奥出雲町議会 2022-12-07
令和 4年第4回定例会(第3日12月 7日)
令和 4年第4回定例会(第3日12月 7日)
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令和4年 12月(定例)奥 出 雲 町 議 会 会 議 録(第3日)
令和4年12月7日(水曜日)
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議事日程(第3号)
令和4年12月7日 午前9時30分開議
日程第1 一般質問
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本日の会議に付した事件
日程第1 一般質問
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出席議員(14名)
1番 高 橋 恵美子君 2番 北 村 千 寿君
3番 糸 原 文 昭君 4番 内 田 裕 紀君
5番 小田川 謙 一君 6番 田 食 道 弘君
7番 糸 原 壽 之君 8番 景 山 利 則君
9番 内 田 雅 人君 10番 石 原 武 志君
11番 川 西 明 徳君 12番 内 田 精 彦君
13番 大 垣 照 子君 14番 藤 原 充 博君
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欠席議員(なし)
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欠 員(なし)
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事務局出席職員職氏名
局長 ───── 田 中 修君 主事 ───── 山 田 基 貴君
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説明のため出席した者の職氏名
町長 ───── 糸 原 保君 副町長 ──── 藤 原 努君
教育長 ──── 松 田 武 彦君 総務課長 ─── 江 角 啓君
企画財政課長 ─ 杠 康 彦君 税務課長 ─── 秋 田 和 浩君
町民課長 ─── 永 瀬 克 己君
健康福祉課長 ─ 石 原 和 夫君
福祉事務所長 ─ 森 田 近 子君 水道課長 ─── 千 原 明 浩君
まちづくり産業課長 ───────────────── 石 原 耕 司君
農林振興課長 ─ 高 橋 千 昭君
3
セク経営企画室長 ───────────────── 糸 原 和 弘君
学校再編推進課長 高 尾 昭 浩君 建設課長 ─── 松 原 三 美君
会計管理者 ── 森 山 昇君
教育魅力課長 ─ 石 原 重 夫君
こども家庭支援課長 ───────────────── 吉 川 明 広君
病院事務長 ── 中 西 修 一君
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午前9時28分開議
○議長(藤原 充博君) おはようございます。
ただいまの
出席議員数は14名で
あります。定足数に達し
ておりますので、これより本日の会議を開きます。
本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付したとおりで
あります。
これより日程に入ります。
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◎日程第1 一般質問
○議長(藤原 充博君) 日程第1、一般質問を行います。
初めに、10番、
石原武志議員。
○議員(10番 石原 武志君) 10番、石原でございます。一般質問2日目、トップを取らせ
ていただきます。よろしくお願いいたします。
改めまし
て、おはようございます。ちょっと遅くなりました
が、和やかな中で進め
ていけたらというふうに思います。
一般質問、私は大きく2つの点、農業振興、また畜産振興ということで、広い意味でのテーマで質問をさせ
ていただきます。
まず、11月に
農林振興課において、3
セク経営企画室を新たに設置されました。三セク改革に対する素早い対応ということで評価をするものでございますけれども、具体的にどのような職責で、また権限等も含め
てやっ
ていかれるのか、お伺いをいたしたいと思います。
○議長(藤原 充博君) 糸原町長。
○町長(糸原 保君) おはようございます。質問にお答えをさせ
ていただきます。
3
セク経営企画室の職責につい
てでございます。議会におきましても、第三セクターにつきまし
ては、経営状況及び
事業計画等を御報告させ
ていただい
ているところです。
特に年度中途において同室を設置した経緯でございます
が、私
が町長に就任させ
ていただきまし
て、見た中で、第三セクターの中でも特に
有限会社奥出雲椎茸につきまし
ては、速やかな、町としても今後の対応等も必要で
あると判断したことから、職員を専属に配置し、まずは現状を詳細に調査し
て分析をし
ております。これから、それを基に今後の経営について、行政として、町として、会社の在り方も含め
て検証するというところで設置をしたということでございまし
て、現在はそういったところで、まずは調査分析をし
ているところでございます。
○議長(藤原 充博君)
石原武志議員。
○議員(10番 石原 武志君)
シイタケ栽培は奥出雲町の大きな看板にもなっ
ている商品で
あります
が、会社創成以来30年という重荷の中で、いろいろと御苦心されることだろうというふうにも思います。ただ、生産性の面を見たときに、やはり
採算ベースを割るような状態というの
がいつまでも続くというのは、私どもから見ると、商売人という立場で見ると、ちょっとやはり方向転換なり、あるいは違った商品。例えば、そうですね、今名前
が出
てきません
が、新しい商品も、そうしたことを開拓し
ていくのも一つの方向性なのかなというような気もいたすところでございます。どうかそうした面も検討をし
ていただきたいというようにも思うところでございます。
次に、
関係人口についてお伺いをいたします。このことにつきましては、先般、布勢に
あります
多根自然博物館が開業35周年を迎えました。それを記念し
て、役員等で
記念研修会というの
が2日間にわたって開催をされました。私は評議員という立場で参加させ
ていただきました
が、多根オーナーはじめ、いろんな方々と会話をする中で特に感じた点
がありましたので、質問させ
ていただきます。
この博物館は、御存じのとおりでございます
が、大手眼鏡チェーンの創業者
が自ら収集された化石等を中心として展示し
ておられます。佐白出身ということでございまし
て、自然博物館として建設、展示というような形を取っ
ているところで
あります。ホテルも兼ね
ておりまし
て、泊まれる博物館として、各地から多くの親子連れなど、本当に顧客を有し
ております。また、長者の湯も近くに
ありますので、協力しながら事業展開をされ
ているところでございます。
この35周年を機にということで、新たな発想をされまし
て、泊まれる博物館から暮らせる博物館といったようなことで、付近の古民家を改修したり、いろんな顧客を呼んでおられます。
実は、そのオーナーといいますか、館長でございます
が、多根氏、松江で講演をされまし
て、その内容
が、地元と連携を深め、奥出雲町全体を博物館のようにしたいというようなことを言っ
ておられます。新聞等ででも発表、報道され
ておりますけれども、彼のおっしゃるのに、実は奥出雲町って、親から譲られ
ての施設だというふうに思います
が、本当に何もない町、田舎だなというふうに最初は思っ
ていたんだ。ところが、こうして訪れるにつれ、大変な思い違いをし
ていたということで、何もないのは実は都会で
あって、この田舎、中山間地の奥出雲には全てのもの
があると、そういうことに気がついたというようなことをおっしゃっ
ておられました。
また、最近では、2拠点住居ということで、そうした状況
が進みつつ
あります。多様な生活環境を求め
て、いろんな方々
がおられるところでも
ありますし、身近なところでは、
地元出身者が都会地に住まいを定め、家を当然建て
て暮らす中で、田舎の両親も亡くなり、田畑
が残っ
ているというようなことで、年に数日は帰っ
てき
て、農作業なり畑なりをするといったようなことも実は
あっておるというふうに思います。
そうした
関係人口といったようなことについて、この
眼鏡メーカーの言われる、いわゆる
多根自然博物館の方向なりについて、町として今後もさらに連携を深めるといったようなことを考え
ていらっしゃるかどうか、お考えをお伺いいたしたいというふうに思います。
○議長(藤原 充博君) 糸原町長。
○町長(糸原 保君) 質問にお答えいたします。
奥出雲多根自然博物館は、全国で唯一、客室を備えた泊まれる博物館として全国からのリピーターも多く、年間延べ約2万5,000人
が訪れる、町内でも人気の施設で
あり、昨年9月には新しい
宿泊プランとして、築80年以上の古民家を3年かけ
て改修され、伝統的な農業と暮らしを学び、体験できる交流施設、
奥出雲百姓塾を開設されました。ここでは、昔ながらの手作業による田植や稲刈りなどの
農作業体験、地元の行事に滞在時期に合わせ
て参加できるところも魅力となっ
ており、奥出雲の魅力を県内外の方に感じ
てもらうことで地域の活性化に寄与され
ているところです。こうした地域住民の方や
佐白温泉長者の湯との連携により、たくさんの資源
が限られたエリアの中に凝縮され、有機的に活用され
ている点もほかにはない魅力で
あり、こうした取組
が町内にも波及することを期待し
ているところです。
町としまし
ても、さらに連携を深め
ていきたいと考え
ております。そして、様々な
滞在スタイルを提案しながら、ここに暮らしたくなるファンをつくり出せるよう、
民間事業者の皆様や
観光協会等とも連携しながら、
農泊推進事業や体験事業などを通じて、
関係人口の拡大、移住定住の促進にも取り組んでいきたいと思っ
ております。
○議長(藤原 充博君)
石原武志議員。
○議員(10番 石原 武志君) 方向性として大変すばらしいことだというふうにも思います。町内にもいろんな業者
がおられるところで
ありますけれども、こうした町なり村なり地区なりを主役として、大きく工夫をし
ていただける状況というのは本当に大いに強調すべきことだなというふうにも思うところでも
あります。
関係人口という言葉、一言に最近よく使われるわけで
あります
が、一つにはやっぱり問題点も
あるのかなというふうな気もいたします。というのは、先ほども申しましたけれども、いわゆる2拠点住居といったようなことを取り上げた場合に、住所
がこちらにないわけで
ある場合
が多いわけで
あります。そうした方々、これも恐らく以前から
あってるとは思いますけれども、自治会として、地区、地元としての受入れはどうなのかなということ
が一つには懸念される面
がある。
例えば、具体的に、自治会費を頂くとか、あるいは地区の行事に参加し
ていただくとか、そうしたことだというふうにも思います
が、そうしたときに、自治会あるいは隣近所、隣近所は当然それはいいかとは思います
が、自治会単位で考えたときには、そうした受入れ
がどのように進んで、あるいは理解
が得られ
ているのかといったようなことも、どういいますか、
自治会長会等を含め
て大いに理解をし
ていただく必要
があるかというふうにも思います
が、その辺についてはどのようなお考えをお持ちなのか、お伺いをいたします。
○議長(藤原 充博君) 糸原町長。
○町長(糸原 保君)
関係人口の考え方でございます。そこのところは、広い意味はございます
が、やはりああやっ
て自宅
がありながら住所はこちらにないという方のところのとこまで、どこまで各自治会のほうで、そういったところへ受入れの体制で
ありますとか、そしてまたつながりというのを持っ
ているかというところまでは、私自身ちょっとまだつかめ
ておりません
が、これからやはり人口減少、これはどうしてもなっ
てくる中で、そうした奥出雲に関係を持っ
ているか、もともとの出身者で
ある方、また、応援し
ていただいてる、具体に言いますと、
ふるさと納税などもし
ていただけ
ている方、そして、近隣ではないですけど、なかなか帰っ
てき
ておられないんですけども、やはり出身、この前は私も近畿の奥出雲会のほうにも休みのときに行っ
てまいりましたですけども、そういった中でやはり、コロナ禍で帰れてないけども、奥出雲町のことにいつも関心を持っ
ていただい
ている方、こういった方とまたこうやっ
てまちづくりを、やはり人口
が減っ
ていく中では一緒にやっ
ていかなければならないということは私も思っ
ておりますので、こうしたところも
自治会長会等や、これから各地区に、
町政座談会となるか、
タウンミーティングになるかということも
あります
が、そこへ出向いたときにでも確認をし
ていきたいと思っ
ております。そうした議員の言われた方向性の考え方も持っ
て、直接私も各自治会にもお話を聞きたいなと思います。
○議長(藤原 充博君)
石原武志議員。
○議員(10番 石原 武志君) いろいろ難しい問題も実は内側には潜んで
いるというふうなことも思うわけで
あります。
実は、
役員研修会ということで参加したときに、多根さんの弟さんに当たる人
が、実は、私、仁多に住みたいんですよとおっしゃったんですね。研修会当日は、私は2日目しか参加できなかったんです
が、三沢のほうにみんなでバスで回りまし
て、ともにの
貸し事務所等を見学したり、みざわの館で食事を頂いたりしたときに、その奥さんとちょっと長らく話をさせ
ていただきました
が、非常に農業に趣味を持っ
ていらっしゃっ
て、農業
がしたいんだというふうな話の中で、普通の我々
が考え
ている機械による耕作ではなく
て、まさに手作業による農業というようなことをおっしゃっ
ておられ
て、本当にびっくりし
て、そぎ
ゃんことがなりますかねというふうな話で盛り上がったんです
が、要するに耕すところからくわ一本でやっ
て、そして稲作、無農薬でやっ
ていくというようなことに非常に憧れなり、片方では信念を持っ
てやっ
ておられる。よそでやっ
ておられるそうです
が、ぜひ仁多に来
て、特に佐白近辺、非常にいいところなんで、見つけ
て住みたいんだというふうなことをおっしゃっ
ておられました。
いろんな方
がいらっしゃいますけれども、こうした変わった農業といいますか、農業の根本なのかもしれません
が、実は、ことに憧れる方もいらっしゃいます。地域からすると、あげなことをしよって、百姓
が何かやっとるいうような状況だと思いますけれど、そうした非常に多様な考えを持つ皆さん
がいらっしゃってるというふうなことでございます。ぜひこうした事例を
自治会長会等も含め
て御審議をいただい
て、なるべく理解をいただきながら、そうした関係の方々を迎え入れるといったようなこともぜひ方向性の中で出し
ていただけたらというように思うところでございますので、これはお願いでございますので、お願いといいますか、提案でございますので、申し上げ
ておきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
次に、畜産振興というのに入らせ
ていただきたいと思います
が、鹿児島全共
がこの10月に終了いたしまし
て、関係者の御努力によりまして、本当に好成績を残されました。特に6区
総合評価群においては総合3位ということで、上位入賞を遂げられたわけで
あります。これは特に肉質の面で立派な成績
があったわけでございます
が、これは、肥育牛の肥育技術だけではなく
て、やはり個体の資質というもの
が認められたことだというふうにも思います。実際、その後の競り等においても、牛の買入れ価格
が上昇し
ているといったようなことも
あっているようでございます
が、本町は県内の中でもトップクラスの成績、実績を持つ畜産農家
がたくさんおられるわけで
あります。11月に行われました
中央子牛共進会においても、2区で1位から3位まで上位
が独占だったということ、それから、全体で出品された子牛
が全て入賞したと。改めてこの実力のところを示したというふうに思うところでございます。
そこで、幾つかお伺いをしたいと思います
が、この鹿児島で行われた全共の中でも、報道等でも言われ
ておりましたけれども、いわゆる若手の方の出品あるいは参加といいますか、多く見られたということでございます
が、地元の畜産農家等々の話の中ではよく出
てくることに、後継者の人たちを育てるためにはやはりもう少し魅力
があるように、何か方法はないだろうかなということをよく言われます。そういう意味で、例えばやる気、それを奮起させるといったような意味で、賞金で
あるとか、あるいは費用負担の部分について、例えば共進会に出し
ていただくときの費用の分担で
ありますとか、そうしたことの費用負担、あるいは上位に入賞した場合には今まで以上に例えば賞金を出すとか、そうした制度を創設といいますか、拡充といいますか、そうしたこと
ができないかどうか、その辺についてお伺いをいたします。
○議長(藤原 充博君) 糸原町長。
○町長(糸原 保君) 御質問にお答えします。
10月6日から10日にかけて開催されました第12回
全国和牛能力共進会鹿児島大会では、御承知のとおり、第6区
総合評価群において
肉質日本一に輝き、総合成績も全国で三席の好成績を残し、しまね和牛の名声を全国に知らしめ
ていただきました。これもひとえに出品対策に取り組んでいただきました出品者の皆様をはじめ、
和牛改良組合、育種組合の関係の皆様の御努力によるもので
あり、改めて感謝申し上げる次第で
あります。次回、第13回全共は5年後に北海道で開催されること
が決定し
ておりますので、次期大会を見据え
て、県とともに取り組んでまいりたいと考え
ております。
共進会出品に関わります経費の負担につきまし
ては、町及び
和牛改良組合から出品者の皆様に対して
激励金贈呈などを行っ
ております。出品に関わります家畜の輸送費用、毛刈りなどの
手入れ経費などは
和牛改良組合が手当てし
ており、町も経費に対し負担金として支援しながら、出品者の御負担を軽減し
ているところでございます。御提案いただきました
賞金制度等の拡充等の内容につきまし
ては、農家の皆さんのやる気を起こす、特に若い皆様
がやはりこうして取り組んでいただけなければどうにもならないことでございますので、そうしたことを、
和牛改良組合の皆様や関係者の皆様の御意見を聞きながら、対応を検討したいと考え
ております。
なお、上位に入賞されました雌牛を自家保留または町内保留する場合に
あっては、
肉用牛優良繁殖基礎雌牛保留対策事業、ちょっと名前
が長いんですけども、により、定額での助成、そういったものを行っ
ているところでございます。
○議長(藤原 充博君)
石原武志議員。
○議員(10番 石原 武志君) 畜産というのは奥出雲町だけではなかなか当然できないことで
ありまし
て、いつだか、
奥出雲和牛というふうに看板に出
ているので、奥出雲町で育てた牛なのかと思ったら、そうじゃなく
て、雲南地区で育てた。それを奥出雲だけで、例えば
ふるさと返礼品にし
ても、地元だけのもの
ができないのかといったような話
があったこと
がございます
が、量的な面で
あるとかそうしたことで、やっぱり全体で考え
ていかなく
てはなかなか対応
ができないというようなことでもございました。
本当に畜産農家も減少の一途ということで、私は布勢でございます
が、布勢でも本当に数えるほどの件数しか今はございません。そういうところで、恐らく家畜においても全体的にそういう傾向だろうというふうに思うところでございます
が、畜産は、稲作に加え
て、大きな2本の柱の中に入る産業で
あるというふうにも思います。例えば鳥取県
がああし
て非常に、白鵬という牛の下に全国的に名前をとどろかせ
ています
が、これは県のほうの施策でももちろん
あるわけですけれども、共進会で首位を取ったら、あるいはグランドチャンピオンを取ったら100万円だとか、そうしたことも聞かれ
ているもので
あります。県のほうの施策と併せながら、やはりそうした力強さといいますか、地元の力強さを育てる上で、やはりこうした金額のものを一つには出し
ていくというのも振興の大きな手段になるというふうに思います。ぜひ検討をいただきたいというふうに思うところでございます。
それから、粗飼料の点についてお伺いをいたします。
何度か同様の質問を以前からし
てもおります。加え
て、今般非常に、燃料費も含め
て粗飼料価格の高騰し
ている現状
があります。牧草あるいは飼料用米の生産、いわゆる粗飼料の生産や供給体制においてどのような対策
が取られ
ているのか。その辺について、まずお伺いをいたします。
また、孟宗竹、竹を粉状にし
て飼料化するというところ
があっておりまし
て、関心を持ったところでございます
が、この竹粉は整腸作用、殺菌作用、その辺
が非常に優れ
ているということで、飼料として与えた場合は、毛並みや肉質の向上に非常に効果
が見られるということを聞い
ております。また、別に敷料としても、殺菌作用等の効果も
あって非常に優れ
ているんだということで、実際に効果を出し
ているところもたくさん
あるようでございます
が、このことについて、まずお伺いをいたしたいと思います。いかがなものでしょうか。
○議長(藤原 充博君) 糸原町長。
○町長(糸原 保君) 御質問にお答えいたします。
輸入乾牧草の価格
が急騰する中、自給飼料率の向上、これは大きな課題となります。町内での粗飼料の生産は、農家
が自ら栽培するものと、奥出雲町農業公社
が開発地の保全管理の一環として栽培するものと
がございます。このうち農業公社では、約17ヘクタールの開発地において牧草を栽培し畜産農家へ供給し
ているところで
あり、年間600から650個のロールを販売し
ております。現状は、労働力の問題から規模の拡大は難しい状況に
あります
が、自給飼料供給体制の新たな仕組みについては、県やJAとともに検討し
てまいりたいと思います。
次に、孟宗竹の粉の利用についての御提案でございます。全国の中では、竹パウダーを畜産飼料として利用する事例
が多々
あることは承知し
ております。町内では以前、微粉とすること
が町内では難しく、竹の繊維
が家畜の内蔵を傷つけ
て死亡するという例も
あったようでございます
が、近年開発された微粉砕の竹パウダーは畜産飼料として利用され
ているとお聞きし
ております。それと効果も、議員の御指摘の効果も
あるということでございます。
一方で、微粉砕の竹パウダーの品質管理といったところとか、苦労され
ている面も
あるということもお聞きし
ております。
竹パウダーの畜産飼料への転用ということにつきましては、製造ラインの設備や機械導入に係る費用、竹の伐採、搬出などの採算性の問題というか、そこら辺も検討しなければならないと聞い
ております。有効性の調査や先進事例に学ぶなど、牧草栽培の取組と併せ
て検討をする必要
があるかと考え
ております。
課題も
あるものと認識し
ております
が、地域に
ある一つの資源を有効活用し
て、また、竹林問題で
ある周辺環境の保全の地域課題の解決と併せた取組として研究し
てみたいと思います。
○議長(藤原 充博君)
石原武志議員。
○議員(10番 石原 武志君) 前向きな御答弁をいただいたというように思います。
この竹でございますけれども、そうした製品の管理等々をやりますと、やはり機械を購入し
て個人に貸し出すといったようなことで、以前は公民館に備え
てあるようでございます
が、竹チッパーというもの
があります。これは実はなかなか、故障したりし
て、後の利用
ができないといったようなこと
があったりし
て、問題も
あるのかなというふうに思っ
