安来市議会 2022-12-02
12月02日-02号
第101回定例会(令和4年・令和5年)12月定例会議 第101回
安来市議会定例会(令和4年・令和5年) 12 月 定 例 会 議令和4年12月2日(金曜日) 出 席 議 員 ( 1 7 名 ) 1番 内田 卓実君 2番 湯浅 正志君 3番 三原 哲郎君 4番 清水 保生君 5番 福井加代子君 6番 岡本早智雄君 7番 原瀬 清正君 8番 飯橋 由久君 9番 岩崎 勉君 10番 三島 静夫君 11番 向田 聡君 12番 澤田 秀夫君 13番 佐々木厚子君 14番 作野 幸憲君 15番 石倉 刻夷君 16番 足立 喜信君 17番 葉田 茂美君 18番 永田 巳好君
~~~~~~~~~~~~~~~ 欠 席 議 員 ( 0 名
) ~~~~~~~~~~~~~~~ 遅参、早退等議員( 0 名
) ~~~~~~~~~~~~~~~ 事 務 局 出 席 者 事務局長 前田 康博君 主幹 加藤 靖弘君 主幹 石原 万起子君
~~~~~~~~~~~~~~~ 説 明 の た め 出 席 し た 者 市長 田 中 武 夫君 副市長 伊 藤 徹君 教育長 秦 誠 司君 総務部長 大久佐 明 夫君 政策推進部長 宇 山 富 之君 市民生活部長 遠 藤 浩 人君 健康福祉部長 中 村 一 博君 建設部長 二 岡 敦 彦君
農林水産部長 細 田 孝 吉君 教育部長 原 みゆき君 消防長 青 戸 博 司君
健康福祉部参事 山 崎 泉 美君
健康福祉部次長 吉 野 文 康君
農業委員会事務局長 實 重 昌 宏君 総務課長 神 庭 弥君
~~~~~~~~~~~~~~~ 議 事 日 程(第2号) 令和4年12月2日(金)午前10時開議第1 一般質問 ~~~~~~~~~~~~~~~ 本 日 の 会 議 に 付 し た 事 件日程第1 ~~~~~~~~~~~~~~~ 午前10時0分 開議
○議長(永田巳好君) おはようございます。 定足数に達しましたので、これより本日の会議を開きます。 ~~~~~~~~~~~~~~~
△日程第1
○議長(永田巳好君) 日程第1、本日より一般質問を行います。 なお、昨日の12
月定例会議再開の際の冒頭で申し上げたとおり、
新型コロナウイルス感染予防対策として、本日からの一般質問は制限時間を短縮し、30分間以内としますので、よろしくお願いいたします。 それでは、通告順に質問を許可いたします。 6番
岡本早智雄議員、質問席に移動願います。 〔6番 岡本早智雄君 質問席〕
○議長(永田巳好君) 岡本議員の質問は一問一答方式、質問時間は30分間です。
岡本早智雄議員。
◆6番(岡本早智雄君) おはようございます。議席番号6番、
会派市民クラブの岡本早智雄でございます。それでは、議長にお許しをいただきましたので、大項目1点について、一問一答方式にて質問をさせ
ていただきます。ご答弁のほどをよろしくお願い申し上げます。 今回は、新
工業団地整備事業中止と伯太地域の振興についてと題し
て、この1点のみの質問とさせ
ていただきます。 令和4年9月16日の
市議会全員協議会において、令和2年3月より事実上休止状態で
あった新
工業団地整備事業について中止する旨の説明
があり、議会としても全会一致で了承をされました。市としては、様々な現在の状況も鑑み、中止の判断をされたとの説明
があり、非常に残念では
あります
が、中止についてはやむを得ないと私も判断し、了承をしたところで
あります。 翌日には新聞報道もされました。しかしながら、実際、全員協議会では様々な質疑、意見等も
ありました
が、その議論や質疑の内容についての記載
が十分ではなかったため、中止という事実しか市民の皆さんには伝わっ
ていないと思っ
ております。また、実際に心配する声も伺っ
ております。 令和2年3月の事業の休止をした後、また、田中市長
が新市長に就任された後の令和2年12月議会では、この工業団地の事業の今後について一般質問をしたところ、当時、地域の意見や変化する情勢も反映しながら、ソフト・ハード両面での一体的な地域振興計画へと見直し、伯太地区の振興にもつながるものとなるように努めると、そういった旨の答弁も
ありました。 そこで、市民の注目も高かったこの事業の中止の経過と当該地の今後の活用案、市民の皆さんに知っ
ていただくとともに、今後の伯太地域振興と今後の市全体の波及に資する、そういった事業をどう考え
ておられるのかを伺いたいと思います。 ではまず、これまでの経緯と中止の理由について伺います。 この事業のこれまでの経緯と中止の理由について、なぜ令和2年3月に休止に至ったかも含め、改めて伺いたいと思います。
○議長(永田巳好君)
宇山政策推進部長。
◎政策推進部長(宇山富之君) 新安来工業団地(仮称)整備事業につきまし
ては、平成29年12月に適地選定調査を開始し、平成30年4月に伯太町安田中・東母里地区
が適地という調査結果
が出たことを受け、令和元年7月に総事業費15億8,100万円とする新安来工業団地(仮称)
整備事業基本計画を策定いたしました。 令和元年8月には、議会緊急会議において
工業団地特別会計設置、工業団地に係る補正予算を可決いただき、事業を進め
てまいりました
が、埋蔵文化財調査費や樹木伐採等の費用
が当初計画より増額となり、総事業費
が17億400万円に増大する見込みとなりました。 このことを受け
て令和2年3月定例会議の
予算決算委員会において、市の財政状況の悪化や
新型コロナウイルス感染症による経済停滞で企業誘致
ができるか疑念
があることなど事業の推進に対して不安視する声
が上がり、議員より新
工業団地整備事業関連予算をゼロとする修正案
が提出され、最終的にその修正案
が本会議において賛成多数で可決されたことにより事業
が休止となりました。 令和3年4月より、事業の所管を都市政策課から政策企画課に変更し、事業再開に向けた財源確保及び手法の再検討を行っ
てまいりました
が、最終的に、人件費、資材費高騰により軟弱地盤対策を含めた事業費
がさらに増大する見込みで
あること、事業費
が増加した場合、周辺の相場観から売却価格を上げること
が困難で
あること、事業収支
が大幅にマイナスで
あることから、対応する補助制度等
がないこと、コロナ禍等により、当面、郊外型の工業団地のニーズ
が上向く見込み
がないこと、令和4年度より全市
が過疎地域に指定され、企業に対する優遇制度
が全市で適用可能になったこと、以上の理由により事業を中止するという結論に至り、今年4月に地元連絡会及び地権者の皆様への説明会を開始し、7月に事業中止を了承する旨の回答をいただきました。議会に対しまして、今年9月の全員協議会において報告し、事業中止のご了解をいただいたところです。
○議長(永田巳好君)
岡本早智雄議員。
◆6番(岡本早智雄君) この間の経過と中止に至った5つの理由、そして、地権者の皆さんへの説明と理解を得られた上で議会への説明をされ、了承を得られたということでございました。 コロナ禍等による社会情勢の変化、資材費の高騰などで事業の実施
が難しくなったという状況については理解せざるを得ないのかなと思っ
ております。非常に残念です
が、中止もやむを得ないのではないかと私も考え
ております。 では次に、当該地の今後について伺いたいと思います。 事業の中止はやむを得ないとしても、計画地においては、既に少なからず時間と経費等をかけ
てきた、そういった事業用地で
あります。中止後の、この計画地の活用についてどうするのか、伺いたいと思います。また、その理由と必要性、市としてのメリットについてどのように考え
ておられるのか、伺います。
○議長(永田巳好君)
細田農林水産部長。
◎
農林水産部長(細田孝吉君) それでは、当該地の今後について答弁をさせ
ていただきます。 当該地につきまし
ては、今後、用地取得を行い、林業における人材育成の場合として活用する計画とし
ております。具体的には、今年度に基本構想をまとめた後、令和5年度には、より詳細な基本計画の策定を進めつつ、令和6年度にかけて新工業団地として開発を予定し
ていた12.8ヘクタールの土地を取得するとともに、林業の人材育成の場として用地の一部を造成し、所要の環境整備を行い、遅くとも令和7年度には供用開始できるよう事業を進めたいと考え
ております。 持続的な林業振興と森林整備には林業の担い手の確保
が不可欠で
あります
が、全国的に人口減少
が進む中では、他分野からの新規就業者を増やす取組も必要と考え
ており、林業未経験者に対して基礎的な技能訓練を自由に行える場の確保も必要と考えることから、当該地を取得し
て林業の人材育成の場として整備するものでございます。 このほかにも、既に林業事業体に就業し
ている方の技能訓練や大学で林業を学ぶ学生
が自習を行う場として活用することにより、林業事業体による就業者のスキルアップに資するとともに、市内の林業事業体と林業を学ぶ学生との関係づくりにも役立てることで林業の新規就業者の確保へつなげ
ていきたいと考え
ております。 なお、9月16日に開催された
市議会全員協議会でもお示しし
ておりますとおり、
林業人材育成拠点としての具体的な利用方法、造成や施設整備等の規模及び内容などを含めた事業構想につきまし
ては、令和5年3月にはご提案する予定とし
ております。
○議長(永田巳好君)
岡本早智雄議員。
◆6番(岡本早智雄君) 今年度に基本構想をまとめられ、令和5年度には基本計画の策定をし、計画地も取得するとともに、用地の一部を造成し
て環境整備を行った上で、遅くとも令和7年度には供用開始されるということでございました。 では次に、今後の林業振興と当該地の利用について伺いたいと思います。 林業の
担い手育成拠点とするとのことでございました
が、9月16日の全員協議会の説明では、せっかくそういった使い方をするので
あれば、安来市の林業振興に今後力をしっかり入れ
ていくのだという思い
がどうなのかなというところ
が、少し全員協議会での説明では感じられなかったというふうに、正直、私は思っ
ておりまし
て、非常に残念だなというふうに思っ
ております。また、林業の
担い手育成拠点というと、若干、直接的に林業のところに分かりにくいところも
あるのかなというふうに思っ
ておりまし
て、林業振興に直結しない、そういった印象も受けるというようなご意見も実際に伺っ
ております。 そこで、市の今後の林業振興をどうしていくのか。また、全員協議会から2か月余り経過しましたので、関係機関とも協議をされ
ているというふうに思います。その後の検討により当該地の利用についてどう考え
ているのか、伺います。
○議長(永田巳好君)
細田農林水産部長。
◎
農林水産部長(細田孝吉君) それでは、今後の林業振興と当該地の利用について答弁をさせ
ていただきます。 今後の林業振興についてでございます
が、自治体
が森林整備と林業振興に取り組む意義としては、木材生産だけではなく、水源の確保や環境保全及び災害防止など森林
がもたらす様々な恩恵を将来にわたって受け続けられるようにすることに
あります。林野庁によれば、日本全体の森林
が果たし
ている水源涵養機能や洪水、土砂災害などの自然災害の防止、環境保全などの公益的な役割を金銭的な価値に換算した場合、およそ70兆円と試算され、これを安来市に置き換えた場合、およそ840億円と、安来市の令和4年度当初予算の実に3倍以上に上ります。 そうした森林の持つ価値と機能を長く発揮し続けるためには、森林の手入れを持続的に行っ
ていくこと
が必要で
あり、そのためには、地域の中できちんと稼げる林業を確立すること
が大切ですので、今後の林業振興施策の方向性としては、林業の低コスト化やデジタル化を推し進め、今よりも付加価値の高い産業へと転換させるとともに、担い手にとっても魅力的な産業へと変貌させることで、林業を十分な収入を得ながら自然環境の保全に貢献できる満足度の高い仕事にし
ていきたいと考え
ております。 そのため、来年度には、林業振興と森林整備の方向性について、地域の関係者との合意形成を図りながら、向こう10年にわたる長期的なビジョンの具体化と、それに伴う具体的施策の立案に取り組んでいく所存でございます。 そして、
林業等木材関連産業の成長産業化や多様な森林の機能を維持、保全を目指す上では、やはり担い手の確保と林業従事者の継続的な技能向上
が欠かせません。今後の担い手の確保策としましては、森林組合をはじめとする林業事業体への採用支援、人材育成支援のほか、
地域おこし協力隊制度の活用をはじめとした市外から人材を受け入れる方策も検討し
ており、今後整備する人材育成拠点においては、そうした
地域おこし協力隊員などの初期の技能訓練を行うことも視野に入れ
ております。 また、先ほど答弁しました人材育成拠点につきまし
ては、しまね東部森林組合や島根大学の協力の下、しっかりと意見交換を行いながら基本構想をまとめ
ていく所存で
あり、土地と立木
が自由に使える市所有の山林で
ある点を最大限に生かした構想としてまいります。
○議長(永田巳好君)
岡本早智雄議員。
◆6番(岡本早智雄君) 安来市の森林の持つ公益的な役割を金銭的に換算した場合、840億円もの価値
があるということで
ありまし
て、それで稼げる林業を確立すること、魅力的な産業へと変貌させること、そして、十分な収入を得ながら満足度の高い仕事にし
ていきたいとのご答弁でした。そして、それらを実現するために10年間の長期ビジョンを策定されるということだったと思います。 また、そういった林業を実現するためには、林業の人材育成拠点
が必要で
あるということで、このたび、こういった方針転換になったということで理解をしたいと思います。 次に、今後の企業誘致について伺いたいと思います。 新
工業団地整備事業の休止と今後の計画地の利用の考え方、本市の林業振興の考え方など伺っ
てきました
が、その一方で、今後の安来市の振興に向け
て、働く場をどう確保し
ていくのかは最重要事項で
あると言っ
てもよいと思っ
ております。そういった意味で、当該の新
工業団地整備事業に代わる企業誘致等に向けた取組については、喫緊の課題として取り組まなければならないと考え
ております。 そこで、9月16日の全員協議会でも今後の考え方について説明も
ありました
が、改めて今後の企業誘致の考え方について伺いたいと思います。
○議長(永田巳好君)
宇山政策推進部長。
◎政策推進部長(宇山富之君) 今後の企業誘致に向けた取組については、本年9月定例会議において新安来工業団地(仮称)整備事業の中止を説明させ
ていただいた際、企業の経営環境やニーズにスピード感を持っ
て対応する観点からも、当面は島根県
企業立地担当課などとも連携を密にし、様々な企業誘致情報の収集に努めるとともに、立地企業による用地造成なども含め、市の財政負担も考慮し、個別具体的な立地相談に対応する形で企業誘致を進めると説明をさせ
ていただいたところです。 事業者ニーズは、業種や規模等により様々です
が、この事業者ニーズを的確に把握するとともに、法的手続等においては、庁内の連絡調整を密にしながら関係部署と連携を図り、速やかな企業立地の実現に向け
て取組を進め
ていく考えです。 また、このたびの12月定例会議に提案し
ております安来市工場立地法に基づく準則を定める条例の一部を改正する条例は、一定規模の工場に対し、新設や増設の際に、工場立地法により確保
が求められる緑地等の面積割合を、国の基準範囲内で最大限引き下げ、基準緩和を行うもので
あります。こうした規制緩和により工場用地の効率的な活用を可能とし、市内企業における事業拡張や市外企業の誘致促進を図り、雇用を増やし、定住を促進し
ていきたいと考え
ております。
○議長(永田巳好君)
岡本早智雄議員。
◆6番(岡本早智雄君) 進出いただける企業のニーズに合わせた形で支援し、誘致促進を図ることで雇用と定住の促進を行っ
ていきたいとの答弁だったと思います。 働く場の確保は非常に重要で
あります。業種や働き方も多様化し
ている中で、今後、様々なニーズ
が求められるものと思います。そういったニーズに柔軟に対応いただい
て、企業進出されるという、そういった機会を失うこと
がないようにご努力いただきますようお願いを申し上げたいと思います。 では最後に、今後の伯太地域の振興について伺います。 9月16日の全員協議会でも私も発言いたしました
が、平成16年の合併から18年余り経過し
ております。この間、伯太地域への前向きな事業
がなかった中で、新
工業団地整備事業に関する伯太地域の皆さんの期待は非常に高かったと認識し
