善通寺市議会 > 1990-09-19 >
09月19日-01号

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  1. 善通寺市議会 1990-09-19
    09月19日-01号


    取得元: 善通寺市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-19
    平成 2年 9月定例会        ┌─────────────────────┐        │      平成2年9月定例会      │        │  善 通 寺 市 議 会 会 議 録  │        │       9月19日(水)       │        └─────────────────────┘善通寺市告示第30号 平成2年9月善通寺市議会定例会を次のとおり招集する。  平成2年9月12日                          善通寺市長  真 鍋   勝1. 日  時 平成2年9月19日(水)午前9時2. 場  所 善通寺市議会議事堂   ──────────────────────────────────                午前 9時1分 開会〇出席議員 22名 1 番      我部山 耕 造   │   13 番      草 薙 昭 典 2 番      平 岡 政 典   │   15 番      岡 崎 敏 一 3 番      黒 田 富 夫   │   16 番      山 下   勝 5 番      山 北   實   │   17 番      山 下 三 郎 6 番      上 田 博 之   │   18 番      兼 岡 敏 夫 7 番      南 光 一 幸   │   19 番      櫛 田 治 夫 8 番      堺   敏 昭   │   20 番      高 田 照 男 9 番      藤 田 松 雄   │   21 番      竹 森 義 治 10 番      新 谷 善 昭   │   22 番      芝     昇 11 番      三 原   坦   │   23 番      林   岩 男 12 番      吉 田 康 宏   │   25 番      川 合 信 雄   ──────────────────────────────────〇欠席議員 1名(欠員1名) 26 番      氏 家 範 雄   │   ──────────────────────────────────〇説明のため会議に出席した者 市長         真 鍋   勝 │ 都市計画課長高速自動車道対策事務所長            常 包 英 一 │ 助役         森 村   昭 │ 福祉事務所長老人福祉センター所長                    │            増 田 武 志 収入役        北 堀 俊 一 │ 水道課長       北 岡 一 男 教育長        勝 田 英 樹 │ 教育委員会庶務課長  山 口   孝 秘書課長       芝     勉 │ 総務課長開発公社事務局長       │ 教育委員会社会教育課長                    │ 文化振興室長教育文化センター所長            大 西 博 美 │            饗 庭   健 企画課長       横 田   直 │ 教育委員会学校教育課長大 平 輝 信 管財課長       藤 城   功 │ 学校給食センター所長 森 岡 定 明 市民課長市民生活室長 草 薙 義 輝 │ 消防長        安 藤 政 信 税務課長       尾 崎   勝 │ 自動車教習所長    山 本   勝 環境衛生課長     増 田 栄 作 │ 監査委員事務局長   西 山 英 機 農林課長農業振興センター所長     │ 選挙管理委員会書記長 堀 澤 安 雄            高 畑   勝 │ 商工観光課長     亀 山 茂 行 │ 保健課副主幹     杉 峯 文 昭 建設課長       河 西   保 │ 下水道課係長     内 田 棕 隆   ──────────────────────────────────〇議会事務局出席者 事務局長       加 納 喜 彦 │ 議事係長       安 藤 美 昭 次長         白 玖 正 彦 │ 調査係長       田 中   渉   ──────────────────────────────────〇議事日程(第1号) 日程第1 会期の決定について 日程第2 会議録署名議員指名について 日程第3 議席番号の一部変更について 日程第4 諸般の報告 日程第5 市政報告 日程第6 議案第1号 善通寺市事務分掌条例      議案第2号 善通寺市振興計画審議会条例の一部を改正する条例      議案第3号 善通寺市特別職報酬等審議会条例の一部を改正する条例      議案第4号 善通寺市職員定数条例の一部を改正する条例      議案第5号 善通寺市職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例      議案第6号 善通寺市特別土地保有税審議会条例の一部を改正する条例      議案第7号 善通寺市隣保館条例の一部を改正する条例      議案第8号 善通寺市同和対策審議会条例の一部を改正する条例      議案第9号 善通寺市農業基本対策審議会設置条例の一部を改正する条例      議案第10号 善通寺市水道事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例      議案第11号 善通寺市印鑑条例の一部を改正する条例      議案第15号 平成2年度善通寺市一般会計補正予算(第1号)      議案第16号 平成2年度善通寺市特別会計下水道補正予算(第1号)      認定第1号 平成元年度善通寺市一般会計歳入歳出決算の認定について      認定第2号 平成元年度善通寺市特別会計老人保健歳入歳出決算の認定について      認定第3号 平成元年度善通寺市特別会計国民健康保険歳入歳出決算の認定について      認定第4号 平成元年度善通寺市特別会計自動車教習所歳入歳出決算の認定について      認定第5号 平成元年度善通寺市特別会計下水道歳入歳出決算の認定について      認定第6号 平成元年度善通寺市水道事業会計決算の認定について 日程第7 中間報告  税等の収納事務調査特別委員会   ──────────────────────────────────〇本日の会議に付した事件 日程第1会期の決定についてから日程第7中間報告税等の収納事務調査特別委員会まで   ────────────────────────────────── ○議長(藤田松雄君) おはようございます。 これより平成2年9月定例議会を開会いたします。 直ちに本日の会議を開きます。 本日の議事日程はお手元に配付してあるとおりでございます。             ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第1 会期の決定について ○議長(藤田松雄君) 日程第1、会期の決定を議題といたします。 今期定例会の会期は本日から9月29日までの11日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(藤田松雄君) 御異議なしと認めます。よって、会期は11日間と決定いたしました。             ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第2 会議録署名議員指名について ○議長(藤田松雄君) 日程第2、会議録署名議員を指名いたします。 署名議員には、7番南光一幸君、8番堺敏昭君を指名いたします。             ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第3 議席番号の一部変更について ○議長(藤田松雄君) 日程第3、議席番号の一部変更についてを議題といたします。 今回諸般の事情により議席番号の一部を変更いたしたいと思います。その変更しようとする議席番号及び氏名を事務局長に朗読いたさせます。             〔事務局長(加納喜彦君)登壇〕 ◎事務局長(加納喜彦君) それでは変更議席番号を申し上げます。 14番、24番を欠番とし、15番岡崎議員、16番山下勝議員、17番山下三郎議員、18番兼岡議員、19番櫛田議員、20番高田議員、21番竹森議員、22番芝議員、23番林議員、25番川合議員、26番氏家議員。 以上です。 ○議長(藤田松雄君) お諮りいたします。 ただいま朗読したとおり議席番号の一部を変更することに御異議ありませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(藤田松雄君) 御異議なしと認めます。よって、ただいま朗読したとおり議席番号の一部を変更することに決しました。             ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第4 諸般の報告 ○議長(藤田松雄君) 日程第4、諸般の報告を申し上げます。             〔議長(藤田松雄君)登壇〕 ○議長(藤田松雄君) 去る、6月定例議会以降における全国市議会議長会等の主要な行事の概要について御報告申し上げます。 まず、7月5日、全国市議会議長会基地協議会会計監査が東京で開催され、平成元年度歳入歳出決算及び会計帳簿等の監査を行いました。 翌日7月6日、全国市議会議長会基地協議会正副会長・監事・相談役会及び第33回全国市議会議長会基地協議会理事会が開催されました。自治省成瀬固定資産税課長及び防衛施設庁、小澤施設調査官より現況説明があり、続いて平成2年度運動日程、要望書及び平成元年度会計決算等について協議、審議をいたしました。なお、要望の内容は基地対策関係予算の確保、基地対策関係財源の増額確保及び基地周辺整備対策等に関する要望でありました。 次に、7月12日、第42回失業対策事業費全額国庫負担促進協議会が東京で開催され、労働省職業安定局猪狩失業対策事業課長より現状説明があり、続いて事務報告、昭和63年度決算、平成2年度予算及び要望書等について審議し、終了後各地元選出国会議員へ陳情を行いました。なお、要望の内容は、失業対策事業費の予算の確保及び失業対策事業就労者の自立促進を図る等の5項目についての要望であります。 次に、8月2日、平成2年度全国市議会議長会基地協議会中国四国ブロック会議が松山市で開催され、事務報告及び平成2年度運動方針について協議いたしました。 8月8日、平成2年度東瀬戸内沿岸都市協議会総会が高松市で開催され、平成元年度決算、平成2年度予算及び要望事項等について審議し、続いて徳島大学工学部定井教授より、「3架橋時代への対応」について講演を開きました。なお、要望の内容は、瀬戸大橋関連2件、地方関連公共事業の財源確保及び瀬戸内海環境保全対策等についての要望であります。 次に、8月9日、全国市議会議長会の第55回国会対策委員会が東京で開催され、自治省財政局湊財政課長より現況説明があり、続いて運営及び運動日程等について協議をいたしました。 