ているところでございます
が、一つはやはり事業化をし
て、例えば農業公社、全く例えばですのであれです
が、農業公社で
あるとか、シルバーセンターの一つの事業としてというようなことで、やはり、まず事業化といったようなことを取り組むことはできないのかどうか。
さっき申した竹パウダー、そうしたものの生産ですね。これは当然、飼料として生かせるものでも
あります
が、山林管理、先ほど町長おっしゃったように、非常に竹の繁茂をするとこで、迷惑、迷惑といいますか、御苦労をなさっ
ている事例も非常に多い。だから、一挙両得という言葉
があります
が、両得ならず、三得も四得も
あるというような気もするところでございます。
ぜひ、事業化するというにおいては、メリット
が考えられるというようにも思うところでございます。もう一度その点について御答弁いただけたらというふうに思います
が、いかがでしょうか。
○議長(藤原 充博君) 糸原町長。
○町長(糸原 保君) 御質問にお答えします。
実際のところ、続け
ていこうと思うと、やはり採算ということ
がどうしても、公社でやるにし
ても、シルバーのほうでということにし
ても、ある程度採算性というの
がないとなかなか難しいかなというのはございます。
と言いつつも、その事業だけでということではなく
て、トータルで考える必要も、例えば先ほどの話も
ありました環境的な面、山の管理的な面もございますので、そこら辺も含め
て総合的に考え
ていくのかなということで、搬出自体もかなり経費
がかかるという部分もございますので、そこを少し、どういうやり方で
あったら実現できるのかというとこも含め
て、もちろん事業化も見据え
て研究し
てみたいと思っ
ております。実際に続くような仕組みを考えないと実際には実現できませんので、そこら辺も、その視点を持っ
て研究したいと思います。
○議長(藤原 充博君)
石原武志議員。
○議員(10番 石原 武志君) ありがとうございました。牛の餌、最近は今の、稲作で早めの収穫をし
て、飼料ということで多く作っ
ていらっしゃるとこも
あります
が、稲作の場合は、もみ
がつくと、もみ
が胃に悪さをするんだというようなことも
あって、なかなか完成具合
が難しいんだというような話も聞いたこと
がございます。
それも一緒で、竹パウダーにおいてもやはり、食べるものでございますので、製品管理というのは本当に難しいもの
があるのかなというふうに思います。ただ、そうしたことをクリアし
ているところも随分
あるようでございますので、いろいろ研究をしながら、私どもとしてもちょっと興味もございますので、研究し
てみたいなというふうなことも思っ
ております。
どうか、一つの牛の粗飼料ということの供給ということに加え
て、そうした山の管理といったようなことも併せ
て関心を持っ
ているところでございますので、またぜひ進め
ていただけたらというふうに思っ
ております。
以上2点において質問をさせ
ていただきました。以上で質問を終わらせ
ていただきます。
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○議長(藤原 充博君) ここでしばらく休憩といたします。10時20分に再開いたします。
午前10時09分休憩
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午前10時18分再開
○議長(藤原 充博君) ただいまの
出席議員数は14名で
あります。定足数に達し
ておりますので、休憩前に引き続きまし
て一般質問を再開いたします。
7番、糸原壽之議員。
○議員(7番 糸原 壽之君) おはようございます。7番、糸原でございます。一般質問の機会をいただきましたので、私は1点質問をさせ
ていただきます。よろしくお願いいたします。
なお、糸原町長におかれまし
ては、9月当選以来でございますけど、私、初めて一般質問をさせ
ていただきます。よろしくお願いいたします。9月はしませんでしたので、初めてになります。
それでは、質問に入らさせ
ていただきますけども、私は「あめつち」受入れ体制をという1点と内容6項目についてお伺いいたします。
なお、内容につきまし
て、昨日の内田議員の木次線についての質問と多少ダブるところ、重複するところ
があろうかと思いますけども、その点御了承いただきまし
て、私のお願いとしては一々御答弁をいただくと喜びます。
それでは、「あめつち」受入れ体制をでございます。
御承知のように、JR西日本は、2023年度をもってトロッコ列車の運行をやめ、2024年度から、それに代わる観光列車として、米子駅-出雲横田駅間に、今、山陰本線で運行し
ている「あめつち」を運行することを決め、関係市町と協議し発表いたしました。
なお、訂正をお願いしたいんです
が、通告書におきましては「関係市村」とし
ております
が、「関係市町」でございますので、よろしくお願いいたします。
そして、去る10月15日には運行ダイヤの案を、第7回木次線観光誘客プロジェクトチームの会議の中で報告しました。それによりますと、米子駅を朝8時15分頃に出発し、その後、松江駅、宍道駅、木次駅で停車し、終点の横田駅には11時15分頃に到着する。到着後、約45分間停車し、12時ちょうど頃に、米子駅15時頃到着の予定で、来た際に停車した各駅でそれぞれ停車し、復路を帰ります。
また、出雲横田駅から、観光としてこれから売りで
あるスイッチバックを体験できる備後落合駅方面への普通列車の連絡は、「あめつち」下車1時間56分後、出雲横田駅13時11分発、備後落合駅14時33分着の普通定時列車
が連絡し
ています。逆に、備後落合駅からスイッチバックを体験し、出雲横田駅で停車し
ている「あめつち」への連絡は、備後落合駅9時20分発、出雲横田駅10時26分着の普通定時列車の連絡
があり、到着1時間24分後の12時ちょうど頃発の「あめつち」で米子方面へ連絡することになります。横田駅での上り下りともに、普通列車と「あめつち」乗換時間は1時間半から2時間
あり、下車し
て、横田駅周辺及び、かなり離れたところまで周遊できる待ち時間
があります。「あめつち」と普通列車を乗り継げば、スイッチバック体験
ができます。その列車ダイヤとなっ
ています。
そして、JR西日本
が考え
ている顧客、客層の想定については、一説には、木次線は出雲大社と宮島を鉄道(公共交通)でつなぐ目的
があったとあるように、それを思い起こさせる考え方で、日本海側から広島方面、広島方面から日本海側への観光の流れをも開発、また、今
ある観光のスタイルを車から鉄道利用へも目を向けさせ、「あめつち」の利用向上を図ろうとしようとの基本的な構想、期待
があるとのことです。
また、大阪方面から木次線への誘客として、伯備線生山駅下車、そこから自動車で横田駅まで来
て、「あめつち」や普通列車へと流れをつくることも想定し
ています。生山-横田間
が自動車で約30分の短い位置関係に
あることに着目し
て、観光ルートとしての考慮でも
あります。もちろん、米子駅発、出雲横田駅折り返しの利用客を大多数見込んで
いることは当然で
あります。
また、一方、地元の観光地としての整備状況に対するJRの認識はというと、トロッコ列車の初めから今日まで、見る、食べる、遊ぶなど、当時よりも今は数段上がっ
ているとの認識
があるようです。
そこで、このようなJR西日本のトロッコ列車から「あめつち」への運行変更に際し、あわせ
て、周辺整備を生かすことも踏まえ、本町の地域資源を最大限活用し
て、人口減少対策や
関係人口増大、観光振興対策を町として、関係する者
がそれぞれ対応するのではなく、町を先頭に町内の連絡調整体制を早期に整え、「あめつち」受入れに取り組むべきと考えます。例えば、奥出雲町和牛の車内弁当の提供、地酒の提供、土産物の開発、販売、下車地でのそばの勧め、さらには二次交通の整備など、取り組むことはたくさん
あると考えます。共通のパンフレットやガイド、案内所などは、共通品として観光協会あたりの役目かと思います。
去る8月22日には、議会、商工会、観光協会
が、当時の町長も同乗し
て、今、山陰本線で運行し
ている「あめつち」に試乗しました。また、9月26日には、観光協会主催で町内の関係者18名
が同じく試乗するなど、期待も大きなもの
があるとうかがえます。
そこで、次のことについて町長に伺います。
まず、1番目でございます。先ほども申しましたように、JR西日本は、10月25日には運行ダイヤ案を第7回木次線観光誘客プロジェクトチームの会議の中で報告したと
あります
が、この「あめつち」の運行計画の町内周知はされましたでしょうか。今後どうされる考えか伺います。
そして、まだ案の段階で、JR西日本は次の3点のことも検討をすると言っ
ております。1つは、当初計画の米子-出雲横田駅間を、将来、宍道-出雲横田駅間で運行。2つ目は、普通列車の時刻は変更しない。3つ目、「あめつち」の運行を奥出雲おろち号に近い時刻で運転する。この3点をまた検討すると言っ
ております。これに対しまして、町として申入れなどはお考えでしょうか。
あるとすれば、いよいよ2024年から運行する「あめつち」、地域にとって最もベストなダイヤはどのようにお考えでしょうか。伺います。
○議長(藤原 充博君) 糸原町長。
○町長(糸原 保君) それでは、初めての質問にお答えいたします。
初めての御質問でございますのに、質問より回答のほう
が詳しくない可能性
がありまし
て、大変申し訳ございません
が、去る10月25日に、木次線観光誘客プロジェクトに対して「あめつち」のダイヤ案
が示され、議員御指摘のとおり、始発駅は米子駅とし、終着駅の出雲横田駅で折り返し
て米子に戻るという案でございました。まだ運行の本数や運行日、停車駅などの詳細については示され
ておりません
が、現段階で町内の周知はし
ておりませんけれども、受入れ体制を整えるため、早い段階でといいますか、年内のうちに何とか町内での情報共有
が図れたらな、沿線の関係団体との連携を図るために対応し
ていきたいなと考え
ております。
なお、具体的な内容
が示されましたら、また議員の皆様にも、これから情報提供させ
ていただきたいと考え
ているところです。
また、JRから提示された内容についての申入れについては、当初、宍道駅を10時頃発で横田12時頃着と聞い
ておりました
が、直近のダイヤ案では9時20分頃発で検討され
ているということで、岡山始発の特急やくも号やサンライズ出雲とか、そういった部分との接続
が困難なダイヤということになっ
ております。
停車時刻も45分ということで、実際のところ、やはり、もちろん片道で乗る方はいろいろちょっと時間
が取れるんですけど、往復される方というのはやはり45分は短いんじゃないかということで、関連の皆様からも御意見もいただい
ております。在来線との乗り継ぎの時間も含め
て、JRと協議をしたいとこれから考え
ております。
○議長(藤原 充博君) 糸原壽之議員。
○議員(7番 糸原 壽之君) この運行時刻につきまし
ては、私も松江にございます西日本旅客鉄道株式会社の山陰地域振興本部のほうにお邪魔をし
てお聞きさせ
ていただきましたら、この3点についても検討し
ておるということでございました。
それで、私
が思いますに、この3点目の奥出雲おろち号に近い時刻で運転とし
ていますことは、私の考えでは大変、この奥出雲町、特に横田周辺についてはいいんかなと思います。例えば今、おろち号は、宍道を出発しまし
て、横田へ11時26分着になっ
ておりまし
て、トロッコ列車は、そのままですと、それ
が備後落合まで行っ
て引き返しますけども、それを「あめつち」に置き換えますと、午後2時32分に出発ということになりまし
て、横田駅で降りれば3時間の時間
が見いだせるような方向にも、このおろち号に近い時刻で運転ということになれば非常に滞在時間
が増え
て、いいのかなと思いますので、なかなか町だけでは取り組まれません。JRとも協議しなければなりません。また、関係市町村も
あることですので、この奥出雲町だけのことを言うわけにはいきません
が、検討の余地
があるというふうに載っ
ておりますので、ぜひそこら辺のところは、地元の皆様とも相談をされ
てJRのほうに積極的に働きかけ
ていただければ、トロッコ列車に代わる新しい観光の大きな効果
が出るように思っ
ております。JRの方も、トロッコ列車よりも案外地元への経済効果は、うまいこといけば、こっちのほう
が大きいかもしれませんねというふうにおっしゃっ
てました。参考でございます。
それでは、続きまし
て、2番目でございます。JR西日本は2023年度上期の早いところで試験運行をする予定です
が、それに併せ
て受入れ体制を整備し、受入れのリハーサルなどをすべきと考えます
が、いかがでしょうか。そうしたこと
が大きなアドバルーン、宣伝にもつながりますので、いかがでございましょうか。
○議長(藤原 充博君) 糸原町長。
○町長(糸原 保君) 回答を申し上げます。
「あめつち」の受入れ体制については、先ほどの回答と重なります
が、列車内や沿線でのおもてなし、在来線を活用したスイッチバック乗車、待ち時間の周遊観光等の検討については、引き続き木次線利活用観光誘客プロジェクトチームでも検討し
てまいります
が、町内での受入れ体制の整備と、これ
が重要で
あることから、早い段階と申します
が、情報共有はこれからさせ
ていただきまし
て、令和6年度の「あめつち」
がこれから実際に入っ
てくるということに向け
て、検討も行っ
てまいります。なお、来年度に試験運行も予定され
ておるということですので、あわせ
て、それに向け
ての準備を進め
て、受入れのリハーサルも検討する必要
があるという認識でおります。
○議長(藤原 充博君) 糸原壽之議員。
○議員(7番 糸原 壽之君) トロッコ列車
がなくなっ
て代わりのもの
ができますので、ぜひそんなものも大歓迎をし
ていったらと思います。
続きまし
て、3項目め、質問でございます。横田での待ち時間、約2時間、または45分を観光するのに、JR西日本は二次交通
が必要と考え
ています。JRではなかなかそこまでは準備できないようでございまし
て、例えば町として奥出雲交通のバスを当てたらいかがかなと思います。もちろん有料のバスでございます。乗る人
が負担し
て乗るという、私の気持ちでございます
が、町内を奥出雲交通の二次交通
が走れば、また町民の皆様も楽しく、にぎやかになっ
てくると思いますので、通告を御検討されたところをお伺いしたいと思います。
○議長(藤原 充博君) 糸原町長。
○町長(糸原 保君) 「あめつち」乗車前後の周遊観光や在来線との乗り継ぎに関しては、二次交通
が必要で
あります。現時点での横田駅の停車時間は45分程度とされ
ており、もし、往復されるという場合には、駅周辺での散策
がどうしても中心となります
が、スイッチバック乗車を含めた備後落合方面に向け
ては、現在のダイヤのままで
あれば在来線13時11分発まで約2時間、備後落合から横田駅の到着
が10時26分で、「あめつち」乗車まで約1時間30分
ありますので、その間の周遊に関しては、レンタサイクルやタクシー、貸切りバスといった二次交通、こういったものも整える必要
があります。また、宿泊施設をはじめ、特急やくも号への乗車も視野に入れると、生山駅や広島方面への高速バス乗り場、たたらば壱番地等への接続も必要となっ
てきます。いずれにしまし
ても、奥出雲交通やタクシー事業者、観光協会とも協議しながら、様々なプラン
が提示し
ていけたらと考え
ておるところでございます。
○議長(藤原 充博君) 糸原壽之議員。
○議員(7番 糸原 壽之君) ぜひ二次交通をお考えいただきまし
て、奥出雲町の観光の再構築といいますか、新しいイメージをつくっ
ていただけるといいと思います。
参考でございますけど、おろち、トロッコ列車
が走り始めまし
て5年間は本当にお客さん
が少なかったです。どこら辺から人数
が増えたかといいますと、皆様も御承知のように、備後落合とか新野へバス
が迎えに来
て、お客様を次のところへ連れ
ていくという、これ
が二次交通ではないです
が、バスと連絡しましたら、日本の経済の中でトロッコ列車
が走る。そこへバスの会社なり、そういうふうなところへの経済効果
があるということ
が、大きな見地から見ると経済的には非常に大きな効果ということになるわけでございまし
て、このバス
がつながったときから、トロッコ列車のお客さん
が増えました。トロッコ列車をうまく利用すれば、バス会社も、下世話な話でございます
が、もうかるというような大きな経済の流れ
ができた頃から、トロッコ列車のお客さん
が増えました。バス会社
がトロッコ列車へお客さんを誘ういうふうな動き
ができまし
て、その辺りから非常にお客さん
が増えました。参考でございますので。そうした見えるか見えないかというような効果も考えながら、御検討を願えたらと思います。
続きまし
て、4点目でございます。先ほどから話に出
ております木次線観光誘客プロジェクトチームのメンバーの構成はどのようなものでしょうか。また、新たに奥出雲町だけでの受入れ体制はどのような形でお考えでしょうか。お伺いいたします。
○議長(藤原 充博君) 糸原町長。
○町長(糸原 保君) お答えいたします。
木次線観光誘客プロジェクトメンバーにつきまし
ては、木次線の観光視点での利用促進を図るため、木次線利活用推進協議会を母体とした沿線の12団体で組織をし
ております。JR西日本山陰支社をはじめ、雲南市、奥出雲町、松江市、庄原市、島根県、広島県、日本旅行、それと沿線の観光協会4団体となっ
ており、事務局は現在、雲南市観光振興課
が担っ
ております。奥出雲町の受入れ体制については、先ほどお答えしたように、情報共有の場を持ちながら対応し
ていきたいと思っ
ております。
○議長(藤原 充博君) 糸原壽之議員。
○議員(7番 糸原 壽之君) 今のプロジェクトチームは、大手の方、入っ
ていただい
て、考え
ていただい
ておるようでございますけども、奥出雲町内での受入れ体制も整え
ていただきたいと思います。
ちなみに、横田駅前の有志の方
が、「あめつち」受入れの後にはどうしようというようなグループをつくっ
て、研究、検討を重ね
ていらっしゃいますので、そうした方々とも連携を取っ
ていただきまし
て、よく研究し
ていらっしゃいますので、その方々とも連携を取られ
て、よりよい受入れ体制をつくられたらと思います。
次、5番目でございます。先ほども申しました9月の26日の観光協会主催の「あめつち」試乗の報告
が町のほうに来
ていると思います、大きな補助金を出し
ていらっしゃいますので。どのようなもので報告
が上がっ
てきたか、伺いいたしたいと思いますし、この受入れにつきまし
て、観光協会の役目などもどのようにお考えか、お伺いいたします。
○議長(藤原 充博君) 糸原町長。
○町長(糸原 保君) お答えいたします。
去る9月26日に「あめつち」の乗り入れ後の観光誘客につなげるため、奥出雲町観光協会の会員など22名の方
が、出雲市駅から安来駅までの約1時間半の乗車体験をされました。乗車された方の感想としては、よい点として、車両自体
が豪華で、外の景色
が見やすい設計や清潔感の
ある内装で
あること、また、スタッフの対応や接客
がよく、ゆったりと座り心地
がよかったといった意見をいただきました。その一方で、車両の速度
が速く、景観スポットの案内
が不十分で
あるとか、トロッコのように窓
が開放的でなく、沿線住民との触れ合い
ができにくいといった意見も
ありました。そのほか、沿線の食材を生かした弁当の販売や、女性のアテンドによるおもてなしなど、木次線でしかできないサービスをどう提供するかなど、具体的な意見もいただいたところで
あります。町観光協会では、「あめつち」はおろち号の後継ではなく、全く違う魅力を持った観光列車で
あり、客層や観光ニーズを的確に把握しながら、周辺の観光施設や飲食店などと連携し、地域のおもてなし向上、新たなツアープランの造成を行う必要
があると考え
ているところでございます。
ちょっと先ほど質問のところでございました、奥出雲の中では、やっぱり駅前の周辺の活性化の協議会の皆様と、受入れ体制のこれから情報を図っ
ていくとこです
が、商工会や宿泊施設、飲食店、もちろんバス、タクシー事業者等や、おもてなし活動を現にされ
ている方々、そういった方々を念頭に、これから受入れ体制なども情報共有を図りながらつくっ
ていければなと思っ
ております。
○議長(藤原 充博君) 糸原壽之議員。
○議員(7番 糸原 壽之君) 地元の方とも連携を取っ
ていただきたいと思います
が、「山陰経済ウイークリー」という雑誌
がございますけど、その中に「あめつち」受け入れるときの特集
が組んでございまし
て、町内の方、何人か
がいろいろな提案をし
ておられますので、ぜひ連携を取っ
ていただきたいと思います。その中に、某そば屋の方でございますけれども、古民家などを利用し
て、そこへそばでも提供でも、場所でもつくったらというような発想をされ
ておりまし
て、それ
が採算にどうかなとは思います
が、非常に積極的でよく考え
ていらっしゃるなと思いましたので、古民家利用ということも
あります
が、非常に一生懸命だなと思いましたので、ぜひそうした意見を酌み上げ
ていただきまし
て、奥出雲町らしい「あめつち」のお客様受入れを形づくっ
ていただければと思います。
続きまし
て、6番目、最後でございますけども、木次線につながるようなことでございます
が、この「あめつち」の運行
が、大成功とまではいかなく
ても、地域に一定の集客や
関係人口によい変化をもたらせば、今話
が出
ている芸備線への協議にもよい影響を及ぼすと考えます。芸備線は先ほども話
がありました、庄原から備中神代への間を、地元とJR、その上に国
が入っ
てどうするかというような相談
が始まっ
ておるようですけども、そうしたとこ
が入ると、どうしてもよくない方向に、全国の例
が言っ
ておるようでございますので、そうならないようにと思っ
ておるとこでございますけど、この「あめつち」受入れ
が、先ほど申しましたようによい変化をもたらせば、芸備線、木次線はつながっ
ていること
が大事だと思いますので、そこら辺のところを、町長のお考えを伺いしたいと思います。鉄道はつながっ
て幾らだという話もございますので、ぜひこの陰陽の頂上におる庄原市、奥出雲町、木次線、芸備線
が共に手を取り合っ
ていけばいいかなと思っ
ておりますので、そこら辺のお心構えをお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(藤原 充博君) 糸原町長。
○町長(糸原 保君) 質問にお答えいたします。
中国山地を走るJR木次線、芸備線両線は、陰陽をつなぐ重要な路線で
あります。来年度でトロッコ列車の運行
が終了するため、芸備線との連携は、今後より重要になっ
てくると考えます。また、「あめつち」の運行状況
が少なからず芸備線にも影響し
てくるものと考えます。「あめつち」は、米子発、出雲横田駅で折り返します
が、芸備線を利用し
て広島方面から「あめつち」に乗車し
てもらい、山陰本線につなげることもできます。先般、11月27日には庄原市備後西城駅周辺において、県境鉄道サミットを庄原市、新見市と共催で、JRの利用促進イベントとして開催しました。議員の皆様にも多数御来場いただき、誠にありがとうございました。広域ネットワークとしての鉄道の役割について、また、沿線の活性化を考えるシンポジウムとなったところです
が、庄原市も木次線利活用推進協議会の構成メンバーに入っ
ておられますので、今後も芸備線も含めた広域的な連携に取り組んでまいりたいと考え
ております。
○議長(藤原 充博君) 糸原壽之議員。
○議員(7番 糸原 壽之君) 以上で質問項目は終わります
が、この「あめつち」受入れにつきまし
て、あまり過大な投資をするのもなんでしょうし、かといっ