ておりますし、実際にそういった声を私も直接伺っ
ております。 オールやすぎを目指し
ておられる田中市政の中で、伯太だけ置いてきぼりになってる感は否めないと感じ
ております。したがって、この事業に代わる何らか伯太地域に光の当たるような、伯太の地域の皆さんにとって希望
が持てる地域振興に資する何らかの施策をすべきではないかと思っ
ております。 9月16日の全員協議会でも、伯太地域の振興については思いを持っ
ておられ
て、いろいろと模索をし
ておられると市長も答弁をされ
ておられます。オールやすぎという観点からは、単に伯太地域だけではなく、結果、できるだけ安来市全体への波及も
あるような事業を伯太地域ですべきで
あろうというふうに私は考え
ております
が、今後の伯太地域の振興について、考えを市長に伺いたいと思います。
○議長(永田巳好君) 田中市長。
◎市長(田中武夫君) 岡本議員のご指摘のとおり、平成16年に合併し
て今日まで、伯太地域の公共投資という点では、いささかご指摘のとおりでございます。といいますのも、ご存じのように、庁舎──今、伯太には安来庁舎の伯太出張所として開設し
ております──そしてまた立派な図書館、わかさ会館など、合併前の旧伯太町においては、様々な施設を既に完成させ
ておられました。そういうこともございましたので、今現在、大きな目につくような大型の公共投資は行われ
ておりませんでした。特に、皆様方に様々な思い
があることは承知をし
ておるところでございます。 そうした中で、総事業費
が17億円を超すような新工業団地造成という事業
が中止になりました。それ
が中止になる前は、本当に伯太の皆さん方の期待
が非常に大きかったものというふうに思っ
ております。結果的に中止となりましたこと、誠に申し訳なく思っ
ております。 また、先ほど
農林水産部長が答弁をいたしましたように、林業振興と、そしてまた新工業団地の計画地で
ありました地域の利用について答弁いたしましたけれども、当該地域を林業人材育成の拠点として整備し
て、地域づくりに欠かせないところの人づくりというところにこれから着手し
てまいりたいというふうに思っ
ております。それ
が伯太地域の振興の足がかりになるというふうにし
ていきたいと思っ
ております。 また、この新工業団地の計画
が中止とはなりましたけれども、工業団地の適地と選定されたように、非常に交通の利便性
がよい地域でも
あります。安田地域におきましては、利便性
がよい上に福祉施設
が集積してるというふうな地域でもございますし、また、母里地域におきましては、母里藩の面影をそのまま残し
ておる非常に歴史的な建物もたくさんございまし
て、町並み
がすばらしいというふうに思っ
ておりますし、井尻地域には、特に伊邪那美命
が埋葬されたと言われ
ております比婆山もございますし、赤屋地域には、上の台緑の村という
アウトドアレジャーの拠点もございます。 また、私、昨年から島根県
市町村農林水産業振興対策協議会というところの会長職を受け持っ
ておりまし
て、先月でございましたけれども、県西部の益田、そしてまた津和野、吉賀町に視察研修に行っ
てまいりました。県内各市町村から全て担当部署の方
が来
ておりまし
て、様々な研修をしましたけれども、なぜそこかといいますと、清流日本一と言われる高津川の上流から下流まで、どういった林業開発、そしてまたバイオマスの事業
が行われ
ているか、こういうことを視察研修し
てまいりました。 そこで思ったことは、特に森林というものは、非常に河川の浄化とか、河川または、その河川の流域の恵みを受けるのに非常に大切なものということを目の当たりにしまし
て、改めてこういった森林の大切さを感じたところでございます。 また、赤屋小学校におかれまし
ては、先日、全日本学校関係緑化コンクールの特選を受賞されました。そういうこともございまし
て、この伯太川流域の上流から下流まで様々な思いでおられることもよく承知をし
ております。 この地域の持っ
ておられるポテンシャルというのは非常に高いと思っ
ておりまし
て、これを行政だけではなく
て、住民の皆様と一緒に、これから様々な意見を伺いながら、開発とか、いろいろなことに生かし
ていきたいというふうに思っ
ております。お互いに様々なアイデアを出すことによって、これからの地域
が発展する基礎になると思っ
てます。 先日、先月でしたけれども、3年ぶりに安来市農林業祭を開催しました。母里の地域でやりました。そして、カウントしただけでも2,700人以上の人たち
が4時間ぐらいのイベントに集中し
て来
ていただける地域で
あるということも確認をし
ております。様々な、こういったポテンシャルの
あるところを念頭に置きながら、これからいろいろと検討を重ね
ていっ
て地域の発展につなげたいというふうに思っ
ております。 以上です。
○議長(永田巳好君)
岡本早智雄議員。
◆6番(岡本早智雄君) ありがとうございました。 結果として、新
工業団地整備事業が中止になったことについては申し訳ないと思っ
ておられるということ、それから、計画地の林業の人材育成拠点として伯太地域の振興の足がかりにしたいと考え
ておられるということ、また、伯太地域はポテンシャルの高い地域で
あると認識され、それらを生かすため、地域の皆さんなどのアイデアも取り入れながら共同で取り組んで、次の世代につなげるまちづくりをし
ていくというご答弁だったかなというふうに思います。 具体的にどうし
ていくかということは、今日、今の段階ではなかなか答弁
が難しいと推察いたします
が、答弁いただいたとおり、伯太地域のこともしっかり頭に入れ
ていただい
てまちづくりをし
ていただきたいと思っ
ておりますので、よろしくお願い申し上げます。 また、答弁の
あった地域の皆さんのアイデアも取り入れるという意味では、特に広瀬地域においては、市長も参加され
ているような様々な座談会なども実施され
ていると聞い
ております。伯太地域でも、市長も参加いただける、そういったテーマを絞った座談会なども実施いただい
て、本当の意味でのオールやすぎを実現するための取組を実施いただけたらと思っ
ております。市長いかがでしょうか。
○議長(永田巳好君) 田中市長。
◎市長(田中武夫君) 今、ご指摘いただきましたように、市内様々なところで自治会または団体の方々に呼んでいただきまし
て、座談会形式でパワーポイントを持っ
ていっ
ていろいろな説明をし
て、そしてまた、皆さんからご意見を伺っ
ております。広瀬地域におきましては、そういっ
て建設的なことも今行われ
ております
が、伯太にも、例えば母里に
あります奥野邸、これも皆さん方、いろいろ地域で考え
ていただい
ております利用方法、こういったものを、もうちょっと若い方々の今後どうしてやったらいいかというようなアンケートを採っ
ていただいたり、そういったことも今、庁内で検討もし
ておりますので、どういった形をしてやったらいいのか。また、チャレンジイベント、いろんなことを若い人は計画されますので、また、今、島根県立大学との包括連携協定において、小・中学校、そして高校、大学と連携した取組を始め
ております。そういったところでもテーマにし
て、いろいろこれから検討し
ていきたいと、前向きに皆さん方と一緒に進んでいきたいと思っ
ています。 以上です。
○議長(永田巳好君)
岡本早智雄議員。
◆6番(岡本早智雄君) ありがとうございました。前向きに皆さんと一緒にというふうに思っ
ていただい
ております。ぜひ伯太地域でも、そういった取組をし
ていただきたいと思っ
ております。
林業人材育成拠点を使った、これからの安来市の林業の発展と、なるべく早い伯太地域の振興策の実現について、しっかりやっ
ていただくことを重ね
てお願い申し上げ、私の質問とさせ
ていただきたいと思います。ありがとうございました。
○議長(永田巳好君) 以上で6番
岡本早智雄議員の質問を終わります。 8番飯橋由久議員、質問席に移動願います。 〔8番 飯橋由久君 質問席〕
○議長(永田巳好君) 飯橋議員の質問は一問一答方式、質問時間は30分間です。 飯橋由久議員。
◆8番(飯橋由久君) おはようございます。議席番号8番、政進クラブ飯橋由久でございます。議長に許可をいただきましたので、一問一答方式にて質問させ
ていただきます。 今回の一般質問、内容は、昨年3月議会及び本年3月議会の一般質問に引き続き、安来市の成年後見制度の利用促進についてで
あります。 それでは、早速質問に入らせ
ていただきます。 私は、2040年問題という超高齢化社会を見据え、早急に対策を講じる必要
があること、そして、現在の田中市長の政策の柱と言える財政の健全化という目的のために、その両方を達成する手段として市民後見人を充実されること
が大変有益で
あると考え
ています。 市民後見人とは、申し上げるまでもなく、人で
あり、人口にほかなりません。これを充実させることにより、高齢者
が自分の生まれ育った環境で長く暮らすこと
が可能となるので
あり、人口減少を緩やかにすること
ができます。そしてまた、人を育てる政策で
ありますから、建物等のハード面ではなく、ソフトを充実させる事業で
あり、大きな予算を必要とすることも
ありません。私は、これを毎年、少しずつでも充実させ
ていく仕組みをつくること
が、明るい安来の未来につながると確信し
ております。 そこで、次のとおり質問をさせ
ていただきます。 2040年問題を見据え
て、国
が成年後見制度利用促進法を平成28年に制定し、これに基づき、各市町村に成年後見制度利用促進計画の策定を義務づけました。本年3月の質問で、この進捗について質問しましたところ、令和4年度に中核機関を設置し、権利擁護支援体制の充実を図るという回答で
ありました。そこで、現時点での進捗状況を伺います。
○議長(永田巳好君) 中村健康福祉部長。
◎健康福祉部長(中村一博君) 安来市では、成年後見制度利用促進事業を令和4年度の重点施策の一つとして位置づけまし
て、成年後見制度の利用促進の中核となる機関、いわゆる中核機関を本年6月に設置し、制度の周知や相談窓口、市民後見人等の権利擁護人材の育成や地域連携ネットワークの連携強化など本市の権利擁護支援体制の充実に向け、取組を行っ
ているところでございます。
○議長(永田巳好君) 飯橋由久議員。
◆8番(飯橋由久君) 先ほどの答弁から、安来市としては、後見制度利用促進事業を令和4年度の重点施策の一つと位置づけ
ているとのことで
ありまし
て、この計画に対して大変重要視し
ていることを実感でき、ただただ感謝する次第で
あります。 安来市で設置された中核機関は、広報、相談、受任者調整、後見人支援、不正防止の効果という5つの役割を担うこととされ
ております。つまり、この中核機関を充実させることこそ
が地域の後見制度の発展につながるということになります。 では、次の質問になります。 この中核機関の設置については、市
が直接行う直営型、他団体に委託する委託型、双方
がそれぞれ役割を担う分担型と大きく分けられます。安来市は、3月の議会の答弁において、専門的業務に継続的に対応する能力や地域における取組実績を有する法人に委託するとのことでした
が、どのようにされたのか、また、その理由も伺います。
○議長(永田巳好君) 中村健康福祉部長。
◎健康福祉部長(中村一博君) 安来市におきましては、安来市社会福祉協議会に中核機関の業務を委託する委託型の方式を採っ
ております。安来市権利擁護センターとして運営し
ています。 また、中核機関の機能のうち、適切な後見人の推薦や市民後見人等の権利擁護人材の育成、後見人等支援など、実施する際には、専門職団体で
ある松江後見センターに助言や協力をいただくこととし
ています。 市社協へ委託した理由といたしまし
ては、従来から実施し
ています法人後見事業や日常生活自立支援事業など成年後見制度に関連した事業実績や、幅広い分野のネットワークなどを有する機関で
あるためでございます。
○議長(永田巳好君) 飯橋由久議員。
◆8番(飯橋由久君) 安来市社会福祉協議会の幅広い情報網の活用と松江後見センターの高い専門性を利用するということは大変合理的だと考えます。私は、今回の計画
が成年後見制度利用促進につながるもので
あると信じ
ております。 では、実際に利用
が促進され
ているかどうかについて、具体的な数値で検証し
ていく必要
があると考え
ております。 そこで、次の質問です。 令和3年度の島根県内各市における成年後見制度利用者数について把握し
ている情報
がありましたらご提示願います。
○議長(永田巳好君) 中村健康福祉部長。
◎健康福祉部長(中村一博君) 松江家庭裁判所管内で管理し
ている法人後見の本人数、概数として取り扱われ
ている数字でございますけれども、令和4年10月1日現在、松江市551人、雲南市61人、出雲市411人、大田市176人、浜田市238人、江津市132人、益田市115人に対し安来市は50人となっ
ております。
○議長(永田巳好君) 飯橋由久議員。
◆8番(飯橋由久君) 先ほどの答弁から、松江家庭裁判所管内で管理し
ている法定後見人の本人数、これは概数としてです
が、安来市は50件で
あり、安来市
が他の市に比べ
て一番少ないとのことで
ありました。 これに関しまして、次の質問です。 一番少ない理由は何で
あると安来市は考え
ておられるのか、伺います。
○議長(永田巳好君) 中村健康福祉部長。
◎健康福祉部長(中村一博君) 安来市における成年後見制度の利用者数
が少ない理由でございますけど、これ明確には分かりません。従来から家族の協力や社協の日常生活自立支援事業による支援
が行われること
が一助になっ
ているものと考え
ているところでございます。 そのほか、成年後見制度周知不足により、制度利用に対する理解
が不十分で
あることや相談先
が分からないことも要因になっ
ていると考え
ているところでございます。
○議長(永田巳好君) 飯橋由久議員。
◆8番(飯橋由久君) 確かに、他市より少ない理由は明確に把握することは難しいとは思います
が、いずれにし
ても、周知等
が不十分な点
があるので
あれば、それらを課題として改善に向け
て取り組んでいただきたいと思います。 しかしながら、私は、安来市の件数
が少ないことを決して悲観的には考え
てはおりません。実は私自身は、ここに安来市民の特性
があると考え
ております。先ほどの答弁では、松江市
が551件、出雲市
が411件と圧倒的に多いこと
が分かりました。これら両市とも、いわゆる都市部で
あります。一方で、安来市
が少ない理由は、今での地域の結びつき
が強いためで
あると考えられないでしょうか。つまりは、後見を必要とする方々の親戚や近隣の関係者たち
が無償で支え
ているということで
あると私自身は考え
ております。これは、別な言い方をすれば、既に後見人はたくさんおられます
が、数字として表れ
ていないということになります。 ついては、これらの方々と連携を図ることで、すぐに数字の問題は解消できると考え
ております。知らない人
が関わるより、地域を知った方
が関わるほう
が、本人、親族だけでなく、地域の人も安心できるので
あります。安来市の地域包括ケアは、既存のネットワークをまず大事にし
て、それらの結びつきを少しずつ強め
ていくということ
が大切ではないかと考え
ています。 厚生労働省からは、本年3月25日に閣議決定された令和4年度から令和8年度までを対象に第2期成年後見制度利用促進計画
が示され
ています。この中では、地域連携ネットワークづくり
が進んで
いないということ
が課題とされ、これを推進すること
がより重要なテーマとなっ
ております。 そこで、次の質問です。 安来市において、第2期成年後見制度利用促進計画における地域連携ネットワークづくりの推進のための具体的な考え方
がありましたら説明願います。
○議長(永田巳好君) 中村健康福祉部長。
◎健康福祉部長(中村一博君) 地域連携ネットワークづくりの推進につきまし
ては、成年後見制度を必要とする人
が制度を利用できるよう、地域の相談窓口の整備と権利擁護支援に必要な人を発見し、適切な支援につなげる仕組みづくりを中心に進め
てまいります。市内には、高齢者支援や障
がい者の方々への支援ネットワーク、さらには、地域の見守りネットワークなど
が存在し
ています。これら既存のネットワーク相互の結びつきを強め
ていくこと
が仕組みづくりの迅速な推進や強化につながるものと考えたところでございます。