以上、全国市議会議長会等に関連する諸行事の概要を御報告申し上げましたが、関係資料は議員応接室に用意いたしておりますので、御一読いただき御理解を賜りたいと存じます。 以上で諸般の報告を終わります。             ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第5 市政報告 ○議長(藤田松雄君) 日程第5、市長より市政報告をお願いいたします。 ◎市長(真鍋勝君) 議長 ○議長(藤田松雄君) 市長             〔市長(真鍋 勝君)登壇〕 ◎市長(真鍋勝君) おはようございます。 本日、市議会9月定例会を招集いたしましたところ、大変お忙しい中御出席をいただき、まことにありがたく厚くお礼申し上げます。 ただいまから6月定例会以降の市政の概要につきまして御報告を申し上げます。 まず最初に、本年度の普通交付税でありますが、去る8月26日付で本市に交付される額は22億4,521万円と決定されました。この額は前年度当初に比べ3億2,079万1,000円、率にいたしまして16.7%の増となっております。このように大幅な伸びとなった理由は、昨年度に引き続き地域づくり推進事業費及び財源対策債償還基金費基準財政需要額に算入されたことと、今年度新たに中讃環境衛生組合が事業実施するし尿処理施設の建設経費が財政需要額に算入されたことが主な要因であります。なお、地方交付税は市税とともに一般財源の根幹をなすものであり、今後は特別交付税の確保に向けてさらに一層の努力をしてまいりたい考えでございます。 次に、教育関係について申し上げます。 最初に小・中学校の生徒指導についてでありますが、ごく一部の中学生に問題行動を持つ生徒がおり、極めて憂慮いたしております。今後なお一層学校と家庭が一体となって、有効適切な指導方策に取り組んでまいります。 次に、県教育委員会が行うソウルへの翼の海外派遣事業に、市内中学生3名を夏休みに韓国へ派遣し、韓国の中学生との交流、ホームスティ等体験してまいりました。 次に、本年度松山市で開催された全国中学校体操競技選手権大会に出場した西中学校体操部が、昨年の6位に引き続き団体総合で5位に入賞いたしました。市内の子供たちにスポーツ熱がだんだん盛んになり、相撲、レスリング、剣道、水泳など好成績を残せるようになりましたことは大変喜ばしいことであります。 次に、教育用コンピューター整備事業について申し上げます。 東・西中学校に情報教育の一環として46台のコンピューターを購入するため、去る9月6日入札に付しましたところ、3,501万7,940円で富士通株式会社高松支店が落札し、同日付で仮契約を締結いたしました。なお、今議会に購入契約についての議案を提出いたしておりますので、よろしく御審議を賜りたいと思います。 次に、寄附の受け入れについて申し上げます。 辻村建設株式会社代表者辻村啓一氏から、国指定の天霧城跡整備事業に対し、去る7月20日付で金100万円の寄附を受けました。天霧城跡の案内図、史跡説明板を設置するなど有効に使用いたす所存であります。 次に、農林行政について申し上げます。 まず、水田農業確立対策につきましては、本年度より後期対策が実施されており、転作確認につきましては、去る7月31日から8月4日までの5日間、農業委員並びに関係団体の御協力を得て現地確認を行いましたところ、目標面積328.6ヘクタールに対しまして、347.9ヘクタールが実施されており、目標を上回る105.9%の達成率を見ております。 次に、土地改良事業について申し上げます。 まず、団体営土地改良事業は、本年度実施を予定している北原地区外6地区のうち、北原地区については既に工事を施工中であり、残り6地区についても早急に実施する予定であります。 県単独土地改良事業については、県より事業箇所17地区、事業費5,600万円の内示があり、現在土地改良区において事業着手に向け準備をいたしております。 また、市単独土地改良事業については、本年度予定箇所のうち、80%について既に採択を終え、工事も完了いたしております。 次に、非補助融資農道整備事業市単独農道舗装事業についても順次工事の発注を行っており、農道の質的改善と農業基盤の整備に努めております。一方、大麻山弾薬庫周辺障害防止対策事業弘汐川改修事業につきましては、近々国より認可される見込みであり、早期発注に向け準備を進めているところであります。 次に、建設関係について申し上げます。 まず、国庫補助事業関係につきましては、(仮称)善通寺市民体育館の進入路である市道与北西原8号線は、地権者より用地買収の内諾を得ましたので、近く工事に着手し、今年度末までに完了予定であります。 次に、防衛施設周辺整備事業樽池線外ほか1線改良事業に対し、去る6月16日付で国より事業費5,107万2,000円の内定通知を受けましたので、事業に着手すべく準備中であります。 次に、急傾斜地崩壊防止対策事業、櫛梨地区、東碑殿地区につきましては、去る6月16日入札に付し、現在工事中であります。 次に、県費補助事業については、県より事業費で継続事業である文京町1号線に1,800万円、与北谷線に1,000万円、新規事業の東木熊野神社線に2,000万円の事業採択通知を受けましたので、実施に向けて準備を進めております。 また、横断道関連市町道整備事業についても県より事業採択通知を受けましたので、去る6月26日測量設計業務委託を入札に付し、新開中五条線は479万円で株式会社総合コンサルタントが、木徳下所弘徳団地線は154万5,000円で讃陽工務株式会社がそれぞれ落札し、現在作業中であります。残り路線についても近々入札に付す予定であります。 次に、市単独事業の各線改良・舗装工事及び各所排水路工事につきましても順次工事の発注を行い、事業効果を高めるよう努力いたしております。 次に、下水道行政について申し上げます。 まず、県営事業の中讃流域下水道事業でありますが、琴平町内での幹線管渠布設工事を施工中であり、また終末処理場関係については工事も順調に進捗しており、9月下旬には総合試運転を予定しているとの報告を受けております。 一方、市の公共下水道事業のうち、国庫補助事業関係では、去る6月8日付で国より本年度分として事業費1億1,000万円の内定通知を受けましたので、9月13日荘内線外2工区について入札に付し、近藤工業有限会社外1社が落札し、近く着工の予定であります。 また、市単独事業につきましては、去る7月11日上吉田町三丁目第1工区を入札に付し、寿賀崎建設株式会社が1,071万2,000円で落札し、現在施工中であります。残る工事につきましても設計を急ぎ、順次実施する予定であります。 次に、福祉行政について申し上げます。 今月は敬老月間であり、9月15日、16日の両日、市内8校区の小学校において、来賓多数の御出席をいただき、婦人会を初め関係各位の御協力により盛大に敬老会を開催いたしました。なお、本年度の75歳以上の方は2,503名であります。 次に、かねてより社会福祉法人朝日園が坂出市に建設を進めておりました身体障害者療護施設がこのほど完成し、本市においても建設費の一部として100万円を補助することといたしました。この施設は、家庭において介護を要する重度身体障害者の入所及び短期一時保護を行うことにより、その障害の程度に応じた適切な機能回復訓練、医療、介護処遇等を受けるとともに、家庭における介護者の負担軽減を図ろうとするものであります。 次に、企画行政について申し上げます。 まず、行政組織改革につきましては、現行の市行政組織は市制施行以来幾多の変遷を経て今日に至っておりますが、内外の諸情勢は予想を超える変化を遂げ、また市民の意識価値観も大きく変わり、多様なものとなっております。これまでの仕組みや制度は、その多くが変革を迫られており、市行政組織もその例外ではありません。このような情勢の中で、山積みする行政需要に対応できるような行政組織の改革、その他関連する諸問題について調査検討を行い、このたび改革案がまとまりました。 なお、これに伴います条例改正についての議案を今議会に提出いたしております。何分にもよろしく御審議を賜りますようお願いを申し上げます。 次に、国勢調査についてでありますが、来る10月1日には全国一斉に第15回国勢調査が実施されます。本市では7月1日に実施本部を設置し、現在217名の方々に調査員を委嘱し、既に説明会も終え、調査の実施に万全を期しております。 次に、市有財産の売却について申し上げます。 かねてより懸案となっておりました県立善通寺養護学校内の一部市有地4,196.72平方メートルの売却について、昨年来協議を重ねてまいりました結果、8月23日県と本市の間で売買契約の締結を見ました。売却金額は7,470万1,616円となっております。 次に、職員採用試験について申し上げます。 本年度の職員採用試験は、一般行政事務上級、技術職上級、中級、初級、幼稚園教諭上級、中級の募集を8月1日から15日まで行いましたところ、74名の申し込みがありました。なお、試験日につきましては、第1次を9月30日、第2次を11月に実施する予定であります。 次に、都市縁組について申し上げます。 6月定例会において議決をいただきました高野町との歴史友好都市提携調印式は、去る7月27日市役所大会議室において、両市町の議員各位を初め各界代表者の方々101名の御出席をいただき、総本山善通寺管長総本山金剛峯寺宗務総長立ち会いのもと、両市町長、議長の署名並びに記念品などの交換が行われ、厳粛裏に挙行されました。また、8月13日には高野町において調印報告会も行われ、無事調印に関する諸行事を終えることができました。なお、諸経費は市民号への補助金80万円を含め、合計343万3,000円となっておりますので御報告を申し上げます。 次に、消防行政について申し上げます。 第8分団消防屯所建設事業につきましては、去る8月17日入札に付し、株式会社竹森工務店外2社が3,777万100円で落札し、平成3年3月11日竣工予定で施工中であります。 次に、水道事業について申し上げます。 香川用水の取水源であります早明浦ダムが、この夏の異常気象で渇水に見舞われ、貯水率が50%まで下がったため、去る8月3日第1次給水制限に入り、それに伴い香川用水も30%カットされました。その後も晴天が続き、水源の状態が悪化するおそれが予想されましたので、本市では8月8日に渇水対策本部を設置し、節水について市民に協力を求めました。また、8月12日には早明浦ダムの貯水率が30%以下となったため、第2次給水制限が実施され、香川用水についても60%カットとなり、本市への給水も通常1日2,700立方メートルのところ1,620立方メートルカットされたため、自己水源をふやし対応してまいりました。その後、台風14号のもたらした降雨で8月24日には早明浦ダムの貯水率が100%までに回復したため、同日香川用水の給水制限が全面解除され、本市の対策本部も解散いたしました。 次に、配水管布設事業につきましては、県道善通寺大野原線及び県道観音寺善通寺線について、去る8月29日入札に付し、1,076万3,500円で寿賀崎建設株式会社外1社が落札し、事業着手に向け準備を進めております。 次に、真夏の祭典として親しまれております善通寺まつりは本年で第24回を迎え、去る7月27日から29日までの3日間盛大に開催いたしました。特に本年は弘法大師御入定の御聖地高野町との歴史友好都市提携を祝し、高野町からも参加をいただき、また総本山善通寺におきましても恒例の御誕生会を期間中に実施するなど、善通寺まつりに一層花を添えていただきました。