て、あららというふうな、泥縄式なことになっ
てもいけませんし、しっかりとこのチャンスを生かしながら、中山間地、奥出雲町の観光振興を願うところでございます。先ほどの「あめつち」の試乗も2回もしました。商工会の方にも行っ
ていただきました。観光関係の方も乗っ
ていらっしゃいますので、まだそこら辺の者同士では話
があっておりませんけども、ぜひ一堂に会し
て話合いをし
て、グッドアイデアでも出ればすばらしいかなと思っ
ておりますので、それはこれからの課題でございますので、一生懸命取り組んでいったらと思うところでございます。
以上で私の質問を終わります。
───────────────────────────────
○議長(藤原 充博君) ここでしばらく休憩といたします。11時5分に再開いたします。
午前10時55分休憩
───────────────────────────────
午前11時05分再開
○議長(藤原 充博君) ただいまの
出席議員数は14名で
あります。定足数に達し
ておりますので、休憩前に引き続きまし
て一般質問を行います。
3番、糸原文昭議員。
○議員(3番 糸原 文昭君) 皆さん、おはようございます。議席番号3番、糸原文昭でございます。一般質問の機会を与え
ていただきまし
て、誠にありがとうございました。
通告書に従いまして、2点についてお伺いをいたします。一問一答方式で質問を行いますので、よろしくお願いをいたします。1点目は、基金の運用についてでございます。2点目は、防災メール、登録制メールの運用について質問をいたします。
それでは、最初に、基金の運用について質問をいたします。
奥出雲町の基金は、財政調整基金、減債基金の2つの基金をはじめ、特定目的の基金
が29基金、特定会計基金
が6基金及び水道事業基金、訪問看護ステーション基金の2基金
があり、その総数は39基金
あります。また、令和元年度末の基金残高
が約40億4,700万円、令和2年度末残高
が約41億2,700万円、さらに令和3年度末残高
が40億2,700万円
あります。さらに令和4年9月議会で可決した補正予算第9号では、基金残高
が約34億600万円となっ
ております。それぞれの基金条例の管理に関する条項では、基金に属する現金は、金融機関への預金、その他最も確実かつ有利な方法により保管しなければならないと
あります。基金に属する現金は、必要に応じ、最も確実かつ有利な有価証券に換えること
ができるとも
あります。このことから、近隣の市町では、既に国債、政府保証債及び地方債の購入で運用をなされ
ています。
それでは、最初の質問をいたします。奥出雲町基金の運用として、それぞれ基金
が普通預金及び定期預金にて管理をされ
ております。現在、金融機関の普通預金の金利は0.001%、定期預金の金利
が0.002%となっ
ております。例えば1億円を基に定期預金をすると、1年で2,000円の利息
がつきます。同様に、1億円を基に、令和4年12月15日発売の固定3年物の国債を購入すれば利率
が0.05%で配当は年2回の利払い
があり、3年で合計15万円となります。また、同じく1億円を令和4年10月18日に発行されました神奈川県一般公募債10年債では、表面利率
が0.444%で
あることから、年2回の利息で10年後には合計444万円の運用益となります。1億円で買うということは、この差益につきまし
ては、1億円
が基本というところで、1億円を例にし
て上げ
ております。債券について、このように普通預金や定期預金で基金を持っ
ているよりは、金利の高い債券を今後導入すべきだと思います
が、どうお考えか、お伺いをいたします。
○議長(藤原 充博君) 糸原町長。
○町長(糸原 保君) 質問にお答えいたします。
地方自治法により、基金は確実かつ効率的に運用しなければならないと規定され
ていることから、議員御指摘のとおり、町内の金融機関等に利率の照会を行い、利息の面で有利な定期預金での管理・運用を主に行っ
てまいりました。しかしながら近年の経済情勢下では、定期預金でも利率
が低く利息
が望めないの
が現状でございます。令和3年度決算では、利子分による積立ては約19万9,000円にとどまっ
ております。
このような状況の中、債券、特に国、地方自治体の行う公共債での債券導入をし
てはとの御質問でございます。確かに公共債は、国、自治体
が元本や利息の支払いを保証し
ているため、民間の商品に比べリスク
が少なく、ある程度の期間、運用できる資金
があれば有効な基金運用の手段と考えられます。しかしながら、本町の歳計現金の収支状況、いわゆる資金繰りでございます
が、地方交付税等の資金
が入るまでの期間は、金融機関からの一時借入れを極力行わず、一般会計に属する基金からの繰替え運用を行い、歳計現金を確保し
ております。基金繰替え運用については、定期利率に上乗せで運用するため、定期預金より有利な基金運用
が行われ
ております。また、債券運用は、3年程度の短期なもの、10年から30年程度にも及ぶ長期なものまで幅広く、専門性も高いものと認識いたし
ております。今後、各基金の目的に鑑み、中長期的な取崩し予定を把握し、運用可能な基金残高を明確化した上で、可能なものについては債券の導入も視野に入れた運用を検討し
てまいります。
○議長(藤原 充博君) 糸原文昭議員。
○議員(3番 糸原 文昭君) 国債も地方債も、中途で売却をしますと売却益を見込むこと
ができます。例えば、額面100円で1億円の債券を買ったというところで、これ
が101円になりますと100万円の利益を得ることになります。ですから、安全にするためには国債で
あれば3年、それから、地方債で、各都道府県の県債で
あれば10年とか5年とかですね、そういうところにおけば間違いないんですけど、先ほど言われました運用のことも
ありますので、なるべく短いものでいいだろうということになれば、先ほどの国債になるわけです。しかしながら私
が思うのは、定期預金2,000円でいいですかという話です。同じ条件でお金
が余裕
があるときには、やはりそういった運用をし
ていかないと、収入も限られ
ているわけですから、そういうところを考え
ていただきたい。
先ほど町長
が答弁されましたことについて質問させ
ていただきます。近隣の市町では、国債、地方債、運用をされ
ております
が、先ほど町長の答弁の中に、運用
が非常に大変だという、リスクも
あるということを言われました
が、実際これまでこのような国債について検討され
ているのかどうか、ちょっとお伺いをしたいと思います。
○議長(藤原 充博君) 杠
企画財政課長。
○
企画財政課長(杠 康彦君) 御質問にお答えいたします。
基金の国債運用ということで
ありますけども、これまで本町におきましても、基金の特定目的基金にございます佐白公園整備基金につきまし
て、過去、国債で運用し
ておった時期もございます。全くないというわけではございません。そういった実績もございます。以上でございます。
○議長(藤原 充博君) 糸原文昭議員。
○議員(3番 糸原 文昭君) 先ほどの国債の運用につきまし
ては分かりました。理解をしたところでございます。
先ほども、町長、私も申しましたとおり、途中での販売につきまし
ては元本割れ
が心配されるということで、非常にリスクも大きい、ましてや国内の情勢、またはウクライナとか食料問題の世界情勢も含め
て見ますと、購入について非常に心配をいたし
ておりますし、また、今のときに買うべきかということも考えざるを得ない状況だと思っ
ております。しかしながら、町財政にし
ても非常に厳しいということを伺っ
ておりますから、1円でも2円でも高いような利回しというんですか、利息を高いところに預金をし
ていくということも大切なことではないかと思っ
ております。利息を増やすということは、やはり知恵を出しながらそういうとこで補っ
ていっ
ていただきたいと思っ
ております。
2つ目の質問に移らせ
ていただきます。基金の中には、この数年以来、全く動きのないもの
があるようでございます。ただ単に利息だけを積立てをし
て残し
ていくのも、本来の基金の目的ではないような気
がし
ております。基金の取崩しを含めまし
て、今後の基金の取扱いについて伺いたいと思います。
○議長(藤原 充博君) 糸原町長。
○町長(糸原 保君) 質問にお答えいたします。
今後の基金の取扱いについ
てでございます
が、これまでも各基金の設置条例に基づき、目的に合致した事業に対しては財源として充当するために取崩しを行っ
ております。しかしながら、今回議員御指摘のとおり、数年間動き
がなく、利息の積立てのみ行われ
ているものもございます
が、その中には将来の施設更新や改修、修繕のために積立てを行い、保有を続け
ているものも
あるため、急な取崩しを行うことも
ありますので、御理解をいただきたいと思います。今後、基金の目的に即した事業
が計画、実施される際には、その財源として有効活用したいと考えます。基金の中には、本町への感謝と期待の込められた貴重な寄附金により造成されたものもございますので、今後、その思いにお応えできるよう、積極的な活用を検討し
てまいります。
○議長(藤原 充博君) 糸原文昭議員。
○議員(3番 糸原 文昭君) 町長の答弁から、基金に積み立てられた金額というのは、目的以外にはなかなか使用はできないということは理解をし
ております。しかし、やはり財布の中にずっと入れ
ておくだけでは宝の持ち腐れということになりますので、基金の生きた使い方を考え
ていただきまし
て、事業展開をすることも大切だと思っ
ております。
続きまし
て、3番目の質問に移らさせ
ていただきます。この基金は、普通預金や定期預金として、基金ごとに預金通帳や定期証書等で管理をされ
ているということでございます
が、一括でまとめることで、事務の簡略化や安全性を高めること
ができると私は考え
ております。そのことについて、私の提案についてどうお考えか、お伺いをいたします。
○議長(藤原 充博君) 糸原町長。
○町長(糸原 保君) 質問にお答えいたします。
次に、基金を一括でまとめ
て管理し
てはとの御質問です
が、御指摘のとおり、現在は基金ごとに通帳等で個別管理を行い、定期預金への切替え、利息等の積立て、取崩し等の事務処理を行っ
ております。また、今定例会には新たな基金の設置に関する議案も提出してるところでございます。この個別管理では、各基金の動き
が把握しやすい反面、基金数
が多いことから、事務を担当する職員の負担
が多いと認識をし
ております。一方、一括管理では、平時の事務
が集約され、基金全体での流動性
が確保され、安全に効率的に運用はできると考えます
が、決算期の精算とか、運用収入、利息の案分等の事務処理等の問題もございます。また、会計検査院の指摘により、地域振興基金、過疎地域自立促進特別事業基金については、明確に区分した経理をしなさいと求められ
ているものもございます。今後、個別管理、一括管理のメリット、デメリットを精査しまし
て、事務の簡素化や安全性
が高めること
ができるよう基金の管理、運用を行っ
ていきたいと考え
ております。
○議長(藤原 充博君) 糸原文昭議員。
○議員(3番 糸原 文昭君) 先ほど町長の申されました2つの基金については個別の管理をせということは理解をいたしました。
私
が考えますのは、1つの基金へ一括でまとめ
ていただい
て、例えば一番いいのは財政調整基金
が一番いいんだろうと思っ
ております。そこへ受入れをし
て、運用益につきまし
ては各基金への配分をしなければなりません。これは前年度末の時点の基金残高をもちまして案分をすると。ですから、運用益
が出れば、前年度の残高で案分をし
ていくという考えはどうなのかと思っ
ております。
その点はまた考え
ていただきたいということと、やはり運用するには基金条例の、一本をするための基金条例の制定あるいは運用要綱等についても整理
が必要だろうと思っ
ております。先ほど申しましたとおり、繰り返します
が、基金
が多くなればなるほど、それだけ通帳等
が多くなりますので、管理の簡略化、安全性をしっかり保つということについて、私はそのように思っ
ております
が、これについて再質問ということで、一括管理の要綱とかを含め
て、答弁をいただきたいと思います。
○議長(藤原 充博君) 糸原町長。
○町長(糸原 保君) 一括管理のところについては、そういった議員御指摘のメリットも
あるところです
が、中には、どちらかというと外に見えやすいというか、いろんなお金を検査とか監査とかっ
ていったところでも、見えやすいというところも一部
ありまし
て、そこのとこも含め
て、実際可能かというのも、ちょっと今の段階で私も即答はできかねます
が、安全性だとか、事務の簡素化とかいうとこも含め
て検討し
てみたいと思います。よろしくお願いいたします。
○議長(藤原 充博君) 糸原文昭議員。
○議員(3番 糸原 文昭君) それでは、続きまし
て、4つ目の質問をさせ
ていただきます。
基金の運用や債券の運用など、今後、特に債券につきまし
ては、対応するとすれば非常に難しいところ
があると思います。というのは、先ほど申しましたもうけるというか、収益ばっかり
あるわけではございませんし、リスクは当然伴っ
ていくと。固定で
ある国債の3年物とか、決まった年数につきまし
ては安全
がほぼ担保され
て、国
が倒れない限り大丈夫だということは
あります
が、その間、使いたいときに使えなかったり、当然100円を割ってる場合は崩すわけにいきませんので、そういったとこも含め
て、県内でも債券については研修
が始まっ
ていると聞い
ております。
例えば先ほど申しました、これを売却し
て何を購入し
ていくのかといったような専門的な知識
が求められるわけです
が、職員の研修についてどうお考えなのか、お伺いをいたします。
○議長(藤原 充博君) 糸原町長。
○町長(糸原 保君) そういった基金の運用や債券の運用など、こうした研修ということは、職員もこれから経営感覚を身につける、そういった研修は本当に必要かと思います。不足し
ている部分でも
あると思いますので、機会を見つけ
て勉強させ
ていきたいと考え
ております。
○議長(藤原 充博君) 糸原文昭議員。
○議員(3番 糸原 文昭君) 今の奥出雲町の財政を考えますと、こういったところで収入面も増やし
ていくと。ふるさと応援基金だけではなく
て、こういった資金運用をしながら金
が入っ
てくる手だてを考え
ていくのも、やはり行政の担当の皆様の力だと思っ
ております。
続きまし
て、次の質問に移らせ
ていただきます。次は、防災メール、登録制メールの運用について質問をいたします。
総務省の令和3年情報通信白書によりますと、情報通信機器の世帯保有率につきまし
ては、携帯電話やスマートフォンなどのモバイル端末では9割を超え
ている状況です。その中でもスマートフォンの普及
が進んでおりまし
て、8割以上の世帯で保有をし
ておられるそうです。また、2020年のインターネット利用率は83.4%です。中でもスマートフォンによるインターネット利用率は68.3%となっ
ており、パソコンやタブレット型などの端末に比べまし
ても、最も利用率
が高い調査結果で
ありました。町民の皆様に確実な情報を伝達するためには、一つの手段に頼らず、複数の情報伝達手段を組み合わせること
が求められ
ているときで
あります。
それでは、質問に移ります。災害発生時における緊急放送は、これからそれぞれ自宅等に設置をされます戸別受信機と屋外スピーカーから災害情報
が流れるようになります。この2つの設備からの情報を得ること
ができなかった方や、また、町外への勤務され
ている方、あるいは県外に住んで
いる家族にも、奥出雲町の災害の状況
がリアルタイムに伝えること
ができる手段の一つで
あります。この防災メールは、インターネットから登録することによりまして、防災情報を受信すること
ができます。このメールを使用するためには登録
が必要となります
が、どう登録を進め
ていくのか、伺いたいと思います。
○議長(藤原 充博君) 糸原町長。
○町長(糸原 保君) 質問にお答えいたします。
初めに、奥出雲町における防災情報の状況について紹介をさせ
ていただきたいと存じます。本町におきましては、現在、町内9か所に設置し
ております屋外スピーカー及び情報端末を活用した屋内スピーカーによる音声通知、ヤフー、フェイスブックを活用したメール配信サービスを活用し
ております。今後はこれらにLINEや議員の御質問に
ありましたメール配信サービスを追加し、防災情報の提供を行っ
てまいる考えです。
本題の登録方法につい
てでございます
が、QRコードを読み取っ
て登録いただくような方法を現在検討はし
ております
が、いずれ決まりましたら告知放送、テレビ放送などでお知らせし
てまいります。町民の皆様には、なるべく多くの情報収集方法に登録いただくことで、いずれかの方法により情報
が入手いただけるものと考え
ております。
○議長(藤原 充博君) 糸原文昭議員。
○議員(3番 糸原 文昭君) 今年、防災行政無線の整備に係ります説明会
がございました。その中では、この登録制のメールについて、防災メールについての説明はなかったような気
がし
ております。先ほど申しましたとおり、スマートフォンの普及によりまして、今や片時も、肌身離さずといったくらい持っ
て歩い
ている状況でございます。戸別受信機と屋外スピーカーの聞こえない範囲を補完をするために、この防災メール
が重要な役割を果たすのではないかと思います。私は今、雲南市と松江市の防災メールを入れ
ております。やはり狭い地域だけではなかなか分からない情報等もございますので、2つを入れ
ております。先ほど言いました防災メールの登録の呼びかけにつきまし
ては、QRコード等ございますし、あるいはホームページや広報等も
あるようでございます。もう一つには、各地域の防災組織、あるいは消防団のほうにもお願いをし
ていただい
て、登録のほうを進め
ていく手段も
あるのではないかと思っ
ております。
2つ目の質問に移らせ
ていただきます。この防災メールは、災害情報、それから避難情報、気象情報、火災等の情報、国道等の主要道路の通行止めや、熊などの目撃情報など、町民の重要な情報を配信をすること
ができます。
ある市では、このような防災情報の登録を必須とし、そのほかに観光情報、それから健康情報、消費者見守りメールなど、追加登録をすることとして配信を行っ
ております。また、防災情報やその他の情報を、英語、韓国語、中国語など日本語以外でも配信
ができるのではないかと思います
が、どのような機能を計画をされ
ているのか、お伺いをいたします。
○議長(藤原 充博君) 糸原町長。
○町長(糸原 保君) 質問にお答えいたします。
他市町の使途につきまし
て、情報を御提供いただきまし
てありがとうございます。どのような情報を配信し
ていくかにつきまし
ては、現在活用し
ております告知端末も
あることから、これらの使い方の整理も行いながら検討し
てまいりたいと思っ
ております。
なお、現在のところ、日本語のみの対応を考え
ているという状況でございます。
○議長(藤原 充博君) 糸原文昭議員。
○議員(3番 糸原 文昭君) 同僚議員のほうからも、外国人の移住とか、職業に就くということもございますので、そういったところをもう少し考え
ていただい
て、日本語だけではなく
て、中国語あるいは韓国語等でも分かるような配信をし
ていただきたいと思っ
ております。
防災メールにつきまし
ては、戸別受信機と屋外スピーカーの整備等、それから防災行政無線に比べ
て、非常に安価でできると思っ
ております。パソコンと、それからサーバーと、それから登録したメールを運用をし
ていくところだけを何とかカバー
ができれば、お金のカバー
ができれば、契約もし
ておりますので、そういった非常に安価でできるということから、周りの市町村の状況とか、先ほど申しました奥出雲町独自な情報を入れ
ていっ
ていただきたいと思っ
ております。
私
が登録し
ております松江市の防災メール
がこういうことを流し
ておりました。内容は、12月4日の国宝松江城マラソンの開催案内、そして交通規制について、それから、全く観光のことです
が、堀川遊覧にこたつ船
が運航しましたとか、堀川遊覧
が就航25周年記念でパスポートを発行するとか、松江市の歴史館のイベント等のメールも来
ております。先ほど言いました松江市のメールも含め
てです
が、このような情報をやれば観光の一端になると思うんです
が、町長、お考え
がありましたらお伺いしたいと思います。
○議長(藤原 充博君) 糸原町長。
○町長(糸原 保君) そういったメール自体の有効活用というのは
あろうかと思います。発信する内容というのから、町内の中でも担当課も違っ
てくることもございまし
て、そういった部分のところも含めまし
て、できれば有効活用に、そうしたもの
ができれば、それもいいかなと思っ
ております。私も、例えば江津市とか、ちょっと前の職場の関係も
あって、県西部のメールも入れたまましてるとこも
あります
が、そこはもう本当に防災だけかなみたいなところも
あるんですけども、やはりそういった他の自治体の部分を参考にしながら、これからですので、活用については考え
ていきたいと、よりいい情報
が出せるということは前向きに考え
ていきたいと思っ
ております。
○議長(藤原 充博君) 糸原文昭議員。
○議員(3番 糸原 文昭君) 先ほど町長の答弁ございましたとおり、やはり同じ整備するんで
あれば、よりよいメール運用となりますよう、検討いただきますようお願いしたいと思います。
それでは、3つ目の質問に移ります。防災メールは多種類の情報を送信する手段として捉え
ていることから、担当課だけでは情報の発信のできる職員
が限られ
てしまうということ
がございます。例えば熊の目撃情報で
あれば
農林振興課の対応で
ありまし
て、それから道路規制で
ありますと建設課といったように、それぞれの情報をそれぞれの課から発出するのか、あるいは担当課で対応するのかといったところも検討しなければならないと思っ
ております。特に夜間の緊急対応は困難となります
が、この点につきまし
て、どう対応されるのか伺いたいと思います。
○議長(藤原 充博君) 糸原町長。
○町長(糸原 保君) 質問にお答えいたします。
先ほどの質問でもお答えいたしました
が、発信する内容により、担当する課も異なっ
てまいります。どこまで情報を扱うのかというところもございます。例えば、先ほど夜間というお話も
ありまし
て、雨、風を伴うような、事前に状況把握
が可能で
ある防災情報等で
あれば、夜間で
あっても役場で
あれば既に職員
が情報提供できる体制に入っ
ているものと考えます。また、同じ防災でも、地震など、事前に想定されてない防災情報につきまし
ては、残念ながら避難等の情報を即御提供するということ
がなかなか難しいかなという部分もございます。このたび防災行政無線の整備は行いますけれども、これらの機器の活用にも、残念ながら限界も
あるのかなというところも思っ
ております。そのことも承知いただきながら、また、行政といたしまし
ては、できるだけ多くの情報をいち早くお届けできるような対応、体制づくりを行っ
ていかなければならないのかなと考え
ております。大きな災害経験もなく、手探りの状況からの整備でございますので、議員にも、豊富な見識をお持ちですので、今後もお聞かせいただい
て、体制の御協力をいただければと思っ
ております。
○議長(藤原 充博君) 糸原文昭議員。
○議員(3番 糸原 文昭君) 先ほど答弁の
あったとおり理解をいたしたところです
が、火災や災害の情報につきまし
ても、一刻を争うということで、戸別受信機の対応についても同様な運用体制
が必要と考え
ております。また、先ほど出ましたヤフーとか、エリアメール、これは地震とか大きな災害については自動的に流れ