○議長(永田巳好君) 飯橋由久議員。
◆8番(飯橋由久君) 私は、先ほど地域に既に存在するネットワークを大事にし
ていただきたい旨を申し上げました。これを生かすこと
が、この推進につながると考え
ております。 先ほどの答弁にも
ありましたように、新たな仕組みを考えることより、既存の仕組みを大切にすることで地域連携ネットワークの推進はできると考え
ていますので、ぜひ地域連携ネットワークづくりを推進し
ていただきますようお願いを申し上げます。 冒頭の質問でも
ありましたように、いよいよ安来市の成年後見制度利用促進計画における中核機関の運営
が6月からスタートしたわけです
が、スタートし
てからの後見制度利用者の実績と今後について伺います。
○議長(永田巳好君) 中村健康福祉部長。
◎健康福祉部長(中村一博君) 成年後見制度の利用は、家庭裁判所への申立て後、決定するまでの期間
が長いため、現時点で今年度の実績を把握することはできません。6月から10月末まで5か月間の相談件数としては11件、後見等の推薦依頼件数は1件となっ
ております。引き続き中核機関におきまして、パンフレットの配布や各種媒体を利用し、市民の皆様や関係機関への制度周知を図っ
ていくこととし
ております。 また、成年後見制度の利用
が必要な人でも、自分で申し立てること
が困難かつ申立てできない家族
がいるなどの理由で制度を利用できない人についての市長申立てや後見人等の報酬の負担
が困難な人への報酬助成を充実させ、制度の円滑な利用を図っ
てまいりたいと考え
ているところでございます。
○議長(永田巳好君) 飯橋由久議員。
◆8番(飯橋由久君) まだ実績は把握でき
ていないとのことで
ありました。しかし、今後、これ
が順調に伸び
ていかなければなりません。 現在、全国各地で後見人不足と言われ
ています。専門職も主に松江ですから、数
が限られ
ていると思います。後見人の受皿
が拡大しなければ利用件数は伸びること
がありません。今のペースでいったとしても、年20件から30件では、約3万6,000人の人口で仮に4分の1
が高齢者になったとして9,000人をベースに考えると、やはり数千人の担い手を確保するような仕組みにしないと、とても安心とは言えません。言い換えれば、1年目、2年目、3年目と年数
が経過する都度、2倍、3倍、4倍となるような仕組みにする必要
があると考えます。 私は、3月議会の質問で市民後見人の育成を提案させ
ていただきました。それは、弁護士、司法書士、社会福祉士といった数
が限られた専門職と安来市内の一般市民との連携を図るもので
あります。専門職後見人に対しては、なかなか会えないという不満
が一番多いと聞い
ております。一方、市民後見人は、高度な研修を求め
ている自治体も多いのでは
あります
が、具体的な定義は
ありません。 重ね
てとなります
が、私は、地域に既に存在するネットワークの存在を大事にし
ていただきたいと申し上げました。この既存のネットワークと専門職をつないでいく、これ
が安来市における市民後見人と定義すること
ができるのではないかと考え
ております。この市民後見人により、ご本人にとって面会を受ける回数は飛躍的に増えることとなります。また、市民後見人にとっては、既存のネットワークで把握できた問題点を専門職の後見人に気軽に相談すること
ができます。 後見人を増やすためには、後見人を支援する仕組みを充実させること
が重要だと考え
ております。この仕組みで
あれば、市民後見人は、難しい問題は専門職に任せればよく、日頃の見守り、いわゆる身上監護
が主になりますので、なろうとする人も増えると思います。後見人になることで報酬も発生しますので、喜ばれるのではないかと思うので
あります。 もちろん、この仕組みを充実させるためには、安来市だけでは不可能で、専門職との連携
が不可欠です。このたび、松江後見センター
が中核機関に関わっ
ているとの説明
がありました。ぜひこの点をこのセンターにご提案し
ていただき、専門職とのつながりを強化し
て市民後見人
がどんどん増える仕組みをつくっ
ていただけたらと思います
が、見解を伺います。
○議長(永田巳好君) 中村健康福祉部長。
◎健康福祉部長(中村一博君) 少子・高齢化に伴いまし
て後見となる親族
が減少すること
が予想されるとともに、弁護士、司法書士、社会福祉士などの専門職後見人の数には、飯橋議員
がおっしゃられましたとおり、限り
がございます。 市民後見人は、地域の事情を知る身近な後見人として活動
が期待され
ており、その育成は、制度の浸透とともに今後重要になっ
ていくと考え
ているところでございます。安来市では、令和5年度から中核機関
が中心となり、市民後見人の育成と相談援助者向けの権利擁護人材の育成を開始できるよう関係機関と準備をし
ているところでございます。 以上、答弁とさせ
ていただきます。
○議長(永田巳好君) 飯橋由久議員。
◆8番(飯橋由久君) ぜひ今回の成年後見制度利用促進計画と同じように迅速に実現することを期待したいと思います。 最後になります
が、3月議会の際にもお話をさせ
ていただきました
が、他の自治体にはない市民後見人ですので、私は、これを安来型市民後見人と命名し
ていただきたいと思っ
ております。この仕組み
が成功した暁には、他の地方自治体の模範となるもので
あり、視察の対象となる自治体となるでしょう。そして、その際に、この安来型市民後見人という名称
が全国に広がれば、安来市の大きなPRにもなります。その結果、権利擁護のまちとして多くの人口流入も期待できるかもしれません。そうすれば、懸念とされ
ている財政健全化の一翼を担うことも可能で
あります。加え
て、学校教育の問題等、人口減少を想定した問題に関しても解消に向かい、市
が活気づい
てまいります。 大きな金額を必要とはしません。行動力こそ
が求められ
ています。そして、この市民型後見人のスタイル
が確立されれば、これまで私
が一般質問で幾度となく申し上げ
ていた2040年問題やスマートシティ構想の中に
ある超高齢化社会を見据えた福祉政策の一翼を担うと考え
ております。ぜひ次回の質問の際には、さらなる発展
があることを期待しまし
て、以上で私の質問を終わらせ
ていただきます。ご清聴ありがとうございました。
○議長(永田巳好君) 以上で8番飯橋由久議員の質問を終わります。 15番石倉刻夷議員、質問席に移動願います。 〔15番 石倉刻夷君 質問席〕
○議長(永田巳好君) 石倉議員の質問は一問一答方式、質問時間は30分間です。 石倉刻夷議員。
◆15番(石倉刻夷君) おはようございます。議席15番石倉刻夷、一問一答方式により4項目について質問いたします。よろしくお願いします。 なお、今朝、奥田原は山
がうっすら白くなりました。屋根のほうも白くなりました。二岡部長さん、今年も除雪のほう、よろしくお願いいたします。 それでは最初に、この時期に最も関心
があり、全職員の皆様
が次年度の予算要求をどのように組み立てるか、ご奮闘のことと思います。既にホームページで公開され
ています
が、改めて令和5年度の市の予算編成方針の考え方を伺います。
○議長(永田巳好君) 大久佐総務部長。
◎総務部長(大久佐明夫君) 令和5年度予算編成の基本的な考え方につきまし
ては、第2次安来市総合計画と安来市まち・ひと・しごと創生総合戦略を基本とし、人口減少対策と安来市の創生を目的とした施策への取組を重点的かつ着実に推進することとし
ております。また、今年度策定した中期財政計画を踏まえ、歳入に見合った歳出を念頭に、職員一人一人
がコスト意識を持っ
て施策の優先順位を洗い出し、前例や既成概念にとらわれない歳入歳出両面の見直しを進めることとし、引き続き危機感、緊張感を持っ
て予算編成を行うこととし
ております。 このほか、重点施策への取組として、先般、市長と各部長と次年度予算への考え方のすり合わせを行う重点事業ヒアリングを実施し
ており、この場で政策について方向性
が示された事業については、予算の重点的な配分を行うこととし
ております。
○議長(永田巳好君) 石倉刻夷議員。
◆15番(石倉刻夷君) 重点施策の点検等
あるわけでございます
が、既に県のほうに要望され
ている市としての項目ばかりございます。適切な予算編成
がされることを期待するわけでございます
が、そうした中で、
新型コロナウイルス感染症対策について、第8波と言われ
ています。県内も保健所単位で、毎日、感染者数
がテレビ・新聞等で報道されます。市民からは、安来市はどうなってるかということでございます
が、最近は、安来市
がよく分かる人数
が新聞報道され
ています
が、一方では、市立病院でスタッフ、患者様の感染で大変心配されました。 こうした状況の中で、新年度予算編成に当たり、国・県から感染症対策に関わる指示
があっておりますか、伺います。
○議長(永田巳好君) 大久佐総務部長。
◎総務部長(大久佐明夫君) 当初予算編成方針におきましては、
新型コロナウイルス感染症対策について具体的には示し
ておりません
が、引き続き医療提供体制、感染症対策、市内経済対策、市民生活の支援等、その必要性と効果を十分検討した上で所要額を計上することとし
ております。
○議長(永田巳好君) 石倉刻夷議員。
◆15番(石倉刻夷君) コロナ対策は避け
て通れません。適切な予算措置で、会計検査院の報告に
ありましたように、不用額
が大変出
ておるというようなこと
があっておりますけども、執行方については、そういったこと
がないようによろしくお願いしたいというように思います。 行財政改革の一丁目一番地、公共施設等総合管理計画
が進行中で
あります。富田山荘の休館による公募、上の台の利活用調査等
が公開され
ています
が、令和5年度に新たに取組
が検討される施設
があるか、伺います。
○議長(永田巳好君) 大久佐総務部長。
◎総務部長(大久佐明夫君) 公共施設等総合管理計画の推進について、当初予算編成方針の中では、施設を特定した具体的な取組について指示はし
ておりませんけれども、引き続き施設総量の見直しなどを含め、所管の公共施設などの在り方について検討を進め、現状の施設の維持管理や指定管理業務については、経費の適正化に努めることとし
ております。 令和5年度の取組につきまし
ては、今年度の公共施設利活用推進会議の議論を得
て、具体的な方向性
が決まった施設から当初予算に計上した上で実施し
ていく考えで
あります。
○議長(永田巳好君) 石倉刻夷議員。
◆15番(石倉刻夷君) 具体的な施設等の名前はございませんでした
が、市民から見ますと、例えば広瀬庁舎、広瀬の交流センターの改築等あるいは小・中学校の老朽し
ておる状態の改修等の声も聞きます。いろいろ案件
があろうと思いますけども、タイムリーな予算措置をされますようお願いし
ておきます。 それでは、2項目めに景観条例の制定について伺います。 以前より市民の方
が、安来市には景観条例
が制定され
ていない
が、どういう理由で制定され
ていないのか、疑問に感じるとの声をいただい
ておりました。ふるさと島根の、そして安来市の景観を守るためにも必要ではないかと思います。 そうした中で県内他市の条例制定はどのようになっ
ていますか。また、中海圏域でもそれぞれな会議を持たれ
ておるわけでございます
が、当面、米子市、境港市はどのような状況ですか。また、鉄の道文化圏の隣接する奥出雲町も併せ
てどういった状況か、伺います。
○議長(永田巳好君) 二岡建設部長。
◎建設部長(二岡敦彦君) 県内8市のうち、松江市、出雲市、大田市、江津市、浜田市、益田市の6市
が景観条例を制定し
ておられます。また、奥出雲町、米子市も景観条例を制定し
ておられます。 安来市には、島根県
が制定し
ておりますふるさと島根の景観づくり条例の規定
が適用され
ております。
○議長(永田巳好君) 石倉刻夷議員。
◆15番(石倉刻夷君) 県の条例、それを遵守するということになっ
ておるようでございますけども、景観条例、入り口でチェックをかけられますと、いろんなことで指導
があるわけでございます
が、一方で、安来市での開発協議等で様々な事前審査、調査等
が必要と思いますけども、今現在、いろんな規定
があると思います
が、主な内容を伺います。
○議長(永田巳好君) 二岡建設部長。
◎建設部長(二岡敦彦君) 開発協議につきまし
ては、安来市土地利用連絡調整会議設置規程及び島根県土地利用対策要綱に基づき、開発面積
が1ヘクタール以上の場合は開発協議書の提出を受け
ております。また、開発面積
が1ヘクタール未満で
ありまし
ても、必要な場合は、関係各課により関係法令の必要な手続について審査を行っ
ております。関係法令には、都市計画法や農地法のほかに多くの法令
が含まれ、ふるさと島根の景観づくり条例についても、必要な手続について助言、指導を行っ
ております。 この開発協議のほかにも、建築物で高さ13メートルを超えるもの、もしくは4階建てまたは建築面積1,000平方メートルを超えるもの、電波塔などの工作物で、高さ
が13メートルを超えるもの、または築造面積
が1,000平方メートルを超えるもの、一定の規模を超える土砂の採取、一定の規模を超える土地の区画形質の変更など、ふるさと島根の景観づくり条例に基づく届出
が必要な場合は安来市で受け付け、島根県において審査を行っ
ております。
○議長(永田巳好君) 石倉刻夷議員。
◆15番(石倉刻夷君) 出されるときには、専門的な方
が申請されたりいろいろするわけでございますから、関係法令等によるとは思います
が、県の条例
が上位の規程の中では、最後に発言
がありました
が、市では受け付け
て指導し、県のほうで審査されるというような流れのようでございます
が、先ほどの答弁では、景観条例、どうも市のほうでは雲南市
が制定されてないということでございますけども、市として、今後、景観条例の制定を検討されるか、伺います。
○議長(永田巳好君) 二岡建設部長。
◎建設部長(二岡敦彦君) 安来市におきましては、先ほど申し上げましたとおり、島根県のふるさと島根の景観づくり条例の規定
が適用され
ております。あわせ
て、その他の法に基づく基準や条例により景観形成
が図られ、一定の規制
がなされ
ているものと考え
ております
が、安来市独自の景観条例を制定するに当たりましては、市、地域の住民の方、事業者等それぞれの理解と協力
が必要で
あると考え
ております。市内の土地利用計画とも整合性を図る必要
がございます。 景観条例を策定するには景観行政団体に移行する必要
がありますので、移行することについて中長期的な課題として進め
ていきたいと、このように考え
ております。
○議長(永田巳好君) 石倉刻夷議員。
◆15番(石倉刻夷君) いろいろな整理をし
て、市民の方の参画を求めながらということになるというお話だというふうに思いますけども、いずれにしまし
ても、景観条例というの
があって、例えば工場の壁のほうに絵を描くときに、勝手に描いちゃいけませんよというようなこと
がどうも
あるようでございます
が、県の条例をやっ
ておりますからということで、ずっと通っ
ていければそれだと思いますけども、もう市長のお考えになろうと思います
が、まちづくり、地域づくりのためにも必要ではないかというようなご判断をいただければ、タイムリーで適切な指示を期待し
ておきたいというふうに思います。 それでは、3項目めにフレイル──虚弱状態をいうようでございますけども、その対策について伺います。 今年3月の会派代表質問で作野議員から、健康増進施策の一つとして、施政方針に
あったフレイル予防の具体的な取組について質問
があっておりました。その後の取組状況を伺います。
○議長(永田巳好君) 吉野
健康福祉部次長。
◎
健康福祉部次長(吉野文康君) 今年度から、高齢者の健康寿命の延伸を目的に、疾病予防のための保健事業と生活機能維持のための介護予防事業の一体的な実施事業を展開し
ております。 実施状況につきまし
ては、当初の計画どおり、保健師
がコーディネーターとなり、健診結果等を分析し、事業の企画や評価方法などを検討し、関係課との調整を図りながら進め
ているところです。具体的な内容としましては、高齢者の通いの場で
ある市内4地区のミニデイサービスにおいて、重点的に保健師や管理栄養士
が積極的に関与を行い、フレイル状態のチェックやフレイル予防教室を実施し
ております。また、疾病予防として、特に糖尿病性腎症重症化予防に取り組み、今年度の健診結果から予防
が必要な方に訪問での個別支援を行い、あわせ
