3月29日には、
空家対策に関する
連携協定調印式を行いました。
これは、市と
県宅地建物取引業協会をはじめ
空家対策に関連する7つの団体により協定を締結したものであります。
現在、本市では、第2次
空家対策計画に基づき、空家の利活用の促進や空家とならないための予防対策などに取り組んでいるところであり、関係団体とより一層連携を強化し、効果的な
空家対策を進めてまいりたいと考えております。
4月3日には、東近江市
総合運動公園、
布引グリーンスタジアムの
大型フルカラーLED電光掲示板の整備が完了し、除幕式を行い、オープニングセレモニーとして、ジャパンラグビートップチャレンジリーグの公式戦が開催されました。
グリーンスタジアムは、これまでから陸上競技、サッカー、ラグビーなどの公式戦に利用され、好評を得ておる施設でありまして、今回の機能強化により、
本市スポーツ振興の拠点として広くPRを行い、さらなる活用を図ってまいりたいと考えております。
4月23日には、道の駅「
奥永源寺渓流の里」を起点とした
自動運転サービスの出発式が行われました。
令和元年に長期の実証実験が行われておりますが、今回、全国で2番目となる社会実装として
自動運転サービスが提供されることとなったもので、高齢化が進む中山間地域の大切な交通手段として活用されることを期待するとともに、鈴鹿10座を訪れる登山者の
利便性向上にもつながるものと考えております。
5月10日には、八日市駅前
市有地活用事業に係る
事業協定調印式を行いました。これは、
近江鉄道八日市駅に隣接する市有地を、本市が整備を行う
駅前広場整備事業と官民連携で実施する
拠点施設整備事業の枠組みを定める協定として、市、
八日市商工会議所及び
東レ建設株式会社の3者により行ったものでございます。
この事業は、本市の最重要施策であります
中心市街地活性化に大きく寄与する事業の一つとして認識をいたしておりまして、大いに期待をしているところでございます。
5月27日には、
歴史的資源を活用した
地域活性化に関する
連携協定の調印式を行いました。先人から受け継いだ
歴史的資源である
五個荘近江商人屋敷や奥永源寺の古民家等の地域資源を宿泊施設などに再生し、これらを活用した観光施策を強力に推進することにより、本市の産業・経済の活性化及び地域活力の創出を図ろうとするもので、全国で古
民家再生等による
まちづくり事業を手がける
株式会社NOTEと
連携協定を締結したものでございます。
今後、
歴史的資源のさらなる利活用を図るとともに、本市の魅力発信や
知名度向上につなげてまいりたいと考えており、今回の協定締結は、市内に数多く存在する全国に誇るべき歴史・文化・伝統に磨きをかける大きな一歩になるものと期待しているところでございます。
5月27日、28日には、滋賀県を会場に「東京2020
オリンピック聖火リレー」が行われました。
本市では、5月28日に
感染症対策を万全に行った中で、市役所から八日市駅までの1.3キロメートルを7人のランナーにより聖火が引き継がれました。
コロナ禍のため制限などがございましたが、東京2020
オリンピックの開催に向け、大いに盛り上げていただいたところでございます。
さて、本定例会におきましては、18億9,000万円の
補正予算を提案させていただきます。
令和3年度
一般会計当初予算は、2月に市長選挙を控えておりましたため、経常経費や継続事業を中心とした骨格予算としておりましたので、今回、
政策的経費等を盛り込んだ
補正予算を編成いたしました。
コロナ禍であっても、市政が停滞することなく重要施策を推し進めることができるよう、限られた財源を効果的かつ重点的に配分し、補正後の予算総額は493億9,000万円で、前年度と同規模の予算といたしました。
補正予算の編成に当たっては、市民の生活を守ることを最優先に考え、喫緊の課題であります
ワクチン接種をはじめとする
新型コロナウイルス感染症対策に万全を期すとともに、市民生活や地域経済に与える影響を最小限に抑制し、この国難とも言える危機の克服を目指します。
加えて、これまで着実に進めてまいりました地方創生の歩みをさらに進めるため、鈴鹿の山々から琵琶湖までの広大な市域の
スケールメリットを最大限に生かし、市民が誇りを持ち、安全で質の高い暮らしを享受できるよう、10年先、20年先を見据え、強く豊かな東近江市の創生に向けた未来志向の予算といたしました。
政策的経費を盛り込んだ
補正予算として重点的に取り組む施策について、第2期東近江市まち・ひと・し
ごと創生総合戦略の4つの柱に沿って基本的な考えを申し述べたいと思います。
1つ目の柱であります「働き住み続けたい活力ある東近江市の創生」につきましては、まちの中核となる
中心市街地活性化では、