ているようでございます
が、例えば避難のこととか、どの避難場所
が今空いてるということにつきましては、担当課のほうから恐らく情報を打ち込みながらし
ていかないけないということも
ありましょうし、当然、防災メールでもそのようなこと
が言えると思います。そういったところの整備も自動になるものと自動にならないもの、それを区分けをし
ていただい
て、しっかりと検討し
ていっ
ていただきたいと思っ
ております。
最後の質問に移らせ
ていただきます。防災行政無線の整備に比べまし
て、先ほども申しました
が配信局や送信局の整備の必要
がないことから、早めに防災メールについては運用
が可能と思っ
ております
が、この点についていかがか、お伺いしたいと思います。
○議長(藤原 充博君) 糸原町長。
○町長(糸原 保君) 質問にお答えいたします。
運用につきまし
ては送信側の整備も必要では
ありまし
て、ですが、部分的な運用開始も含めまし
て、契約者と引き続き協議を行いながら、できる限り早い時期での運用を行っ
てまいりたいと思います。
○議長(藤原 充博君) 糸原文昭議員。
○議員(3番 糸原 文昭君) 先ほども申しましたとおり、災害情報につきまし
ては
あったほう
がいいわけですけども、一つ情報を間違えますと混乱を招きます。したがいまし
て、防災行政無線の戸別受信機、それから携帯電話のエリアメール、防災メールなどについての運用、非常に大切なことだと思いますので、職員の皆様方、それから業者の皆様としっかりとした体制をつくっ
ていただくように要望するとこでございます。町民の安全・安心を確保するために、防災行政無線を含めましたところ、それから、防災メールにつきまし
ても早急な運用をお願いをいたしまし
て、私の質問を終わらせ
ていただきます。
───────────────────────────────
○議長(藤原 充博君) ここでしばらく休憩といたします。13時00分に再開いたします。
午前11時45分休憩
───────────────────────────────
午後 0時58分再開
○議長(藤原 充博君) ただいまの
出席議員数は14名で
あります。定足数に達し
ておりますので、休憩前に引き続きまし
て一般質問を再開いたします。
11番、川西明徳議員。
○議員(11番 川西 明徳君) 11番、日本共産党、川西明徳です。通告書に従い、一問一答方式にて一般質問をいたします。
まず初めに、気候変動により激甚・頻発化する災害から、命、財産を守ることについてです。
気候変動による豪雨災害は、毎年甚大な被害
が発生し
ています。政府は、2018年には重要インフラの緊急点検を実施、防災・減災、国土強靱化のための3か年緊急対策を打ち出し、2020年には、防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策、2021から25年度を進め
ています。インフラや施設の点検を実施し、浸水想定区域、土砂災害危険区域など、災害危険箇所の指定と公表
が行われました
が、避難経路等を含めたハザードマップの作成、地域住民に周知徹底することの進捗を町長に伺います。
○議長(藤原 充博君) 糸原町長。
○町長(糸原 保君) 質問にお答えいたします。
これまでも何度か数人の議員様のほうから御質問を頂戴し、お答えし
てまいりましたけれども、避難は、避難を促し
て、そして町民の安全を守るということで、行政としての責任
がございます。そして、また最終的に避難のところになりますと、各個人さん
が判断され
て動くというところになります。行政といたしまし
ては、避難行動を町民の皆様
が起こし
ていただくためのスイッチで
ある情報で
ありますとか、そういったものを提供し
て避難場所を設置する、そういったことをし
てき
ております。
近年、各地域において地域自主防災組織を立ち上げ
ていただき、様々な取組を行っ
ていただい
ております。各地区の状況、例えば災害につながる地域の前兆現象などは、これまで住み続けられた町民の皆様
が一番御存じだろうと、こういったこともございます。そのようなことも参考にし
ていただきながら、せっかくの機会でございますので、どうかお配りしたハザードマップを御覧いただき、自身にとって避難場所、または避難経路を御確認いただくなどということを、一つ一つの取組を通じて町民の皆様の防災意識の高揚を図っ
ていきたいと考え
ております。
次に、ハザードマップの更新についてでございます
が、現在、レッドゾーンの見直し、河川における浸水想定区域図の作成
が島根県において行われ
ております。奥出雲町につきまし
ては、令和7年に結果
が公表されるものと考え
ております。そのデータを基に、また現在のハザードマップを見直し、また、住民の皆様に提供し
ていきたいと考え
ております。
○議長(藤原 充博君) 川西明徳議員。
○議員(11番 川西 明徳君) 気候変動による激甚化、頻発化する災害に対応した河川整備計画や防災計画の見直しを国や県に求め、
まちづくり計画に反映させること
が必要と考えます
が、町長に所見を伺います。
○議長(藤原 充博君) 糸原町長。
○町長(糸原 保君) 質問にお答えいたします。
本町の第2次奥出雲町総合計画を御覧いただきますと、理念Ⅲ、目標6の④に消防・防災対策の推進を施策目標として掲げ
ております。この目標は、SDGs、持続可能な開発目標の13番目の目標で
ある気候変動に具体的な対策をと関連づけ
ております。議員の御指摘のとおり、今後も国、県に対して、災害に対応するためのインフラ整備などを求め
てまいりたいと考え
ています。それと、広域防災計画の見直し
があれば、当然本町の地域防災計画の改定も必要で
あると認識し
ております。これを反映させ
て、総合計画のほうにも必要
があれば見直し
てまいります。もちろん県等の河川整備計画等も、これのところは見直しをされ
ていかれると思いますので、それに合わせた形で町のほうも考えを合わせ
てやっ
ていきたいと思っ
ております。
○議長(藤原 充博君) 川西明徳議員。
○議員(11番 川西 明徳君) 治水対策の在り方を、ダム建設に頼るやり方から、河川改修等を優先した流域治水対策への転換
が必要と言われるようになっ
てきました。町長の認識を伺います。
○議長(藤原 充博君) 糸原町長。
○町長(糸原 保君) 質問にお答えいたします。
流域治水とは、気候変動の影響による水災害の激甚化、頻発化等を踏まえまし
て、堤防の整備、ダムの建設、再生などの対策を一層加速するとともに、集水域、雨水
が河川に流入する地域でございます
が、から氾濫域にわたる流域に関わるあらゆる関係者
が協働し
て水災害に対して対策を行う考え方とされ
ています。治水計画を気候変動による降雨量の増加などを考慮したものに見直し、集水域と河川区域のみならず、氾濫域も含め
て一つの流域として捉え
て、地域の特性に応じ、氾濫をできるだけ防ぐ、減らす対策、被害対象を減少させるための対策、被害の軽減、早期復旧、復興のための対策とし、国において、ハード、ソフト一体で多層的に進められるというところでございます。
こうした背景から、斐伊川水系においても、流域全体で緊急的に実施すべき流域治水対策の全体像を斐伊川水系流域治水プロジェクトとして策定・公表し、ハード、ソフト一体の事前防災対策を加速させること
が重要で
あると示し
ております。この斐伊川水系流域治水プロジェクトを策定するに当たり、流域内の取組を十分共有するとともに、関係者
が協働し
て流域全体で水害を軽減させることを目的として、斐伊川流域治水協議会
が令和2年度、国土交通省の出雲河川事務所を事務局として設置され、奥出雲町も当協議会に参画をいたし
ております。
治水ダムは、流域治水計画の氾濫をできるだけ防ぐ、減らすための対策の一つとして、流水の貯留効果を担っ
ております。利水ダムも貯留水を事前放流することで、洪水調整に活用できるとされ
ています。以前は、やはり河川管理者等
が洪水調整等を一気に担っ
ておりました
が、こういった部分を、要するに利水系、農業用水のためのダム等も事前に放流をし
ておい
て、そこの容量を確保すると、そういったこともし
ております。
さらに、土砂災害の観点からすれば、砂防ダムは土石流や流木の流出防止による被害対象を減少させる対策を担っ
ております。砂防ダムとは、渓床、要するに渓流の河床を安定させるということによって、これも土石流の防止を担っ
ています。
流域治水の、氾濫をできるだけ防ぐ、減らすための対策として、本町のような上流部の集水域では、雨水貯留浸透施設の整備やため池等の治水利用と、また、雨水貯留機能の拡大
が期待され
ております。
一方で、堤防の決壊や越流による家屋等の浸水被害によって、土石流や斜面崩壊などの土砂災害による被害
が多い本町においては、線的な河川改修に加え
て、砂防ダム等によって土砂災害等による人的被害の防止を推進するということもやっ
ていかなければなりません。ハードにおける治水対策や土砂災害対策のほう
がかなり国、県に委ねなければならないという状況の本町においては、今後もそういった関係機関との連携を一層密にしまし
て、真に効果
ある対策を推進し
ていくという構えでいきたいと考え
ております。
○議長(藤原 充博君) 川西明徳議員。
○議員(11番 川西 明徳君) 土砂災害危険箇所の調査、情報公開を徹底し、危険区域での対応策、補助制度の拡充や危険地の公有地化などの支援を国に求めること
が必要と考えます
が、所見を伺います。
○議長(藤原 充博君) 糸原町長。
○町長(糸原 保君) 質問にお答えいたします。
土砂災害危険箇所につきまし
ては、ハザードマップにより公開させ
ていただい
ております。危険地域での対応策につきまし
ては、6月の一般質問でもお答えをしてるということです
が、山地
が7割を占め
ている日本の地形は、地質的にももろく
て、全ての危険箇所に対して対策工事を完了するということは大変な時間
が必要となっ
ております。奥出雲町のように8割
が山林といった起伏に富んだ地形を有する立地条件においては、県の砂防事業による砂防堰堤の整備などを行っ
ていただい
ております。全ての土砂災害警戒区域を解消することは困難で
あると考えます
が、可能な限り補助事業の実施で
ありますとか、県のいろんな事業を活用、拡充、そういったものを国、県に求め
てまいりたいと思っ
ております。
○議長(藤原 充博君) 川西明徳議員。
○議員(11番 川西 明徳君) 早期に治水対策、例えば河道掘削、町長は今年の春まで前線の総指揮者でしたから、説明は必要ございません
が、河道掘削とは、水中以外の川岸を含む範囲の土砂、砂州、砂州は流水によって形成される砂の堆積構造で河口付近
が多いです
が、撤去することで河道断面を拡幅させ、河川の流下能力を増加させる工事だそうでございます。町内でも施行され
ております。川底から掘り下げる工法では河川環境への影響
が大きいため、河川整備では平均低水位より上の面の掘削を行い、魚類等の生息場所
が保全できる方法だそうでございます。また、立ち木伐採の実施地区を拡大することなど
が実施できるようにするとともに、受注事業者
が採算割れしない国の防災・減災事業予算(河川整備、防災関係予算)を大幅に増額することを求めること
が急がれます
が、町長の所見を伺います。
○議長(藤原 充博君) 糸原町長。
○町長(糸原 保君) 質問にお答えいたします。
気候変動を伴う豪雨の激甚化、頻発化を見据えると、河川の維持・管理はより一層重要となります。特に河道内の土砂堆積、樹木の繁茂の進行等によります流下断面の阻害は住民等の安心・安全
が脅かされるとともに、社会経済活動にも甚大な影響を及ぼしかねません。
本町においては、以前より県管理河川の環境保全を図るため、県単の補助事業により、河川浄化対策事業として一級河川のしゅんせつを実施し
ております。
一方、国において、昨今の相次ぐ河川氾濫などを踏まえ
て、地方公共団体
が緊急かつ集中的にしゅんせつ事業に取り組み、危険箇所
が解消できるよう、令和2年度に緊急浚渫推進事業債
が創設されました。これは、地方公共団体
が各分野での個別計画に緊急的に実施する必要
がある箇所として位置づけた河川、ダム、砂防、治山、防災重点農業用ため池等に係るしゅんせつ
が対象とされ、普通河川、町
が管理する河川もその対象に含まれ
ております。
本町においても、令和2年度以降、普通河川のパトロールや自治会要望を踏まえた奥出雲町普通河川堆積土砂管理計画を策定し、年次的にしゅんせつを行っ
ており、一定の防災効果
が発揮され
ているものと考え
ております。
しかしながら、現在の緊急浚渫推進事業債の事業期間は令和2年度から令和6年度までの5か年間とされ
ています。堆積土砂、樹木の繁茂対策の計画的な実施により、流下断面を継続的に確保し
て、河川を安全で良好な状態に保つことは、河川管理者として重要な事前防災の一つで
あることからも、今後、関係自治体と連携しまし
て、本事業の延長を国に要望し
てまいります。あわせ
て、県管理河川においても、県に対して同様の取組を継続的に実施し
ていただくよう働きかけ
てまいります。
前段で、最初の質問でも
ありましたですけれども、防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化計画、これも21から25ということで、計画は
ありながら、予算もかなり前倒し
て使ってる部分のとこもございまし
て、これから国のほうも、またそこの継続といいますか、まだまだ全国的には非常に進んでない部分も
ある、やらなきゃいけない部分も
あるということでございますので、恐らくそこら辺の継続というのも、もちろん自治体等は期待しながらというか、国に対しても要望しながらと思っ
ております。
○議長(藤原 充博君) 川西明徳議員。
○議員(11番 川西 明徳君) 2つ目には、高齢者も現役世代も安心できる公的介護制度にすることについてで
あります。
国では、介護保険制度の見直しに向け、要介護1・2で訪問介護を利用する人への生活援助サービスなどを、市区町村を中心とした総合事業に移行すること
が議論され
ております。国
が一律に基準を定める保険給付とは違い、総合事業を利用する方へのサービスは、各自治体により基準
が異なります。同じ生活援助でも、事業所に入る報酬は全体として減ること
が多くなりました。ですから、総合事業ばかりやっ
ていても経営的に厳しい。ターミナルケア、終末期のみとりなど報酬単価の高い身体介護の依頼
が入れば、訪問介護事業所は優先的に受けたくなるというの
が正直なところだそうで
あります。そもそも総合事業は、サービスのすみ分け
ができるとして移行
が進められ
てきました。住民ボランティア
が軽度者への援助の担い手になることで、ヘルパーをはじめ専門職は、ターミナルケアなど専門性に求められるサービスに集中できるとの理屈でした。利用抑制や支出増に苦しむ事業所に減収補填をもっと行うこと
が求められます
が、いかがでしょうか。
○議長(藤原 充博君) 糸原町長。
○町長(糸原 保君) 御質問にお答えいたします。
介護サービスは、介護を必要とする利用者や、その家族の日常生活の維持にとって必要不可欠なもので
あり、十分な感染防止対策を前提として、サービスの継続的な提供
が求められます。また、訪問介護や通所介護においても、利用者
がサービスの利用を控えたり、一部事業所においても、感染拡大の防止や職員の中で濃厚接触者の発生等により、サービス提供の休止、縮小に踏み切らざるを得ない状況も
あるなど、感染症拡大により介護事業所の経営についても大きな影響
が出
ているところでございます。
介護事業所の支援につきまし
ては、まず、指定基準の特例として、新型コロナウイルス感染症に係る介護サービス事業所の人員基準の臨時的な取扱いに基づき、一時的に人員や運営の基準を満たせなくなった場合でも、報酬の減額を行わないなど柔軟な対応
が取られ
ております。
また、介護報酬の算定の特例として、感染リスクを下げるために、訪問時間の短縮により、可能な限りサービス提供
が継続できるような措置を設け
ており、デイサービスについては、新型コロナ感染症拡大により利用者数
が減少した場合の加算措置や、基本報酬
がより高い区分に変更できる措置を設け
ているところで
あります。
県においても、介護サービス提供体制確保事業として、事業所内での感染者等に対応した場合における緊急時の人材確保に係る費用や、職場環境の復旧等に係る費用を、かかり増し経費として助成し
ているというところでございます。
○議長(藤原 充博君) 川西明徳議員。
○議員(11番 川西 明徳君) 介護職員の緊急的な処遇改善、そのための介護報酬の引上げをさらに行うとともに、それを利用料、保険料に跳ね返らせないため、公費を投入し、政府
が行った利用料の負担増については、直ちに公費で補填する措置を求めること
が緊急に必要です。所見を伺います。
○議長(藤原 充博君) 糸原町長。
○町長(糸原 保君) 御質問にお答えいたします。
介護、福祉、保育等の現場で働く社会機能維持に必要なエッセンシャルワーカーとして従事し
ている職員に対して、今年2月から9月分までは全額国費により介護職員処遇改善支援補助金として、収入の3%、月額9,000円相当を引き上げるための補助金
が創設され、今年10月からは、介護報酬の臨時改定により、介護職員等ベースアップ等の支援加算により、同様の措置
が継続され
ているところでございます。
これに伴い、増加する介護給付費のうち、第1号保険料で負担する部分については、必要により介護給付費準備基金により対応することとし
ており、介護保険料の見直しは行わない考えで
あります。
また、介護サービスを利用したときにかかった費用の1割から3割は、利用者の自己負担として支払っ
ていただい
ております
が、特に所得の低い方については、社会福祉法人等による利用者負担軽減制度を活用いただきたいと考え
ております。
介護報酬の見直しにつきまし
ては、令和6年度の改定に向け、保険料や利用者負担も念頭に置いた検討
が国においてなされることになっ
ておりますので、今後も介護に携わる職員全体の底上げにつながるような、さらなる処遇改善の拡充や、これまで制度化され
てきた処遇改善加算方式についての整理、見直しを行うことも、県並びに町村会等を通じて要望し
てまいりたいと思います。
○議長(藤原 充博君) 川西明徳議員。
○議員(11番 川西 明徳君) 要支援1・2の訪問・通所介護を保険給付から外し
て自治体の総合事業に置き換えた2014年の制度改悪を撤回し、保険給付に戻し、政府
が検討する要介護1・2の在宅サービスの保険給付外しをやめ
て、要介護者を総合事業の対象に加えた厚労省令改定(2021年4月実施)を見直すように求めるべきで
あります。給付適正化の名を借り
て国と自治体
が進める利用抑制、国の基準に照らし
ても行き過ぎた自治体のローカルルールによる給付制限を是正すべきではございませんか。
○議長(藤原 充博君) 糸原町長。
○町長(糸原 保君) 御質問にお答えいたします。
要支援1・2を対象とした介護予防訪問介護、介護予防通所介護は、平成29年から地域支援事業の介護予防・日常生活支援総合事業へ移行しました。これまでの給付サービスの基準に基づいた従前相当サービスのほかに新たに基準を緩和したサービスを創設し、柔軟な取組を可能としたことから、利用者の幅も広がり、軽度者を中心として積極的に介護予防に取り組んだ結果、介護度改善の事業効果も出
ていると考え
ております。
また、要介護1・2の訪問介護、通所介護の地域支援事業への移行につきまし
ては、現在、国において議論され
ているところで
あり、年内に結論をまとめる予定とお聞きし
ていることから、今後の国の動向を注視し
てまいりたいと考え
ております。
令和3年度から実施され
ている総合事業対象者の弾力化については、介護給付を受けながら住民主体のサービスも継続し
て利用することを可能とする観点から制度化されたものと理解し
ております。利用者本人の意向を踏まえ、アセスメントの結果、サービス
が必要と判断された場合に、ケアプランに住民主体のサービス
が位置づけられるということになります。
○議長(藤原 充博君) 川西明徳議員。
○議員(11番 川西 明徳君) 介護保険料の、国として実効性の
ある免除制度をつくることを要請すべきと考えます。所見を伺います。
○議長(藤原 充博君) 糸原町長。
○町長(糸原 保君) 御質問にお答えいたします。
介護保険は、介護を国民全体で支え合う制度で
あり、保険料を支払った人に対しては、必要な給付を行うこと
が前提となっ
ているところで
あります
が、介護保険料については、所得に応じた保険料の段階設定や、消費税を財源とした所得の低い方への保険料を軽減するなどの負担能力に応じた措置
が講じられ
ているところで
あります。保険料の減免制度につきまし
ては、災害等により著しい損害を受けた場合や、失業、病気等により生計中心者の収人
が著しく減少した場合に、介護保険条例等に従い介護保険料の減免を行っ
ているところで
あります。
制度化された仕組み以外の保険料の減免につきまし
ては、被保険者間の公平性の確保や健全な介護保険財政の運営の観点からも、適当ではないと考え
ているところで
あります。
○議長(藤原 充博君) 川西明徳議員。
○議員(11番 川西 明徳君) 3つ目には、国民皆保険の根幹で
ある国保制度を守ることについてで
あります。
国保は、加入者
が日本で最大の公的医療機関です
が、課題は山積みし
ています。全国民
が公的医療保険に加入し、必要な医療は全て保険で給付する国民皆保険は、国民の運動で勝ち取られたもので
あります。戦前の公的医療保険
がなかった時代、国民の多数は医療を受けられず、医者にかかるのは死ぬときだけと言われる状態でした。
1920年代、労働運動の高揚に危機感を抱いた天皇制政府は、1927年には日本初の健康保険を導入します
が、その対象は労働者の一部に限られました。また、1938年には、健康な兵士を確保する政策の一環として、農山漁村住民などを対象とする国民健康保険、旧国保
がつくられます
が、この制度は任意加入で国庫負担もなく、加入者から高額な保険料で、医療保険としてはまともに機能しませんでした。戦後、憲法、国保は一定の制度改善
が図られます
が、社会保障予算の増額に背を向ける政府の下で、1950年代になっ
ても、無保険者
が3,000万人にのぼる状況
が続きます。また、貧困な加入者を抱える国保は財政難に陥ります
が、政府は国保料値上げや徴収強化でこれを乗り切ろうとしました。
こうした中、国民皆保険を求める運動
が沸き起こります。特に農民団体や業者団体は、安心できる国保制度を目指す、国庫負担を求める取組を各地で展開します。これらの運動の力となったのは、国民の生存権を保障し、社会保障の向上を国の義務と定めた憲法25条でした。1958年、旧国保法を廃止し、新しい国民健康保険を創設する新国保は、社会保障及び国民保険の向上を目的とし、ほかの医療保険に加入しない全国民に医療を保障する制度とされました。制度の運営責任は国に
あること
が法律に明記され、定率国庫負担の仕組みも導入されます。1961年、この新国保のスタートにより国民皆保険
が実現しました
が、名称はなぜか同じ国保法にし
て混乱の火種を残しました。
今、保険証1枚で誰でも安心し
て受けられる医療制度を守り、再建すること
が求められます。加入者は、高齢者、無業者、非正規職員、自営業者、農林業の方々です。こうした方々の声
が反映する奥出雲町国保制度の改善を前進させるために質問いたします。
戦前の国保の理念は、国保法第1条で助け合いを目的として
いました
が、相互扶助精神は、戦後の新国保法で削除されました。憲法で国民主権
が明記され、国民を守る法律になったからで
あります。1957年に国民皆保険計画
が発足し、新国保