て、安来市糖尿病管理協議会と連携をし、重症化予防セミナーを実施する予定とし
ております。 今後も、介護保険課、保険年金課などの庁内関係課や関係機関と課題を共有し、疾病予防、重症化予防と生活機能の改善等の介護予防事業を一体的に取り組み、フレイル対策を進め
てまいります。
○議長(永田巳好君) 石倉刻夷議員。
◆15番(石倉刻夷君) 地区を指定したりし
て、大変精力的に取り組んでおられるということ
がうかがえました。 私どもの会派、誠和クラブでは、他の地域での取組状況を勉強するために西東京市の取組状況を視察いたしました。事前に10項目の質問をし、当日は、資料や写真により大変丁寧に説明をいただきました。東京大学高齢社会総合研究機構との協定によりスタートしたということで、5年
が経過をし
ておりました
が、その間で、トレーナーあるいはサポーターの養成、また普及啓発も並行し
て、大変精力的に取り組んでおられました。安来市としての今後の取組についての方針を伺いたいと思います
が、一方で、11月2日付で新聞報道されました一般社団法人から3,000万円の高額な寄附の活用について、今、どのような考えをし
ておられますか、併せ
て伺います。
○議長(永田巳好君) 吉野
健康福祉部次長。
◎
健康福祉部次長(吉野文康君) 今後、フレイル対策につきまし
ては、先進自治体の取組状況などを調査研究し、より一層効果的な取組を検討し
ていきたいと考え
ております。 また、一般社団法人G.Bからの企業版ふるさと納税の寄附につきまし
ては、今年度は、ドジョウ掬いのまちやすぎ応援基金に積立てを行い、令和5年度の予算にフレイル対策として計上する予定とし
ております。
○議長(永田巳好君) 石倉刻夷議員。
◆15番(石倉刻夷君) ちょうど視察をし
て帰りましたら、米子市では、同じ社団法人さんから1億円
がフレイル対策として寄附されたということ
がありました。そのときに伊木市長は、金額への驚きとともに、熱い志に感謝し、組織体制の強化を行いたいと発言され
ておりました。 来年度以降に活用されるということでございます
が、データ分析を担った関係も
あり、注目をしたいと思っ
ております
が、このたび私は、質問した通告後に米子市役所のほうへ出かけまし
て、担当部局に1億円はどげんされますかと聞きましたら、12月議会で基金条例を制定し、令和5年度以降、全市に広がる活動を民間の力を活用し
て展開したいと
ありました。 一方では、これも新聞に出
てましたですけども、県立中央病院での医師の出前講座も大変好評という中で、生涯学習テーマではフレイル予防
が話題になっ
ておりました。私はあまり分からんですけど、フレイルということ
が当たり前に使えるような状況になるというふうに思っ
ておりますけども、元気で社会参加
ができる高齢者の対策ということ
が最も大事だというようなこと
が言われ
ております。積極的な安来市の取組を期待し
ておきます。 それでは、最後4項目めに、耕作放棄地対策について伺います。 雪
が解け
て春になりますと、また仕事
が始まります。トラクターによる田起こし
が躍動感を与えます
が、しかし、道路沿いの田んぼや畑
が耕作されずに草ぼうぼうの景色を見ると、今年は耕作されないかと思います。中山間地域等直接支払制度により地域を囲んで支援
があっております
が、水稲栽培による経営上のマイナス等、厳しい現状
があるわけでございます。そうした中で、過去3か年の田畑の耕作放棄地の状況を伺います。
○議長(永田巳好君) 實重
農業委員会事務局長。
◎
農業委員会事務局長(實重昌宏君) 耕作放棄地は、安来市のみならず、日本の農業
が直面し
ている全国的な問題で
あります。 農地法における遊休農地に関する措置として、毎年1回、農地の利用状況について調査を行うこと
が義務化され
ており、安来市農業委員会としても、毎年8月から11月にかけて農地利用最適化推進委員
が農業委員と協力し、農地利用状況調査として現場活動を実施し
ているところでございます。その結果、再生利用
が可能な遊休農地及び再生困難な荒廃農地を合わせた、いわゆる耕作放棄地は年々増加し
ていること
が判明をし
ております。 その推移につきまし
ては、令和元年度は、田254.9ヘクタール、畑126.2ヘクタール、合計381.2ヘクタール、令和2年度には、田426.7ヘクタール、畑142.5ヘクタール、合計569.2ヘクタール、令和3年度になりますと、田472.3ヘクタール、畑171.8ヘクタール、合計644.1ヘクタールとなっ
ております。
○議長(永田巳好君) 石倉刻夷議員。
◆15番(石倉刻夷君) 様々なことの条件の中で耕作放棄地というカウント
がされ
て、大変な状況になっ
ております。機会
あるたびに安来市の基盤整備
が進められ
て、そういった情勢の中で優良農地として活用するというようなこと
があるわけでございます
が、一方では、こうした厳しい現状
があるわけでございます。 去る11月6日に、農政会議と土地改良区主催で農水省の農村政策部長を講師に研修会
がありました。全国レベルのデータを基に農政の在り方等、勉強になりました。一方で、農業従事者の減少、耕地面積の減少
があり、次の施策
がどうなるか、心配の感
がありました。 何といいまし
ても、農地の見守り人の第一線は、農家
が最も信頼し、相談する一番手は農業委員さん、また推進委員さんの方々と思います。耕作放棄地対策への農業委員会としての取組を改めて伺います。
○議長(永田巳好君) 實重
農業委員会事務局長。
◎
農業委員会事務局長(實重昌宏君) 農業委員会では、営農し
ている農地でさえ、農家の高齢化及び後継者不足により耕作
が危ぶまれる中、比較的条件
がよく、再生利用
が可能な遊休農地については、農地利用最適化推進委員及び農業委員
が農家の皆様の状況を聞かせ
ていただきながら耕作し
てもらえるよう地域での働きかけを行い、遊休農地
が増えないような活動を行っ
ているところでございます。また、一帯
が山林、原野化するなど再生利用
が困難な農地については非農地と判断し、農地台帳から除外する取組も進め
ているところでございます。 今後も、農地利用状況調査等の結果を踏まえ、遊休農地や遊休農地になりかけ
ているところを、引き続き認定農業者及び営農組織など担い手を中心とした地域の受け手の方に引き続き耕作し
てもらえるよう働きかけを行うとともに、遊休農地の所有者に解消の必要性や理解を深め
てもらう活動も継続的に行っ
ていく考えでございます。
○議長(永田巳好君) 石倉刻夷議員。
◆15番(石倉刻夷君) 通告いたしましたときに、農業委員さんあるいは推進委員さんの改選
が令和5年7月ということを伺いました。役職でございますので、許認可の第一線でございます
が、それ以前に、先ほどの耕作放棄地等の対策
が必要でございます。 詳細は分かりません
が、市長
が農業委員さんを推薦される、農業委員さん
が推進委員さんにお願いされるというようなことでございますけども、一定の報酬
があるわけでございます
が、こういったことに対して、どれだけ取り組むかということ
が大事だというふうに思っ
ております。 繰り返します
が、許認可の窓口で
あるわけでございますけども、農家の見守りに指導的立場ということでございますので、その辺も含め
て私どもからはよろしくお願いしますという形になろうというふうに思います。 農業委員会としての考え方を伺いました
が、市としての農業関係団体との連携の中で具体的な施策等、今後の方針について、併せ
て伺います。
○議長(永田巳好君)
細田農林水産部長。
◎
農林水産部長(細田孝吉君) 市といたしまし
ては、これまで多面的機能支払制度及び中山間地域等直接支払制度による地域の協働活動への支援や、農地中間管理事業による農地の受け手への結びつけを行うことにより荒廃農地の発生防止と解消を進め
てまいりました。 これまでの対策に加え、さらに、令和4年5月に農業経営基盤強化促進法等
が改正され、地域での話合いにより10年後の農地利用の目標を地図化し、地域計画を策定。その達成に向け
て農地の集約化等を促進することとなったことで、担い手への集約目標の地図化と高齢化や後継者不足、不在地主の増加により増え続ける使い切れない農地をどうするかも含め
て、将来の地域農業の在り方を市、農業委員会、関係機関
が地域の農業者と一体となっ
て協議し
ていく考えでございます。 また、特に後継者や新規就農者不足
が顕著な中山間地域においては、これまでの担い手に依存する遊休農地解消から、複数集落の機能を補完し
て、農業活動と合わせ
て生活支援や地域コミュニティーの維持に取り組む農村型地域運営組織──農村RMOのような地域の管理組織による農地保全も必要になると考え
ております。今後、農村RMOを目指す地域に対しては、関係部署
が連携し
て支援を展開し
てまいります。
○議長(永田巳好君) 石倉刻夷議員。
◆15番(石倉刻夷君) 10年後を見ました地域の話合い
が必要ということでございまし
て、先般の研修会でも、国の部長さん
が、これを義務化し
て話合いを持っ
ていただきたいという発言
があっておりました。 先ほど細田部長の農業RMO、これ恐らく誰も
がぺらぺらぺらと言えるようになると思いますけども、私、なかなか言えません
が、農業RMO、いわゆる話合いをし
て地域農業を守っ
ていくということを略した頭文字のようでございます
が、新工業団地の変更に続い
ての質問
が岡本議員から
あって、林業振興に関わる答弁
があっておりました。私も、会派では、この林業構想に対して勉強したく、来年1月に矢板市のほうにお邪魔し
て林業成長産業化地域構想の先進事例を学び、つくば市の森林研究・整備機構森林総合研究所では、地域での拠点施設等の活用課題への対応等を勉強し
て帰る予定でございます。早い時期に意見をまとめ
て、また発言したいというふうに思っ
ております。 ワールドカップ、日本
が勝ちました。精いっぱいの応援をしたいと思います
が、デジタル社会
が進行する中で、生活に潤いや豊かさ、夢を持てる施策
が示されることを願っ
て、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(永田巳好君) 以上で15番石倉刻夷議員の質問を終わります。 4番清水保生議員、質問席に移動願います。 〔4番 清水保生君 質問席〕
○議長(永田巳好君) 清水議員の質問は一問一答方式、質問時間は30分間です。 清水保生議員。
◆4番(清水保生君) 議席番号4番清水保生でございます。一般質問をさせ
ていただきます。 今年の早々、まだ雪
がある頃でございましたけれども、地域の方から見
てほしいところ
があるということで一緒に現場に出かけました。そこは、市道ののり面に大きな雑木
が道路を覆うように伸び
ておりまし
て、日当たりも悪く、雪
が降ったときなどは、折れた枝でけがをすることなど
が心配だということで
ありました。延長距離では130メートルぐらい
ありましたし、のり面の最大の高いところは10メートルぐらいでございました。 私は、これは行政に雑木の伐採をお願いできないかという相談だと思ったところで
あります
が、話を聞い
てみますと、そうではなく
て、地域の者でこの雑木を伐採したいんだと、だけれども、雑木の下にNTTの線
がずっと張っ
てありまし
て、これ
がどうにも邪魔になっ
て作業
ができないということで、これを作業期間だけ一時的によけ
てもらうこと
ができないかという相談でございました。 そういうことならと、早速、市の道路担当課に出向きまし
て、いろいろ相談させ
てもらったところでございます
が、後日、市、NTT、地元の方で現地を確認されることになりました。当初は経費の負担ということ
があったようでございます
が、最終的にはNTTさんの責任でこれをやっ
ていただくということになりまし
て、時期を調整された結果、農繁期
が過ぎた10月下旬から11月にかけて、地元の方でこれらの雑木を伐採されました。 先般も現場を拝見しました
が、以前と比べ
て、とても明るく、きれいになっ
ておりました。地元の方にとっては数年来の懸案事項で
あったようでございます。雑木の多くは、かなりの大木でし
て、非常に大変な作業だったと思っ
ております
が、手慣れた方もいらっしゃったということで、上で木を切る人、下で切った木を片づける人、役割分担をされ
て段取りよく作業をされたようで
あります。伐採した雑木の多くは、まき炊き燃料等に有効活用され
ております。協力いただきましたNTTさんには感謝を申し上げる次第でございます。 伯太町上小竹の一集落での取組ではございます
が、とかく何でも行政に頼りがちな昨今におきまして、地域のことは、まず地域で、元気
があれば何でもできるというお手本のような取組で
ありましたので、紹介させ
ていただきました。 少し前置き
が長くなりましたけれども、質問をさせ
ていただきます。 1項目めは、危険家屋の対策についてで
あります。 前回6月には、定住対策の観点から空き家対策について質問をさせ
ていただきました
が、今回は、防犯や環境等の観点から、空き家の中の不要家屋の対策について伺います。 市では、今年度、空き家の調査を実施され
ております
が、この調査を通して、市内の空き家のうち不良家屋、いわゆる危険家屋の件数や状況などは、前回の調査時と比較し
てどのようになっ
ておりますでしょうか。
○議長(永田巳好君) 二岡建設部長。
◎建設部長(二岡敦彦君) 今年度実施いたしました空き家実態調査につきまし
ては、現在精査中で
ありまし
て、確定値ではございません
が、現時点での集約においてお答えをさせ
ていただきます。 市内全域の空き家は、平成29年度調査時に把握した件数から約200軒の増加
があっております。主には、問題なし、または一部修繕に区分される空き家の増加
が見られたところでございます。このうち、危険度
が高いに区分される空き家は12軒増加し
ております。総数では76軒というふうになっ
ております。
○議長(永田巳好君) 清水保生議員。
◆4番(清水保生君) 空き家自体は確実に増加し
ているというふうに思います。中でも、危険度
が高い家屋は12軒の増で、総数で76軒ということでございます
が、私、個人的には、それ以上に増加し
ているような気
がし
ております。 危険家屋につきまし
ては、本来、家屋の所有者
が適切な対応をしなければならないわけでございます
が、何らかの理由でそれ
ができない状況で放置され
てしまうこと
が周辺住民にとって大きな問題となっ
ております。 市では老朽危険建築物等除却助成事業として、不良住宅や空き家の解体費用の一部を助成する制度
がございます。解体費用の5分の4に相当する額として最大100万円を補助するというものでございます。補助率としてはかなり高いもので
あります。そこで、ここ近年の補助実績についてお伺いをいたします。
○議長(永田巳好君) 二岡建設部長。
◎建設部長(二岡敦彦君) 老朽危険建築物等除却助成事業は、倒壊等の危険な状態の不良住宅や空き家を解体した跡地を10年以上地域活性化のために計画的に利用を行う場合、解体費の一部を助成するもので
あります。 過去3年間の実績といたしまし
ては、令和元年度及び令和2年度は5件、令和4年度は4件の補助実績
があります。
○議長(永田巳好君) 清水保生議員。
◆4番(清水保生君) 市内には多くの老朽建築物
があると思っ
ております。予算の都合も
あるとは思いますけれども、答弁によれば、その割には利用件数は意外と少ないようにも感じました。 この危険家屋の問題、非常に難しい問題で
あるということは十分承知し
ておりますけれども、私は、この助成制度
がもう少し使いやすいもので
あってほしいなあというふうに思っ
ております。 まず、補助対象者でございます
が、家屋の所有者や相続人あるいは土地の所有者で
ある点でございます。家屋の所有者
が特定できない物件も数多く
あると思っ
ております。仮に所有者
が特定されたとしても、その方
が遠方の方で
あったり、地元に縁もゆかりもない単なる相続人にすぎないような場合には問題意識も低いというふうに思います。 次に、対象家屋
が主として居住の用に供される木造住宅で
あって、敷地周辺に及ぼす危険性
が著しいと認められるもので
あるという点でございます。鉄骨造りのものや、木造で
あっても、作業場などの建物は補助対象にならないということで
ありますし、この敷地周辺に及ぼす危険性の判断基準というの
が、いささかはっきりしないのではないかなあというふうに思っ