善通寺まつりの主な催しは、出場25団体による踊り大会を中心に、「ミス善通寺コンテスト」、「のど自慢歌の競演」を初め「職場ふれあい歌合戦」などのほか、協賛行事としてちびっ子みこし大会、映画大会、ふれあい広場など、市子供会育成連絡協議会等の協力を得て実施をいたしました。なお、祭り期間中、延べ3万1,000人の観客を迎え、盛会裏のうちに終えることができました。この機会に御尽力を賜りました議員各位を初め関係者の方々に、心から厚くお礼を申し上げます。 次に、(仮称)善通寺市民体育館建設工事について御説明を申し上げます。 (仮称)善通寺市民体育館建設事業につきましては、平成元年度において繰越明許をいたしました基礎工事は、去る6月23日工事が完了いたしました。また、平成2年度、3年度、両年度に行う予定の建築工事につきましては、去る9月4日付で国より補助金の決定通知を受けましたので、本体工事を9月11日入札に付しましたところ、予定価格に達するに至らず不調に終わりました。今後の措置については早急に検討してまいりたいと思います。 次に、都市計画課元職員が起こした不祥事件につきましては、7月臨時議会において御報告を申し上げたところでございますが、その後庁内に市税等収納事務調査委員会を設置し、事件の原因究明と再発防止を図るため、延べ5回にわたり委員会を開催し、調査検討を重ねてまいりました。さらに、8月30日付をもって地方自治法第243条の2第3項の規定に基づく監査委員に対し、賠償責任の有無及び賠償額の決定のため監査をお願いいたしました。また、本件につきましては、8月24日追起訴があり、8月30日、9月13日それぞれ公判が開催され、9月27日には第3回目の公判が開かれ判決があるとの報告を受けております。 以上、簡単でございますが、御報告を申し上げたいと思います。 終わりになりましたが、このたびの秋雨前線並びに台風19号による大雨の状況、またその対策について申し上げます。 台風19号の影響による大雨のため、昨日午前4時20分、香川県西部に大雨洪水警報が発令され、本市においても災害の発生が予想され、午前5時水防本部を設置いたしました。昨日までの主な被害の状況につきましては、床下浸水18戸、ため池決壊1カ所、河川堤防崩壊1カ所、また農作物については水稲の倒伏、施設の浸水等となっております。これらの被害については消防団員を初めとする水防本部員等により、最小限に食いとめるべく懸命の作業が行われました。詳しい被害の状況につきましては現在調査を急いでおり、被害箇所の確認、また復旧についても早急に実施してまいります。また、降水状況につきましては、17日午前5時から18日午後8時までの雨量は271ミリとなっております。なお、台風が接近しておりますので、災害に対しましては速やかに対応できるよう体制を整えております。 以上をもちまして市政の報告を終わりますが、本定例会には善通寺市事務分掌条例を初め、一般会計補正予算、また平成元年度各会計の決算認定など、都合22件の議案を提出、御審議を賜ることになっておりますので、何とぞよろしくお願いを申し上げます。             ~~~~~~~~~~~~~~~
    △日程第6 議案第1号から議案第11号、議案第15号、議案第16号及び認定第1号から認定第6号まで ○議長(藤田松雄君) 日程第6、議案第1号善通寺市事務分掌条例、議案第2号善通寺市振興計画審議会条例の一部を改正する条例、議案第3号善通寺市特別職報酬等審議会条例の一部を改正する条例、議案第4号善通寺市職員定数条例の一部を改正する条例、議案第5号善通寺市職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例、議案第6号善通寺市特別土地保有税審議会条例の一部を改正する条例、議案第7号善通寺市隣保館条例の一部を改正する条例、議案第8号善通寺市同和対策審議会条例の一部を改正する条例、議案第9号善通寺市農業基本対策審議会設置条例の一部を改正する条例、議案第10号善通寺市水道事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例、議案第11号善通寺市印鑑条例の一部を改正する条例、議案第15号平成2年度善通寺市一般会計補正予算(第1号)、議案第16号平成2年度善通寺市特別会計下水道補正予算(第1号)、認定第1号平成元年度善通寺市一般会計歳入歳出決算の認定について、認定第2号平成元年度善通寺市特別会計老人保健歳入歳出決算の認定について、認定第3号平成元年度善通寺市特別会計国民健康保険歳入歳出決算の認定について、認定第4号平成元年度善通寺市特別会計自動車教習所歳入歳出決算の認定について、認定第5号平成元年度善通寺市特別会計下水道歳入歳出決算の認定について、認定第6号平成元年度善通寺市水道事業会計決算の認定についてを一括議題といたします。 当局の提案理由の説明を求めます。 ◎市長(真鍋勝君) 議長 ○議長(藤田松雄君) 市長             〔市長(真鍋 勝君)登壇〕 ◎市長(真鍋勝君) ただいま上程されました各議案につきまして、順次提案理由の御説明を申し上げます。 まず最初に、議案第1号善通寺市事務分掌条例について御説明を申し上げます。 本案は、さきに市政報告で申し上げましたとおり、現行の課構成による本市の行政組織の持つ諸問題について検討を重ねた結果、今日のような市民意識の変化、さらには快適環境の創造を求める動向のもとで、質の高いサービスを効率的に供給し得る活力ある組織を確立するためには、部制施行を初めとした組織改革を行うことが本市にとって最もふさわしい体制づくりであるとの結論に達し、従来の市行政組織条例の全文改正を行うものであります。なお、施行につきましては、平成3年1月1日からといたしております。 次に、議案第2号善通寺市振興計画審議会条例の一部を改正する条例、議案第3号善通寺市特別職報酬等審議会条例の一部を改正する条例、議案第4号善通寺市職員定数条例の一部を改正する条例、議案第5号善通寺市職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例、議案第6号善通寺市特別土地保有税審議会条例の一部を改正する条例、議案第7号善通寺市隣保館条例の一部を改正する条例、議案第8号善通寺市同和対策審議会条例の一部を改正する条例、議案第9号善通寺市農業基本対策審議会設置条例の一部を改正する条例及び議案第10号善通寺市水道事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例について御説明を申し上げます。 この9議案は、いずれも議案第1号に関連した改正で、部制施行に伴い所要の改正を行うもので、施行はいずれも平成3年1月1日からとなっております。 次に、議案第11号善通寺市印鑑条例の一部を改正する条例について御説明を申し上げます。 本案は、現在印鑑の登録及び証明事務は手作業を中心とした処理を行っておりますが、平成2年7月30日付で自治省において印鑑登録証明事務処理要領の一部改正が行われ、印鑑登録原票については、磁気テープをもって調整することができるように改正されました。本市といたしましても、これを住民基本台帳と同様に電算化、オンライン化にすることにより、窓口における印鑑の登録及び証明事務の一層の正確性、迅速性を確保し、市民サービスの向上を図るものであります。なお、実施につきましては、平成2年12月1日からとなっております。 次に、議案第15号平成2年度善通寺市一般会計補正予算(第1号)について御説明を申し上げます。 今回の補正予算は、各種財政需要の中から特に緊要なものに限って補正を行うことといたしました。すなわち、農林、建設関係における補助及び単独事業については事業費補正を行ったほか、平成元年度の決算によって生じた剰余金の2分の1以上に相当する額を、財政調整基金並びに減債基金にそれぞれ積み立てるものであります。また、長い間の懸案でありました香川県立善通寺養護学校用地4,196.72平方メートルにつきましては、このたび香川県へ売却の運びとなりましたので、この際、売却代金全額を体育館建設基金に積み立てるものであります。 なお、これらによる補正予算の総額は2億7,230万円で、補正後の予算総額を102億9,230万円とするものであります。 以下、款を追って主なものを申し上げます。 まず、総務費では、市政資料コーナー充実のため、展示台購入費74万円、財政調整基金積立金1億3,000万円、減債基金積立金1,500万円、体育館建設基金積立金に7,470万1,000円となっております。 次に、民生費では、肢体不自由児等通園補助金60万円、身体障害者福祉施設整備事業補助金100万円となっております。衛生費では、資源分別業務委託料345万6,000円を計上する一方、ごみ運搬車購入費につきましては、購入費確定に伴い不用額137万7,000円を減額するものであります。労働費では、県日雇労働者福祉協会負担金268万4,000円を計上いたしております。 次に、農林水産業費では、市単土地改良事業補助金1,000万円となっております。土木費では、与北西原8号線改良事業費3,360万円、樽池線ほか1改良事業費690万6,000円、特別会計下水道繰出金168万7,000円、荘内線交差点改良事業費1,100万円をそれぞれ計上する一方、大通線改良事業費4,000万円を減額するものであります。 次に、教育費では、天霧城跡案内図史跡説明板設置工事費として100万円、王墓山古墳周辺整備事業費1,600万円となっております。災害復旧費では、土木災害復旧事業費196万2,000円となっております。 以上の歳出に対しまして、歳入は、道路新設改良費補助金等の国庫支出金188万9,000円、失業対策総務費補助金等の県支出金162万3,000円、香川県立善通寺養護学校用地の売却による不動産売払収入等の財産収入7,515万7,000円、辻村建設株式会社よりの寄附金100万円、道路橋梁債等の市債660万円を計上するとともに、前年度繰越金のうち1億8,603万1,000円を計上して収支の均衡を図っております。なお、事業計画の変更に伴う地方債についての補正をいたしております。 次に、議案第16号平成2年度善通寺市特別会計下水道補正予算(第1号)について御説明を申し上げます。 本補正予算は、供用開始を目前に控え、下水道広報パンフレット印刷代及び下水道展開催経費などの一般管理費140万円、中讃流域下水道・金倉川処理区維持管理費負担金78万8,000円、水洗便所改造資金融資あっせん利子補給金13万2,000円、計232万円を追加補正し、この財源といたしましては一般会計繰入金168万7,000円、諸収入17万4,000円、使用料及び手数料45万9,000円で措置し、歳入歳出予算の総額を4億9,822万円とするものであります。なお、水洗便所改造促進対策事業実施に伴う債務負担行為の補正をいたしております。 次に、認定第1号平成元年度善通寺市一般会計歳入歳出決算認定の外4件の認定について御説明を申し上げます。 まず、認定第1号平成元年度善通寺市一般会計歳入歳出決算は、歳入総額111億1,570万1,000円、歳出総額107億6,890万7,000円、差し引き3億4,679万4,000円の剰余金となりましたが、このうち平成2年度へ繰り越すべき財源6,308万円を差し引くと、実質収支は2億8,371万4,000円となっております。 次に、認定第2号平成元年度善通寺市特別会計老人保健歳入歳出決算は、歳入総額18億5,682万7,000円、歳出総額18億5,636万8,000円で、差し引き45万9,000円の剰余金となりましたが、この剰余金は国、県の負担金、支払基金の交付金などの過不足を翌年度において精算を行いますので、実質的な剰余金はありません。 