が社会保障へと発展しました。旧法では相互扶助の精神
がありました
が、新法には
ありません。
近年にも、奥出雲町でも相互扶助の精神を強調し、あたかもそれ
が社会保障の前提で
あるかのように説明したパンフレットを配布したこと
がありました。フェアな態度では
ありません。当時の執行部は、それは国からのお知らせで、総務省、島根県からの配布依頼の
あった文書で、内容は国の制度上の問題で
あり、それ以上のことをこの場で申し上げる立場ではないと認識し
ておりますと回答原稿を読み上げ、責任はないかのようにした回答でございました。
1984年の新国保法改正により、国庫負担
が削減されました。それ以後も事務費の国庫負担廃止などの削減を続けた結果、国庫支出金の割合は、1980年代のおよそ50%から25%になりました。高い保険税
が生み出される構造、保険税
が滞納せざるを得ない状況を回避するには、国庫負担の減額により加入者に負担と責任を転嫁させる仕組み、加入者の生活実態の把握などの構造的な問題解決の着手
が急がれます。
新国保法第5章で、国保事業に必要な費用負担は、国、県、町からの公費負担を原則として成り立つ制度とし
ております。にもかかわらず、社会保障制度改革推進法2条で自助、共助
が強調され、加入者同士の支え合いを国民に意識づけし
ています。社会保障制度としての新国保法制度を否定するもので
あります。全国知事会、全国市長会などは、加入者の所得
が低い国保
が、ほかの各医療保険よりも保険料
が高く、負担
が限界になっ
ていることを国保の構造問題だとし、これを解決するために公費投入、国庫負担を増やし国保税を下げることを国に要望し続け
ております。
先般、9月定例議会の一般質問で糸原町長は、国保は被保険者
が保険税を出し合っ
て助け合う相互扶助の制度だと答弁書を読み上げました。相互扶助を殊さら強調するのは、歴史に逆行することではないでしょうか。町長の認識を伺います。
○議長(藤原 充博君) 糸原町長。
○町長(糸原 保君) 御質問にお答えいたします。
社会保障制度は、国民の安心や生活の安定を支えるセーフティーネットで
あります。社会保険、社会福祉、公的扶助、保健医療、公衆衛生から成り、子供から子育て世代、お年寄りまで、全ての人々の生活を生涯にわたって支えるもので
あります。社会保障制度は多岐にわたり、国のみならず都道府県や市町村など様々な主体
がそれぞれに役割を担い、連携しながら実施し
ていくもので
あると認識し
ております。
保険税を出し合っ
て助け合うことを基本としながら相互に支え合っ
て、それでもなお困窮する場合には必要な生活保障を行う、これ
が社会保障ではないかと、私のほうは考えるというところで
あります。
○議長(藤原 充博君) 川西明徳議員。
○議員(11番 川西 明徳君) 国保の設立以後、編成についての歴史をもっと御理解いただきたいと思います。国保は制度
が複雑なため、実態を踏まえた詳細な取扱いは法令で規定され
ておりません。短期被保険者証、資格証明書の発行など、被保険者、つまり加入者の権利制限を行う際に配慮され
ている特別な事情、国保法施行令第1条は、具体的な内容、運用面での取扱いは市町村に委ね
ています。保険税額の決定、保険税を滞納した際の差押処分対象者と処分財産、保険税滞納処分の執行停止、保険税や窓口負担の減免対象者と減免額、資格証明書や短期被保険者証の発行対象と交付方法、滞納者への限度額認定書の発行などなど、町の判断ででき
ております。国、県の指導だからを理由に忖度し、従来の取扱いを踏襲し、町の独自判断を避ける傾向
がございます。確かに国保制度
が複雑過ぎ
て、どこに裁量の余地
があるか分からない、公平、公正、平等扱いの原則なので、むやみに取扱いは変えられない、財政状況
が厳しいので、新たな財政負担
が伴う対応は困難といった事情はございます。
しかし、それは、そもそも国保の財政出動を嫌い、住民負担に転嫁させ
てきた政府判断の結果で
あります。国は2018年度から、それまで市町村ごとに分かれ
ていた国保の財政を都道府県に集約する国保の都道府県化を行い、さも保険で
あるかを強調し
ております。この制度改変の最大の狙いは、市町村
が一般会計から国保会計に繰り入れ
て行っ
ている自治体独自の保険税軽減をやめさせ、その分を住民の負担増に転嫁させることに
あります。そのため、標準保険料率、保険者努力支援制度など、自治体独自の公費繰入れをやりにくくする様々な仕組み
が導入されました。
さらに政府は、保険料の統一化の名で、公費繰入れをやめさせる圧力を自治体にかけ、自治体
が定める国保運営方針の目的に、2021年には、繰入れ解消を書き込ませる法律改悪まで強行し
ています。国保
が都道府県化され
ても、地方自治の本旨、自治体の条例制定権を定めた憲法、その下で自治体
が独自の公費繰入れを続けることは可能で
あります。です
が、例えば、国保の子供の均等割減免
が全国で広がる下で、一部の自治体で、厚労省
が、今年7月25日に厚労省保険局国民健康保険課の未就学児の均等割保険料・税の軽減措置に係る考え方についての事務連絡を根拠に、あたかも均等割の減免など
が法的にできないかのような説明をし
ております。
これに対して、我が党
が4月に行った厚労省へのヒアリングでは、引き続き、自治体による均等割等の減免は可能で
あること
が明らかになりました。国保法76条の保険料賦課軽減に伴う一般会計繰入れ
が削減、解消すべき赤字の対象となっ
て以降、私たち
が子供の均等割の減免などに活用できるとし
てきたのは、同第77条に基づく保険料の減免で
あります。ヒアリングで、厚労省は保険料算定に当たり、自治体の条例で独自に軽減対象者の拡大、軽減額の拡充は、国保法76条は軽減という文言を使っ
ており、77条は保険料減免です。つまり、77条に基づく減免は、法令違反とは言えない、自治体の判断でできるということで
あります。適切でないというのは政府の意見、解釈にすぎません。76条に関しては、77条の減免について述べ
ているため、非常に紛らわしく注意
が必要で
あります。厚労省は、77条の減免に伴う一般会計繰入れは、削減、解消すべき赤字とはし
ていない、従来の整理は変わっ
ていない、回答し
ております。77条に基づく均等割の減免
が可能で
あることは、現に実施し
ている多くの自治体の事例
が証明し
ています
が、ヒアリングでも改めて明確になっ
ております。保険税負担の減税施策として軽減制度と減免制度
があります
が、遵守され
ていますでしょうか。法定外繰入れ、短期保険証についての認識を伺います。
○議長(藤原 充博君) 糸原町長。
○町長(糸原 保君) 御質問にお答えいたします。
ここでの軽減制度につい
てでございます。先ほど、いろいろ御説明をいただきましたけれども、前年中の世帯の所得金額の合計
が一定基準以下の場合には、国民健康保険税の均等割額と平等割額について、7割、5割、または2割の減額を行っ
ており、また、今年度から創設された未就学児の均等割を5割軽減する制度など、いずれも対象の世帯の方へは適用し
ている状況でございます。また、災害、新型コロナウイルス感染症等の影響により収入
が減少し、一定の要件を満たす場合に行う減免についても、申請により受付を行っ
ているところで
あります。
法定外繰入れにつきまし
ては、本町では行っ
ておらず、ルールどおりということで、法定内での繰入れを行っ
ているということでございます。議員御指摘の法定外繰入れとは、都道府県化の際に焦点となった、自治体
が独自に行っ
てきた保険料の軽減措置を法定外繰入れをすることで
あると理解いたします。本町では、令和2年度から新型コロナウイルス感染症の影響による特別減額を行っ
ており、この財源については、基金を取り崩し
て実施をし
ている状況で
あるということでございます。
短期保険者証につきまし
ては、毎年6月、9月、12月、3月に対象となる被保険者と納付相談を行いながら、奥出雲町国民健康保険有効期限短縮被保険者証及び国民健康保険被保険者資格証明書交付取扱要綱に基づき、特別な事情
がなく、国保税を6か月以上納付されなかった方に対し交付し
ているというところでございます。
○議長(藤原 充博君) 川西明徳議員。
○議員(11番 川西 明徳君) 住民
が頑張っ
て、我慢し
て、国保税を難儀し
て払っ
ているという実態は、もうちょっと町職員は理解を示すべきで
あります。先ほど来強調し
ております
が、社会保障で
ある国保の自治体における裁量権、かなり保障され
ております
が、忖度
がひど過ぎます。国、県の話を優先した典型的な事案でございますので、町長、今後、少し調査、研究願いまし
て、町民
が喜ぶ施策を打っ
ていただくことを希望いたします。
そうしますと、関連します
が、最後の質問は、町長の政治姿勢につい
てで
あります。
先ほど来訴えますように、今多くの町民
が望むのは、医療、介護、福祉、教育、子育てなどの身近な課題でございます。そして、コロナ禍での物価高騰による生活となりわいの困難を解消することで
あります。地方自治法では、地方公共団体における民主的にし
て能率的な行政の確保を図るとともに、健全な発達を保障することを目的とし、地方公共団体は、住民の福祉の増進を図ることを基本に、国は地方公共団体の自主性及び自立性
が十分に発揮されなければならないとし
ております。このことをよく御理解いただい
ている町長は、さきの9月定例議会での町長の所信表明において、今後の行財政運営の基本的な考えの中で4つの
まちづくりを掲げ、その実現のため、職員とともに町民に寄り添い、町民と一緒になっ
て町政運営に邁進するとされ
ております。町民ファーストで、国、県に忖度のない町政を望むところで
あります
が、その3か月にし
て決意は揺るぎ
がございませんでしょうか、伺います。
○議長(藤原 充博君) 糸原町長。
○町長(糸原 保君) 質問にお答えいたします。
私は、さきの第3回定例議会の所信表明におきましても、4つの
まちづくりの実現に対して、私自身
が常に現場感覚を持っ
て職員とともに町民に寄り添い、また、町民と一緒になっ
て地域資源を最大限活用し
て、少ない財源に魂を込め
て、使命感、情熱、全集中の姿勢を持っ
て町政運営に邁進すると申し述べさせ
てもらいました。その決意については、揺るぎはございません。
また、この
まちづくり、奥出雲創生に取り組んでいくということに当たって、国、県との関係は、私は、やはり忖度といった関係ではなく、また、相対するといった関係でもなく
て、町民の皆様や近隣の自治体等を含め、連携や協力をお願いし
ていくと思っ
ております。私たちも頑張るから県も国も頑張っ
てくれよというような思いで、それでも、国、県も奥出雲のために頑張っ
てほしいという思いで、それも含め
て、総力戦で取り組んでいくんだという思いでやっ
ていきたいと思っ
ております。以上でございます。
○議長(藤原 充博君) 川西明徳議員。
○議員(11番 川西 明徳君) 関連でございます。
先ほど来、町長の、職員とともに町民に寄り添い、町民と一緒になっ
て町政運営に邁進するという政治姿勢には、大いに望みを持っ
ているところで
あります。町長を支え
てくれるのは、職員と町民で
あるということは言うまでもございません。
まず、公務業務の執行に当たっての事例を報告いたします。先般、9月定例議会の一般会計補正予算第7号、災害対策費のブロック塀等安全確保事業、通学路避難確保に関するブロック塀の耐震、改修等の県単事業の助成についてで
あります。9月に提案され
てますから、事業申請から完了届、12月まで、非常に短い事業で
あります
が、県との周到な打合せを重ね、いざ申請となった時点で、法改正の
あった1981年以前にブロック塀の設置した証明
が必要となりました。我々の日常生活の常識では、私有財産について証明する必要など経験
がございません。それに、補助される最高額は二十六、七万円でした。証明できなければ法律に触れると脅されました。結果、申請を諦めました。
担当職員は、幾度となく億単位の公共事業をこなしたベテラン職員で
あります。公務員は法律では能率を求められ、近年では、公務業務の効率化と費用対効果
が求められ
ています。県の指導は、一部では
あります
が、雑用を増やし、今風に言えばいじめにしかなっ
ておりません。
次に、前段でも取り上げました国、県の公共土木事業です。過去のように、三省協定
が幅を利かせ
ていません
が、受注事業者は、工事を受注し
ても採算
が図れ
ていますでしょうか。
最後には、職員に対するカスハラです。カスタマーハラスメントというのは、町民という立場の優位性を盾に、悪質な要求や理不尽なクレームを行う行為のことで
あります。奥出雲町の公務現場では、逆らえない立場の町職員に無理難題で謝罪を大声で求める、窓口に来
て謝罪を求める、自宅に長時間押しかけるなどといった、近年来、目に余る脅し
が発生し
ております。期待をし
ていた優秀な職員
が体調を崩し、業務に集中できず退職を余儀なくされたとか、利権騒動に巻き込まれ、免職処分になった事案も発生し
ております。セクシュアルハラスメントやパワーハラスメントに比べると、まだまだ周知されないハラスメントで
あります
が、また、この対応策について報告し
ておきます。
このコロナ対策の飛沫防止のパネル設置、これです。原則、透明です。庁舎内では、一部、管理職級の職員は、カスハラ対策とも取れるようなモザイクを貼ったパネルを設置し
ております。テレビなどでよく見る、あのモザイク入りのパネルで
あります。町民から見れば、誠に滑稽でございます。です
が、一般町民
が役場窓口にて生活相談に来庁した際には、今まで以上に丁寧な対応を求めるのは当然でございます。新鮮味あふれ、即決指導する町長、どうか、町民の福祉増進に励む町職員
が病気にならないように、明るい職場環境を構築いただくことを望みまし
て質問を終わります。
───────────────────────────────
○議長(藤原 充博君) ここで、しばらく休憩といたします。(発言する者あり)まだ、もう終わったんでしょう。14時5分、2時5分に再開いたします。
午後1時54分休憩
───────────────────────────────
午後2時03分再開
○議長(藤原 充博君) ただいまの
出席議員数は14名で
あります。定足数に達し
ておりますので、休憩前に引き続きまし
て一般質問を再開いたします。
13番、大垣照子議員。
○議員(13番 大垣 照子君) 大変に熱っぽい質問をなさいまし
て、私の質問は大変見劣り
がするかもしれませんけれども、もうしばらくお付き合いいただきますようにお願いを申し上げます。
それでは、13番、大垣照子です。今議会において、一般質問の機会をいただきましたので、3項目について一般質問を行います。初めに、昨日からの同僚議員の一般質問と重複する部分も
あろうかと存じます
が、御容赦をいただきたいと思います。
まず、初めに、新型コロナウイルス感染症及びインフルエンザ対策について質問をします。
この感染症の流行によって、長期にわたって治療に当たっ
てくださっ
ている医療機関や保健所等で働かれ
ている皆さんに、心からの敬意と感謝を申し上げます。
新型コロナウイルス感染症
が発生し
てから3年目に入りました。この感染症によって、感染者の隔離や濃厚接触者の自宅待機など、現状では7日間に短縮されたというものの、社会活動
が制限され
ていることは不自由極まりない現状です。現在、移動制限は解除され
ています
が、感染症は、年末を迎え、再び拡大傾向になっ
ています。これまでの長期間の移動制限や隔離、自宅待機等により、疲れも感じ
ているところでございます。厚生労働省は、11月25日、インフルエンザと同等の5類を視野に見直しに着手をし
ております。このような状況の中、発生当初は感染者への差別や偏見、誹謗中傷への注意喚起
がなされました
が、そんなことはもってのほかで、誰でも感染する可能性
があり、明日は我が身を自覚し、各自での感染対策の励行
が大切と考えます。
島根県全体のコロナウイルス感染者数については、昨日、12月6日現在10万9,657人となり、亡くなった方は128人、昨日一日で1,110人と公表をされ
ています。発生当初から、自治体単位の総数把握から各保健所単位での把握になり、また、このところ自治体単位の把握になっ
ています
が、本町におけるこれまでの感染者総数は何人なのか。また、そのうち、無症状ながらPCR検査等によって陽性
が判明した人の数と、その方々の入院やその後の対応はどのようになっ
ているのかお答えをください。
○議長(藤原 充博君) 石原和夫
健康福祉課長。
○
健康福祉課長(石原 和夫君) 御質問にお答えいたします。
新型コロナの感染状況を見ますと、国内、県内ともに新規感染者数
が増加し
ており、第八波に入ったものと認識し
ております。県内の新型コロナウイルス感染症患者の累計も11万人に迫る勢いで
あり、奥出雲町内においても感染症患者数は増加し
ており、島根県感染症対策室の公表数値では、12月5日確認分において、約993人となっ
ております。
本年9月26日以降、全数把握の簡略化により感染
が広がり、また、感染者の症状等を詳細に把握することは難しい状況になり、町においても把握でき
ていない状況に
あります。しかしながら、島根県としては、高齢者、持病の
ある方等に限定した届出対象者以外の軽傷者の方も含め、新たに陽性となった場合に、御自身で登録をお願いするしまね陽性者登録センターを新設され、陽性者の自宅療養を支援するための島根県フォローアップセンターの拡充を図り、24時間体制で一元的に日々の健康観察、体調
が悪化した際には看護師による相談対応、受診可能な医療機関の案内、療養支援物資の希望受付等の対応を行われ
ております。なお、患者以外の発熱等の
ある方の相談に対しては、引き続き、しまね新型コロナウイルス感染症「健康相談コールセンター」で基本的な情報提供と相談内容に応じた窓口の御案内をさせ
ていただい
ているところで
あります。以上です。
○議長(藤原 充博君) 大垣照子議員。
○議員(13番 大垣 照子君) 無症状の方の把握っていうのもかなり大変だと思います
が、かなりひどくなったら、無症状っていうことはないと思いますけれども、こういった方々の、例えば、入院基準というのはどのように決められ
ているんでしょうか。
○議長(藤原 充博君) 石原和夫
健康福祉課長。
○
健康福祉課長(石原 和夫君) 御質問にお答えをさせ
ていただきます。
感染者の方の有症者の患者の方の入院につきまし
ては、県の入院調整会議のほうで入院の可否というか、必要かどうかの判断をされるところで
あり、そこに保健所のほうも加わっ
て判断をされるということになっ
ております。以上です。
○議長(藤原 充博君) 大垣照子議員。
○議員(13番 大垣 照子君) 続い
て、新型コロナウイルス感染症
が発生し
てから、インフルエンザの発症
がこれまでは聞かれ
ておりませんでした
が、今年は大流行
が言われ
ております。新型コロナウイルス感染症も幾重にも変異し、現状では比較的軽症になったとは言われ
ております
が、今年の冬は第八波の襲来も言われ
ており、2つの感染症
が同時流行すると、医療機関の対応もさらに大変になると考えます。国は、中核病院は病床確保を義務とし
ています
が、丸山知事は、第七波では病床
が逼迫し
ていないのに人
が亡くなっ
ており、実態を反映し
ていない。より正確な指標に変え、数字のみではなく
て、実際に起こっ
ていることで判断すると言われ
ております。本町では、どのような対応を行うのかお聞きをいたします。
○議長(藤原 充博君) 石原和夫
健康福祉課長。
○
健康福祉課長(石原 和夫君) 御質問にお答えをいたします。
町内の医療機関におきましても、10月より季節性インフルエンザワクチンの接種を開始いただいたところで
あり、あわせ
て、オミクロン株対応ワクチンの接種も行っ
ていただい
ているところでございます。ワクチン接種により、ウイルスなどからの感染予防効果と、仮に感染したとしても重症化予防効果
があると言われ
ており、町内医療機関におきましても積極的に取り組んでいただい
ているところで
あります。
議員御指摘のとおり、新型コロナとインフルエンザの同時流行
が懸念され
ているところでは
あります。島根県におかれ
ても、外来の診療体制の強化、また、医療機関に対して診療可能な人数などの調査を進められ
ており、医療機関や自宅療養の支援を行うフォローアップセンターなどと連携し、同時流行期においても、適切に外来の受診や診療
が提供できるよう努め
ておられるところで
あります。奥出雲町といたしまし
ても、県並びに医療機関と連携し
て取り組んでまいりたいと考え
ているところでございます。
○議長(藤原 充博君) 大垣照子議員。
○議員(13番 大垣 照子君) 感染された方に不安
がなきような対応を県のフォローアップセンターも含め
て協力体制でやっ
ていただけるということで、漏れ
がないような対策の仕方をし
ていただきたいなというふうに思います。
本町においても、感染症ごとの治療となると思います。そうなると、やはり、病院のベッドも不足
が起こっ
てくるんじゃないかなというふうな心配もし
ておりますけれども、あわせ
て、医療機関で働かれる医療従事者の皆さんは、長い間、本当に治療に当たっ
てくださっ
ていますので、とっても疲弊をし
て大変な状況じゃないかなというふうに思っ
ております。当然、マンパワーの確保
が、感染症
が別々なので、マンパワーの確保も大変になっ
てくると思いますけれども、そこら辺の人の配置っていいますか、確保はどのような感じで、双方、こうやられないといけないので、そこら辺はどういうふうな対応をされ
ているのかお聞きをいたします。
○議長(藤原 充博君) 中西
病院事務長。
○
病院事務長(中西 修一君) 議員の御質問にお答えをいたします。
議員御指摘のとおり、当院でもコロナによる、あるいは、コロナの家族の濃厚接触者ということで休まざるを得ない職員というのは発生し
ております。現在のところ、幸いにも、複数の職員
が同じ職場で発生するという事例
がございませんので、何とか対応でき
ているという状況でございます。当院といたしまし
ても、できるだけ複数の職員
が同時に発生しないように、コロナの検査を随時自主的に受け
ていただい
て、早めの発見というところに現在努め
ております。万が一、発生した場合、あるいは当該病棟を守るためというようなこと
が起きた場合は、院長の指示によりまして緊急事態対応ということで、そちらの病棟にたくさんの職員をそれぞれの部署から数名ずつ集めまし
て投入をし
て、その病棟を運営し
ていくというようなシナリオもつくっ
ております。こうならないこと
がよろしいわけです
が、実際のところ、既に町内でもインフルエンザも発生し
ております。いろんな検査機器、あるいは検査
ができる資材等を準備しながら万全に対応し
ていくということに努め
てまいりたいというふうに考え
ております。
○議長(藤原 充博君) 大垣照子議員。
○議員(13番 大垣 照子君) 今、中西事務長のほうから詳しく説明をし
ていただきましたので、これを見られ
ている町民の皆さんは、かなり安心感を持たれたのじゃないかなと思います。
感染拡大に伴う治療に当たっては、まずは、幼児や児童などの小さい子供や妊婦さん、そして、重症リスクの高い高齢者の方、あるいは基礎疾患
がある人をまず優先にされまし
て、効率的な医療資源の活用とはいうものの、患者は医療従事者の皆さんに頼るしかございません。何とか乗り切っ
ていただい
て、皆さんの健康回復に向け
て頑張っ
ていただきたいと思います。本当に感謝をいたし
ております。
新型コロナウイルスワクチンも、多い人では5回目接種も始まっ
ているようです
が、接種後は、その場で30分程度状況を見る対応
がなされ
ています。万が一、急変した場合には、即刻の対応