ております。 また、過去にこの補助金で取り壊した建物と同一敷地内の建物も対象外となっ
ております。つまり、敷地内に複数の建物
がある場合──田舎ではよく
あるんですけれども、確かに補助率は高いんですけれども、これらを全部取り壊すということになりますと、上限100万円ですから、どうしても資金の関係などでこれ
ができないということで、取りあえず危険な建物を優先的に取り壊すというようなことも考えられますけれども、そうした場合は、今年度、残りの建物を取り壊そうと思っ
ても、一切補助を受けること
がもうできないということ
があります。 そのほか、実際に補助を受けるためには、いろいろ見
てみますと、細かな制約も
ありまし
て、これでは少し使いづらいのではないかなあというふうに感じ
ております。 私は、この当該補助制度、いい制度だと思っ
ておりますけども、補助要件などを若干緩和し
ていただければ非常にありがたいというふうに思っ
ておりますけれども、見解を伺います。
○議長(永田巳好君) 二岡建設部長。
◎建設部長(二岡敦彦君) 老朽危険建築物等除却助成事業は、国の補助制度を活用した事業となっ
ております。議員もおっしゃりましたとおり、補助金の交付対象におきましては、建築物所有者に限らず、建築物所有者の相続人、土地の所有者及びこれらの方と同等の権利を有する者と定め
ており、補助金の目的を逸脱しない範囲で、個々については柔軟に対応し
ております。 個人資産で
あります建築物は、本来は所有者の負担で除却するものでございます。また、この制度につきまし
ては、国
が定めた要綱に基づい
ているため、現在のところ、補助対象物の基準の緩和などの見直しは考え
ておりません。
○議長(永田巳好君) 清水保生議員。
◆4番(清水保生君) 少し残念な答弁だなというふうに思います。 国の要綱
が必ずしも地域の実情を反映し
ているかというと、そうでない場合も
あるんじゃないかなと思っ
ております。国の補助制度に基づくというので
あれば、ぜひ国のほうへ、この要綱緩和の要望をし
ていただければいいかなあというふうに思っ
ておりますので、また機会
があればご検討の上、よろしくお願いしたいと思います。 次に、これら危険家屋の中で、相続人
が全て相続放棄をし
てしまった物件につい
てでございます。 これらの物件は、基本的には国庫に帰属することになると思いますので、国
が責任を持っ
て管理し
てくれれば、それはそれでいいわけですけれども、現実はそうなっ
ておりません。それで、幾ら相続を放棄したとしても、以前、その地域に住んでおられたという方も
あろうかと思います。隣近所に迷惑
がかかるような場合には、本来の相続人あるいは国──国はどこか分かりませんけれども、国のほうで最低限の対応はし
ていただきたいと思うわけでございます
が、この相続放棄された物件の現状の取扱いはどうなっ
ておりますでしょうか。
○議長(永田巳好君) 二岡建設部長。
◎建設部長(二岡敦彦君) 相続人
が存在せず、処分されなかった財産は、最終的に国庫へ帰属すると法は定め
ております
が、要件
が厳しく、国庫へ帰属させることは困難な場合
が多いと考え
ております。 相続放棄物件は、管理義務者
がいないことから、第三者では手
が出せない状況ではないかと思っ
ております。この対応として、相続財産管理人制度の活用などの解決策を模索し
ております。
○議長(永田巳好君) 清水保生議員。
◆4番(清水保生君) 相続財産の管理人制度の活用という答弁も
ありましたけれども、なかなか地域の方にとっては難しい問題かなあというふうに思っ
ておりまし
て、簡単に言われますけれども、なかなかそこにいくのは至難の業じゃないかなという気
がし
ております。 それで、この危険家屋の問題は今後ますます深刻になっ
てくると思っ
ております。近隣の一部の住民の問題としてではなく、集落や地域の問題として、その解決に当たらなければならない段階になりつつ
あると感じ
ております。 この相続放棄されたものですけれども、いろいろ検討し
ていただくわけですけれども、仮に既存制度の見直しとか要綱緩和で対応
ができないというもので
あるということになれば、これについては新たな制度を設け
ていただく必要
があるのではないかなあと思っ
ておりますけれども、いかがでしょうか。
○議長(永田巳好君) 二岡建設部長。
◎建設部長(二岡敦彦君) 管理者
が存在しない状況では、空き家は老朽化
が進み、改善のこと
が見込めません。このような空き家に対して、現在改定を進め
ております安来市空家等対策計画の中に方策を見いだそうとし
ているところでございます。 空き家の問題の解決を行政だけで行うことは難しいと考え
ております。民間事業者の力もいただきながら、公民
が連携し
て対策し
ていくこと
が必要で
あると考え
ております。
○議長(永田巳好君) 清水保生議員。
◆4番(清水保生君) ありがとうございました。 今後ますます増えると思われる危険家屋でございます。それらへの対応につきまし
ては、今のうちに何らかの対応策を考え
ておく必要
があると思っ
ておりますので、どうかよろしくお願いをいたします。 2項目めの質問でございますけれども、森林資源の活用と林業振興についてでございます。 エネルギーや環境問題、そして地球温暖化など
が叫ばれる中、多くの山林を有する我が国においては、森林資源の活用は大きな課題で
あると認識し
ております。このたびは、森林資源をいろんな視点から見
て活用方法を考えるべきではないかという観点で質問をさせ
ていただきます。 まず最初に、バイオマスタウン構想のその後の取組について伺います。 本市では平成19年度に、県内初となりますバイオマスタウン構想を策定し
ております。バイオマスを使うメリットとしては、地球温暖化の防止、循環型社会の形成、戦略的産業の育成、農山漁村の活性化など
がございます。安来市では、バイオマス資源として、竹や木質資源、家畜排せつ物、生ごみ、し尿浄化槽汚泥、廃食油、稲わら、もみ殻、菜種などの自然作物などの利活用を掲げ、これまで様々な取組をされ
ております
が、最近では、目新しい事業
がちょっとないように感じ
ておりますけれども、ここ近年の取組状況はどうなっ
ておりますでしょうか。
○議長(永田巳好君)
細田農林水産部長。
◎
農林水産部長(細田孝吉君) バイオマスタウン構想につきまし
ては、資源循環型地域社会の実現を目指し
て、市
が持つ竹、木質資源、食品廃棄物等の総体的なバイオマス資源の有効利用を目指す目的として平成19年度に策定したものでございます。 構想に基づく具体的な事業については、様々な検討を行っ
てき
ております
が、その中で、平成21年に上吉田町地内でバイオマスリサイクルセンター
が完成し、家畜排せつ物を一元的に集め、良質な堆肥を生産・供給すること
が可能となり、現在でも稼働をし
ております。また、平成29年に総合文化ホールアルテピアでの冷暖房空調設備として、バイオマスボイラーの導入
が実現をし
ておるところでございます。
○議長(永田巳好君) 清水保生議員。
◆4番(清水保生君) ここ近年の取組状況を伺ったわけでございますけれども、今のお答えですと、平成29年に総合文化ホールでの冷暖房空調施設というの
があるんですけども、それ以後、あまり目立ったもの
がないというふうに受け止めるんですけれども、エネルギー問題も非常に深刻で
ありますので、もう少し積極的な取組
が期待されるんじゃないかなと思っ
ておりますので、またいろいろ検討をお願いしたいと思っ
ております。 それで、今、答弁に
ありました総合文化ホールアルテピアでございますけども、ここで使われますバイオマス燃料の調達先、それから当該設備の利用状況はどうなっ
ておりますでしょうか。
○議長(永田巳好君) 遠藤市民生活部長。
◎市民生活部長(遠藤浩人君) 総合文化ホールアルテピアのバイオマスボイラー燃料で
ある木材チップにつきまし
ては、現在、岡山県真庭市の事業者から調達し
ております。開館当初は、しまね東部森林組合から原木を購入し、市内業者で加工したものを使用し
ていました
が、
新型コロナウイルス感染症感染拡大の影響でアルテピアの稼働率
が低下し、チップの使用料
が減少したことなどにより、市
が希望するチップの価格や品質を加工業者
が維持できなくなったため、調達先を変更した経緯
があります。 年間のチップ利用状況につきまし
ては、昨年度の年間使用量
が約50トンで、新型コロナ感染拡大前の令和元年度の約90トンと比較すると半減し
ている状況でございます。
○議長(永田巳好君) 清水保生議員。
◆4番(清水保生君) 以前は、市内のほうで頑張っ
て調達され
ていたやつ
が、いろんな関係で、今は真庭市さんのほうからということでございます。 この真庭市につきまし
ては、私も以前、何度か視察に伺ったこと
がございます
が、官民連携したバイオマス事業の取組につきまし
ては、全国的に見
ても、かなり進んだもので
あると感じ
ております。 バイオマス事業は、やはり官民の連携
が非常に重要だと思っ
てまし
て、そういう意味でも勉強になるところだなと思っ
ておりますけれども、このペレットなどバイオマス燃料など
がコスト面も含めまし
て地元で商品化できるようになれば地域産業の振興にもつながると思っ
ております。何かこういうもの
が、いろんな林業振興計画の中で検討されればなあというふうに期待をしてるところでございます。 3月の定例会で、本市の林業振興に向け
て将来計画の策定
が必要ではないかという私の一般質問に、本年度から持続可能な循環型林業の実現のため森林ビジョンの策定に着手するというご回答
がございました。現在の取組状況はどうなっ
ておりますでしょうか。
○議長(永田巳好君)
細田農林水産部長。
◎
農林水産部長(細田孝吉君) 森林ビジョンの検討状況につきまし
ては、今年度より大学の学術的な指導、助言を得ながら、森林全体の目的や機能に応じたゾーニングの見直しに着手し
ているところで
あり、現時点では、ゾーニングの手法や森林の機能配置の考え方などゾーニングの見直しに係る基礎的な部分の調整を行っ
ている段階でございます。 なお、全国的に見
て、森林の資源量や植生分布
が推定値でしかなく、森林の現況を正確に捉えたデータの整理は進んで
いないため、そのこと
が森林の境界
が不明確で
あることに加え
て、森林整備を遅らせ
ている一因ともなっ
ていることから、今後は、リモートセンシング技術の活用により森林の現況把握に努め、ビジョンの作成に生かし
ていきたいと考え
ております。
○議長(永田巳好君) 清水保生議員。
◆4番(清水保生君) 私は、これからの森林整備は、製品としての木材事業の観点だけではなく、先ほどバイオマスタウン構想にも
ありますけれども、地球温暖化の防止、循環型社会の形成、戦略的産業の育成などの視点も盛り込み、さらには、広葉樹の森、森林浴、憩いの空間など観光という視点も取り入れるべきではないかと感じ
ております。 なかなか正確なデータ
がそろわないのでというような話も
ありましたけれども、あくまでもこれはビジョンで
ありますので、そういう細かい数字
がなく
ても、何となく私はビジョンはつくれるんじゃないかと思うんですけれども、ぜひ早く森林ビジョンを策定し
ていただきたいなあというふうに思っ
ております。 それで、この森林ビジョン
がいまだない段階では
ありますけれども、伯太町の旧工業団地計画地での新たな林業関連事業計画でございます。地域の皆さんの期待も大きいもの
があると思っ
ております。先ほど申し上げたような様々な視点から、地域はもとより、安来市全体の産業振興につながる魅力
ある計画の策定をお願いしたいと思っ
ております。 先ほど同僚の質問に
細田農林水産部長からすばらしい答弁
がございましたので、重ね
て答弁は求めませんけれども、できれば市長のほうから、一言力強いコメントをいただきたいと思っ
ております
が、いかがでしょうか。
○議長(永田巳好君) 田中市長。
◎市長(田中武夫君) 清水議員のご質問、ありがとうございます。 先ほど岡本議員からの一般質問で当該のことは答え
てございますけれども、その前に、バイオマスタウン構想でございます
が、私、平成17年10月の選挙で市議会議員に当選させ
ていただい
て、平成18年に、地元からバイオマスタウン構想というものを研究せよということで1年間勉強させ
ていただきました。そして、その当時、真庭市
が国のモデル地区になっ
ておりまし
て、研修にも行きました。平成18年に行ったのは、ちょうどまだ執行部
が参事制で
ありまし
て、参事、そしてまた担当の農林整備課長と同行しまし
て、様々なところに研修に行った覚え
があります。そして、行政のほうにタウン構想の公表を持ちかけたのも私でございまし
て、その責任の一端は痛感をし
ておりまし
て、なかなか進まなかったわけでございますけれども、その中で、滋賀県の東近江市でしたか、菜の花プロジェクトというの
がございまし
て、それも提案しました。結局、菜の花から植物油を採取し
て、そして車の燃料化するという事業。後年度、ずっと松江のほうでも行いましたけれども、提案いたしましたけど、なかなかその当時の執行部には採用されなかった経過もございまし
て、そういった思いもございます。 また、このバイオマスタウン構想は、環境省とか農林水産省また経産省の5省
が集まっ
てやっ
ておりまし
て、その窓口
が、この辺では中四国農政局でございまし
て、そこにも市役所職員さんと一緒になっ
て勉強し
て、前向きな回答ももらっ
ておりましたけれども、現在、なかなか林業部門のチップの生産
が、今のところ、安来市内で調達
ができない状況もございまし
て、そういったことも原因し
ておると思っ
ております。 そしてまた、先月の3日でしたけれども、しまね東部森林組合の新しい制度
ができ
て20周年の記念の食事ということでお招きをいただきまし
て、坊床で食事をさせ
ていただきました。そこで、先ほど岡本議員の答弁でも言いましたように、県西部の森林事業の視察をしましたので、改めて森林整備の大切さを感じ
ておりまし
て、これからの行政の中で森林整備、林業関連整備事業、そういったものの重要性を感じ
ております。今の安来でバイオマス発電をしようという方もおられますけども、チップの生産
がなかなか間に合わないということで、今、ちょっと足踏みをし
ておられますけれども、これもやっ
ていただきたいと思っ
ておりますし、そういった制度に乗っ
て様々なことを今後も検討し
てまいりたいと思っ
ておりますので、よろしくお願いします。
○議長(永田巳好君) 清水保生議員。
◆4番(清水保生君) とても力強いコメント、ありがとうございました。 林業振興、非常にこれからやっ
ていかないといけないと思っ
ておりますし、森林組合の組合長さんもいろいろなアイデアを持っ
ておられますので、また、その辺を連携を取っ
てしっかりといい計画を策定し
ていただきたいというふうに思っ
ております。どうかよろしくお願いいたします。 今年も残すところ、あと1か月ということになりました。今年の冬はどうも厳しくなる、雪
が多いんではないかというような予報も出
ております。また、コロナの第8波も心配し
ておりますけれども、これから年末年始にかけまして、誰も
が健康でよい年
が迎えられますことを祈念いたしまし
て、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(永田巳好君) 以上で4番清水保生議員の質問を終わります。 この際、しばらく休憩いたします。再開は午後1時30分といたします。 午前11時50分 休憩 午後1時30分 再開
○議長(永田巳好君) 再開いたします。 13番佐々木厚子議員、質問席に移動願います。 〔13番 佐々木厚子君 質問席〕
○議長(永田巳好君) 佐々木議員の質問は一問一答方式、質問時間は30分間です。 佐々木厚子議員。
◆13番(佐々木厚子君) 議席番号13番、公明党の佐々木厚子でございます。 新型コロナウイルスも一旦落ち着い
てきたように思われました
が、第8波
が来
ているようでございます。まだまだコロナとの闘い
が続きます
が、感染予防を行いながら、この師走を乗り切っ
ていきたいと思います。 それでは質問に入らせ
ていただきます。 今回の質問は、市民の皆様
が今、気にされ
ていること、また、聞い
てみたいことの中から3点お伺いをし
