ましいかと思いますので、十分な御配慮をお願いいたします。
30
◯山本委員 私たち会派、公明党も全議案に賛成です。
要望・意見といたしまして、先ほどからお話に出ている災害時
総合情報サイトは、市民に分かりやすくて伝わりやすいものにしていただきたいなということが1つ。
それと、最近のトルコ地震の関係を見ていて、何というんでしょう、本当に情報は確かに大事ですけれども、その前に、やっぱり自分の命は自分で守るといった視点での何か情報発信の在り方を、市民に少し伝えていくことも大切ではないのかなと思いますし、大規模地震が発生した場合に、電気とかいろんなインフラが途絶えてしまう。そのバックアップ機能といいますか、対策をどうするんだというところを、やはり市民にもちゃんと、こうした場合はこうしておいたほうがいいですよ、もしくはこうなりますよということもしっかりと伝えていくということも必要ではないかなと思いますので、そういったことも今後、検討していただきたいなと思います。
もう1点、
ふるさと寄附金の関係でありますが、
モンマルシェですか、非常に
人気商品だということでいい傾向だなと思います。
また、今度は市ももう少し積極的になって、次の新商品とかいろんな企業とコラボというか、連携を取りながらもう一歩進めていただきたいなと思います。
31
◯佐藤委員 志政会です。全ての議案に賛成いたします。
今、皆さんがおっしゃっているように、災害
総合情報サイト構築事業についてですけれども、私たち市民としては安心・安全についてはとても敏感なんですが、先日の台風においても、自分でやること、自分でできることは頑張って自助努力はしたと思うんです。また、自治会の人たちも共助ということで頑張ってくださったと思うんですけれども、何といっても最終的には公助に頼らざるを得ないということが現実として出てきたと思うんです。今、自民党さんもおっしゃっていましたけれども、どれだけ弱者にとって頼れるものになっているかが一番大事なことだと思っておりまして、
総合サイトの中で誰一人取り残さないという点について、もう少しきめ細かくケアをしていただくような方向性で対応していただければと思っております。
それから、もう1点、私立大学等施設整備事業についてですけれども、駅前に若者が来ることによって、本当に静岡市のにぎわい創出ができるのではないかと。また、今まであったデザイン専門学校のところにも同じ系列の若者たちが集まるような施設が移転してくるということですので、若者たちが活気ある静岡市をつくる原動力になるような移転事業であってほしいと思っております。
32
◯内田委員 全議案賛成です。
皆さんから出されています災害時
総合情報サイトの件ですけれども、83%を超えるインターネットの活用があるということが言われましたが、やはり全ての人たち、弱者を含めて活用を徹底するのはなかなか難しい問題だと思います。台風15号ではやっぱりこれが最大の課題だったと思っています。そういう点では、これから新年度を迎えるわけですけれども、必要な予算措置や人員の配置問題を含めて、安心・安全という立場で本当に令和6年10月に機能するように検討して、いろんな場面で意見を求めながら進めていっていただければありがたいなと思います。
33
◯池谷委員長 ほかにないようですので、要望・意見、討論を打ち切り、これより採決を行います。
特に反対の討論はありませんでしたので、議案第8号中所管分、議案第11号、議案第12号及び議案第25号の4件を一括して簡易採決にてお諮りいたします。
議案第8号中所管分外3件は可決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」〕
34
◯池谷委員長 御異議なしと認め、議案第8号中所管分外3件は可決すべきものと決定いたしました。
──────────────────────────────
35
◯池谷委員長 次に、
報告事項に移ります。
初めに、静岡市役所清水庁舎移転新築に係る公金支出返還請求事件の控訴について報告を聞くこととします。
36 ◯大瀧管財課長 令和4年10月6日、静岡地方裁判所により判決が言い渡されました、令和3年(行ウ)第14号、静岡市役所清水庁舎移転新築に係る公金支出返還請求事件に関し、12月14日に東京高等裁判所より静岡市長宛てに控訴状が届きました。その内容と対応状況について御報告いたします。
訴訟の概要でございますが、静岡市と株式会社佐藤総合計画との間で締結された平成25年度清水庁舎建築物耐震性能検討業務に係る委託契約について、受注者に耐震性能を作為的に低く算出させるなど、本件業務に関する公金の支出が違法であるとして、静岡市長田辺信宏に対し、同人に対する本件業務に関しまして、支出した委託業務の金員及びこれに対する支出日から支払済みまで年5分の割合による金員の返還請求権の行使を求めるものです。
第1審の判決の内容でございますが、本件訴えを却下する。訴訟費用は原告らの負担とするというもので、判決理由は、本件訴えはその監査請求が地方自治法に定める監査請求期間内にされたと言えず、正当な理由を認めることもできないことから、適法な監査請求を経ていない不適法な訴えであるとの理由でございました。
その後、控訴人らは判決について全部不服であるということで控訴を提起したところでございます。
控訴概要でございますが、現判決を取り消し、被控訴人は静岡市長田辺信宏に対し支出した委託業務の金員及びこれに対する支出日から支払済みまで年5分の割合による金員の返還請求権の行使を求めるものです。
また、本件につきましては、2月16日、第1回口頭弁論が予定されており、現在、係争中となっております。
37
◯池谷委員長 ただいまの報告に対し、質疑等はありますか。
〔「ありません」〕
38
◯池谷委員長 特にないようですので、質疑等を終わります。
次に、損害賠償請求事件の判決について報告を聞くこととします。
39 ◯三浦公営競技事務所次長 令和4年9月定例会
総務委員会におきまして報告いたしました損害賠償請求事件について、本年2月2日、静岡簡易裁判所において判決がありましたので、御報告いたします。
訴訟の概要ですが、マスク不着用を理由に静岡競輪場への入場を禁止したこと等に対し、原告が精神的苦痛を感じたとして、市に慰謝料10万円を請求したものです。
口頭弁論は昨年の11月10日と12月15日の2回行われました。
判決の内容ですが、市の行為に違法性は認められず、原告の請求を棄却する。裁判の費用についても原告の負担とするものとなっており、本市の主張が全面的に認められたものとなっております。
なお、判決後2週間は控訴することができまして、市は控訴しませんが、原告がこの期間内に控訴しなければ今回の判決が確定します。
40
◯池谷委員長 ただいまの報告に対して、質疑はありますか。
〔「ありません」〕
41
◯池谷委員長 特にないようですので、質疑を終わりにします。
報告事項は以上になります。
──────────────────────────────
42
◯池谷委員長 以上で本日の日程は全て終了いたしました。
これをもちまして
総務委員会を散会いたします。
午前11時4分散会
──────────────────────────────
総務委員長 池谷 大輔
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