が迫られます。先頃、接種5分後に急変し、死亡したという報道
がありました。このような報道を目にすると、接種への不安も大きくなります。万が一、急変した場合には、即刻の対応
が迫られます
が、本町ではどのような対応を考えられ
ているか、お聞きをいたします。
○議長(藤原 充博君) 石原和夫
健康福祉課長。
○
健康福祉課長(石原 和夫君) 御質問にお答えをいたします。
集団接種会場におきましては、接種前に受付、保健師の予診、医師の診察を行った後に、看護師によるワクチンの接種を行っ
ているところでございます。保健師の予診の際には、持参いただいた予診票を基に、これまでの接種状況、ここ1か月の病気、発熱状況、病気の治療状況、かかりつけ医による接種の可否、当日の体調、アレルギー、過去のアナフィラキシーの発症状況、けいれんや引きつけを起こしたこと
がないかなどの聞き取り確認を行い、接種後の副反応の説明等を行っ
ており、場合によっては、この予診において、その日の接種を控え
ていただくこともございます。
接種後には、健康観察の時間を15分設け
ており、過去にアナフィラキシーを含む重いアレルギー症状を起こされたことの
ある方や、採血等で気分
が悪くなったことの
ある方等については30分の健康観察をお願いし
ており、会場内において、接種後の体調変化を直ちに確認できる体制を取っ
ております。また、接種後の体調不良に対応するため、奥出雲病院より医療器具を会場内に設置いただき、緊急時に対応できる体制を整え
ているところで
あります。
また、全国的に集団接種会場において、接種後にお亡くなりになられるケースも発生したことは承知し
ております。そのことから、奥出雲病院とも、再度、国から配布され
ているマニュアルなどの確認を行い、情報共有と連携の強化を努め
ております。引き続き、町民の皆様
が安心し
て新型コロナウイルスワクチンを接種いただけるよう、万全の体制を整え
てまいります。
○議長(藤原 充博君) 大垣照子議員。
○議員(13番 大垣 照子君) ワクチンの接種ということについては、インフルエンザも一緒ですけれども、インフルエンザワクチンと、それから新型コロナ、オミクロンのワクチンの質は違うようですから、その対応もちょっと違うとは思いますけれども、今まで何ともなかったけど、急にそのワクチンを入れ
ていただいたらアレルギー反応
が起こったっていうような場合も
あると思います。私もそういう事例をちょっと知っ
ておりまし
て、これはオミクロン株じゃないんですけど、インフルエンザでそういうなった人
があったので、その後、半年ぐらいは車も乗れないと、運転したら駄目とお医者さんに言われ
ているというようなことも
あったので、結構、自分では気がついてないけど、急にそれを打った
がためにアレルギー反応を起こすということも
あるので、そこら辺は、本当に即対応をし
ていただきたいというふうに申し上げ
ておきます。
それから、医薬品の不足
が言われ
ております。コロナとインフルエンザ両方
が一度にできる検査キット
が、医療機関のみならず、個人で薬局等でも買えるようになりました。薬局等も含め、本町における医薬品のストックは十分なのか。日本全体では、コロナ関連の医薬品
が30%不足し
ていると言われ
ておりまし
て、この解消には2年から3年かかるというふうにも言われ
ております。感染時に、医薬品や治療薬の不足は、医療現場も患者も困ります。不安なき対策についてお聞きをいたします。
○議長(藤原 充博君) 糸原町長。
○町長(糸原 保君) 御質問にお答えいたします。
議員の御指摘のとおり、現在、全国的にジェネリック医薬品を中心に、供給体制
が不安定となっ
ております。これは、2年前に一部のジェネリック医薬品製造会社による製造工程の不正
が発覚し、その後、国において調査
が行われた結果、複数の製造会社において何らかの不正
が行われ
ていたこと
が判明し、業務の一時停止等の行政処分
が行われたこと
が原因となっ
ております。行政処分の期間は終了し
ているものの、製造工程の改善に時間を要するため、現在も正常稼働に至っ
ていない状況にございます。
御質問の医薬品のストックについてでございます
が、現在の医療において、病院・薬局等においては、医薬品の在庫を抱え
て対応し
ていくものではなく、過去のデータ等から必要最小限プラスアルファ程度の在庫を持っ
て対応し
ていくの
が主流となっ
ている。町内の薬局等においても、一部供給
が安定し
ていないものも
あるとお聞きをし
ております。しかしながら、医薬品は1種類ではなく、同様の成分、効果を持つもの
が複数存在し
ているため、その時々で供給される医薬品に切り替えながら処方され
ているの
が現状でございます。昨今の医薬品不足への対応については、国において安定確保に向けた関係者協議
が継続し
て行われ
ているようでございますし、各製造会社に対しても必要品目の安定供給を行えるよう働きかけ
がなされ
ております。
今回の問題は、国を挙げた対応となっ
ており、町としてできることは限定的で
あろうと考え
ております
が、関係機関と情報共有を図りながら、国の動向を注視し
てまいりたいと思っ
ております。
○議長(藤原 充博君) 大垣照子議員。
○議員(13番 大垣 照子君) 薬の安定供給
が滞るっていうことは、本当に、誰にとっても大きな不安材料になると思います。国のほうでできるだけ早く解消し
ていただくような形を望んでおります
が、先頃、塩野義製薬から、皆さん
が待ちに待ったというか、国産初の新型コロナウイルス感染症の治療薬としてゾコーバ
が承認され、100万人分
が全国へ届けられることになっ
ております。この薬は、併用できない薬や、妊婦さん等には使用できないようです
が、コロナウイルスのDNAを切断し
て増殖しないようにすることによって、感染後、早期に使用すれば、苦しむ期間も短縮され、回復も早いようで、特効薬として大きな期待
がなされ
ています。既に、医療機関には11月28日から配分され
ているようです
が、本町にも届いてるんでしょうか。もし分かればお答えをお願いいたします。
○議長(藤原 充博君) 中西
病院事務長。
○
病院事務長(中西 修一君) ゾコーバのお話でございます
が、現在、奥出雲病院自体には所有をし
ておりません。申請をし
て二、三日で届くということで現在伺っ
ておりますので、必要な患者さん
が発生した場合、直ちに依頼をするという流れでございます。現状でもコロナの治療薬というのはございますので、まずはどれ
が適し
ているかということを見極めまし
て、医師
が必要に応じ
て依頼をかけるという流れで考え
ておりますので、現在のところは病院の薬局に保有はし
ていないという状況でございます。
○議長(藤原 充博君) 大垣照子議員。
○議員(13番 大垣 照子君) コロナウイルス感染症に対する薬については、ワクチンも含め
てです
が、なかなか国産のもの
が早く出来上がらないということ
があって、このゾコーバについては、本当に多くの国民の皆さん
が期待をされ
ていると思います。ただ、今、事務長
が答弁されたように、この薬の使うか使わないかも先生による診断
があってこそのことでございますので、よりいい薬を使っ
ていただいたほう
がいいので、必ずしもこの薬に頼るということではございませんので、あまりにもセンセーショナルに伝えられましたもので、本町にも届いてるかなというふうに思っ
て、お聞きをいたしました。
それでは、寒い冬を迎え、新型コロナウイルス感染症も拡大傾向に
あっています。最初の発生時のように、再び三密の回避、手洗いやうがいの励行、マスクの着用
が言われ
ております
が、自分でできる適切な感染症対策としては当然もちろん理解
ができます。しかしながら、マスクの着用については、小さな子供たちにとっては大変苦痛なもので、これまでにも、他県です
が、児童
が体育の授業中に倒れ
て亡くなった事例もございます。小さい子供たちの健全な成長には悪影響をもたらすと言われ
ております。
その視点から、幼児や児童へのマスク着用について、本町ではどのような対応をなさっ
ているのかお聞きをいたします。
○議長(藤原 充博君) 糸原町長。
○町長(糸原 保君) 質問にお答えいたします。
マスク着用につきまし
ては、厚生労働省からの通知に
ありますように、子供については個々の発達の状況や体調等を踏まえる必要
があることから、2歳児未満についてはマスクの着用は推奨せず、2歳児以上の就学前の幼児については、他者との身体的距離にかかわらず、マスク着用を一律には求め
ておりません。このことにつきましては、各幼児園にも通知をし、対応をいただい
ております。
幼児園に確認しましたところ、ほとんどの園
が、屋内、屋外を問わず、マスク着用は求め
ておりません
が、3歳児以上については、マスク着用を求め
ている園もございます。
子供のマスク着用につきまし
ては、先般開催された町民一日議会において御意見もいただい
ておりますので、一律にマスク着用を求めないことにつきましては、町内全ての園で統一し
ていただくよう、委託先で
ある仁多福祉会へ要望したいと考え
ております。しかしながら、高齢者等と同居し
ている園児の家庭も
あることなどから、家庭へ持ち込まない感染対策として、3歳児以上については、園での活動内容や感染者の発生状況によってはマスク着用をお願いする場合もございます。
このようなことから、幼児については一律にマスクの着用は求めません
が、園内の感染状況によっては、3歳児以上の園児についてはマスク着用をお願いせざるを得ないと考え
ております。
また、児童については、登下校や体育の授業などではマスクを外したり、屋内で
あっても、気温
が高いときや体調不良の可能性
が高い場面、しゃべらない場面などではマスクを外し
てもよいと指導をし
ています。しかしながら、学校規模、学年の発達段階で学習指導の内容を考慮し、対応し
ております。あわせ
て、換気、手洗いなど、基本的な感染予防対策を徹底し、マスクによらない感染予防に努め
ています。以上でございます。
○議長(藤原 充博君) 大垣照子議員。
○議員(13番 大垣 照子君) 幼児園、そして、小さい子供
がいる小学校、特に、さっき町長答弁されましたように、できるだけマスクの着用を避けたい思いは
あるが、状況に応じ
てっていうことももちろん
あるようでございます
が、そういった場合に、幼児園や小学校の集団生活の中で、やはりクラスター
が発生しやすいじゃないかなと思います。その場合に先生や、それから保育士さんたちへの負担っていうもの
が随分
あると思うんですけれども、この負担軽減についてはどのような対策
があるのか、やられてるのか、もし
あればお聞きをいたしたいと思います。
○議長(藤原 充博君) 松田教育長。
○教育長(松田 武彦君) 御質問の答えに十分なるかどうか分かりませんけれども、まず、教職員の負担です
が、幸いクラスターという、現在の状況で少しお話をさせ
ていただきますと、ここのところ、若干、小学生の感染はやや上昇傾向にございます。ただ、これ
が今までと違いまし
て、1つの学校で急激に増えるというよりも、幾つかの学校で週明けのところで幾人か
が、保護者で
あったりとか、本人で
あったりとか
が出
ております。これまでは、週末のところで学校の中での活動を通しての感染
が広がったように思っ
ております。ですから、クラスターの発生ということもかなり
あったように思います
が、現在の状況は、これも、私のあくまでも私見ですので、医療的見地に立ったものではございません
が、家庭内での感染というのも
あるように思っ
ております。その関係で、教職員等も感染をし
ている状況
が出
てまいりますので、先ほど議員さん
がおっしゃった教職員の負担というのは、教職員本人
が休んだ場合、そのほかの学年の教員にかなりの負担
が出
てくるということ
がございます。その場合につきまし
ては、少ない人数です
が、まず、校長で
あったりとか、教頭で
あったりとか
が学習のほうの補助をするという形でしか、今のところ対応
ができ
ていないという状況
がございます。早めに大事を取っ
て休ませるということは、当然、学校のほうでやっ
てくれ
ております
が、正直、この時期12月になりますと、2学期末をもうすぐ控え
ておりますので、現状のところでいうと、おっしゃったように、負担はかなり大きくなっ
ている。この状況
が早く収まればいいなとは思っ
ております。
その中で、教員
が元気で
あればICT、家庭でのタブレットを持ち帰らせ
ての授業等、できるだけ軽減するようにはし
ているところ
が現状でございます。以上です。
○議長(藤原 充博君) 吉川
こども家庭支援課長。
○
こども家庭支援課長(吉川 明広君) 幼児園の対応についてお答えをいたします。
幼児園という、保育ということから、なかなか具体的な対策は取れ
ておりません
が、まず、いかに幼児園のほうで感染の拡大を防ぐかというところで、各クラスの交流の活動をまず避けるということ。食事については、食についても、今までは固まっ
て食事をしてたんです
が、各クラスに分かれ
ての食事で、かつ一方向に向かっ
て、感染
がなるべく広がらないように、それから、換気をしながら感染対策に努め
ていただいてるというところでございます。以上でございます。
○議長(藤原 充博君) 大垣議員。
○議員(13番 大垣 照子君) いや、本当に感染症というのは、たち
が悪く
て、様々な人に大きな影響を及ぼしてるということでございます。感染を避けるためには、先ほど申し上げました予防対策、当然しないといけないと思います
が、やはり一人一人
が、大人も子供もですけれども、体調管理
がすごく大切だというふうに思います。まず、我々
ができやすいのは、ちゃんとやっぱり眠ること、睡眠をしっかり取ることと、それから、やっぱり食事、バランスのいい食事を取っ
て体力を減退させないという努力、それも大切じゃないかなというふうに思っ
ておりまし
て、誰も
が自分で感染リスクを下げる行動を行っ
て、もうこれから年末になりまし
て忙しいですし、そして、新しい年もすぐ来ます。みんな
がやっぱり元気で、笑顔で迎えられる新年にし
ていきたいものだと思っ
ております。
続きまし
て、次の質問に参ります。本町全域における交通弱者の外出支援対策について質問します。
さきの町民一日議会の中でも取り上げられました。この問題は、町長
が最も重要とされ
ている少子化対策と同等の重要性
があると考えます。高齢者の増加は2040年まで続くと言われ
ています
が、特に本町のような中山間地は少子高齢化
が進み、やがて消滅する集落も想定される中、交通弱者対策は喫緊の課題となっ
ています。この問題は今に始まったものでは
ありません。全国的に見
ても、高齢者の運転による死亡事故をはじめ、大きな事故
が頻発し
ています。高齢になったら免許証の返納をと言うのはやすし、行いは難しというの
が現実です。誰も
が年を重ね
ていくため、外出支援サービスは将来的に必要で
あり、政策としてしっかり根づかせること
が重要と考えます。
そこで、誰も
が自由に外出できる
まちづくりが必要で
あり、介護保険事業の移動訪問、移動支援訪問Bと訪問Dを活用した移動サービスは、利用者にとって非常に心強いものになると考えます。訪問Dについては国交省も推奨をし
ております。高齢者の増加とともに、自分で運転すること
が不可能になり、また、運転に自信
が持てない人にとって、これらを利用し
て外出
が自由にできるようになれば生きがいも感じられ、体調の維持にも大いに貢献でき、その人にとって生活のクオリティー
が上がり、健康寿命
が延び、医療費の削減にもつながります。また、外出支援サービス
が充実し
ていれば、安心し
て外出や生活
ができ、免許証の返納もしやすくなります。いいこと尽くしと考えます
が、やがて、皆、高齢者になります。そのとき生活しやすい移動支援
ができ
ていたら、本当にありがたいと思います。私もそういう年齢に近づい
てき
ておりますので、本当に自分のことのように思っ
ております
が、これらの活用による外出支援についてお答えを願います。
○議長(藤原 充博君) 石原和夫
健康福祉課長。
○
健康福祉課長(石原 和夫君) 御質問にお答えをいたします。
御質問に
あります介護保険事業の移動支援訪問B、訪問Dとは、介護予防・日常生活支援総合事業における訪問型サービスB、訪問型サービスDのことと理解をさせ
ていただきます。
介護予防・日常生活支援総合事業は、雲南広域連合では平成29年度より実施され
ております
が、訪問介護では、現行相当サービス及び緩和した基準によるサービスのみ
が実施され
ており、住民主体による訪問型サービスB及び訪問型サービスDは実施され
ておりません。
議員御指摘のとおり、訪問型サービスB及びサービスDは、高齢者の外出支援策として有効な手段の1つではございます
が、利用できる方
が要支援1または2、サービス事業対象者のいずれかの認定を受けられた方に限定され、いずれの認定も受け
ていらっしゃらない方、また、原則として要介護1から5の認定を受け
てらっしゃる方は残念ながら御利用になれません。
また、経費に係る補助は
あるものの、担い手はあくまで住民主体のボランティア
が主となることから、継続的な担い手確保
が難しいなどの課題も上げられ
ております。現在、雲南広域連合全体としての制度設計の必要性や介護保険料にも影響し
てくるところでございますので、町民一日議会で御提案いただいた内容を雲南広域連合へも情報共有し、検討し
ていただけるよう働きかけ
てまいりたいと考え
ております。
今後、さらに高齢者のみの世帯、高齢者独居世帯、免許返納者
が増加し
てくることは明らかでございます。現在、町といたしまし
ても、高齢者交通サポート事業等による交通支援を実施し
ているところで
あり、各地区での小さな拠点づくりにおいても、地域内輸送など、様々御検討いただい
ているところでございますので、引き続き、関係課を通じて対策等を検討し
てまいりたいと考え
ております。以上です。
○議長(藤原 充博君) 大垣照子議員。
○議員(13番 大垣 照子君) 介護保険を活用するということは、介護認定を受け
て、ケアマネさんにケアプランをつくっ
てもらうということ
が前提条件になります。ただ、これから高齢者の方
が多くなっ
てき
て、どんどんどんどん介護保険を使いたいという人
が出
てくるんじゃないかなというふうに思います。今、課長の答弁の中に、広域連合のほうへも働きかけをするということでしたので、確かにこういうサービスをつくっ
ていただくと、保険料
が上がるということも
あると思います
が、しかしながら、本当に自分
が困ったときにそういう移動手段
があれば、大変有意義、楽だと思います。ですので、ぜひともこのことについて、本町だけではできないことですから、広域のほうと相談をし
ていただい
て、しっかり、この間発表された方も十分いろいろなことを、交通政策を含め
てやってこられた方ですので、そういう方の話も聞きながらいいとこを出し
ていくと、皆さん
が利便性
があって喜んでいただける、そういう施策をし
ていただきたいというふうに思います。今、②に書い
ております
が、これは今のことと重複しますので、割愛をいたします。
3番目に参ります
が、公共交通空白地の状況は、特に中山間地で暮らす高齢者のみの世帯にとっては、車
がないと病院にも買物にも行けなく、したがって、免許証の返納
がしたく
てもできないという現実
があります。そこで、誰でも利用できる公共交通空白地に町運営の有償運送を実施し
て、町民の皆さんの生活の利便性を高める施策についてお考えをお聞きいたします。
○議長(藤原 充博君) 糸原町長。
○町長(糸原 保君) 御質問にお答えいたします。
交通空白地域における移動手段の確保は重要な施策で
あると認識し
ております。現在、外出支援については、70歳以上の方で自家用車をお持ちでない世帯や、非課税世帯の昼間独居の方などについては高齢者交通サポート事業、このほか、自宅からバスの停留所までの距離
が400メートル以上の方、または歩行困難などの特段の事情
がある方に対してはタクシー料金の一部を助成し
ています。しかしながら、今後、団塊世代の免許証自主返納等により、移動
が困難な方はますます増えるものと想定され、地域公共交通の柱で
あるJR、奥出雲交通のバス、町内タクシー事業者、3社での輸送能力では十分なサポート体制の構築というのは難しいと考え
ております。
町としまし
ても、高齢者等の移動支援につきまし
ては今後も考え
てまいります
が、先般の町民一日議会においても、三成郷づくりの会より、小さな拠点づくりの地域輸送活動についての取組の事例や提案をいただいたところです。現在、小さな拠点づくり団体による地域内輸送活動なども動き出し
ており、御質問の町への有償運送の導入については、現行のタクシー事業者や地域輸送活動との連携やすみ分け、制度面での課題を検証することなど
が今必要で
あると考え
ておるとこでございます。
○議長(藤原 充博君) 大垣照子議員。
○議員(13番 大垣 照子君) 有償運送については各業者さんとの関係も
あるということで、この話は、私、議員になっ
て20年以上になりますけども、その当時から言われてることです。ですので、この皆さんを外し
てやるっていうことではなく
て、全て一緒になっ
て考え
ていただい
て、一番いい方法を取っ
ていくというふうなことをやっぱりすべきだと思うんです。私はやはりこの、特に高齢者の皆さんの外出支援っていうのは、何にもやらないと、家にじっとしてると、どんどんどんどん体力
が弱っ
てくるっていうことも
あるので、そうではなく
て、やはり自分
がいつまでも年取っ
てでも元気で暮らし
ていけるということのためには、自分で移動できる、体力もつけないけんです
が、移動できる環境
があれば随分違っ
てくると思うんです。
それで、この間の一日議会でも言われましたけれども、この解決策として、今、交通体制、交通計画を立てる時期に来
ておるようです。公共交通計画策定の時期になっ
ているようでございますので、本町においては、それぞれ
が各課で担当いろいろ
あって、それぞれの課でばらばらな対応をしてるので、時間も労力も知恵もみんな分散してるんだと思います。ですので、一度、この公共交通の計画策定するに当たって、そういった、例えば路線バスは
まちづくり推進課とか、それから、スクールバスは教育魅力課や学校再編推進課とか、あるいは免許証の返納は町民課、あるいは高齢者のサポート事業は福祉事務所、今、介護保険の問題も入ると、健康福祉課
が今度は担当、また分かれますよね。そういうふうなばらばらでやると、皆さんすごい神経使っ
て消耗してると思うんです。じゃなく
て、そういう交通体系を考える上でたけた人も
います、一般の人の中にも。そういった方も含め
て、それで、課の誰かにやらすっていうことでなく
て、責任者で
ある課長
がちゃんとその場に出
て、1テーブルに集まっ
て、そこで知恵も出し、そして金も要るわけですから、金も出し、そういったトータルでの計画をつくるための、そういう場所づくりをまずし
ていただきたいなと思うんです。そのことのほう
が、それぞれ
が銘々にやるよりも、1つのところに集まっ
て、いろいろな問題
が出
てきますから、今ばらばらに担当してられる、そういうのを全部もうばらばらでやらないで、一緒に話合いをし
て、みんな
が一番いい方法を、それで計画の中に練り込んでいくと。
そういうことをやっぱりやらないと、このままだと現状
がずっと続い
ていきます。そうすると、高齢者の交通生活サポート事業も
あります
が、どのぐらい利用されてるか分かりませんけれども、結構これも、例えば家まで来
てくださるかなと思えば、道路からちょっと離れてると、道路まで出
てき
てくださいよと、そういうことを言われると、高齢者の人はもう足
が悪いですから、距離
がちょっと
あると、そこまで出るの