近江鉄道八日市駅周辺のさらなる活力とにぎわいの創出に向け、八日市駅前広場の整備を進めるとともに、延命新地の修景整備や空き店舗を再生し新たに起業する事業者に対し、引き続き支援を行うことといたします。
農業分野では、魅力ある「儲かる農業」の実現に向け、米中心の生産から収益性の高い野菜生産への転換・拡大を図ることへの支援を行うとともに、関係機関と連携して、
新規就農者への総合的な
サポート体制の構築を図ります。
また、ため池の防災・減災調査や
農業水利施設の更新整備に係る計画策定も行います。
2つ目の柱であります「行きたい住みたい魅力ある東近江市の創生」につきましては、昨今、
アウトドア活動が注目される中、本市の豊かな自然を求めて、
奥永源寺地域を中心とした広い地域を訪れる観光客や
キャンプ場利用者、登山者などの快適性を確保するため、
観光トイレの整備を進めるとともに、琵琶湖に隣接する「
能登川水車と
カヌーランド」の
有効活用に向けた調査検討を進めます。
また、森里川湖により育まれた本市の奥深い歴史・文化を市内外に広く伝えるため、博物館の在り方の検討を行うとともに、
名神高速道路(仮称)
黒丸スマートインターチェンジの開設を見据え、周辺地域の施設や土地の
有効活用を図るための検討を行います。
さらに、
文化振興施設、図書館、
スポーツ施設の整備も進めてまいります。
次に、3つ目の柱であります「若い世代が希望をかなえる夢のある東近江市の創生」につきましては、安心して子育てできる環境を整えるため、
認定こども園の整備を行うとともに、
民間保育所等の安定的な運営を促進するため、保育人材の確保に向けた新たな支援を行います。
また、
子どもたちが身近な自然に親しみ、地域への郷土愛を育むことを目指して、本市の多様性のある豊かな自然を活用した里山保育を実施いたします。
教育分野では、安心して楽しく学べる学校環境を整えるため、小・中学校の体育館等の整備を進めるとともに、
遠距離通学をする児童・生徒の
通学用バスの更新を行います。
また、今後の本市の教育の方向性を示す
教育振興基本計画の見直しにも取り組みます。
最後に、4つ目の柱であります「誰もが安心して暮らせる豊かな東近江市の創生」につきましては、
公共交通の分野では、将来にわたり
公共交通機関の維持発展を図るため、
近江鉄道の
運賃割引特別乗車券の発行や
地域鉄道再生のための寄附制度を新たに創設し、乗客増や支援の輪を広げてまいりたいと考えております。
また、
蒲生医療センターの機能向上に伴い、利用者の
利便性向上を図るため、新駅設置の検討を始めます。
さらに、
コミュニティバス再編計画の策定や路線バスの運行支援など
公共交通を確保する取組を強化してまいります。
都市基盤の整備としては、市道等の整備や長寿命化、通学路の安全対策を着実に進め、安心して暮らせる道路環境を整えるとともに、本市への人の流れを創出するため、
JR能登川駅周辺の土地活用に関する検討や空家等の総合的な相談体制を構築してまいります。
健康福祉分野では、障害者の暮らしをサポートするため、
住宅改造助成や
障害者施設の整備を支援いたします。
また、新たにがん患者へのウィッグや補整下着の購入助成、
骨髄等移植ドナー登録者への助成を実施いたします。
新型コロナウイルス感染症対策につきましては、第八弾として、
新型コロナウイルス感染症の拡大を防止し、ワクチンの接種体制を強化するための追加費用を計上するほか、
コロナ禍で影響を受けている中小企業や
小規模事業者等に対するきめ細やかな支援を商工団体を通じて実施いたします。
また、
学童保育所、
病児保育室、
子育て支援センターにおける
感染症対策の強化を行うとともに、緊急的な対応に備えて、予備費を増額いたします。
以上、
政策的経費を盛り込んだ
補正予算の概要について述べてまいりましたが、各施策の推進に当たりましては、これまで以上に関係部局が十分に連携し、より効果が発揮できるよう全力で取り組んでまいりたいと考えております。
本日御提案させていただきます議案は、専決案件3件、予算案件1件、条例案件6件、その他案件3件、人事案件1件の合計14議案でございます。どうか慎重に御審議をいただきまして、適切な御決定を賜りますようお願い申し上げまして、開会に当たっての挨拶とさせていただきます。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
△日程第2
会議録署名議員の指名
○議長(市木 徹) 日程第2 「
会議録署名議員の指名」を行います。
会議録署名議員は、会議規則第81条の規定により、16番
西澤由男議員、17番西村純次議員を指名します。
△日程第3 会期の決定
○議長(市木 徹) 日程第3 「会期の決定」についてを議題とします。