次に、認定第3号平成元年度善通寺市特別会計国民健康保険歳入歳出決算は、歳入総額15億5,422万4,000円、歳出総額16億5,036万4,000円、差し引き9,614万円の赤字となっており、歳入不足額につきましては翌年度歳入繰上充用の措置をとっております。 次に、認定第4号平成元年度善通寺市特別会計自動車教習所歳入歳出決算は、歳入総額2億1,374万2,000円、歳出総額1億6,885万4,000円で、差し引き4,488万8,000円の剰余金となっております。 次に、認定第5号平成元年度善通寺市特別会計下水道歳入歳出決算は、歳入総額4億6,322万9,000円、歳出総額4億6,322万9,000円と同額で剰余金はありません。 以上5件はいずれもお手元の決算書のとおりでありまして、地方自治法第233条第3項の規定に基づき、監査委員の審査を経て、監査委員の決算審査意見書の外、同条第4項の規定に基づく主要な施策の成果を説明する書類、その他必要な関係書類を付して議会の認定を求めるものであります。 次に、認定第6号平成元年度善通寺市水道事業会計決算の認定について御説明を申し上げます。 まず、収益的収入について申し上げます。 収益総額は7億2,276万8,000円で、前年度に比べ678万9,000円の増収となっております。 支出の面におきましては、費用総額が6億1,058万5,000円、前年度に比べ1,284万1,000円の減少となり、収支差し引き1億1,218万3,000円の当年度の純利益を計上、前年度繰越利益剰余金22万9,000円を合わせ、未処分利益剰余金1億1,241万2,000円となっております。 次に、資本的収支における支出は、建設改良費1億9,905万9,000円、企業債償還金6,199万7,000円で、支出総額2億6,105万6,000円に対し資本的収入は1,555万7,000円で、差し引き不足額2億4,549万9,000円は、当年度分損益勘定留保資金1億2,779万5,000円、建設改良積立金1億1,195万9,000円、当年度消費税資本的収支調整額574万5,000円で補てんをいたしております。 この決算は、監査委員の意見書を付して、地方公営企業法第30条第4項の規定に基づき、議会の認定を求めるものであります。 以上、要点のみではございますが、提案理由の説明とさせていただきます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。 ○議長(藤田松雄君) これより各議案に対する質疑に入りますが、ただいま提案理由の説明を受けました13議案はいずれも委員会審査の予定であります。質疑は大綱にとどめるようお願いいたします。 それでは、議案第1号から議案第11号及び議案第15号、議案第16号について、これより大綱質疑に入ります。 ◆10番(新谷善昭君) 議長 ○議長(藤田松雄君) 10番             〔10番(新谷善昭君)登壇〕 ◆10番(新谷善昭君) おはようございます。提案されました議案の中で、特に行政組織の改革議案に関連しまして、二、三点、質問いたします。 山積みする行政需要に対応した効率的な行政を実現するために部長制をしくということは、第1段階としては理解できるわけでございますが、組織として十分な機能を発揮するためには、やはり今後中身が問題でなかろうかと思われるわけでございます。種々な社会のニーズや住民のニーズに今後どのように対応した中身に変わっていくかが最も大切な、重要な問題でなかろうかと思われるわけでございます。 そこで、今後どのようなスケジュールでそういうものを検討していくのか。例えば、今まさに世の中は超高齢化時代を迎えているわけでございます。ここ20年間で約10倍の高齢者人口がふえているわけでございますし、21世紀になりますと4人に1人がお年寄りという時代がそこまで来ているわけでございます。行政も必死でこれに対応してきているわけでございますが、先進国と比べますと、経済大国という割に大変その面はおくれているわけでございます。また、福祉というものも今や特別なものでなく日常どこにでもあるもの、福祉の日常化ということが叫ばれている時代が来ました。市のどのような機構にも福祉の考え方が必要であることが当たり前になってきた、そういう時代が来ようとしております。特に、長寿社会の急速な到来に対応していくために、機構改革のスケジュールの中に先進地がやっているような高齢者福祉対策課というものを設置してはと思うわけでございます。どのようなお考えでおられるのでしょうか。 またあわせて、このような長寿社会を迎えて、行政としてのこれに対する長期展望の対応はどのようにしていかれるのかをあわせてお尋ねしておきたいと思います。 それから次に、企画課というものは、ほかの市を比べますと非常に我が市よりも重要視されてきており、いわば各課の上に立っておるというんですか、そして市の将来を見通すまた頭脳でもあります。従来、その点を余りにも軽視されがちであったんでなかろうかと、将来への一貫性というものが余りなく、また財政との結びつきも非常に弱かった気がいたします。その結果出てきたものが、単なる絵にかいたもちとか、また文字だけに終わりがちの点があったような気がするわけでございます。さきの体育館建設に関しましても、教育委員会から企画に変わった点など、企画の本来の役目と若干違った面が出てきて理解に苦しむ点もあるわけでございます。今回、総務部企画課と名称が変更になるわけでございますが、その点、それらの問題を解決できるものになるのかどうか、そのように変わっていくのか、当局のお考えをあわせてお尋ねしておきたいと思います。以上です。 ◎助役(森村昭君) 議長 ○議長(藤田松雄君) 助役             〔助役(森村 昭君)登壇〕 ◎助役(森村昭君) 御答弁申し上げます。 今回の行政組織の見直しにつきましてのお尋ねでございますが、その趣旨などにつきましては、先ほどの市政報告なり、また提案理由の説明で申し上げておりますが、問題は、私どもは初めにいろいろと心配しましたのは、「最初に部制ありき」というふうに強くとられては残念だなあと、こういうふうに危惧をいたしとったわけであります。そういう事柄から、相当長期にわたりまして、また今現在、各課課員における仕事の進めぐあいにつきましても十分見直しまして、今回のようなことになったわけなんです。 それで、部制施行後の問題でありますが、ただいま2点につきましてお尋ねございました。 まず、第1点は、ただいま「激動の時代」とよく申されとりますが、何といってもその中で高齢化が急速に進んでおるということが最も顕著な問題であると、社会的現象としては非常に顕著な問題であると。これに対して、自治体の果たすべき役目としてどうあるべきかと、こういうことなんでありますが、御案内のように高齢化社会に対応した諸問題を解決するため、またその深い、広い知恵をおかりするために、先年から市におきましては高齢化の対策協議会を設置しまして一般知識経験者からも知恵を得とりますが、市の内部組織におきまして、今一つの例として高齢者福祉対策課など、一つの仮称でしょうが、そういうようなものを設けたらどうかとか、いろいろお話ございますが、今の福祉と申しますか、すべて福祉に関係いたしますが、お話しのような一つの弱者救済的な、また長寿社会そのものをとらえての福祉課というものをこしらえて、果たしてそういう独立したすべての行政ができるかということになりますと、なかなか私それは実際問題としては困難だろうと、そういうことでありますから、一つはこれは民生部の中における現在の福祉事務所なり、そういったとこにおいて資質の向上を図って問題を対処していった方がいいんじゃないかと、こういう気がいたします。 それから、第2の企画課の件でありますが、これは確かにおっしゃるとおりだろうと思われます。そもそも企画課というものはハードな面をやる現業課ではなくて、市の中枢機能としての総合企画というものを処理するのが企画課と思われます。また、当然そうあるべきと思いますが、今までの姿を見てみますと、往々にしてそういうことからはみ出まして、現業化した嫌いがあります。この際、総務部民生課ということになりますと、総務部の中には財政課もありますし、その他関連した課もありますので、本来の企画課そのものの仕事を進めていくと、市の重要施策の方向づけをやっていくと、こういう点から今までの来し方の姿、それをこの際改めまして、今申しましたような財政との関連というものは総務部の中におきます一つの課でありますから、相互における連携と申しますか、そういうことは十分取れ得ると、こういうような感じがいたしております。でございますから、これは全く同感でございまして、部制施行後におきましては十分企画課の実力が発揮できるように、その使命ができるように心がけてまいりたいと、こういうふうに考えております。いろいろとありがとうございました。 ◆20番(高田照男君) 議長 ○議長(藤田松雄君) 20番             〔20番(高田照男君)登壇〕 ◆20番(高田照男君) 今、10番(新谷)議員さんが質問されまして助役から答弁があったんですが、「最初に部長ありき」という誤解を受けとるということですが、今回の実施の、当局が決めて、それを即に全協ぐらいやって議会に持ち込んでくるという考え方の中には、やっぱりどう見ても「最初に部長ありき」があるとこう考えてしようがないんでありますから、その辺は一言申し上げときます。 それで、今10番(新谷)さんが言われましたように、ただ各課を機械的に部のとこへ編成替えをしてくる、それで果たして能率が上がり、効率の上がる行政ができると言えるのかどうか。今までの課のセクトというものは完全に部長一人がここへ一人座ったら解決をしていくのかどうか、その辺についてはもうちょっと検討してもらわないかんと思います。そういう面で、今言われましたように、秘書課を市長公室に変えた、水道課を水道局に変えた、同和対策室を同和対策課に変えたということですが、そういう面だけで機械的に合わしてきて、果たして今市長が言われたような効率のある市民サービス、また高くなっていく行政ができ得ると考えているのかどうか、これが第1点。 それから、今後やっぱり1月1日の実施を目指して、一応やっぱり役員、いわゆる部長構成はするとしても、その下部の検討というものは、その後1月1日までにやはり議会等の意見を聞いて、やっぱり本当に実のあるものに、連絡、調整、協調機関としての実が上がるような方向に変えていく気があるのかどうか。 それで、私はやっぱり1つだけ提言をしておきたいんですが、今の市役所の事務のあり方の中で、一人一役主義という考え方が方々にあります、各課に一人一役の仕事が。その職員が休んだらさっぱりわからん、こういうとこがたくさんあります。少なくとも二人二役とか、三人三役とかという一つのプロジェクトにして、1人が休んでもほかの2人がわかる、またほかの1人がわかる、こういうようなやっぱり事務改善をしてもらえませんと、今のような一人一役主義の行き方ではどうしても市民サービスの向上はありません。あの職員が休んどるから、きょうはそれはわからんと、こういうことではどうにもなりませんので、そういう面の考え方も今後考えてもらわなければならんのではないか。 それから、やっぱり後々の、私が関係しとりますから余り言えませんが、いろんな次々不祥事が起きてくる。その不祥事が起きてくるのを、ただ事務のやり方だけを変えたら変わるというのか。