が大変と、そういったことも聞い
ております。
ですので、やはり誰も
が高齢者になりますよね、もう本当に、町長まだ若いですけど、やはりよい計画
が策定されると、自分の将来も安心だと思います。誰も
が年取る、明日は我が身です。そういうことからし
て、やるべきときにちゃんとしたことをやらないと、永遠にいいもの
ができない。それではやっぱり困りますので、そういった計画づくりのための場所づくり、それから、課員に任せるんじゃなく
て、課の責任者
が出
てき
てちゃんと話合いをすると、そういう場をつくっ
ていただけませんでしょうか。
○議長(藤原 充博君) 糸原町長。
○町長(糸原 保君) 私もこうして町長にならせ
てもらっ
て、2か月以上たって思うとこなんですけども、やはりそういったこと
ができやすいのも町かなというふうに思っ
ております。県だと、また組織ばっかり大きくなっ
てなかなかできないとかいうことも
あるんです
が、やはり私も課長さんともお話をし
ていると、と言いつつも、その分野では一生懸命考え
ていただいてる部分もございますので、そういった、これから、例えば町内の交通自体も、やはり奥出雲交通自体も運転をし
てくださる方もなかなか見つからないという部分のことも
あります。学校の関係のこれからの子供たちの送迎のこと、こういったことも、なかなか単なる教育委員会だけで済む問題じゃなくなっ
ていることも実はございまし
て、そういったところはちょっと関係課でやらなきゃいけないねということで、違う視点で職員同士で話ししてる中でも、ちょっとまたいい案
が出
てくる。ここでは決して言えません
が、いい案
が出
てき
ていることも
ありまし
て、そういった、本当に課長さん同士の集まりで
ありますとか、こういったテーマ
が、今回は公共交通ということで、公共交通なり、こういった独居の方とか、そういった方の交通というテーマでございます
が、やはりみんなで対応したほう
が当然いいというような、これに限ったことではなく
て、
ありますので、また安請け合いすると課長さん方にいろいろ言われるかもしれません
が、決して仕事
が増えることではなく
て、いい方向に向かうことじゃないかなと思いますので、これに限らず、検討し
ていきたいと思っ
ております。
○議長(藤原 充博君) 大垣議員。
○議員(13番 大垣 照子君) 全ての施策はそうなんですけれども、やはり各課担当で課長さんそれぞれいらっしゃいます。しかしながら、自分と違う課のことで
あっても、関連することも出
てきますので、そういった場合には、やはりみんなで話合いをする場を持っ
て、課長会は
あるみたいです
が、その場はまたちょっと違う場だと思いますけども、そういった中で、住民サービスどうすれば一番よくなるかという原点に立っ
て、皆さん大変だと思います、時間
が要るから。でも、銘々に個々でこうやっ
てやるよりは、みんなで意見を出し合っ
て議論をし
ていっ
て、いいものをつくっ
ていくと、それ
が町民の皆さんにフィードバックできるわけですので、ぜひともやっ
ていただきたいというふうに重ね
て申し上げ
ておきます。
続きまし
て、最後の質問になります。農業生産資材高騰への支援対策について質問をいたします。これも、昨日も熱心に他の同僚議員
がされましたので、私はあまり詳しくしなく
てもいいかなと思いました
が、取りあえず出しましたので、質問をいたします。
今年は、ウクライナ危機による食料品や燃油等の高騰に円安も加わり、農業生産資材や食料品の原料、原材料、新型コロナウイルス感染症による生産への影響等々、諸外国からの生産物輸入に頼っ
てきた日本は、ここ1年間で物価の高騰はやむところを知らず、どんどん跳ね上がっ
ています。コロナ関連では、国は低所得者や経済悪化による経済支援等々、既に3兆円ほどの国費を使っ
てきました。国の第2次補正予算では、経産省事業に1兆円、防衛費は国民負担として増税をいい、国民の命を守る食料の安全保障には関心
が薄く、その予算額は1,642億円を計上し
ておりますけれども、この中身はTPP対策にも流れ
ており、国内農業の所得向上にはなかなか回っ
てきそうにも
ありません。今年も秋の収穫期を終えました
が、米価に至っ
ては、昨年とほぼ同様の販売単価となっ
ております。
このような中、来年度の農業生産資材は、機械や燃油等も含め、軒並み大幅な価格高騰となっ
ており、生産コスト
が増加したままでは、農業者の生産意欲は全く湧い
てきません。今議会においても、本町の公共施設の電気代高騰分として2,000万円余り
が予算計上され
ています。年
が明ければ納税申告
が待っ
ております。赤字経営ばかりでは作付をやめたいと思う人
が、高齢化も手伝っ
て大きくなっ
ています。これでは若者も、スマート農業と言われ
ても継ごうとは思いません。本町は、農業をする人
がいなくなれば一気に衰退し、消滅する集落
が続発することを心配し
ています。本町は第一次産業の町でも
あります。こちらにも目を向け
ていただき、農業生産資材の高騰対策を行い、農家の所得向上に向け、やりがいを感じられる支援対策についてお伺いをいたします。
○議長(藤原 充博君) 糸原町長。
○町長(糸原 保君) 御質問にお答えいたします。
新型コロナのパンデミックに始まり、ロシアのウクライナ侵攻、急激な円安など、様々な要因により、あらゆる資材やエネルギーの高騰
が続い
ております。本町では基幹産業で
ある農業の生産継続を支援することを目的として、6月議会において、水稲資材価格高騰対策として、水稲作付10アール当たり1,800円の一律交付を実施し
て、11月末現在で1,327戸、2,439万3,000円の緊急支援を行ったところで
あります。
県においては、一定以上の家畜を飼育する畜産農家を支援する飼料価格高騰対策としての高騰分の2分の1を補助し
ており、本町も県に追随する形で残りを補助し
ております。また、県事業に該当しない小規模農家に対しても、高騰分を補助する畜産飼料価格高騰対策に取り組んでおり、これまで123戸、7,491頭分の319万6,000円を支援したということでございます。
また、園芸資材については、9月議会において1,200万円の予算をいただい
ておりますので、今後、確定申告時期に併せ
て申請いただくこととし
ております。
そのほか、田食議員の一般質問にも
あります、国の肥料価格高騰対策事業についても、JAと連携し
て、今後、販売農家の皆様の事業の案内に併せ、申請し
ていただくよう鋭意進め
てまいりたいと思います。
しかしながら、十分な措置というのには至ってないという状況で
あります。今後示される国の第2次経済対策の内容を注視しまし
て、生産費高騰に係る必要な支援について対応し
てまいります。いずれにし
ても、国際情勢のあおりを受けたことによるもので
ありまし
て、なかなか町単独での支援という、根本的な対策というのはなかなか限界
があるというとこでございまし
て、根本的な対策については、国の責任において措置を講じ
てもらうよう要望し
てまいりますとともに、生産費の高騰に対しては、財源を見つけながら臨時的に農家支援に当たっ
てまいりたいと思います。
これから農業を本当にやっ
ていこうという方々
が本当に継続し
ていけるのかとかいうこととか、また、若い人たち
が本当に農業やっ
ていこうとか、奥出雲で頑張っ
ていこうとかいうところについては、やはり町、こういった直接的なお金の支援ということだけでなく
ても、いろんな制度的なものとか、そこら辺を見
ていくところ、そういった町の姿勢
がないといけないのかなと思っ
ています。いろんな事業を活用しながら、国の制度でいいもの
があればと、そういうところの視点
がやっぱり私ども大事なとこかなと思っ
ています。それ
が私たちの役目なのかなと思っ
ておりますので、そういったところで、こういった補正だけを見るのではなく
て、本当にこれからの奥出雲町の農業とか、そういったものをやっ
ていっ
ていただけるためにはどうしたらいいのかというのは、本当に考え
ていかなければいけないと思っ
ております。
○議長(藤原 充博君) 大垣照子議員。
○議員(13番 大垣 照子君) さきに述べた国際情勢の中で、国の農業政策の貧弱さも追い打ちをかけ、食料の安全保障
がとてつもなく脆弱になっ
ています。我が国は食料自給率
が40%にも満たない現状です
が、世界各地で紛争
が起き、きな臭い状況
が発生をいたし
ております。一旦有事になれば、食料を輸入に頼る我が国は60%の民
が飢えることになります。あの超大国中国は、13億人とも言われる全ての国民の食料自給率を100%にすると言っ
ております。また、スイスでは、農業生産資材の在庫を、農家に対し、1年分のうち3分の1を支援するとし
ています。日本と大きな違いです
が、このように国民の食を守る仕事をし
ている農業者に対し、せめて生産コストと労働力を含めた対価としての米価設定をし
ていただきたい。このことは日本全体に言えることで
あり、国民
が飢えることのなきよう、何よりも先に農業を国の根幹政策とすべきで
あり、私も米作り農家の一人として、日本の農業の在り方に対する苦言を呈し、一般質問を終わります。
───────────────────────────────
○議長(藤原 充博君) ここでしばらく休憩といたします。15時15分に再開いたします。
午後3時07分休憩
───────────────────────────────
午後3時14分再開
○議長(藤原 充博君) ただいまの
出席議員数は14名で
あります。定足数に達し
ておりますので、休憩前に引き続きまし
て一般質問を再開いたします。
今年最後の大トリ、9番、内田雅人議員。
○議員(9番 内田 雅人君) 内田雅人でございます。大トリと御紹介いただきました
が、12月定例会、12人の一般質問、2日間にわたって行っ
てました
が、私
が最後となります。今年最後の一般質問、執行部の皆さん、もう一踏ん張りです。私も全集中でいきますので、町にとって実り
あるものにし
ていきましょう。
今回は大きく3点について一般質問をいたします。まず、林業振興についてです。伸び代の大きい林業を生かし
てと、そういう思いで一般質問をさせ
ていただきます。
町内には、農業、畜産業、工業、商業、観光と多くの産業
があり、それぞれ振興策
が講じられ
ております。その中で、林業は山林の多い奥出雲町のその資源を十分に生かせてない、非常に伸び代
が大きいと考えます。日本全体にも言えます
が、国土面積に占める森林の割合、約70%
あるのに、木材自給率は35%だと。国土の多くを占める森林を資源と捉え、生かすこと
が必要です。戦後、造林された木々も、今収穫期を迎え
ているという状況です。
そして、林業についてもう一つの側面は、人の手
が入らない山は災害に弱いということです。豪雨などで土砂崩れの可能性
が高くなる。森林整備の遅れにより、もろい山
が増え
ていると言われ
ております。そういった防災と、また陸と海の豊かさを守るというSDGsにつながる環境の観点からも、国のほうはやはりそういった現状に危機感を持っ
て森林環境税
が創設されたと理解をし
ております。山は地下水をつくり、田畑を潤し、海で魚介類を増やすと。林業
が一番川上で
あります。農業、工業、漁業など、ほかの産業にも影響し
てきます。林業振興
がこの一般質問で取り上げられるのは奥出雲町では少ないわけです
が、産業と防災、環境の面で大事だと思っ
ております。SDGsの考え、私も今日SDGsのこの質問するのでバッジをつけ
てまいりましたけども、これですね。
私は、農業サプライチェーンというのは奥出雲町で構築できると思っ
ております。そのためには、基盤整備と人材育成
が、その2つを町
が強く進め
ていく必要
があります
が、まずお聞きしますのは、森林環境譲与税を使っ
て、ここ二、三年だと思います
が、行われたレーザー航測による、それによって路網整備や森林資源の把握に、それは生かせ
ているかということです。これ
がスマート林業の下地づくりになろうかと思います。その点について、まずお聞きします。
○議長(藤原 充博君) 高橋
農林振興課長。
○
農林振興課長(高橋 千昭君) 御質問にお答えいたします。
森林環境譲与税を活用し
て町内一円を計測しました航空レーザー計測は、順調に調査を終えまし
て、また、昨年度から本年度に繰り越しいたしました森林資源解析もこの9月に完了いたしまし
て、現在、調査いただきましたデータをGIS、地図データシステムに登録作業を行っ
ているとこでございます。
御指摘の航空レーザー計測の赤色立体地図は、既に路網整備に係るルート選定や掘削延長など、設計に必要な基礎的情報として活用をし
ているとこでございます。
また、森林資源をデジタル化し、針葉樹、広葉樹の資源量
が予測できる解析データを地図システムに搭載し
ておりますので、今後、森林資源開発にフルに活用し
てまいりたいと思っ
ております。以上でございます。
○議長(藤原 充博君) 内田雅人議員。
○議員(9番 内田 雅人君) レーザー航測によって、今、課長答弁いただきました。ちょっとそれについて、奥出雲町全体の森林のデータ
が全て得ること
ができ
て、路網整備にも生かせるという解釈でよろしいでしょうか。
○議長(藤原 充博君) 高橋
農林振興課長。
○
農林振興課長(高橋 千昭君) 御質問にお答えします。一応、町内一円を測量したというふうにお答えし
ておりますけども、国有林等は外れ
ておりますので、こちらのほうについてはデータを持っ
ていないという状況でございます。
それから、森林資源のデジタル解析も、一応メッシュで見れるようになっ
ておりまし
て、マウスで囲った範囲を計測し
て見ることできますので、部分的にそのデータを見
て、森林、いわゆる幾ら針葉樹
があるかぐらいのおおよその予測はつくような形になっ
ております。
また、路網等の整備につきまし
ては、設計のほうでも使っ
ておりますけども、出来上がりました履歴についても図面等に搭載しまし
て、路網情報の集積の一つの材料として使うという形にもなっ
ておりますし、また、現在、森林組合さんのほうにもデータを提供しまし
て、団地化で
ありましたり、そういったことのほうに活用いただいてるということでございます。また、本年度から、島根県初でございますけども、リモートセンシングという形で山林地籍の基礎的な情報をこの立体地図で追っ
てやるということを島根県初でやっ
ておりまし
て、今、阿井地区のほうで始まっ
ておりますので、そういったことにも活用をさせ
ていただいてるというところでございます。以上でございます。
○議長(藤原 充博君) 内田雅人議員。
○議員(9番 内田 雅人君) 非常に有効なデータ
が得られてると思います。山林地籍にも活用できるということです
が、国有林以外のデータ、町全体の山林で考え
て、所有者とか抜きにし
て路網をどういうふうにつけ
ていったら一番効率
がいいかとか、そういうことはやっぱり把握できるのかなと思いました。
次に、岡山県の西粟倉村
が先進地の、所有と経営を分け、村
が仲介役となり、意欲と能力の
ある林業事業体に経営管理を再委託する、西粟倉村、そうやっ
てます
が、奥出雲町でもそういった新たな森林環境システム、どう進め
ていくかということです。西粟倉村、以前私も行政視察で行きましたけども、市町村合併をしないという大きな決断をされ
て、平成20年に百年の森林構想を着想され
て事業を行っ
てこられました。林業、斜陽産業と言われ
てましたけども、それを軸に据え
て地域に根差した新たな産業
が生まれ
ております。これ
が人口動態にも効果
が現れ
て、高齢者の減少は進んで
います
が、若者の移住
があり出生数
が増え
ているという、そういった状況を西粟倉村は生んで
います。また、お隣の日南町も林業は非常に盛んで有名でございます
が、大きな産業になっ
ておりまし
て、雇用を生み出し
ております。本当にすばらしいなと思いますけども、今後、森林環境譲与税、今、配分の見直しっていうの
がそういった方向で進んで
いるというふうに思っ
ておりますけども、そういう報道もされ
ております
が、さらに奥出雲町にとってもチャンス
が広がるのではないかと思います。新たな森林環境システムを進め
ていく考えについてお聞きします。
○議長(藤原 充博君) 糸原町長。
○町長(糸原 保君) 御質問にお答えします。岡山県西粟倉村の取組は、移住者
が核となり地域に
ある資源を生かした
関係人口の拡大と共感と共有を生むことで、互いに連携し
て小さなローカルベンチャー
が発現し、様々なアイデアによる多種多様な産業
が形成され、好循環な社会を創生した事例として有名で
あります。中核を担う中間組織として
まちづくり会社
が存在し、人と人、知恵と技術をつなぎ合わせ、小さな町で産業を興し
ていらっしゃいます。事業に着手する最初に基本テーマを掲げ、百年の森林構想を策定し、田舎で生きる楽しみをコンセプトに活動をされ
ています。
中でも、信託銀行を中心に据えた森林商事信託事業は、山主から山林を別の中間支援会社
が預かり、経営主として森林経営管理計画を策定し、伐採や山の管理を森林組合等へ施業委託し、地代や配当を信託銀行と山主に還元する仕組みで
あり、森林資源を生かした地域
が一体となった経営体制
が整っ
ており、誠にすばらしいと思っ
ております。
平成31年に施行された森林管理法に基づく新たな森林管理制度では、事例のように山主の森林経営の意思を聞き取り、経営管理を市町村
が受託し、森林経営計画を策定した自治体や事業者
が事業実施主体となっ
て、補助事業の適用を受けながら森林経営に取り組むこととされ
ております。
本町でも、昨年から実施され
ておる県営林道専用道整備事業
が進む中村・大呂地区をモデル地区に選定し
て、山主の意向を確かめながら新たな森林経営システムに移行する方針で
ありますので、先進事例のような姿を目指しながら取り組んでいきたいと思っ
ております。なかなか西粟倉のところまでというのは本当に大変かと思います
が、しかし、姿を目指し
て、奥出雲町ならではの取組をし
ていきたいと思っ
ておりますので、何とぞ御理解と御協力を賜りますようにお願いします。
○議長(藤原 充博君) 内田雅人議員。
○議員(9番 内田 雅人君) 奥出雲町では、中村・大呂地区で新たな森林環境システムを進め
ていきたいという具体的な構想
があるということです。西粟倉村は仲介の会社を、百森っていう会社を設立され
て、そういった会社の設立の、やはり同じようにやっ
ていくのは難しさとか
あろうかなと思います。
新たな森林管理システムの一つになると思いますけども、やはり造林未済地を減らし
ていきたいというの
が国の方針なんですけども、これについて、分収造林っていうのもやはり方法として
あろうかと思いますけど、これは町
が土地の提供をし
て、林業自治体、森林組合
がうちの場合該当するかなと思いますけど、それと、あと森林整備センターですね、国の機関になりますけども、国立研究開発法人、この森林整備センター
が費用負担と技術指導を行うという分収造林契約、これは費用と技術を国
が面倒見ると、市町村の持ち出し
がなくっ
て水源林造林事業を行うという、そういったSDGsを進めたいという国の意欲の表れなのかなと思っ
ておりますけど、奥出雲町はこれを聞くと、やはりそこまで生かせてないというふうに聞い
ております。
それ
がなぜなのかと思っ
ておりますけども、やはり人の問題なのか、そういった費用負担
があるのにできないというのは、会社なのか人材なのか、あるいは行政のこの担当者も含めた人材ということになるのか、そこら辺のところもちょっとお聞きしたいとは思います
が、その人材について、専門人材の雇用や育成強化策の一つで
ありますオロチの深山きこりプロジェクト、これの会員は増え
ているかということです。これ、総合戦略に載っ
ておりまし
て、KPIの数値、会員数
が2020年
が64人で、2025人には78人を目指すと、30年には83人を目指すというKPIの数値目標
がございます
が、これ
がイメージどおりに増え
ているのかということをお聞きしたいということ、そしてまた、総合戦略に同じく載っ
ております
が、UIターン者を想定した新制度づくりに取り組むとされ
ております。その状況についてお聞きします。
○議長(藤原 充博君) 高橋
農林振興課長。
○
農林振興課長(高橋 千昭君) 御質問にお答えします。
オロチの深山きこりプロジェクトは平成24年度から活動を開始しまし
て、10年
が経過したところでございます。会員数も徐々に増え
ておりまし
て、昨年度まで70名ということでございました。本年に入りまし
てから、若い方1名と、それから興味を、関心をお持ちの方
が3名加入されました。現在、新たにまた1名の方
が申請受付審査中ということでございまし
て、本年のところで74名になる見込みというふうになっ
ております。
荒廃、それから放置
が進む森林においてこのような活動によって整備
が進むことは、森林
が生かされるもので
ありまし
て、また、切り出された木材は町内の木質バイオマスチップボイラーの燃料として利用されるということでございまし
て、地域内での循環
が図られ
ており、適切な森林保全と地球環境にも貢献してるものと考え
ております。
しかしながら、この活動において自立した自伐林家の育成には至っ
ていないというの
が実情でございまし
て、森林管理事業に関わるUIターンの方のほとんどは森林組合さんへの就職というの
がほとんどになっ
ております。
総合計画に
ありますUIターン者の受入れを想定した新制度づくりというふうに明記し
てございます
が、まだ制度としては出来上がっ
ておりませんけども、今、定住のほうでやっ
ております企業紹介パンフレット等に掲載をいたしまし
て、PRは図っ
ているとこでございます。
制度につきまし
ては、UIターンの促進に併せこれから取り組んでまいります
が、関係する事業者と相談しながら、就職だけではなく起業も含めた幅広い制度設計をし
てまいりたいというふうに考え
ております。以上でございます。
○議長(藤原 充博君) 内田雅人議員。
○議員(9番 内田 雅人君) 今年度で74人になるということで、数値的には順調にいっ
ているのかなと思っ
ております。また、新制度づくり、まだ出来上がってないということです
が、就職と起業でということで、またこれについては具体的にどういった制度かというの
が教え
ていただけたらと思っ
ております。
そういった人材不足もカバーしつつ、奥出雲町では林業振興というのは、私はやはりまだまだ伸び代
が大きいというか、あまり力をこれまでかけれてないんじゃないかなと私の印象では思ってるんですけども、林業振興で、4番目の質問ですけど、ネックになっ
ていることは何なのか、その解決のための方向性はということで出し
ております
が、やはり今まで歴史的に、文化的にも、やはりたたらに、それに絡んで農業で
あるとか畜産業、それ
が基幹産業では
あろうかと思いますし、そういった、一方で林業というの
が、逆に日南町とか西粟倉村に比べたらやはり文化的にはそこまでないということなのかと思っ
ております。町としてそこまで力で
あったり時間をかけれてないのかなと思いますけども、という印象を持っ
ております
が、この答弁をお聞きしたいと思います。
○議長(藤原 充博君) 糸原町長。
○町長(糸原 保君) 御質問にお答えいたします。
私の立場でこうして言うのもなんですけれども、どうしても林業振興
が、まだまだ伸び代も
ありますし、これから産業化に振興
ができてないという、一番のネックは何かと私も思うに、やはり町
が林業、産業として振興するっていうビジョン自体
が描けてないということ
が一番大きなことかなと思っ
ております。現在、課題としてることはたくさん
あります。現在、山林からは原木
が伐採、搬出され、そのほとんどは丸太として販売され、建材や基盤用材、バイオマス発電用の木質チップとして流通し