お諮りします。
今回の定例会の会期は、本日から6月30日までの31日間とすることに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(市木 徹) 御異議なしと認めます。
よって、会期は、31日間と決定しました。
△日程第4 議案第27号から議案第40号まで
提案説明
○議長(市木 徹) 日程第4 議案第27号から議案第40号までを一括議題とします。
提出者に提案理由の説明を求めます。
市長。
○市長(小椋正清) 本日、提案いたします議案第27号から議案第40号までの14議案につきまして、順次、御説明を申し上げます。
議案第27号から議案第29号までの3議案につきましては、令和2年度東近江
市一般会計補正予算、令和2年度東近江
市介護保険特別会計補正予算及び東近江市
税条例等の一部を改正する条例の制定について、
専決処分事項の承認を求めるものでございます。
令和2年度東近江市各
会計補正予算書及び
補正予算に関する説明書の1ページをお開きください。
議案第27号でございます。令和2年度東近江
市一般会計補正予算(第13号)につきましては、歳入において、市民税の増収や
地方特例交付金等の
各種交付金、
特別交付税等の確定による増収が見込めましたことから、
財政調整基金及び減債基金からの繰入金を減額したものでございます。
歳出では、
新型コロナウイルス感染症対策事業の完了等による金額の調整や公債費に係る
利子償還金の精査、
退職手当基金への水道事業及び
下水道事業負担金分の積み立てなどにより、1億9,618万1,000円を減額し、
歳入歳出予算の総額を665億9,188万2,000円と定め、令和3年3月31日に専決処分をしたものでございます。
次に、31ページをお開きください。
議案第28号、令和2年度東近江
市介護保険特別会計補正予算(第3号)につきましては、令和2年度
給付費実績に伴う
社会保険支払基金交付金が翌年度交付となりましたことから、
介護保険財政調整基金の積立金を5,996万9,000円減額し、令和3年3月31日に専決処分したものでございます。
続きまして、令和3年6月
東近江市議会定例会議案書の5ページをお開きください。
議案第29号、東近江市
税条例等の一部を改正する条例の制定についてにつきましては、
地方税法等の一部改正に伴い、本市条例の一部を改正する必要が生じましたことから、令和3年3月31日に専決処分したものでございます。
続きまして、令和3年度東近江市
一般会計補正予算書及び
補正予算に関する説明書の1ページをお開きください。
議案第30号、令和3年度東近江
市一般会計補正予算(第1号)は、
歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ18億9,000万円を追加し、
歳入歳出予算の総額を493億9,000万円と定めるものでございます。
主な歳出の内容につきましては、総務費では、バス・
鉄道活性化事業として
生活交通路線維持費補助金や
地域鉄道再生基金の創設に係る費用、
中心市街地にぎわい創出事業として、八日市駅前
広場整備工事、
コミュニティセンター整備事業、マイナンバーカードの交付のための
業務委託料などに3億4,419万4,000円を計上するものでございます。
民生費では、
学童保育所等における
感染拡大防止のための備品購入や、
民間保育所における保育士の処遇改善を図るのための
経営安定化補助金や、さらに人材確保に向けた補助金などに9,910万円を計上するものでございます。
衛生費では、
新型コロナウイルスワクチン接種事業などに1億24万5,000円を計上するものでございます。
農林水産業費では、
県営土地改良事業や
担い手支援、水田野菜の生産振興、林業振興などに1億972万8,000円を計上するものでございます。
商工費では、
コロナ対策として、
中小企業等への支援、
観光施設改修工事や
観光資源ブランド化推進事業などに1億1,948万2,000円を計上するものでございます。
土木費では、道路や交通安全施設の整備、急傾斜地対策、空家等対策として、空家バンク制度の運営費用、定住移住・子育て促進住宅取得事業などに4億3,354万5,000円を計上するものでございます。
消防費では、消防団活動施設整備工事や防火水槽整備事業などに4,196万3,000円を計上するものでございます。
教育費では、小・中学校施設の整備、図書館や博物館の改修、博物館構想の検討、国スポ・障スポの開催に向けた施設の改修や(仮称)文化スポーツ学研ゾーン構想の検討、文化財保護事業、史跡等管理運営事業などに4億5,853万5,000円を計上するものでございます。