それとも、この課の中の一つの構成の中で、やっぱり現金をいらう部門、全体に管理していく部門、こういうふうな分け方によって、ある程度は組織構成そのものの中できちんと防いでいけるような課の構成というものが一つの考え方としてないのであろうか。 それから、もう一つは収入役事件で出てきた、いろんな工事検査等の検査員の問題等々考えるときに、果たして今の管財課で入札をするという形式的なことでいいのであろうかどうか。ここではやっぱり入札はできますが、検査等ができません。やっぱり検査等をやるとしたら、その係の建設課なり農林課等が、専門家がおるとするなら、今度できる建設経済部に県のように監理部門――監理をする一つの部門を置いて、そこが入札もやり、検査、監督もできるというようなひとつ組織というものも考えていいのではないか。そして、管財は、読んで字のごとく財産管理だけやってもらう。そういうようなことも考えねばならんのではないかということを提言をします。 それから、第3に、主幹、副主幹、課長補佐、それから今課長補佐をいまだに次長さんと呼んどる課もあるようでありますが、これは一体どのような任務づけになっとるのか。例えば、主幹というのはどのような役目を持っておるのか、また副主幹というのはどういう役目を持っておるのか、課長と主幹はどこが違うのか、その辺についてもうちょっときちんとしてもらいたいと思います。 そして、やはり私は課長が最終管理職――部長ができたんですか、部長が上におるとして、今までの行き方でいくと最終的な管理者が今は課長ですが、その前にやっぱり課長補佐は課長を助けるというのでなくして、もちろん統合の第一次の管理機関としての役目をきちんと課長補佐に位置づけていく。こういうことによって、私は、今までのようなずさんな事務でなしに、きちんとした事務機構ができてくるように思うわけでありますから、こういう任務づけ等もひとつ考えてもらいたいと思いますので、これを総括して、やっぱり1月1日実施までにそういうような問題をきちんと整理をして部長制を発足さすというのかどうかを当局の御見解を承りたいと思います。 ◎助役(森村昭君) 議長 ○議長(藤田松雄君) 助役             〔助役(森村 昭君)登壇〕 ◎助役(森村昭君) 長から答弁する分もありますが、一応かわりまして御答弁申し上げます。 部制の問題でありますが、せっかく長年の組織というものを大改革をいたしましてやる以上は、それなりのやはりメリットというものを求める責任が私どもにあると思います。何を申しましても、同じ陣容で、同じ質、素質があるとしますと、整然とした機構というものがその上にプラスされていくということになるんでありますから、やはり組織のあり方というものも見逃せない重要な問題だろうと、このように考えるわけであります。そういうことが今回のやはり一つの改革の主要なねらいであります。 そこで問題は、今まで長い間の善通寺市が発足以来の姿をつくづくと考えまして、私どもの不勉強、また至らぬ点で組織が十分に動いていない、こういう点がいろんな面にひずみを生じまして、御迷惑かけたり、また十分な行政の効果、また能率化というもんが図れなかったことがあると、このように反省をいたしておるわけであります。そういうことでありますので、1つの例を申しますと、今まで課長会議というのを毎月定例的に行っとりますが、一堂に会する管理職が約30名ないし40名近くおります。果たして、そういった多人数におきまして、現在の市の行政事務全般につきまして討議をすると言っても、なかなか私は実際問題としてできかねる問題であると思うんです。そういう点におきまして、部長制をしいた場合におきましては、そういうことが相当深い線までいろいろ討議が行われると、こういうことにも私は大きな効果があろうと、このように思われます。 それから、もう一つは権限の委譲であります。他の市と比較しまして、非常に各課下位、それぞれのつかさに与えられております権限というものが低うございまして、助役に相談せんといかん、市長に話ししなくちゃいかんとか、またストレートに市長のとこへ問題が飛び込んでくるとこういうこと、これ必ずしも悪いとは思いませんけれども、やはり組織に乗った仕事としては、一つ一つの順を追った私は仕事ぶりというものが必要じゃなかろうかと、かように思うわけであります。今後におきましては、いろんな市の発展施策等につきましては、部長会議というものを一つの最高の庁議といたしまして活用してまいりたいと、こういうふうにも考えとります。 それから、御提案がありました一人一役であります。こういったことが、小さい地方自治体になるほどそういうことが多うございます。そういたしますと、非常に深い仕事を覚えるわけでありますが、またそこに一つの偏在した問題が出てまいると。悪く言えば、そこで一つの悪い面がどんどんはびこってまいりましても、なかなか相互牽制はできないと。また、一般の市民サービスを行う上におきましても、その一人、個人一人が不都合あった場合とか、またいろんな欠けた場合において不便を生じるとかということがありますので、やはりそういう点につきましても、今後部長制の制度を行うと同時に、そういう点につきまして考えていなくちゃいかんと、こういうふうに考えます。 そういうことも、やはり今まで起こりましたよからぬ市の事件につきましても、そういう面とも若干関連があるんじゃなかろうかと、こういうふうに思うわけです。でありますから、本当に素直な姿においてのやはり組織というものが必要であろうと、つくづくそういうふうに考えられます。 それからもう一つは、お話がありました最後の職名、人事というような問題でありますが、課長がおりまして、主幹がおる、課長補佐がおる、副主幹がおる、係長がおると、こういうことなんであります。ただ、地方公共団体に限らず、最近の姿を見ますと、国におきましても、県におきましても、また一般企業におきましても、職名をめぐっていろいろ大きく変遷があります。大きな流れとしましては、職名がたくさんついてまいっとるのが現在の姿であります。また、一部の民間企業におきましては、そういった職名を外すという異例な措置をとっているところがありますが、全般的に言えばやっぱり職名はふえておるのが現在の私は姿でなかろうかと、かように思うわけであります。でありますが、今御指摘のように、一つの課に課長補佐がおりまして、単に課長にのすぐそばでおりましてそれを助けるとか、そういうことでなくして、言葉の補佐ということでなくして、第一次的に課の仕事全般に対しまして十分な目通しができるということになりますと、自然すべての仕事というものがやはり系統立って、また間違いのない仕事に進んでいくのでなかろうかと、このように考えとります。 それから、ここ五、六年の間に善通寺市がいろいろ採用してまいりました主幹、副主幹というものは、そもそも本来のあるべき姿からおおよそかけ離れてまいっとります。でございますが、一たん与えました職名を今直ちにそれを部制施行ともに100%改めていくことは、やはりその職員職員の気持ちの問題、そういう点も十分考えなくちゃいけません。やはり不愉快な感じを職員個々が持ちますと大きく能率の低下ということもありますので、やはり根本には職名というものは本来あるべき姿に、そういう面に徐々にこの際持っていく必要があろうと思います。でありますが、すぐに100%の変革をこの際やるということは、現実の問題としては不可能であろうと思います。でありますが、お話しのように、そういうような趣旨で今後進んでまいったら最もよろしいんでなかろうかと、このような感じが率直に申していたしております。 それから、大事な問題でありますが、今部制を施行する際におきまして、それぞれの仕事の職務権限のあり方について、こういう場合はここまで、こういう場合はここまでというのは、先進の都市においては、部制を既に施行しとる市においてはやっとります。そういったところに基づきまして、基準に基づきまして整然と仕事が行われとると、こういう姿でありますから、そういった点を十分参考にしましてやってまいると。また、いろいろ御注文がありましても、またこれが理想だなと考えてみましても、善通寺市の今までの来し方、また善通寺市の土地柄から考えまして、すぐにこれが実行可能かどうかという点もいろいろありますけれども、今申しましたような事柄で一生懸命に調整を図ってやりたいと、こういうふうに考えとります。 以上、大まかながら御答弁を申し上げた次第であります。 ◆18番(兼岡敏夫君) 議長 ○議長(藤田松雄君) 18番             〔18番(兼岡敏夫君)登壇〕 ◆18番(兼岡敏夫君) 18番兼岡です。行政組織の問題について、やはり意見が集中してますし、大きな改革ですから、いろんな角度から協議を深めていく必要があろうと、こういうようなことで立ちました。多少重複する面もありますけれども、よろしくお願いします。 私、一つの感触として、今度の行政組織の改革については、やっぱり「最初に部長制ありき」、そして管理職手当が付随していくと、こういうようなふうに率直に受けとめたわけです。そういうことじゃないという御答弁が今ございましたけれども、これかなり長い間こういう情勢で来たのを変える場合に、私は、執行部は執行部のお考えで、みずからの反省に立って変えると、これが原則でありますけれども、やはりそれまでには市民にとって行政組織はどうあるべきかということをまず考えなんだらいかん。とりわけ今回は不祥事件が起きておりますから、そういうような問題点をこの行政改革、機構改革、組織の改革にどういうふうに位置づけるかという視点が、どうも御説明の中では十分でないような気がするんです。 私は、第1に、市民の立場で今の行政組織や更改点が、類似都市も含めて、善通寺市の特殊事情も含めて、どうこれが影響するかということをやっぱり市民に明確にしないと、何か屋上屋を重ねるような、偉い人がたくさんできるわとこんな感じが、やっぱ誤解されるおそれがありますので、その点をやっぱり今議会において明確にしていただかないと、我々が市民に対する場合やっぱり説明しにくくていかん。したがって、市民に対するそういうような善通寺市にどういうような問題点があって、どういうようなことがあったからこういうふうにしたんだと、こういうふうに説明をわかりやすくしてほしいというのが1点。 それと、議会との問題でありますが、私は、当局が当局の独自の判断で、おれはこれがええんだと、議会、おまえは適当に審議すればいいんだと、こういうようなことでも原則的にはいいと思うんですが、やっぱりこういうふうにいらう場合は、事前にいろんな問題点を双方が討議するような一定の期間なり、一つの審議会とかいろいろな方法はあるんですから、そういうなんをやっぱりやって、お互いが気持ちよくいろんな面でこれはええこっちゃというふうにするのが、私は今までの善通寺市の行政のパターンとしてそういうようなことがあったと思うんです。それが今回全然なかった。議長が全協を開いていただきましたけれども、直前、事前審議みたいな話で、議会のこういうような討論をカットするような方法ですから十分機能しなかった。こういう点を当局は一体どのように考えとったのか、2点目にお伺いいたします。 それから、今申されたように職名が、私も管理職手当がよく似てるんですけど、いよいよわからん。市民から見て、主幹やら、副主幹やら、何やと一体。官庁式ですよ、役所式。きょう一日、市民にどういうふうにお役に立ったかなんて書いてありますけど、いよいよ官庁式な名称で、だれが責任者で、だれのとこへ行ったらええやらわからん、やりにくうていかん、気遣うていかん。とりわけ市民はそうだと思うんです。