ております。一部のナラ材や間伐材は、シイタケ菌床の材料とか、町内の木質バイオマスチップボイラーの原料として使われるのみとなっ
ております。総合計画では、山林の多目的利用など
が明記はされ
ております。多様な木材資源を生かし産業の活性化と雇用を生むということは、やはり町の83%を森林
が占めるという本町にとっても最大の地域資源で
あります。この森林資源をフルに活用し
ていくというところは、やはり本当にそれこそ官民ともにといいますか、行政として、町民の皆様とかそういった部分のところで知恵を絞っ
て技術を生かした新たな産業づくりというのをやはり掲げ
て、地方創生のキーとなるとともに、そうして、そのいろんなそういった活動を通じて地球環境にも貢献するということ
が、今まさに求められ
ていることなのかなと思っ
ております。
本年度、バイオマス産業都市構想を見直すということも計画し
ております
が、森林資源を活用した産業の活性化と、実現性の
あるバイオマスタウンといいますか、そういった森林を生かした町を描い
て、先ほどの事例も
ありますように、新たな森林管理制度による森林資源を生かした経営体の育成は必要と考え
ております。森林環境譲与税なども活用しながら、今後、具体的な取組について検討し
ていかなきゃいけないなというふうに思っ
ているところでございます。
○議長(藤原 充博君) 内田雅人議員。
○議員(9番 内田 雅人君) 糸原町長から林業に関して、本年度部分だと思いますけども、町のビジョン
が描けてないというお言葉
がありました。これまで
がそうだったと。それ
が一番やはり林業振興
ができてない理由なのかなと思いました。実際、いろいろやはり町の事業って様々ございますので、当然、全てできるわけではないですし、選択と集中
が必要だと思いますし、予算配分、そういった中でどこにどうかけ
ていくかということです。林業、それから森林保全は、じゃあ選択しないのかということ、それ、先ほど町長
がおっしゃいましたんでそういうことはないと思います
が、その環境面からいっ
ても、国
が求めるだけでなく
て、もうこれは世界
が求めてる今状況じゃないかなと思いますし、奥出雲町で、私、前から言っ
ておりますけど、山林地籍調査については完了まであと50年かかるようなペース、もう既に完了してる自治体も県内でも多数
あるわけですけども、今まで、じゃあ何でできてなかったのかということで、先ほど航空レーザー航測によってこの山林地籍調査にも生かせるんじゃないかと課長おっしゃいましたけども、これ
が進んでいくことも望みますけど、やはりこれ
が完了してないということで所有者不明
が多いということ、先ほど分収造林の話もしましたけども、所有者の土地の寄附で
あったり山林の寄附ですね、そういった、あるいは贈与
がないと分収造林の事業、契約もできないわけですので、せっかく費用負担、町の持ち出しなくできる、なのに活用できないというのも、非常にこれはもったいない話だなと思います。
今日のこの林業の一般質問について一番お聞きしたいのは、町として、この林業に対して、もう体制とか人員とかの話になっ
てきますけど、これ以上、ちょっとやりたいけど、手
が回らんけんしよう
がないわということなのか、いやいや、林業、何とかせんといけんということなのか、一番お聞きしたいのはどっちのスタンスなんだろうということです。農林土木課
がなくなっ
てしまいましたけど、それで林業やらないというわけじゃないと思いますけど、農業振興課
が農林振興課になったということですけど、果たしてそれ
が正しかったのかなというと、私はそうでもないんじゃないかなと。体制変更も必要じゃないかなと。令和5年度以降、町長
がどう考えられるかというの
があろうかと思います。もう一度そこら辺のことを、どう思われますか。
○議長(藤原 充博君) 糸原町長。
○町長(糸原 保君) 林業の振興については、もういいやみたいなことは決して
ありませんので、私としてはやはり進め
ていかなきゃいけないことだと思っ
ておりますし、森林環境譲与税なども
ありまし
て、これは私ども
が、奥出雲町
が率先し
て活用し
て、本当にいい使い方をしながらやっ
ていかなきゃいけないものだと思います。そういったもの、例えば環境の政策等も含めまし
てこれから取り組んでいきたいと思っ
ていますし、実際のところ、議員御指摘のように、職員の手
が回らないといった部分のところも現実味はございまし
て、そこのところで、これはまた新年度に向けまし
ては、そういった部分のもの、機構改革のところも視野に入れ
て、これから準備したいと思っ
ております。この環境面も含め
て、そういったところもこれから力を入れ
ていかないといけない部分でございますので、本町としてはそこら辺をまた重要視しながらやっ
ていきたいと思っ
ております。
○議長(藤原 充博君) 内田雅人議員。
○議員(9番 内田 雅人君) 新たな森林管理システムと森林環境譲与税、追い風
がありますので、産業、防災、環境のために、やはり本気になるべきだと思いますので、町長、御期待申し上げます。
そして、1問目の最後、5番目ですけども、山林の多目的利用を進めるためのキャンプ場など、森林レクリエーション施設の再整備、これ総合戦略の取組で掲げられ
ております。具体的に進め
ていることはということでお聞きします。
先日、横田中学生からの提言にも
ありましたけども、私はこういったキャンプ場とか、こういったわくわく感
がある施策っていうのは、町の施策で必要だと思っ
ておりますので、これについてお聞きします。
○議長(藤原 充博君) 糸原町長。
○町長(糸原 保君) 御質問にお答えいたします。
総合計画の基本目標において、林業の振興のための具体的取組として、山林の多目的利用を上げ
ております。
現在は、玉峰山の森林公園施設を指定管理において運営し
ておりまし
て、昨年度は年間322組、809人の利用
がございました。現時点で具体的に進め
ているという事業
がないという状況でございます
が、今後はキャンプサイトの排水で
ありますとか、周辺林地の枝打ち等による環境整備などは必要になっ
てくると思っ
ております。
そのほかでございますけれども、ちょっと玉峰山荘周辺のグランピング施設を整備すると提案も
あったところです
が、これはコロナ対策等、ほかの課題も
あり見送ったということでございます。
今後、近隣市町村のレクリエーション施設などの事例を参考に、
民間事業者との連携とか温泉施設の有効利用なども考えられますので、引き続き、山林の多目的利用、そういった前に向け
てのそういうことも考え
ていかなきゃいけないということ
が先ほど
ありました
が、私もそう思いますので、そういった部分も今後、コロナの状況も
あります
が、考え
ていきたいと思っ
ております。
○議長(藤原 充博君) 内田雅人議員。
○議員(9番 内田 雅人君) 先ほど町長おっしゃいました玉峰山グランピング構想についてですね、昨日も一般質問の中で
ありましたけども、見送ったという言葉でございました
が、これ玉峰山を取得する際に、これについては理由として、これを進めるんだということで大きく掲げられた経緯
があります。誘客につなげるためだ、そのために玉峰山を取得するんだということ
がありました。これ
が、このまま見送っ
て何もないということになると、私は問題大きいと思います。というのは、取得、じゃあ、するための、後づけの方便だったのかということになると、この議案の提案理由に対してやっぱり信頼
が揺らいでいくことになろうかと思いますので、これを、じゃあ、あのときはやるって言ったけどもうやめましたで、じゃあ、議案を通した議員はどうするんだという。何のために、じゃあ、取得したんですかっていう。そのとき総務課長だった副町長、よく御存じだと思いますので、私もよく覚え
ておりますけども、あのときは賛否分かれ
ております。それは、やはり見送りましたで終わっちゃいけんのじゃないかなと、私は思いますよ。
私、議員になっ
てからずっとキャンプ場については提案し
ておりまし
て、船通山の麓のわくわくプールのところ周辺にできないかということも提案したこと
あります、一般質問で。高野の大鬼谷キャンプ場っていうのは非常に人気
がありますけど、冬も雪上キャンプとか非常に人気
あるんですけど、あそこに、支配人に話を聞きに行ったりしましたけど、単体で黒字化をしてるということで、わくわくプール周辺なら温泉も
あるし、非常に環境としてはいいんじゃないかなと思いますし、斐乃上山荘も宿泊停止となれば、キャンプ場っていうのも一つの案かなと思いますし、大鬼谷キャンプ場に聞くと、ログハウス、あれ輸入で買っとられるっていうことでしたけど、200万もしない値段で買っとられ、建て
ておられましたので、そういったのも可能性としては
あるのかなと思いました。また検討し
ていただきたいと思います。
それでは、次の質問に移ります。条例に基づき、町内企業、事業者に行政の役割強化を求めるものです。
地域経済の底上げのためには中小企業の成長
が必要とし、中小企業振興基本条例を制定し、それに基づい
て行政の役割を積極的に実践し
ている自治体
があります。
先日、行政視察、総務経済常任委員会で行った鳴門市でございます
が、地域経済を庭、地元企業を植物に見立て、地域という土壌を生かし
て、地元企業、事業者を大切に育てることにより地域経済の活性化を図る、アメリカで生まれたエコノミックガーデニングという政策を実践され
ていました。
奥出雲町も、平成28年3月に制定された奥出雲町中小企業・小規模企業振興基本条例
があります
が、これ
が行政の役割を果たす具体的な動きに乏しいと感じ
ております。エコノミックガーデニング鳴門
が目指す企業を成長させる環境、仕組み
が構築されてる地域にするために行政
が実施し
ていることは、奥出雲町でもこれは取り入れるべきだと研修で非常に感じたところです。
早速、一般質問で取り上げましたけども、まず一つは、企業訪問の実施ですね。企業の成長を支援するための産学公民金の協働の中で、公の役割として企業訪問を事業に組み込んで
います。年間100社を目標に、担当の商工政策課の7人
が2班体制で行うということでした。地元企業や小規模事業者を成長させることで地域経済を活性化させる政策展開において、この企業訪問
が必要不可欠なポイントだとおっしゃっ
てました。鳴門市に限らず、この企業訪問を実施され
ている自治体も多いと思います。奥出雲町でも実施すれば、企業の課題、状況把握、情報提供、信頼関係構築でき
て政策推進につながっ
てくるので、これはぜひ行ったほう
がいいと思いました。
町のこの条例第4条、基本的施策の最初に、中小企業、小規模企業の経営実態の把握
が上げられ
ております。これに基づい
て、企業訪問をぜひ実施するお考えはないでしょうか。
○議長(藤原 充博君) 糸原町長。
○町長(糸原 保君) 質問にお答えいたします。
議員御指摘のとおり、地域経済の底上げには地元企業の成長
が不可欠で
あり、雇用や税収の面でも大変重要で
あると考えます。
そのため、担当課では定期的な企業訪問による状況把握と情報提供ということで、年に1回程度、県の企業立地課とともに実施し
ており、誘致企業を中心に町内企業を訪問し、企業の課題や経営状況を把握しながら、国、県、商工会の事業制度の紹介、雇用面ではハローワークや奥サポへの情報共有を行っ
ているところです。
私
が県の商工労働部局におりましたときも、実は各それぞれ担当
が、それぞれの専門的な分野、私は産学連携と新技術開発
が主でしたけれども、それぞれ
が分野を分けながらも、企業訪問は行っ
ておりました、歩い
ておりました。時間
が空けば企業訪問に行こうということで。でも、やはり行きますと、確かに対面で会っ
ていくと、足で稼いだ分というか、やっぱり情報は確かにたくさん入っ
てき
て、今度こんなこと
がしたいんだけどとか、そういったところで、やはりいろんなコーディネートをするときにでも、非常に、やはり業者に出向い
てというの
が一番よかったかなと思っ
ております。現役のときも、私も各市町村を歩いたときも本当にそうでしたし、その中で奥出雲町の事業者さんにもかなり歩かせ
ていただいたこともございます。
そういった中で、やはり今後は企業訪問の回数を増やすということと、支援体制をどう充実し
ていくかということもございます。これについては、対応し
ていきたいと考え
ています。
○議長(藤原 充博君) 内田雅人議員。
○議員(9番 内田 雅人君) もう一つ、鳴門市では条例の規定に基づい
て、産学公民金の関係機関による中小企業振興施策検討委員会というのを定期的に実施され
ておりました。これ
が情報共有と意見交換を行うことで、施策推進に生かし
ておられました。企業支援のための具体的な事業を生む強力なネットワークとなっ
ておりました。奥出雲町でも条例第12条に基づい
て実施すべきではないかということで質問し
ております。条例第12条は、町は関係機関等から意見を聞いた上で、より効果的な施策の実施に努めるものとすると
あります。この点についてお聞きします。
○議長(藤原 充博君) 糸原町長。
○町長(糸原 保君) 御質問にお答えします。
議員御指摘の奥出雲町中小企業・小規模企業振興基本条例12条に基づき、奥出雲町企業連絡協議会として令和元年まで実施し
ておりました
が、令和2年度以降は新型コロナウイルス感染症の影響により、開催を控え
ている状況です。
企業間の共通課題としては、雇用の維持、従業員の確保
が主な課題として上げられ
ており、優秀な人材の町外流出を防ぎ、地元高校生やUIターン希望の学生に対しての就職促進など、人材確保による支援
が求められ
ております。
一方で、産学公民金連携による新事業の創出、技術革新、事業継承については、これは各企業の個別案件となるケース
が多く、具体的内容は各企業により様々で
あることからし
て、町として一律の対応ではなく、ケースに応じ
て連携を選択しながら対応し
ていくという状況になろうかと思います。
いずれにし
ても、引き続き、企業訪問や連絡協議会等の機会を活用し
て、町内企業の状況把握や支援策の検討、また、制度とか、そういったものも御紹介するなど、施策推進に努め
てまいりたいと思っ
ております。
○議長(藤原 充博君) 内田雅人議員。
○議員(9番 内田 雅人君) 2つの具体的な行動を提案し
ております
が、やはり行政
が、どちらもですけど、現場の実態把握っていうの
が非常に大事かなと思います。
この間、邑南町に視察研修に行ったんですけども、町内で使えるポイントの加盟店にタブレット型ポイント端末っていうのを導入され
ておりまし
て、これ
がスマホアプリでも対応できるようなポイントシステムになっ
ておりました。スマホなのですごく、皆さん持っ
ておられ
て、利便性
が高まっ
て、子育てサービスとか健康づくりとか、図書館利用でも邑南町で使えるポイント
がつくということで、非常に利用者
が増え
ていると。これも、非接触型で感染症予防ということで、地方創生臨時交付金、ほとんど国のお金でカバーし
ているということでした。行政と現場の、この実態把握の一例だと思います。あと、智頭町にも先日、総務経済で行ったときにも、特定地域づくり事業の制度を生かし
て、民間企業に人材を呼び込んでおられました。最初に言った林業
が盛んですけども、林業やサービス業。この特定地域づくり事業について、町内企業の実態を行政
が把握してるということ
が非常に大事だと思います
が、奥出雲町は、これ協同組合、民間企業入ってない上に人も集まらないという状況で、せっかくの制度だ
が、非常に下手なことをしてんじゃないかなと私は思っ
ております。糸原町長には、これについてぜひ軌道修正し
てもらいたいと思っ
ております
が、この件はまた別の機会にさせ
ていただきたいと思います。
ぜひ、現場の実態把握、情報提供のために、条例に基づい
て実施をし
ていただきたいと思います。
3番目です
が、鳴門市
が行っ
ているこの2つについて、奥出雲町の場合、どうなんだろうと。
まちづくり産業課では、実践できる体制、キャパシティーは
あるかという質問をさせ
ていただきました。お願いします。
○議長(藤原 充博君) 糸原町長。
○町長(糸原 保君) 御質問にお答えいたします。
商工振興については、現在、
まちづくり産業課内の商工観光グループにおいて、専任補佐を含め6名体制、うち2名は会計年度任用職員となっ
ております。
多様化する商工政策を推進するというためには、今後、業務内容や組織体制のちょっと見直しを含め
て、これまでもということでしょう
が、私としては適正な人員配置、そういったものも見
ていきたいなと、今、思っ
ているところでございます。
○議長(藤原 充博君) 内田雅人議員。
○議員(9番 内田 雅人君) 鳴門市さんも非常に、商工政策課の7人ということです
が、ほかの業務も多い中で、やはりこの企業訪問、それから委員会開催はやはり欠かせないという課長の話
ありましたけども、ぜひ、これ
ができる体制をつくっ
ていただきたいと思います。
それでは、最後の質問に移ります。ちょっと時間もなくなっ
てまいりましたけども、急いで参りたいと思います
が、部活動の在り方、地域移行の進め方についてです。
中学校の部活動は、部員不足に加え、教職員の働き方改革の一環で地域移行し
ていくなど、様々な課題
があります。大阪府は、来年度から2校1部活制を導入するという方針を明らかにしました。これは府立高校ですけども、こういった形っていうのは一つの方向性だなと思いました。
まず、部活動の在り方について、県と町の方針はどうなのかということです。私は、横田、仁多の両校とも、部員不足
が続くこと、そして、部活の種目
がさらに減るとか、そういった生徒の選択肢
が狭まるという、これを懸念をし
て質問をさせ
ていただいたところです。選択肢
が狭まると、やはり中学校から町外の学校を選ぶ子も出
てくるということも
あろうかと思います。県と町の部活動の在り方についての方針についてお聞きします。
○議長(藤原 充博君) 糸原町長。
○町長(糸原 保君) 御質問にお答えいたします。
昨日の高橋議員と同様な質問もいただい
ておりまし
て、重複する、繰り返しの答弁にもなろうかと思います
が、御容赦願います。
中学校の部活動の国
が示す在り方については、中学校の休日の部活動から段階的に地域移行し
ていくことを基本とし、合意形成や条件整備等のためにさらに時間を要する場合にも、地域の実情等に応じ
て、可能な限り早期の実現を目指すとされ
ています。
一方、県の基本的な考え方としては、国の方針に準じつつも、中学校の部活動の地域移行は教員の働き方改革の一環で
あることから、地域移行の可否は、部活動の種類や教職員の構成、学校規模など、学校ごとに判断を要するため、市町村単位で一律で決められないのではないかとし
ています。
町といたしまし
ても、国、県の方針に準拠しつつも、受皿となるスポーツ団体や文化芸術団体等の整備
が十分ではなく、また、専門性や資質を有する地域指導者の確保
が困難な奥出雲町の実情を踏まえまし
て、引き続き、教職員
が指導できる体制を県に要望するなどの生徒の視点に立った部活動の地域移行を進め
てまいりたいと考え
ております。
議員御提案の2校1部活制につきまし
ては、仁多中、横田中合同でチームをつくることで
あり、これにつきまし
ても選択肢の一つと認識し
ています。
この部活動の大阪モデルと名づけられた制度案は、少子化による部員不足や、教職員の長時間労働の問題や、顧問
がいずれか1校の教員で済むことによる費用の削減など、諸課題を解消するメリット
がある一方、特定の教員への負担
が増えるおそれ
があることや生徒の学校間の移動の問題等のデメリットも生じることから、様々な角度から精査、検討
が必要で
あると。
また、現在、今後の部活動の在り方について、両中学校と町体育協会とも協議も進め
ているところでございます
が、早急な課題で
あることは十分認識し
ておりますので、議員の提言も含め
て、多くの関係者と連携・協働し
て、部活動の地域移行ということに併せ
て段階的・計画的に取り組んでまいりたいと思っ
ております。
○議長(藤原 充博君) 内田雅人議員。
○議員(9番 内田 雅人君) やはり部活動にし
ても、小学校の統合もそうなんですけど、議論し
ている間にやっぱりどんどん子供たち学年
が進んでいきますので、この中学校の部活、部員不足の課題のために合同部活動についての方向性っていうのは、早く出したほう
がいいのではないかと思っ
ております。昨日も答弁いただい
てましたけども、教育長のほうから、土日の合同練習、実際、ホッケー部なんかはされてるということですけど、やはり保護者さんの送迎の問題とかも出
てくるかと思いますし、保護者の皆さんとの相談も必要かなと思いますけども、町としての方針、部活動、子供たちのやはり選択肢
が減らないようにという思いでございます。
最後、先ほど町長も答弁されたような気
がしましたけども、国の提言に沿った地域移行、非常に困難という認識を明らかにされましたけども、その困難な理由っていうの
が何なのか、今後の進め方について、やはり指導者不足で
あったり、保護者の費用負担とかいろいろ言われ
ております、地域移行についてですね。これについて、今後の進め方をお聞きします。
○議長(藤原 充博君) 糸原町長。
○町長(糸原 保君) 少し、先ほど話したとこでない部分のところの部分で、お話をさせ
ていただきたいと思います。
国の提言では、中学校の部活動の地域移行について、まずは休日の部活動から段階的に地域移行することを基本として、将来的には完全移行を目指すとされ
ておりましたけども、先般11月に全面的な改定
が行われ、令和5年度から令和7年度までの3年間を改革集中期間として重点的に取り組むということとして、地域の実情に応じた可能な限り早期の実現を目指すことに改められ
ております。
しかしながら、部活動の地域移行については、スポーツ団体や文化団体等の活動環境の整備・充実、指導者の確保・育成、参加費用負担への支援等の課題を整理、解決し
ていく必要
があると思います。時間を要する事案で
あります
が、先ほども
あったように、やっぱり急がなければいけない部分もございます。
現在、仁多、横田、両中学校、町体育協会において地域移行についての協議を進め
ているところですけれども、今後、適宜必要に応じた県からの情報提供の支援等を受けつつ、また、近隣の市町や県内の状況を把握、確認し
て、地域の子供は学校を含めた地域で育てるという意識の下、奥出雲町にとってふさわしい部活動の地域移行に向け
て取り組んでまいりたいと考え
ております。
○議長(藤原 充博君) 内田雅人議員。
○議員(9番 内田 雅人君) 部活動の地域移行は、やはり簡単ではないと思います。こういった奥出雲町のような規模の人口の少ないところでは、さっきおっしゃいましたけど、環境整備っていうのも、体育系の部活だけじゃなく
て、やはりブラスバンド、文化系のものもそうだと思います。ただ、地域移行の目的の大きなものの一つで、教職員の長時間労働の改善というの
がやはり
ありますので、横田、仁多、両校の教職員の働き方、問題ないということはないと思っ
ております、今。どうやっ
て早く改善し
ていくかっていうのは、やはり大事じゃないかな。子供たちと先生も含め
て改善
が必要ではないかなと思っ
ておりますので、思われるように、ぜひこれも手をつけ
ていっ
ていただきたいと思います。
以上で、私の一般質問を終わります。
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○議長(藤原 充博君) 以上をもちまして、本日の会議日程は全て終了いたしました。
本日はこれにて散会といたします。御苦労さまでした。
午後4時13分散会
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