諸支出金では、歴史文化芸術振興基金積立金や
地域鉄道再生基金積立金などに3,320万8,000円を計上するものでございます。
予備費では、
新型コロナウイルス感染症に関し、不測の事態に柔軟かつ迅速に対応するため、1億5,000万円を増額するものでございます。
歳入の主なものといたしましては、国・県支出金に3億7,816万9,000円を、
財政調整基金をはじめとする基金繰入金に8億円を、繰越金に1億6,219万5,000円を増額するものでございます。
次に、4ページをお開きください。
第2表「債務負担行為補正」では、戸籍・住民基本台帳管理業務のほか5件につきまして、後年度にわたり事業を実施するため、その期間と限度額について追加するものでございます。
次に、5ページ、第3表「地方債補正」につきましては、辺地対策債2,920万円を追加するとともに、市道新設改良事業や道路橋梁事業、小学校義務教育施設整備事業、
文化振興施設整備事業などの財源として、合併特例債を4億2,970万円増額し、限度額を8億3,620万円に変更するものでございます。
続きまして、令和3年6月
東近江市議会定例会議案書にお戻りいただきます。15ページをお開きください。
議案第31号、東近江市特別職の職員の給与に関する条例及び東近江市教育長の給与及び旅費等に関する条例の一部を改正する条例の制定についてにつきましては、特別職の職員を任用するための条件を整備するため、本市条例の一部を改正するものでございます。
次に、17ページ、議案第32号、東近江市税条例の一部を改正する条例の制定についてにつきましては、
地方税法等の一部改正に伴い、本市条例の一部を改正するものでございます。
次に、22ページ、議案第33号、東近江市
国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定についてにつきましては、新型インフルエンザ等対策特別措置法の一部改正に伴い、本市条例の一部を改正するものでございます。
次に、24ページ、議案第34号、東近江市
指定居宅介護支援等の指定並びに
指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準を定める条例等の一部を改正する条例の制定についてにつきましては、指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準等の一部改正に伴い、本市条例の一部を改正するものでございます。
次に、28ページ、議案第35号、東近江市
地域鉄道再生基金条例の制定についてにつきましては、基幹交通であります地域鉄道を将来にわたって守り続けていくため、多様な主体の参加によって
近江鉄道線の維持存続の機運を高めることを目的に、東近江市
地域鉄道再生基金を創設するものでございます。
次に、31ページ、議案第36号、辺地に係る
公共的施設の
総合整備計画を変更することにつき議決を求めることについてにつきましては、
奥永源寺地域において辺地に係る
公共的施設の
総合整備計画を変更いたしたく、市議会の議決を求めるものでございます。
次に、36ページ、議案第37号でございます。東近江市
固定資産評価員の選任につき同意を求めることについてにつきましては、東近江市
固定資産評価員大平政樹氏が、令和3年5月31日をもって辞職されますので、後任に木瀬重広氏を選任いたしたく、市議会の同意を求めるものでございます。
続きまして、別冊の令和3年6月
東近江市議会定例会議案書(その2)の1ページをお開きください。
議案第38号、東近江市
蒲生医療センターがん診療棟増築工事の施工に伴う変更協定の締結につき議決を求めることについてにつきましては、令和2年6月25日に締結しました東近江市
蒲生医療センターがん診療棟増築工事の施工に伴う協定の一部を変更いたしたく、市議会の議決を求めるものでございます。
次に、3ページでございます。議案第39号、損害賠償の額を定めるにつき議決を求めることについてにつきましては、令和3年3月29日に東近江市八日市清水二丁目地先で発生しました公用車による事故に対する損害賠償の額を定めたく、市議会の議決を求めるものでございます。
続きまして、別冊の令和3年6月
東近江市議会定例会議案書(その3)の1ページをお開きください。
議案第40号、東近江市
手数料条例の一部を改正する条例の制定についてにつきましては、行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律の一部改正に伴い、本市条例の一部を改正するものでございます。
以上、御説明を申し上げましたが、どうか慎重な御審議をいただきまして、適切な御決定を賜りますようお願い申し上げまして、説明とさせていただきます。