我々議員だったら、比較的専門家ですから、ある意味において、一般市民に比べれば、行政責務はわかりますけど、いよいよわかりにくい。いわゆる官庁式、そんな面をやっぱり今お答えにもなりました、なりましたけど、やっぱり部長の偉い人を余計つくるわけやから、主幹もそういうふうな意味で将来一定的に、主幹が課長になれば主幹をやめるのか、次の課において。それで、副主幹が課長になれば、主幹とか、そういうのをやめていくのか。これは人事管理の一つのいろいろな御配慮もあると思うんですが、やっぱり一定のきちんとした方針があって、次の時代には主幹制度をもうやめるとか、やめないとか、そういうことなんか一つも説明がないし、道のりとしては意味はわかるわと、こういうなことですから、その辺らについても、私ちょっとこの際疑問ですから、ちょっとお伺いしておきたいなあというふうに思います。 それからもう一つは、自治省から定数が絶対だと、地方自治の本旨に戻るんですね。自治なんですよねえ。自治なんですが、国がやっぱり定数のことを頭から押さえこんどりますから、いろんな自動車教習所とか、高速消防ができたって人数はいらえんという、昔の殿様と家来の関係みたいな状況があると思うんです。本来は地方自治の首長が、交付税もらおうが特交もらおうが、いろんなあれしようが、ある意味の自治と権限がないと大枠は、絶対人数は広げれん、しかし部長制や、頭はようけできるとこういうようなことになりますから、要するにその辺の定数の問題、この際はっきりこの機構改革と同時にどういうふうに検討なさったのか、この点もお答えいただきたいと、こういうふうに思います。 いずれにしても、類似都市の問題、資料なんかもいただいとりませんけれども、類似都市だって、4万人前後の都市がどのようなお互い悩みを持ちながら、どういう機構もあったのか、どういうふうに検討したのかもこの際お伺いしたいと思います。特にとりわけ企画の問題、10番(新谷)議員さんも言われましたけど、我々も研修に行ったとき、企画と財政がやっぱりきちっと一体になって将来の長期計画ができてると、こういうのが普通でありますが、うちの方は事業部門のことも企画がやっとるようなこともありまして、企画としてもそれが実行に上がってないと。要するに頭脳ですから、企画は、これはトップも含めた企画課ですよ。市長、助役、部長が今度できれば、これを入れた企画がやっぱり機能するように考えてほしいなあと、こういうふうな気がいたします。 そして、最後に、実施期日でありますけれども、先ほどもお話がありましたけれども、何かこういう短期間に出したら、このまま出すというようなやり方はありますね。したがって、こういうな場合でもメンツにこだわらず、やっぱりいろんな問題があるんであれば、やっぱこれ実施時期を延ばすとか、これは議会の権能の問題ですから、継続にするか、廃案にするか、いろいろ方法はありますし、もちろん可決するのが、私はそうなると思うのですけれども、こういう予想をここで言うと非常に問題ありますけれども、要するにただ言えることは弾力的に、やっぱり大事な市のあれをいらうことですから、要するにお互いに市民の立場で、真剣に、慎重に考えるべきだなあと、こういうような感じがしてなりません。そういうふうな感じがありますので、その辺の御答弁もあればお答えいただきたいと思います。よろしくお願いします。 ◎助役(森村昭君) 議長 ○議長(藤田松雄君) 助役             〔助役(森村 昭君)登壇〕 ◎助役(森村昭君) 18番(兼岡)議員さんにお答えいたします。 お話しのように、すべて市の行政は市民とともにありますし、市民のための地方自治でありますから、私どもは絶えずやはりそういったことを頭から離れずに仕事を進めていくべきだと、このように思いますが、今御指摘のように、手順におきましていささか御質問者のお考えの向きと異なったことで今日に至っとる点につきましては、いろいろと考えさせられる点があるというふうに申し上げときます。 問題はやはり物事を進める上におきまして、おのれが考えたことが絶対じゃなくて、先ほども申しましたように幅広く、また高い視点に立って物事を見ていくということが、公平な、また効率な行政を進める上におきましても最も肝要かと、このようにつくづくと反省されとります。 なお、今回の議案提出の手法につきましてもいろいろ御注意がありましたが、今後十分心得てまいりたいと、かように存じます。でございますが、私どもは、何を申しましても平たな気持ちで、少しでも今より一歩、また一歩前進すると、それが市民のためになるだろうと、こういう強い決心でやっとりますが、至らぬ点につきましてはひとつ今後とも御指導をお願いしたいと、かように思うわけであります。 それから、先ほども申しましたが、今ある善通寺の職名規則につきましては、確かに他から見ますと、一般住民のサイドから見ますと非常に複雑である。また、どういったところへ、どういった職名の方に、どういった話を持ち込むべきかにつきましても戸惑うようなことが多うございます。この点につきましては、私が先ほど申しましたように本来あるべき姿というものは、やはりその課の筋道としては、課長、課長補佐、係長であります。そこへ主幹というのはやはり特命事項を行うもんでありますから、そういったような職名がたくさんなっておるということは、これは少しあるべき姿からは方向がずれておると、この姿であることは認めます。でございますが、それを今後部制施行とともに徐々に本来のきれいな姿に持っていくというふうに努めて努力いたしたいと、こういうふうに先ほども御答弁を申し上げた次第でありますが、一挙にこれを部制施行とともにやるということは先ほど申しましたような観点から至難でありますので、徐々に行っていきたいと、こういうふうに考えておるわけであります。 それから、定数の問題であります。確かに現在、地方自治が施行されまして既に長い年月がたっとりますが、御案内のように今の与えられとる地方自治の権限、また地方自治を進めていく上におきましての財源の配分、付与の問題につきましては、これは地方自治でありましても現実の問題にはそういったことになっておらないというのが現状の姿であります。それでそういった点が改善されますと、おのずから地方自治としての権限も強まりましょうが、そこに現在の地方自治体の苦悩があるわけであります。そういう点におきまして、定数の問題につきましても、確かにおっしゃるような地方を指導、監督する自治省におきましても目を光らしとるのが確かに現状でありますので、そうでありますけれども、それぞれの土地柄につきまして、地方自治でありますから余り国ばかりの顔色を見ずに、本来の姿として正しいもんであれば、やはりそれが、国からの指導が100%絶対絶命だというような考え方は排除しながら進む方がいいんじゃないかという気はいたします。 ちょっとこの際参考までに申し上げますが、いかにも地方自治というのは千差万別であるということを私感じたんでありますが、先般都市づくり会議がございまして、ちょうどお隣の愛媛県の西条市の市長がおりまして同席をいたしたわけでありますが、西条市は御案内のように5万6,000人程度の人口でありますが、何と定数が400名なんです。善通寺市の場合は自動車教習所という特別なもんがありますが、それを引きましても意外に少ないなあという感じがいたしとるわけです。それで、建設投資、それから住民福祉に向けておる金というものが非常に多うございまして、相当市も裕福なのか、民生関係の生活扶助なんかはぐっと少ないと、こういうふうに恵まれた市でありまして、うらやましい気がいたしたんでありますが、やはり西条市の特色として考えられるのは、非常に安上がりの行政府であると、安上がりの行政府であると。それで、それから残りました財源というものが、今申しました建設投資、住民直接福祉へ回っとるなあと、こういう感じもいたしまして、なかなか定数の扱い方につきましてはいろんな角度から検討すべき問題であろうと、こういうように存じます。でございますが、今お話しのありました、せっかく与えられました地方自治でありますので、地方自治体自身において地方自治というものをみずから放棄するがごとき態度はとるべきじゃないと、こういうふうに考えとります。 それから、最後の第5点の企画課でありますが、これは段々の御注意のような御質問の中にありますように、本来、企画課というものは本当に私は頭脳であると繰り返して御答弁申し上げておりますが、企画課を設置しましたが、今まではその本来の目的のとおり動いていないし、なかなか思うに任せんいろいろなことができてきたと、これは字のとおり、今後におきましては企画課の機能を100%生かすように十分努めてまいりたいと、このように考えております。 それから、実施日につきましてのお尋ねもありましたが、来年度の予算編成なり、仕事のいろんな点を総合勘案いたしまして、この際1月1日施行が最もよろしかろうと、こういう考えのもとに施行日は1月1日と、こういうふうにさせていただいとります。 意に沿えない答えもございましたが、何とぞよろしくお願い申し上げます。 ◆19番(櫛田治夫君) 議長 ○議長(藤田松雄君) 19番             〔19番(櫛田治夫君)登壇〕 ◆19番(櫛田治夫君) 19番櫛田です。補正予算について、3点ほどお伺いをいたします。 まず、第1点でありますが、細かいかもわかりませんけれども、樽池線の関係について、今後の見通し、そして現在の進捗状況等についてお伺いをしたいと思います。 随分御苦労をされて相当進んでいるようにも思えますが、私は、舗装の問題も完了するまでの期間等についての計画について、この際お伺いをしておきたいというふうに思います。 第2点目の関係であります。先ほど市長報告にもありましたが、天霧城の整備の関係でありますが、先般国ないし県が発表したところによると、リゾート開発と称し、東の志度町を中心にしながら、西ではこの天霧城の関係のいわゆる国指定の文化財の関係が提示をされたというふうに記憶をしております。それも、現在、当市を含めまして1市2町で共同文化財保護と、こういうふうな立場の中で現在まで進めてきたわけでありますが、どういうものか、一番主体が大きいというようなこともあるんでありましょうが、三野町にそれが交付をされる、このようなことが新聞掲載されておりましたが、その後の1市2町におけるところの協議会の内容、また今後進めていこうとする状況について、この際お伺いをしておきたいというふうに思います。 また、国庫補助金が支給されたわけでありますが、三野町、これもよそへ交付されておってもやっぱり当市も関係をしているわけでありますから、当市と多度津町、これ等の関係についてどのように協議をされておるのか、この際これまたお伺いをしておきたいというふうに思うわけであります。 3点目でありますが、先ほど市政報告がありましたが、体育館の建設の関係であります。 いろいろ世の中も物すごく変わってきているわけでありますが、このようなやっぱり入札ができなかったというようなこと等については、当市にとっては余り今まで例がなかったんじゃなかろうかというふうに思うわけであります。これは別に市当局が悪いとか、そういうふうなことはありませんが、現在イラクあたりを中心に非常に激動する世の中にあって、それぞれの関係機関が相当慎重になっていることについては事実であります。しかし、そうも言っていられないわけでありますが、この体育館についてはやっぱりタイムリミットもありましょうし、そこらあたりの関係についての関係機関との協議、またはこれまた今後の見通し等についてお伺いをしたいし、今回落札ができなかった大きな要因というものがどこにあるというふうに市当局は判断をされておるのか。