ていきたいと思います。よろしくお願いいたします。 まず初めに、出生数向上について伺います。 国は10月28日に、物価高克服・経済再生実現のための総合経済対策を閣議決定いたしました。その中には様々な経済対策
が盛り込まれ
ております
が、子育て支援に関して次のこと
が決定し
ております。支援
が手薄なゼロ歳から2歳の低年齢期に焦点を当て
て、妊娠時から出産、子育てまで一貫した伴走型相談支援の充実を図るとともに、地方自治体の創意工夫により妊娠、出産時の関連用品の購入費助成や産前産後ケア、一時預かり、家事支援サービス等の利用負担軽減を図る経済的支援を一体として実施する事業を創設し、継続的に実施するとの内容で
あります。今後、これらを含んだ補正予算
が今の臨時国会で成立すると、各自治体
が様々な事業を展開し
ていくこととなります。 今回の支援
が、一時的なものではなく、継続的に実施されるもので
あるという点
が、いつもと大きく違う点ではないかと思っ
ております。しかし、コロナ禍において、少子化、人口減少は一層進み、核家族化、地域のつながりの希薄化
が進む中、子供を取り巻く環境は深刻な状況になっ
ています。 2021年に日本で生まれた子供の数は過去最少の81万1,622人で、想定よりも7年程度早く少子化
が進んでき
ていると言われ
ております。過去20年間、子供を持つことへの希望はあまり変わっ
ていないと考えられ
てきました
が、近年、子供を持つことに対する希望
が低下し、子供を持つことをリスクと考える若者
が増え
てき
ていると指摘され
ています。もとより、結婚、妊娠、出産は個人の自由な意思決定に委ねられ
ています。しかし、その一方で、次の世代を育む仕組みをつくれない社会は持続することはできません。 子供の幸せを最優先に、子供を安心し
て産み育てられる社会を構築し、少子化、人口減少という未曽有の事態を乗り越えるためには、働き方の転換や子育ての負担軽減に加え、大きく社会構造を改革し
ていくこと
が必要で
あるのではないかと私は思っ
ております。そういう意味で、今国会で閣議決定された新たな子育てへの支援体制は大いに期待できるものだと思います。 そこで、現在の安来市の状況を伺いたいと思います。 安来市も、全国の傾向と同じく少子化、人口減少
が進んでき
ていると思います。その中で、当然、出生数も下がっ
てき
ていると思います
が、安来市の過去5年間の出生数をお聞かせください。
○議長(永田巳好君) 吉野
健康福祉部次長。
◎
健康福祉部次長(吉野文康君) 本市の過去5年間の出生数は、平成29年度は241人、平成30年度は241人、令和元年度は211人、令和2年度は204人、令和3年度につきまし
ては178人、令和3年度と令和2年度とを比較しますと13%減少し
ておりまし
て、年々減少し
ております。
○議長(永田巳好君) 佐々木厚子議員。
◆13番(佐々木厚子君) やはりかなり減少し
ているようでございます。 次、伺います
が、安来市として出産、育児に対して特に取り組んで
いる事業は
ありますでしょうか、伺います。
○議長(永田巳好君) 吉野
健康福祉部次長。
◎
健康福祉部次長(吉野文康君) 市独自の対策としましては、妊娠を望まれるご夫婦の不妊治療費助成をはじめ、妊婦に対する風疹等予防接種費用助成、新生児聴覚検査費用助成を実施し
ております。不妊治療費助成については令和4年4月から保険適用となりました
が、引き続き費用助成を行い、経済的負担の軽減を図っ
ております。 産後において、家族などから十分な育児等の支援
が得られず、心身の不調や育児不安等を抱える母子を対象に、母親の心身のケアや育児サポートを行う産後ケア事業を実施し
ております。助産師の訪問による訪問型産後ケア、参加医療機関での通所型産後ケアと内容を増やし
ていき、実施医療機関の拡充も図りながら産後鬱の予防や安心し
て子育て
ができるよう早期支援につなげ
ております。 また、令和2年4月に安来市母子健康包括支援センターぴっこりーにを開設し、早期から妊娠、出産、産後の体や心のことなど育児の不安や悩みを相談できる場を設け、妊娠期から子育て期へ切れ目のない支援に取り組んでおります。
○議長(永田巳好君) 佐々木厚子議員。
◆13番(佐々木厚子君) 安来市の様々な支援策
がよく分かりました。ありがとうございます。 では、今後の出生数向上のために、安来市としてはどのように取り組んでいかれるのか、伺います。
○議長(永田巳好君) 吉野
健康福祉部次長。
◎
健康福祉部次長(吉野文康君) 市独自の不妊治療費助成、風疹等予防接種費用助成、新生児聴覚検査費用助成を引き続き実施し、中学3年生まで医療費の無償化を実施するなど経済的負担の軽減及び疾病の予防、早期発見、早期支援を図っ
ております。 保育事業では、保育料
が発生する3歳未満児について、県の補助事業を活用した軽減策のほか、市独自で第3子以降の4歳・5歳児の副食費無料化を実施し、子育て世帯の経済的負担の軽減を図っ
ております。 先ほども申しました
が、安来市母子健康包括支援センターぴっこりーにを開設し、早期から妊娠、出産、産後の体や心のことなどの育児の不安や悩みを相談できる場を設け、妊娠期から子育て期へ切れ目のない支援に取り組んでおります。また、国の物価高克服・経済再生実現のための総合経済対策において支援
が手薄なゼロ歳から2歳の低年齢に焦点を当て
て、妊娠期から出産、子育てまで一貫した伴走型相談支援と妊娠、出産時の関連用品の購入費助成など経済的支援を一体とする出産・子育て応援交付金を今年度実施に向け
て準備を進め
ております。 核家族化
が進み、地域のつながりも希薄となる中で、孤立感や不安感を抱く妊婦、子育て家庭
が安心し
て出産、子育て
ができる環境を整えることで出生数の増加につなげ
ていきたいと考え
ております。
○議長(永田巳好君) 佐々木厚子議員。
◆13番(佐々木厚子君) 安来市は、既に今お聞きし
ておりますと、市独自の助成制度などを行い、国
が目指し
ている出産、子育てまで一貫した伴走型相談体制を行っ
ていただい
ているように感じ
ております。この支援を今後もしっかりと続け
ていただきたいと思います。 先日、東京都の三鷹市の状況を伺いました。三鷹市は、全ての妊婦に対し、保健師
が悩みを聞くゆりかご面接を実施し、面接を受けた人は1万円分の子育て応援ギフト券
がもらえるとのことで、9割の妊婦
が利用し、貧困などの特に支援
が必要な特定妊婦を毎年20人ほど早期に把握でき
ているとのことです。 今後、安来市は、国
が交付する出産・子育て応援交付金を今年度実施に向け
て進めると先ほど答弁
がありましたけれども、どうか全国のこのような先進事例なども参考にし
ていただきながら、どこよりも子育て世代の皆様方
が喜んでいただける支援体制
が確立されるようお願いをいたします。そして、出生数も本当に減少し
てき
ております
が、歯止め
がかかる対策も併せ
てお願いをしたいと思います。 それでは次、大きな2つ目の質問です。 不登校児童・生徒について伺います。 文部科学省の調査で、2021年に全国の小・中学校で不登校だった児童・生徒は24万4,940人で過去最多でした。増加は9年連続で
あるとのことです。しかも、前年度に比べ25%もの増加率は過去に例
がないとのことで
あります。 今回の調査で学校側
が掲げた不登校の要因は、無気力、不安
が最も多く、半数を占めました。文部科学省は、コロナ禍の影響により学校活動
が制限され、登校意欲
が低下したことなど
が考えられると言われ
ています。新型コロナの流行
が繰り返される中、修学旅行や遠足、運動会、文化祭などの中止
が相次いだり、給食を黙っ
て食べる黙食や部活動の自粛など日々の学校生活も制約され
てきました。こうした環境変化
が子供たちの心身に影響を及ぼしたことは間違いないと思います。 また、いじめなどコロナ禍以外の要因も
あると思います。担任の先生やスクールカウンセラーなど子供に関わっ
てくださっ
ている方たちは、一人一人に寄り添った対応に努め
てくださっ
ていると思っ
ております
が、ここで安来市の現状を伺いたいと思います。 初めに、安来市内の小・中学校の不登校の児童・生徒さんの状況をお聞かせください。
○議長(永田巳好君) 秦教育長。
◎教育長(秦誠司君) 佐々木議員のご質問にお答えします。 まず、文部科学省による不登校の定義は、病気や経済的な理由などといった特別な事情
がなく、何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因、背景により登校しない、あるいはしたく
てもできない状況に
あるために、年間30日以上欠席した児童・生徒とし
ております。 本市の不登校児童・生徒数の状況につきまし
ては、全国の傾向と同じく増加傾向となっ
ておりまし
て、昨年度は、小学校で31名、中学校で54名と大幅に増加し
ております。今年度につきまし
ては、1学期終了の段階で既に30日以上欠席した児童・生徒は、小学校で9名、中学校で35名となっ
ており、昨年度同期と比べ増加し
ている状況です。
○議長(永田巳好君) 佐々木厚子議員。
◆13番(佐々木厚子君) 不登校の児童・生徒さん、かなり増加し
ているという様子
がよく分かりました。 それでは次、伺います
が、学校に行けなくなった理由は様々だと思います
が、その一人一人にどのような対応をされ
ているのか、伺います。
○議長(永田巳好君) 秦教育長。
◎教育長(秦誠司君) 児童・生徒
が登校できない状況になった場合、学校や市教委などの関係者によるケース会議を開催し、状況の把握を行うとともに、対応方針を決定し
て組織的に個別の支援を開始いたします。 児童・生徒本人や保護者に寄り添いながら電話連絡や家庭訪問を行い、学校とのつながりを維持し、生活リズム
が崩れないような声がけを継続いたします。その上で、児童・生徒に応じまし
て、通常の登校時間とは異なる時間帯に登校する時差登校、教室以外の別室や保健室に居場所を設定するなど複数の選択肢を提案し
て自己決定を促します。最近では、ICT機器を活用いたしまし
て、別室での授業、行事の視聴や学校と家庭をつないだオンライン授業等を実施し、学力の保障の取組も行っ
ております。 また、専門家の活用として、スクールカウンセラーによるカウンセリングや、教育委員会からスクールソーシャルワーカーを派遣し
て医療や福祉と連携した対応をするなどし
て、児童・生徒の状況を見極めながら校内でのケース会議を適宜行いまし
て、対応方針を確認し
て支援を継続し
ております。
○議長(永田巳好君) 佐々木厚子議員。
◆13番(佐々木厚子君) 様々な対応をし
てくださっ
ている様子
がよく分かりました。ありがとうございます。 さて、安来市は教育支援センターあすなろを設置され、様々な学校復帰支援をされ
ております。その対応
がかなり評価され
ていると伺っ
ております。このあすなろでの支援事業の内容をお聞かせ
いただけますでしょうか。
○議長(永田巳好君) 秦教育長。
◎教育長(秦誠司君) 教育支援センターあすなろは、不登校児童・生徒の希望や状況について保護者や関係者から聞き取り、通所
が適切で
あると判断した場合、児童・生徒
が活動する施設でございます。 令和元年10月、文部科学省より出されました通知──不登校児童・生徒への支援の在り方において、不登校児童・生徒への支援は、学校に登校するという結果のみを目標とするのではなく、児童・生徒自らの進路を主体的に捉え、社会的に自立を目指す必要
があることと、支援の視点
が示されました。 この視点を基に、一日の活動予定を自分で決め、体験活動や学習活動を行うなど自己決定を促し
ています。そして、その活動を通して、自己肯定感やコミュニケーション力を高められるよう、スタッフ
が一人一人に寄り添いながらきめ細やかな対応をし、将来の社会的自立に向け
て支援を行っ
ております。また、再登校する際には、スタッフ
が学校に同行し、一定期間一緒に過ごしたり、ケースによっては家庭訪問を行ったりするなど、学校や家庭と緊密な連携を図っ
ております。
○議長(永田巳好君) 佐々木厚子議員。
◆13番(佐々木厚子君) 学校に行けなくなった児童・生徒さんに寄り添いながら対応し
ていただい
ている、このような教育支援センター
が安来に
あることは、親御さんにとって、とても安心できることではないかと思っ
ております。今後も引き続き学校と家庭と緊密な連携をよろしくお願いいたします。 それでは、この項目の最後の質問です。 不登校問題は様々な要因
があります。また、難しいものだと思います
が、安来市として今後どのような対応をし
ていかれるのか、伺います。
○議長(永田巳好君) 秦教育長。
◎教育長(秦誠司君) 安来市における不登校対応につきまし
ては、対応方針に基づき、学校において未然防止、初期対応、自立支援の3つのステップにより対応し
ております。 未然防止につきまし
ては、年3回の児童・生徒の意識調査や県の事業を活用した学級集団への満足度を調べるアンケート等を基にし
て、学校や学級における居場所づくりや絆づくりを大切にした学校行事や学級活動の充実、また、授業を主体的・対話的で深い学びの
あるものへ改善を進め
て、児童・生徒にとって魅力
ある学校づくりを推進し
てまいります。 初期対応につきまし
ては、校内体制を充実させ、不登校の予兆のサインを見逃さないこと、欠席状況を把握し、家庭との連携を図るなど早期に校内支援チームで対応し
てまいります。 自立支援については、教育委員会は積極的に福祉・保健・医療、労働関係部局とのコーディネーターとしての役割を果たし、各学校
が関係機関と連携しやすい体制を構築し
ていく考えでございます。また、教育支援センターあすなろも、不登校児童・生徒
が安心し
て生活できる場所として、より充実させ
ていく考えでございます。
○議長(永田巳好君) 佐々木厚子議員。
◆13番(佐々木厚子君) 安来市の状況をいろいろとお聞かせいただきました。 最近読んだ新聞で、たくさんのいじめ体験者を取材された
ある記者の方
がおっしゃっ
ていたことです
が、子供
が学校を休めば社会性や学力
が身につかないと不安に思う人も
いると思う
が、いじめを受け
ている場合、いじめを受けながら学校に行ったところで、身につくのは、学力や社会性などではなく、憎しみや自己否定感で
ある。避難
が早かった人ほど心の回復は早い傾向に
ある。その上で、何らかの理由で避難せざるを得なかった子供たち
が才能を開花させ、自信を回復できる学びの場と、そのための人材確保を拡充し
ていくべきと言われ
ておりました。本当に納得のいくお話で
ありました。今後も、安来市内の児童・生徒さんたちのために、関係者の皆様方のお声がけ、どうかよろしくお願いをしたいと思います。 それでは最後、大きな3つ目の質問です。 男性用個室トイレへのサニタリーボックス設置について伺います。 国立がん研究センターの統計では、2018年時点で、前立腺がん9万2,021人、膀胱がんの男性患者は1万7,552人、合計約11万人
が罹患され
ています。これら男性特有のがん患者は、摘出手術を受けると頻尿や尿漏れに悩み、尿漏れパッド等を使用すること
が多くなるようです。また、小林製薬によるウェブ調査によると、2021年3月の調査でも、40代から70代の男性の約8人に1人
が尿漏れに悩むと回答
があったとのことです。 前立腺がんなど術後の尿漏れについて個人差は
あります
が、尿漏れパッドは数時間置きに交換
が必要になります。しかし、外出したときなど男性トイレの個室にサニタリーボックスを設置し
ているところ
がなく、使用済みのパッドを捨てる場所
がなく
て、自宅に持ち帰るまで神経を使うとのことです。 人に知られたくないという心理も働き、恥ずかしさから、なかなか声
が上げられないため、これまで表立っ
てこの問題
が語られることはなかったようで
あります。また、がん患者にとどまらず、加齢による尿漏れやトランスジェンダーで生理
がある人なども、女性トイレには常設され
ているサニタリーボックス
が男性トイレの個室には設置され
ていないことで困っ
ているという声もございます。 女性トイレには当たり前にサニタリーボックス
が置い
てありますし、子供のおむつ入れも普通において
あります。そこで、公共施設の男性トイレにもサニタリーボックスを設置する必要
があると思います。 そこで伺います。 初めに、現在、安来市内の公共施設の男性用個室トイレにサニタリーボックス
が設置され
ているところ
がありますでしょうか、伺います。
○議長(永田巳好君) 大久佐総務部長。