そして、今後、今言ったタイムリミットあたりの問題も考慮しながら、どのように進めていこうとするのか、これまた大綱的に今回お伺いをしておきたいというふうに思います。 以上であります。 ◎建設課長(河西保君) 議長 ○議長(藤田松雄君) 建設課長             〔建設課長(河西 保君)登壇〕 ◎建設課長(河西保君) 19番(櫛田)議員さんの樽池線の見通しの御質問でございますが、本事業は御案内のように昭和55年から着手をいたしております。先ほど御質問のときにもございましたように、物件等ございまして種々難航をいたしましたけれども、関係の方々の御努力をいただきまして、用地、物件につきましてはすべて完了をいたしました。したがいまして、実質の工事につきましては、63年度から改良工事に着工いたしとります。今年度で3年目を迎えるわけでございますが、本年度は途中にございます北向八幡さんから下に下がってまいりまして起点まで、この間の改良を終える予定にいたしております。 なお、舗装でございますけれども、今現在樽池から下に向かって改良を進めておりますが、この間非常に勾配等がきつうございまして、改良した路面も非常に荒れておりますので、この辺を担当の大阪防衛施設局の方へいろいろお願いを申し上げまして、今年度起点まで完了いたします区間につきましては、平成3年度、来年度でございますけども、舗装の先行をやらしていただきたいと、こういうことで一応内諾と申しますか、了解を取りつけております。 あと樽池から終点まで、四国農試の土地利用部の正門の近くでございますけれども、終点の部分が残るわけですが、これは平成4年度で実施をして舗装を行うと。したがいまして、実質の完成を現在のところは平成4年度で完成をさせたいと、こういうことで大阪防衛施設局とは話を詰めてまいっとります。 ただ、御案内のように10月1日より四国の管轄が広島防衛施設局に変わるようでございますので、また新たな問題になろうかと思いますけれども、大阪としては恐らく広島の方にそういう問題をすべて事務引き継ぎがなされておると、こういうように考えておりますので、現在のところは平成4年度ですべてを完成させたいと、こういう考え方で進んでおります。 以上でございます。 ◎教育長(勝田英樹君) 議長 ○議長(藤田松雄君) 教育長             〔教育長(勝田英樹君)登壇〕 ◎教育長(勝田英樹君) 19番(櫛田)議員さんから、天霧城跡の史跡保存についてのお尋ねがあったところでございますが、議員の皆さんも既に御案内のとおり、去る5月16日に中世の山城として大変有名な史跡でございます天霧城跡が国指定を受けたわけでございます。ちょっと19番(櫛田)議員さんの御質問の中に少し事実と違う点があろうかと思いますので、ちょっと御説明をさせていただきますが、この天霧城跡の指定を受けるにつきましては、もう既に御案内のとおり、善通寺市と多度津町、三野町で1市2町の天霧城跡保存会をつくりまして、これまで指定を受けるべくいろいろ努力をしてまいったところでございまして、ことしは善通寺市が当番の年ということになって、来年はまた多度津町ということになっておりまして、そして平成4年度からこの指定を受けましたと同時に、平成4年度から国指定の指定を受けました区域内の整備については、文化庁並びに県から補助金を交付しましょうということで、これから1市2町の関係者が集まりまして、どういうふうに整備をするかということについて協議をするという段階になっておるわけでございます。この指定区域外は、もちろん善通寺市の分については善通寺市で単独で考えていかなければならないと、これからいろいろ私どもとしても考えてまいろうと思っておるところでございます。 そしてまた、今回の補正予算にお願いをいたしております分につきましては、辻村建設株式会社からこの保存整備事業に何か役立てばという大変御厚志をいただいたわけでございまして、私どもとしても早急に史跡の説明板、そして案内板などをつくりたいという希望を持っておりましたもんですから、この事業に充てたいというふうに考えて、今回補正予算として御審議をお願いしているということでございます。 以上でございます。 ◎管財課長(藤城功君) 議長 ○議長(藤田松雄君) 管財課長             〔管財課長(藤城 功君)登壇〕 ◎管財課長(藤城功君) 19番(櫛田)議員さんの、体育館の建設の入札が不調に終わったことについての御質問でございますが、この大きな要因は何か、また今後の対策はどういったことか、こういったことでございますが、契約担当課といたしましてこの要因についていろいろ考えたわけでございますが、一番大きな要因といたしましては、やはり8月2日の中近東の政情不安によるオイルショック、こういうことが再現するのでないかと、こういうことが業界の中でささやかれておるようでございます。また、これにあわせまして民間の建設ブームが続いておりまして、材料の高騰並びに人手不足、こういった3つの要因が考えられております。 また、今後につきましては、御案内のように本市の今までの一番大きな事業でございます、早急に建設に取りかかりたいとは思っておりますが、何分御案内のように防衛庁の補助事業でございますので、そちら並びに設計をいたしております佐藤総合設計と協議いたしまして、早急に実施の方向、何らかの方法を見出して建設に向かいたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(藤田松雄君) ほかに質疑ありませんか。             (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(藤田松雄君) 質疑なしと認めます。これをもって質疑を終結いたします。 以上で13議案についての大綱質疑は終わりました。 お手元へ配付いたしてあります委員会付託表のとおり、各議案を所管の常任委員会に付託いたします。各常任委員会は所定の期日に審査が終了するようお願い申し上げます。 暫時休憩をいたします。11時再開。             ─────────             午前10時48分 休憩             午前11時4分 再開             ───────── ○議長(藤田松雄君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 次に、認定第1号についてこれより大綱質疑に入ります。             (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(藤田松雄君) 質疑なしと認めます。これをもって質疑を終結いたします。 お諮りいたします。 本件については、10人の委員をもって構成する「一般会計決算審査特別委員会」を設置し、これに付託の上、閉会中の継続審査とすることにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(藤田松雄君) 御異議なしと認めます。よって、本件については10人の委員をもって構成する「一般会計決算審査特別委員会」を設置し、これに付託の上、閉会中の継続審査とすることに決しました。 お諮りいたします。 ただいま設置されました「一般会計決算審査特別委員会の委員」の選任については、委員会条例第5条第1項の規定により、2番平岡政典君、5番山北實君、6番上田博之君、8番堺敏昭君、10番新谷善昭君、12番吉田康宏君、17番山下三郎君、20番高田照男君、23番林岩男君、26番氏家範雄君、以上10人を指名したいと思います。これに御異議ありませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(藤田松雄君) 御異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしました10人の諸君を「一般会計決算審査特別委員会の委員」に選任することに決しました。 次に、認定第2号から第6号までの5認定議案について、これより大綱質疑に入ります。             (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(藤田松雄君) 質疑なしと認めます。これをもって質疑を終結いたします。 お諮りいたします。 本件については、10人の委員をもって構成する「特別会計・企業会計決算審査特別委員会」を設置し、これに付託の上、閉会中の継続審査とすることにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(藤田松雄君) 御異議なしと認めます。よって、本件については10人の委員をもって構成する特別会計、企業会計決算審査特別委員会を設置し、これに付託の上、閉会中の継続審査とすることに決しました。 ただいま設置されました「特別会計・企業会計決算審査特別委員会の委員」の選任については、委員会条例第5条第1項の規定により、1番我部山耕造君、3番黒田富夫君、7番南光一幸君、11番三原坦君、15番岡崎敏一君、16番山下勝君、18番兼岡敏夫君、19番櫛田治夫君、21番竹森義治君、25番川合信雄君、以上10人を指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(藤田松雄君) 御異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしました10人の諸君を「特別会計・企業会計決算審査特別委員会の委員」に選任することに決しました。 この際、お願いいたします。 ただいま設置されました両特別委員会は、本日の会議終了後委員会を構成の上、その結果を御報告願います。             ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第7 中間報告 ○議長(藤田松雄君) 日程第7、中間報告。税等の収納事務調査特別委員会より、会議規則第45条第2項の規定により中間報告をいたしたいとの申し出がありますので、この際これを許します。 20番高田照男君。             〔20番(高田照男君)登壇〕 ◆20番(高田照男君) 本特別委員会の委員長は氏家範雄議員であります。しかし、現在病気療養中でありますので、副委員長の私がかわって会議の運営を図りましたので、報告も私の方からさせていただきます。 税等の収納事務調査特別委員会の審査経過について中間報告を申し上げます。 9月7日に第1回の委員会を開きました。まず、当局より徳弘朋之の容疑内容の説明があり、本人自供の横領金額は329万4,890円であるとの報告がありました。それに対して委員各位より質疑が行われ、その主なるものは、第1に、収入役の横領事件については、退職手当が支払われておるのに、徳弘については事件発覚後直ちに懲戒免職にしておるが、これは上級者には優しく、下級者には厳しいのではないかとの指摘がありました。それについて当局側より、横田収入役は事件発覚より以前に既に病気を理由に退職しており、規定の退職手当を支給していますと、その後退職手当の返納について、職員との整合性を図るために条例を改正したものであるとの答弁でありました。徳弘については、キャッシュカード拾得横領の時点で、市職員としてふさわしくない所業であるとの理由で懲戒免職にしたものであり、同次元で判断すべきではないのではないかとの答弁がありました。また、徳弘問題については、市税横領事件が発覚した時点で監督責任の有無に関して懲戒委員会を開いているとの報告もありました。 