◎総務部長(大久佐明夫君) 市内の公共施設において、男性用トイレにサニタリーボックス設置状況を確認しましたところ、市立病院など5施設となっ
ていました。
○議長(永田巳好君) 佐々木厚子議員。
◆13番(佐々木厚子君) 私、まだどこも設置され
ていないと思っ
ておりましたけれど、市内に5か所、まず設置し
ていただい
ているということで大変うれしく思っ
ております。 次に、先ほど述べましたように、誰にも言えず困っ
ている市民の方もいらっしゃると思いますので、まずは公共施設から設置をし
ていただきたいと思います
が、お考えを伺います。
○議長(永田巳好君) 大久佐総務部長。
◎総務部長(大久佐明夫君) 議員おっしゃるように、高齢者や前立腺がん、膀胱がんなどの病気
が原因で尿漏れ用パッドを使用され
ている方
がパッドを捨てる際に苦慮され
ている状況に
あり、各自治体においても、公共施設の男性用トイレにサニタリーボックスを設置する動き
が出
ていることは報道等で承知し
ております。 安来市は、第2次安来市総合計画後期基本計画において、立場を超え
て支え合い、不安なく暮らせるまちづくりを目指し
ており、男性用個室トイレにサニタリーボックス
が設置されれば、利用者の方
が安心し
て外出すること
ができるものと考え
ております。そういったことから、議員ご提案の市内公共施設の男性用個室トイレへサニタリーボックスを設置することは必要で
あると考え
ております。まずは、市役所各庁舎から設置を進め、他の公共施設にも設置を行うよう取組を進め
てまいりたいと思います。
○議長(永田巳好君) 佐々木厚子議員。
◆13番(佐々木厚子君) ありがとうございます。市役所各庁舎から設置を進め、他の公共施設にも設置を行うよう取組を進め
ていただけるとのことで、大変うれしく思います。 島根県内でも、今、大田市さん、また出雲市さん
が既に設置をされ
ているようです。この問題は、日本骨髄バンク評議員の方
が埼玉新聞の寄稿で問題提起をされ、一般社団法人日本トイレ協会からも発信され、NHKで放送されたことにより全国的に注目されるようになったようでございます。 安来市も設置を進め
ていっ
ていただけるようでございますので、今までお困りだった皆様は少し安心なさったのではないかと思います。一日も早い設置をお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。 それでは最後、今後、安来市を訪れる観光客の方もいらっしゃると思います。民間施設等へ設置への周知や協力も必要になると思います。市の見解を伺います。
○議長(永田巳好君) 吉野
健康福祉部次長。
◎
健康福祉部次長(吉野文康君) 誰も
が安心し
て社会参加をし
ていただくために、高齢や疾病等によりサニタリーボックス
が必要な方への理解や安心し
て外出できるような環境づくりにつきまし
ては、市民の方々や民間事業者などへ啓発し
ていきたいと考え
ております。
○議長(永田巳好君) 佐々木厚子議員。
◆13番(佐々木厚子君) このような情報は、多くの人
が認識し
ていくこと
が大事ではないでしょうか。 先日も、タレントでキャスターの方
が、ご自身も膀胱がんの手術後、尿意
が分からなく
て尿漏れパッドを身につけるようになった
が、その処理に困っ
ている。男性用トイレにもサニタリーボックスをとテレビに出演するたびに訴え
ているとおっしゃっ
ておりました。いろいろな方
が発信されるようになり、全国的に設置
が進んでき
ていると感じます。先ほどの答弁にも
ありましたように、誰も
が安心し
て社会参加
ができる環境づくりを皆でつくっ
ていきたいと思います。よろしくお願いをいたします。 以上
が準備し
ておりました3つの質問で
あります。 今年も、あと残すところ1か月となりました。今年は、本当に信じられないロシア
がウクライナに侵攻するということ、また、コロナもなかなか収まらない、感染拡大
が続い
ている、本当に大変厳しい年で
ありました。です
が、今朝はサッカーのワールドカップで、日本
がスペインに勝利するという本当にうれしいニュースも飛び込んでき
ております。どうかあと1か月では
ありますけれども、市民の皆様とともに来年
がよい年となりますよう願いまし
て、私の一般質問を終わらせ
ていただきます。ありがとうございました。
○議長(永田巳好君) 以上で13番佐々木厚子議員の質問を終わります。 12番澤田秀夫議員、質問席に移動願います。 〔12番 澤田秀夫君 質問席〕
○議長(永田巳好君) 澤田議員の質問は一問一答方式、質問時間は30分間です。 澤田秀夫議員。
◆12番(澤田秀夫君) 議席番号12番、
会派市民クラブの澤田秀夫でございます。議長の許可をいただきましたので、一問一答方式にて一般質問を行います。 今回の一般質問は、大項目で3項目について質問をいたしますので、ご答弁よろしくお願いをいたします。 1項目めは、中期財政計画について伺いたいと思います。 中期財政計画は、本市の現状と今後の財政運営を見込んで毎年作成され、12月に我々議員に示されます。今回示された中期財政計画は、令和5年度から令和9年度のもので
あります。 中期財政計画は、今後の安来市の財政状況を把握する上で重要な計画で
あります
が、全て
がこの計画どおりに進むものではなく、当年度の事業の執行状況や突発的な事業の影響などにより計画
が大きく変動することも
あるということは理解をし
ております。 それでは、何点か伺っ
ていきたいと思います。 まず最初に、今年度策定された中期財政計画の重点的な取組事項について、何を基本にされたのか、伺いたいと思います。
○議長(永田巳好君) 大久佐総務部長。
◎総務部長(大久佐明夫君) 中期財政計画の重点的な取組項目は4つでございます。1つ、事務事業の見直しの徹底、2つ目
が行政の効率化、最適化の推進、3つ目
が公債費負担の適正化、4つ目
が基金残高の確保、この4つの項目を基本に策定したところでございます。
○議長(永田巳好君) 澤田秀夫議員。
◆12番(澤田秀夫君) 昨年度の取組事項と比較をし
て、基金残高の確保、これ
が加わったようで
あります。 では次に、歳入について伺います。 今後5年間の歳入の見込みについて、市税、普通交付税、寄附金の項目で特徴点について伺いたいと思います。
○議長(永田巳好君) 大久佐総務部長。
◎総務部長(大久佐明夫君) 今後5年間の歳入の見込みについて、市税については、
新型コロナウイルス感染症の影響
が長期に及び、税収の回復はしばらく見込めないものと見込んでおります。普通交付税については、国の地方財政計画等を踏まえ見込んでおります。具体的には、地域社会のデジタル化を進めるための経費で
ある地域デジタル社会推進費について、国は令和5年度以降も引き続き取り組むとしたことから、これを算定に盛り込んでおります。寄附金については、ふるさと寄附
が大きな割合を占め
ております
が、令和4年度の決算見込みで今後5年間は推移するものと見込んでおります。
○議長(永田巳好君) 澤田秀夫議員。
◆12番(澤田秀夫君) では次に、歳出について伺います。 今後5年間の歳出の見込みについて、補助費、繰出金、投資的経費の項目で特徴点について伺いたいと思います。
○議長(永田巳好君) 大久佐総務部長。
◎総務部長(大久佐明夫君) 今後5年間の歳出の見込みについて、補助費については、水道事業、下水道事業会計において、人口減少等に伴う料金収入の減により一般会計からの負担金の増
が見込まれることと、令和6年度に生活排水処理事業
が公営企業会計へ移行し、下水道事業に統合されることにより予算区分
が繰出金から補助費に振り替わることなど
があります
が、全体的には増加傾向になるものと見込まれます。繰出金については、生活排水処理事業の公営企業会計への移行によるものと、伯太地区で計画し
ていました
工業団地整備事業の中止に伴い減少し
ています。投資的経費については、昨年度の中期財政計画策定時には見込んで
いなかった旧トスカ工場跡地整備事業、独松山霊園火葬炉設備修繕事業などを盛り込んだため増加し
ています。
○議長(永田巳好君) 澤田秀夫議員。
◆12番(澤田秀夫君) では次に、基金残高、基金現在高について伺います。 今後5年間の見込みについて、財政調整基金、特定目的基金の項目で特徴点について伺いたいと思います。
○議長(永田巳好君) 大久佐総務部長。
◎総務部長(大久佐明夫君) 基金につきまし
ては、近年、収支不足のため取崩しを続け
ていました財政調整基金に、令和3年度決算において4億5,000万円の積み戻しを行うこと
ができ、一時的な基金残高の回復
ができました。しかし、依然として収支不足を財政調整基金や特定目的基金の取崩しでの財政運営
が続くものと見込んでおります。
○議長(永田巳好君) 澤田秀夫議員。
◆12番(澤田秀夫君) では、次の質問です。 令和5年度の見込みについて伺います。 令和3年度に策定された中期財政計画では246億2,800万円、令和4年度に策定された中期財政計画では251億400万円で
ありました。4億5,200万円の差異
があります。この差異の特徴点について伺いたいと思います。
○議長(永田巳好君) 大久佐総務部長。
◎総務部長(大久佐明夫君) 昨年度の中期財政計画との差異について、主な点といたしまし
ては、先ほども申し上げましたとおり、投資的経費において、前年度策定時には見込んで
いなかった旧トスカ工場跡地整備事業、独松山霊園火葬炉設備修繕事業などを計画に盛り込んだことによる増、物件費においては、放課後児童クラブの運営事務の見直しによる委託料の増など
が上げられます。
○議長(永田巳好君) 澤田秀夫議員。
◆12番(澤田秀夫君) 次に、公共施設等総合管理計画の個別計画の予算について伺います。 公共施設利活用推進会議を精力的に開催をされ
て、個別計画の中には、既に方針
が決定した事業や、今後、近い将来に方針
が決定されると思われる大きな事業
が数点
あると思います。こういった事業は、早めに中期財政計画に盛り込み、財政のシミュレーションをするべきと考え
ています。 そこで伺います。 既に建て替え
が決定し
ている鴨来荘の予算、建て替えで複合施設
が予想される広瀬中央交流センターの予算、建て替えか改築
が予想される安来市立病院の予算、これらの事業は
いつ頃中期財政計画に盛り込まれるのか、伺いたいと思います。
○議長(永田巳好君) 大久佐総務部長。
◎総務部長(大久佐明夫君) 公共施設等総合管理計画に掲げられた個々の施設に係る修繕、改修等の費用について計上し
てあるかというお尋ねでございます
が、鴨来荘につきまし
ては、令和3年度に基本構想を策定し、今年度は基本計画を策定中で
あり、施設の方向性
が定まったことから、今回の中期財政計画にて、基本構想でお示しした概算事業費を参考に令和5年度から令和7年度に計上し
ております。 お尋ねの、その他の施設については方向性
が定まっ
ていないため、中期財政計画に関連経費は計上し
ておりません。各施設の方向性
が定まり次第、計画に所要額を盛り込む考えで
あります。
○議長(永田巳好君) 澤田秀夫議員。
◆12番(澤田秀夫君) ありがとうございました。 財政健全化に向け
ては、これまでの2年間、サマーレビューや市債の繰上償還など積極的に財政改革に取り組まれ、一時期より改善されたと思っ
ております。今後もしっかりと財政改革を継続し
ていただくのと併せ、大事業の予算は早めに中期財政計画に載せ
て、議員にも、市民にも分かるようにし
ていただきたいと思います。よろしくお願いをいたします。 それでは、2項目めの質問に移ります。 2項目めは、AIチャットボット導入について伺います。 令和4年度安来市一般会計補正予算(第3号)で、AIチャットボット導入事業
が提案され、承認をされました。事業費は500万円で
ありました。安来市ホームページや公式LINEにAIチャットボットを導入予定で
あると伺いました。 AIチャットボットについてご存じない市民の皆さんもおられると思いますので、簡単に説明しますと、AI──人工知能によるチャットの自動返信システムのことで
あります。チャットとは、インターネットを含むコンピューターネットワーク上でデータ通信回路を利用したリアルタイムコミュニケーションのことで
あります。ユーザーからの問合せや質問に対して、AI
が適切に答えを判断し
て返信します。特定のキーワードに対して定型文を返信する簡易的なものから、ユーザーからの質問を学習し
て自己進化する高度なものまで、AIチャットボットの種類は様々のようで
あります。 そこで伺います。 本市で導入されるAIチャットボットの機能、性能について伺いたいと思います。
○議長(永田巳好君) 大久佐総務部長。
◎総務部長(大久佐明夫君) チャットボットでございます
が、チャットボットという言葉は、先ほどおっしゃいますように、チャットは対話でございます、それからボットはロボットという2つの言葉を組み合わせた造語で、テキスト形式、いわゆる文字形式による問合せに対して自動的にあらかじめ準備した回答を表示するシステムでございます。 今回、プロポーザルにより導入を決定いたしましたチャットボットについては、全国70以上の地方自治体で利用され
ている業界トップレベルのもので
あり、導入済みの地方公共団体の稼働により、既に学習したシステムをベースに導入いたします。本市独自の問合せも想定されます
が、自己学習機能を有するシステムで
あり、継続的に利用することにより回答精度の向上
が期待できるものとなっ
ております。あわせ
て、現在準備中で
ある市の公式LINEからも利用できるよう整備する予定でございます。
○議長(永田巳好君) 澤田秀夫議員。
◆12番(澤田秀夫君) AIチャットボットは業界トップレベルということで
ありました。 続け
て伺います。 このAIチャットボットの導入目的と効果について伺いたいと思います。
○議長(永田巳好君) 大久佐総務部長。
◎総務部長(大久佐明夫君) チャットボットは、24時間365日、問合せに対応すること
ができるため、市民の来庁負担の軽減と市民サービスの向上を一番の目的として導入いたします。あわせ
て、問合せ対応に係る職員負担の軽減につながることも期待をし
ております。 また、今回導入するチャットボットは多言語にも対応し
ており、市のホームページに準じ
て、英語、中国語、韓国語、ベトナム語に対応させることとし
ており、外国人からの問合せにも対応できるものと考え
ております。 加え
て、チャットボットからの回答にグーグルマップと連携した地図ページのリンクを設定することも可能で
あり、観光客への観光地案内などへの活用も予定し
ておるところでございます。
○議長(永田巳好君) 澤田秀夫議員。
◆12番(澤田秀夫君) 導入は市民サービスの向上
が一番の目的ということで
ありました。 次の質問です。 島根県の中の他自治体での導入実績並びに導入後の感想や実績等について、分かれば伺いたいと思います。
○議長(永田巳好君) 大久佐総務部長。
◎総務部長(大久佐明夫君) 県内では、出雲市は市ホームページ及び公式LINEにおいて、子育て分野に特化したチャットボットを、松江市は子育て分野に特化した専用のLINEでチャットボットを導入し
ておられます。今回、安来市
が導入するものは全ての業務に対応するものでございます
が、この全ての業務に対応し
て導入するのは県内では本市
が初めてとなっ
ております。 利用実績については、出雲市
が月に約1,300件、松江市は件数は不明とのことです
が、LINEの友達登録者数
が1,826人で
あることから、同程度の利用
があるのではとのことで
あります。利用実績として、業務時間外での利用
が多数
あることから、市民の利便性向上につながっ
ていると伺っ
ております。
○議長(永田巳好君) 澤田秀夫議員。
◆12番(澤田秀夫君) 他市で効果
が発揮され
ているということ
が分かりました。 それでは、現在決まっ
ている導入時期並びにスケジュールについて、また、補正予算では500万円の予算で
ありました
が、今後はどのような費用
が発生するのか、伺いたいと思います。
○議長(永田巳好君) 大久佐総務部長。
◎総務部長(大久佐明夫君) 現在、チャットボットに対応させる質問とその回答を構築中で
あり、令和5年4月3日に運用を開始する予定とし
ております。 今後の費用につきまし
ては、令和5年度よりシステム利用料及び月次分析レポート代といたしまし
て月額11万円
が必要となります。