続いて、第2の質問として、市税横領が発覚したのは市の調査によるものではなく、徳弘本人の自供により表面化したものであり、もしキャッシュカードの拾得横領がなければ永久にわからず、ごまかし得ではなかったのか。 第3に、なぜ税務課の事務処理の過程で横領が判明しなかったのか。また、決算時にもなぜわからなかったのか。 第4に、徴収係の領収帳や会計課から回ってくる領収済書類等を詳細に精査していたら、連番が欠けていることで不祥事が発見できたのではないか。 第5に、すべての事務は入り、出残高がはっきりとわかることが常識ではないか。 第6に、1人の人間に徴収、金融機関の納入、コンピューターの消し込みの三役をさせていたことは間違いではなかったのか。 第7に、徴収係が集金してきた市税の納入に対して領収帳を点検し、何件、何円という添付書類をつけていたのかどうか。また、収入の都度課税台帳に記入していたら、横領された金額は滞納となっており、横領が判明したのではないか。 第8に、4人で集金していて、入金チェック、日計資料の作成はどうしていたのか。 第9に、収入役事件を教訓として事務改善を行うべきであるのに、現在まで従来どおりのずさんな事務を続けていたことは全く反省の意思が認められない、などなどの質問が集中をいたしました。 これに対し当局側は、現在まで行っていた事務のやり方では横領されていたことがわからなかったと率直に認めました。そして、市民のために、まことに申しわけないと陳謝の意を表明しました。 すなわち現在までのやり方は、職員は悪いことをしないという信用の上に立ってマニュアルが組み立てられ、悪いことをしようとしたらどう防ぐかという仕組みができていなかった点をねらわれたと考えるべきであります。 具体的には、第1に、納税係が徴収した市税の集計、書類作成を行い、指定金融機関へ納入するという一人三役をこなしていたが、これを係長以上の上席者が現金領収帳と現金の照合確認を行い、徴収日報を作成すべきであった。 第2に、分任出納員(納税係)にコンピューターの操作をさすべきではなかった。 第3に、コンピューター用フロッピーディスクを納税係に保管さしていたことは間違いであった。 第4に、現金領収帳の使用済みの場合、係員が課長の手を経ることなしに直接会計課へ請求していたことも間違いであった。 第5に、例月の照合を税務課の税目別市税収入日計表と会計課の収入伝票の月計との確認をしていたが、電算集計との照合をしていなかった。この点がねらわれたと思われる。 第6に、その他に領収証の連番の確認ができていなかった。 第7に、決算のときになぜわからなかったかということについては、現在までの事務方式では複雑でわかりにくい等々の答弁がありました。 なお、当局独自の調査で被害額を確定してもらいたいという要望に対しては、市長より答弁があり、先ほども市長の報告がありましたように、監査に対して監査請求を行い、事実の確認、横領金額の確定、賠償請求権の有無等について検討、調査をしてもらっているとのことでありました。 最後に、特別委員会の結論を待つことなしに、改める点は直ちに改善を実施してもらいたいとの要望を申し上げて、第1回目の会議を終わりました。 第2回目の委員会は9月17日に開きました。まず、委員長より概要、今までに述べましたような第1回の審査経過についてまとめの報告を行った後、審議に入りました。 最初の質問として、今回の事件はキャッシュカード拾得横領という単純犯罪に端を発し、別件として市税横領事件が発覚したところに問題がある。それも、やるべきことをやっていなかったことに原因がある。市民の血税をチェック機能の欠如した事務機構から横領事件が発生したものであり、徳弘自身の犯罪も許しがたいが、それ以上に市幹部の管理責任が問われるべきではないか。また、巷間うわさになっている徳弘朋之の再々にわたる職場異動は、薄々でもその所業を察知していたのではないかと質問がありました。 これに対して助役より答弁があり、事務上の問題については全く御指摘のとおりであり、第1に、徴収に際して精査、照合して明細をつけていれば防げた。第2に、徴収者にコンピューターを操作させたことは誤りであった。第3に、徴収未済額と電算集計とを照合していれば事件が防げた。事務上の欠陥を率直に認め、横領事件を事前に察知していたのではないかという問いに対しては、前回と同じく、その事実は全くありませんと重ねてきっぱりと否定をしました。 続いて、現段階で当局の独自調査はできるのかとただしたのに対して、税務課長より、関係書類が全部押収されているのですぐにはできないと答え、重ねて、今後どうするのかという問いがあり、書類が戻り次第、監査と協力して全容をはっきりさせたいと答えました。 次に、この事件を教訓にしてどう改善をしていくのかという質問があり、税務課長より、今お手元に配付いたしましたとおり改善策が説明をされたのであります。 具体的には、先ほど当局の答弁、委員側の質問等々で出されましたようなことを前提にいたしまして、第1に、納税係が自分ひとりで何もかもやっていたのを係長が領収帳及び現金の照合確認を行い、集計、徴収日報作成して、課長の決裁を受けるという方向に改善をしていきます。 それから、第2の、現金領収帳が使用済みになって、これも課長の手を経ずに会計課へ行って請求していたのを、今度は課長が収入役へ請求することにしております。 それから、コンピューターを操作して、納税係が、金を集めてきた者がコンピューターを操作していたことについては、一切させない。 それから、先ほど言ったフロッピーディスクは納税係が保管していたが、これは課長が保管して、済んだらその都度課長が受け取る。 また、納税係がコンピューターで消し込みをし、いろんなのをしていたのを、先ほど言ったように、これはそうした後の金融機関の集計表とか市税収入額日計表等を、これもコンピューターを納税係がやってたのを、今後は係長なり課長なりがそれを行って、きちんと情報センターとのデータと照合確認をして、一連番号であるシリアル番号控簿にその日の番号を記載して、操作した職員に判を押さす。 それから、先ほど言っておった電算集計と照合してなかった点については、今後はこちらの会計課なり税務課の集計と電算とをきちんと照合する。こういうことの改善案が出されたのであります。 この改善案に対しまして各委員より、第1に、会計制度・事務機構から見れば別に特筆すべきことではない。常識的なことばかりで、自浄作用が発揮できなかったことについて、組織上から見てトップの責任は重大であり、管理責任ということにもっと意を注いでもらいたい。 第2に、改善策はよいことだが、それを運用する職員の資質が問題であり、今後職員の資質向上に向けて努力をしてもらいたい。 第3に、不祥事を管理職が気づかなかったことに問題がある。管理者教育に努力してもらいたい。 第4に、不祥事が一人三役という仕組みに問題があったとすれば、今後完璧を期するためには増員が必要ではないのか。 第5に、長年にわたり現状の事務体制が続けられて、その間に何の改善策が講じられなかったことが問題である等々の指摘があり、これに対して市長より、今回の事件のように税を納めた者もわからない、市側もわからない、こんな事務ではだめだ、組織全体を見直し、抜本的な改善を行いたい。また、職員の資質向上については、管理職を初めとする職員研修を徹底して行い、市職員としての資質と自覚の向上を図り、かかる事件は二度と起きないようにするとの決意が表明されました。 続いて、税務以外の全般的事務の見直しについて質疑が行われ、1つ、現金や金券等が各部署において出納、管理が適正に行われているのかどうか、もし今回事件で見られるようなひとり任せになっているところがあれば改めてもらいたい。1つ、各課ごとの事務心得とか手引書とも言うべきマニュアルはあるのか。1つ、もしないのなら、各課ごとの事務分掌について基本的な取り扱いの方法をきっちりと定めてもらいたい。1つ、市全般の収納事務に関して、様式の統一はできるのかどうか。1つ、収納事務は請求する者と受け取る側は別々にすべきではないか。1つ、収入役事件の際、公金以外の現金は保管しないことにしていたが、各種団体の事務取扱はその後どうなっておるのか。1つ、各種団体に対して市の決定事項を周知し、現金、通帳等は預かれない旨を徹底してもらいたい。1つ、公民館の性格上、余り厳しくしないでもよいのではないかとの意見もあったことをつけ加えておきます。 これらの質問に対して総務課長より、お手元配付の文書の内容のような各課共通の再発防止策が説明をされました。それも配付のとおりであります。 内容は、1つは、公金の収納事務における、今までは50枚つづりを出して、番号はその課で打ちよったそうでありますが、だから1から50までの番号の繰り返しだと思います。今回は、公金の収納事務における帳簿は、現金領収証というのを先ほどの質問にも出ましたように様式を統一したい。すなわち1000番なら何課にある、2000番なら何課にあると、その領収証を見たら、これはどこで発行されたときちんとわかるように、連番をきちんとして統一した番号にしたいということです。 それから、各種団体に係る会計事務の取り扱いについては、できるだけ――できるだけじゃなくして原則的には各団体の会計担当者に事務をやっていただく。 それから、再発防止策については、今まで市職員の家族等なり、それから本人等に市長より親書を送り、一層の綱紀粛正を促しておりますけれども、今後は管理職研修、管理職の問題が並んでおりますから管理職研修を初め職場研修及び出納員等の研修について積極的に研修を実施し、公務員としての自覚を促すとともに、全体の奉仕者として住民の負託にこたえる、高い使命感と責任感の一層の高揚を図るということで改善策が示されました。 そして、最後に市長より、各委員より発言、指摘された事項についてはすべて御趣旨ごもっともなことなので、それを参考にして、市幹部はもとより市職員一丸となって再発防止に努めたいとの発言があり、委員会としても、市が示された改善策に加えて各委員から発言された事柄を尊重して改善策を充実して、速やかにその実を上げてもらいたいと要望をいたしました。 なお、当特別委員会は、当局側の独自調査によって全容が解明するまで存置することとしておりますので、引き続き審査を行いたいと思います。したがって、議長の方でよろしく御配慮いただくようお願いして、中間報告を終わりたいと思います。 ○議長(藤田松雄君) この際お諮りいたします。 ただいま中間報告を行いました副委員長より、本調査案件についてはなお調査を要するため、閉会中もなお引き続いて審査を継続したい旨の申し出を受けております。副委員長の申し出どおり、閉会中も引き続いて審査を継続することに御異議ありませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(藤田松雄君) 御異議なしと認めます。よって、税等の収納事務調査特別委員会の調査案件については閉会中も引き続いて審査を継続することに決しました。 以上で本日の日程は全部終了いたしました。 明20日は休会といたします。 明後日21日は午前9時より本会議を開きますので、定刻までに御参集ください。 なお、一般質問の通告締め切りは20日の正午となっておりますので、よろしくお願いいたします。 本日はこれにて散会いたします。             午前11時28分 散会 ──────────────────────────────────────   地方自治法第123条第2項による署名者             議  長             議  員             議  員...