○議長(永田巳好君) 澤田秀夫議員。
◆12番(澤田秀夫君) ランニングコスト
が月11万円ということで
ありました。 次の質問です。 安来庁舎の総合案内前にPepper
が配置され
ております。じゃんけんや必要な窓口への案内もし
てくれます。情報科学高校の生徒さん
がプログラムをし
てくれ
ています
が、行く行くはPepperにもチャットボットと同様な機能を持たせ
てみ
てもよいのではと考え
ております
が、見解を伺いたいと思います。
○議長(永田巳好君) 大久佐総務部長。
◎総務部長(大久佐明夫君) ソフトバンクロボティクス株式会社の人型ロボット──Pepperについては、各分野においてICT化
が加速する中、将来社会で必要とされるデジタル人材を育成することを目的として、安来庁舎1階に総合案内係として設置し
ております。 今回ご提案の
ありましたチャットボット機能のPepperへの搭載については、残念ながら、Pepperの機能により自走することは不可能でございます
が、このPepperは、情報科学高校の生徒
が作成したプログラムにより起動し
ており、生徒の知識向上や社会実装による社会貢献につながっ
ているものと考え
ております。
○議長(永田巳好君) 澤田秀夫議員。
◆12番(澤田秀夫君) Pepperへのチャットボット機能の搭載は不可能ということで
ありました。 AIチャットボットの機能としては、蓄積されたデータを集計、グラフ化することもできるようで
あります。市民の皆さん
が何に困っ
ているのか、受ける件数の多い質問は何なのかを分析し、改善することで、よりよい住民サービスにつながっ
ていくと考え
ております。有効な活用になることを期待し
ております。 それでは、3項目めの質問に移ります。 3項目めは、市民から市政への提案について伺います。 市民から市政への提案については、陳情書や請願書、市長のまちづくり座談会で意見を言う方法など、いろいろな方法
があります。今回伺うのは、安来市の代表メールに届く意見、そして、安来庁舎1階に設置され
ている提案箱からの意見について伺いたいと思います。 まず最初に、代表メールに届く意見の件数並びに提案箱からの意見の件数はどのぐらい
あるのか、伺いたいと思います。
○議長(永田巳好君)
宇山政策推進部長。
◎政策推進部長(宇山富之君) 代表メール並びに各庁舎と交流センターに設置し
ている市政提案箱へ寄せられた件数については、月により異なります
が、今年度の4月から11月末までの実績としましては、代表メールは20件で、平均で毎月3件程度、市政提案箱は38件で、平均で毎月5件程度で
あります。
○議長(永田巳好君) 澤田秀夫議員。
◆12番(澤田秀夫君) では、次の質問です。 内容については、市政に対して建設的な意見をはじめ、要望や苦情などの意見も
あると推察し
ています。 そこで伺います。 実際の意見の内容はどのような内容
が多いのか。代表メールと提案箱それぞれで伺いたいと思います。
○議長(永田巳好君)
宇山政策推進部長。
◎政策推進部長(宇山富之君) ご意見の内容については、代表メールは、市政に対する問合せ
が11件、市政に対する意見
が6件、市政に対する要望
が3件で
あります。また、市政提案箱については、市政に対する要望
が24件、市政に対する意見
が11件、市政に対する問合せ
が3件で
あります。
○議長(永田巳好君) 澤田秀夫議員。
◆12番(澤田秀夫君) 続け
て伺います。 意見をされた方は、住所・氏名などの記名
がされ
ているのか、それとも匿名なのか。これも代表メールと提案箱それぞれで伺いたいと思います。
○議長(永田巳好君)
宇山政策推進部長。
◎政策推進部長(宇山富之君) 住所・氏名を明記される場合も
あれば、匿名とされる場合も
あります
が、匿名の割合としては、代表メールは約2割、市政提案箱は約4割となっ
ております。
○議長(永田巳好君) 澤田秀夫議員。
◆12番(澤田秀夫君) では、次の質問です。 代表メールと提案箱の内容は、市政に対して様々な提案や意見
があると思います
が、最終的に全ての提案や意見
が市長さんまで届くのか、そして、市長さん
が目を通され
ているのか、伺いたいと思います。
○議長(永田巳好君)
宇山政策推進部長。
◎政策推進部長(宇山富之君) 代表メールについては総務課で受信の確認を行い、関係部署に転送し
ております
が、市長の確認については、内容に応じ
て関係部署から行うこととなります。また、市政提案箱のご意見については秘書広報課で受付を行い、最終的に市長
が全てを確認し
ております。
○議長(永田巳好君) 澤田秀夫議員。
◆12番(澤田秀夫君) では次に、活用方法について伺います。 代表メールと提案箱の意見で、建設的な提案
がされ
ている場合、どのような流れで処理をされるのか、伺いたいと思います。
○議長(永田巳好君)
宇山政策推進部長。
◎政策推進部長(宇山富之君) 代表メールへのご意見は、内容に応じ
て関係部署から市長に確認を行うことになります。また、市政提案箱へのご意見については、その内容にかかわらず、市長及び関係部署で確認を行っ
ており、建設的な意見や提案については、今後の市政運営や業務改善に役立て
ております。 あわせ
て、提案箱への意見について、回答を希望される方には、匿名でない限り、市長名で回答をし
ております。
○議長(永田巳好君) 澤田秀夫議員。
◆12番(澤田秀夫君) ありがとうございました。市長さん
が提案箱の全ての内容に目を通してるということで安心をいたしました。 代表メールや提案箱の意見は、陳情書や請願書と違っ
て匿名の方もおられます。匿名にされるのは、何らかの理由
があるからだと思います
が、これを詮索するよりは、市民の意見を聞くという行為に重点を置くほう
がよいと思います。 田中市長も、就任され
てから前半の2年間
が経過をいたしました。後半の2年間は、市民の意見を聞きながら、オールやすぎで次世代につながる安来市づくりにご尽力をいただきたいと思います。 以上で私の一般質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(永田巳好君) 以上で12番澤田秀夫議員の質問を終わります。 10番三島静夫議員、質問席に移動願います。 〔10番 三島静夫君 質問席〕
○議長(永田巳好君) 三島議員の質問は一問一答方式、質問時間は30分間です。 三島静夫議員。
◆10番(三島静夫君) 議席番号10番、会派誠和クラブ三島静夫でございます。一般質問を一問一答方式で行わさせ
ていただきます。 今年度は、春先から大変火災
が多く発生したと感じ
ております。私の住む赤江地区でも住宅
が延焼する事案も起き
ており、住民からは、消防水利について不安の声も聞かれました。出火原因も様々
あります
が、これから寒さも本格的になり、火を使う頻度も上がっ
てまいります。火の取扱いに注意
が必要となります
が、本市においても高齢化率
が高くなる現状、認知機能
が低下される方も比例し
て多くなることも心配の一因になっ
てまいります。 そこで、このたびの一般質問は、消防水利について伺っ
てまいりたいと思います。 まず、消火栓及び防火水槽の設置基準について伺います。
○議長(永田巳好君) 青戸消防長。
◎消防長(青戸博司君) 三島議員の質問にお答えいたします。 昭和39年12月10日消防庁告示第7号の消防水利の基準、平成12年1月20日消防庁告示第1号の消防力の整備指針及び市内各地域における配水管等の状況により、それぞれの地域の実情に応じ
て水道工務課と連携を図りながら整備を進め
ております。
○議長(永田巳好君) 三島静夫議員。
◆10番(三島静夫君) 安来市における国基準の消防水利施設の充足率を伺います。
○議長(永田巳好君) 青戸消防長。
◎消防長(青戸博司君) 今年度、総務省消防庁による消防施設整備計画実態調査において消防水利の調査
が実施され
ております。この調査は、平均建蔽率及び人口割合にて市街地及び準市街地の区域、準ずる地域の区域を設定し、それぞれの一辺の長さを170メートル、200メートルとしたメッシュ地図を作成し
て、そのメッシュ区域内において消防水利の基準を満たす消防水利で
ある直径150ミリメートル以上の配水管に取り付けられ
ている消火栓、40立方メートル以上の防火水槽または海などの現有状況についての調査です。この調査によれば、安来市全体の充足率は約64%となっ
ております。 しかし、当市において、この消防水利の基準に適合し
ていない直径75ミリメートルの配水管
が中心となっ
ている地域や40立方メートルに満たない20立方メートル以上の防火水槽も多数ございます。この基準の約半分の能力では
あります
が、当消防本部において消火に有効で
あると判断し、独自の水利基準で算定すると、安来市全体の充足率は約98%となっ
ております。
○議長(永田巳好君) 三島静夫議員。
◆10番(三島静夫君) では、国基準の消防水利の充足率は、県内の他の消防本部と比べ
てどのような状況でしょうか、お伺いします。
○議長(永田巳好君) 青戸消防長。
◎消防長(青戸博司君) 総務省消防庁による消防施設整備計画実態調査において、速報値では
あります
が、県内9消防本部中、浜田市消防本部管内の充足率
が約82%と一番多く、当市は約64%で
あり、6番目の充足率となっ
ております。
○議長(永田巳好君) 三島静夫議員。
◆10番(三島静夫君) 9つ
ある消防本部の中で6番目ということを確認させ
ていただきました。 ちなみにですけれども、私の住んでおります赤江の川西の充足率を伺わせ
てください。
○議長(永田巳好君) 青戸消防長。
◎消防長(青戸博司君) 消防水利の基準を満たす消防水利で算定すると、充足率は約82%です
が、当消防本部独自の水利基準で算定すると、約118%の充足率となっ
ております。
○議長(永田巳好君) 三島静夫議員。
◆10番(三島静夫君) それでは、設置され
ています消防水利について伺いたいと思います。 まず、安来市の消火栓の消火能力について伺います。
○議長(永田巳好君) 青戸消防長。
◎消防長(青戸博司君) 消防水利の基準において、消防水利は、常時貯水量
が40立方メートル以上または取水可能水量
が毎分1立方メートル以上で、かつ連続40分以上の給水能力を有するものと定義され
ております。 1分間当たり1立方メートルの給水能力とは、消防ポンプ自動車による2つの筒先から放水を行うために必要な水量のことを言います。放水継続時間
が40分とされ
ているのは、木造建築物の標準温度曲線から注水を継続する必要の
ある時間は30分余りで
あり、若干の余裕を見込んで定められ
ているものでございます。 また、一般的に配水管の同一系統に多数の消火栓
が設置され
ております
が、その消火栓1個を開栓した場合、所定の給水能力
が保証されるとともに、同一系統の管に設置された数個の消火栓を同時に開栓した場合においても、そのおのおの
が所定の能力を発揮できるものでなければなりませんので、消火栓に取り付け
てある配水管の口径
が規定され
ております。 同時に、開栓する消火栓の数を数個と見込んだ場合、そのおのおのへ所定の給水量を確保できる配水管の径を一般への給水量についての余裕を相当見込んでも、径
が150ミリメートル以上で
あれば十分で
あることから、径150ミリメートル以上の管に取り付けられた消火栓で
あることを条件とし
ております。当消防本部管内において消火栓は1,110基
あり、この基準に適合した消火栓は428基でございます。
○議長(永田巳好君) 三島静夫議員。
◆10番(三島静夫君) それでは、何点か確認をさせ
ていただきます。 先ほどの答弁に
ありました1分間当たり1立方メートル以上の給水能力により2つの筒先から放水を行われ、放水継続時間
が40分で、木造建築物の標準温度曲線による30分の注水継続で消火
ができるという基準は、昭和39年に定められ
てから改正はなかったのでしょうか。
○議長(永田巳好君) 青戸消防長。
◎消防長(青戸博司君) 平成26年10月31日に最終改正され
ております
が、この定義についての変更はございません。
○議長(永田巳好君) 三島静夫議員。
◆10番(三島静夫君) 出火から消火活動までの時間だったり、燃え
ているものの性質だったり、いろいろな条件
があり、30分間で消火できるケースも
あると思います
が、最近の家屋火災において、30分以内で消火
ができるというのはまれなケースではないかと感じ
ております。国においても、この基準の見直し
が必要ではないかと思います。 国基準の配水管、150ミリでない約半分の能力の消火栓から、2つの筒先から1分間当たり1平方メートル以上の放水能力
ができるのかどうか、お伺いします。
○議長(永田巳好君) 青戸消防長。
◎消防長(青戸博司君) 配水管の状況や水の使用状況にもよります
が、75ミリメートルの消火栓では、1つの筒先から毎分約500リットルの放水能力
がございます。消火活動時は常時最大流量での放水ではなく、火災状況によって流量を調整しながら活動し
ております。
○議長(永田巳好君) 三島静夫議員。
◆10番(三島静夫君) 市街地にも、配水管の大きさにより国基準の半分の能力の消火栓
がありますか。
○議長(永田巳好君) 青戸消防長。
◎消防長(青戸博司君) 消火栓は、安来地区において202基
あり、そのうち118基
が消防水利の基準に適合し
ており、残りの84基
が150ミリメートル未満の消火栓となっ
ております。
○議長(永田巳好君) 三島静夫議員。
◆10番(三島静夫君) 本市における消火栓は36%、約3分の1
が国基準ではなく、ご答弁いただいたように、消火栓による消火能力も半減する可能性も
ある中で、国基準で
あれば迅速な消火活動
ができるのではないかと不安を感じざるを得ません
が、そのような消火栓の消火能力差解消のために何か取組を行っ
ておられるのか、お伺いいたします。
○議長(永田巳好君) 青戸消防長。
◎消防長(青戸博司君) 火災種別等に応じ
て、各署所から複数の消防車を出動されることにより、一つの消防水利に頼ることなく、複数の消防水利を確保する等の体制を取っ
ております。
○議長(永田巳好君) 三島静夫議員。
◆10番(三島静夫君) 有事の際には、状況に合わせ
て複数の消防水利を利用する体制を取られるということを確認させ
ていただきました。 消防本部では、事前に、どこに、どのような消火栓
があるか、把握をし
ておられることと思います。有事の際を想定した消火活動のシミュレーション等、平常時に何か取り組んでおられるのか、お伺いいたします。
○議長(永田巳好君) 青戸消防長。
◎消防長(青戸博司君) 病院や学校などの建築物や住宅密集地、消防水利の乏しい地域は消火体制
が事前に計画され
ており、その計画に基づき訓練及び消火活動を実施し
ております。また、地理水利調査、地図を使用し
てのシミュレーション訓練を実施し
ております。
○議長(永田巳好君) 三島静夫議員。
◆10番(三島静夫君) これまでの消防からのご答弁を伺っ
て、新しい水道管を設置する、また、水道管の経年管の更新の際に細い管を太い管に替える必要
があるのではないかなと思います
が、見解を伺います。
○議長(永田巳好君) 伊藤副市長。
◎副市長(伊藤徹君) 水道事業といたしまし
ては、飲料水や生活用水としての使用を優先に更新を行っ
ており、水道管の大きさについては、供給し
ている地区の人口や水道使用量により決定いたし
ております。 このため、消火栓を設置するために必要以上な径の大きさにしますと、水の循環
が悪くなり、消毒の濃度
が基準を満たさなくなるなど、飲料水としての水質を確保すること
が難しくなります。適正な水道管の大きさにより整備を行うことといたし
ております。
○議長(永田巳好君) 三島静夫議員。
◆10番(三島静夫君) 消火栓の使用に当たり、設置し
てある水道管の大きさも異なるようですけれども、水量
が限られるということでよろしかったでしょうか。
○議長(永田巳好君) 伊藤副市長。
◎副市長(伊藤徹君) 消火栓の使用可能水量につきまし
ては、安来市内の各地区に
ある水道施設によって、水をつくる能力や配水池の貯水量
が異なるため、消火に使用できる水量も様々でございます。 消火栓のみで消火活動を行うこと
が難しい場合、河川等の自然水利や防火水槽の併用
が必要となります。有事の際、消火栓を使用する場合は、消防本部から連絡を受けまし
て使用水量の状況や周辺への影響を確認し、連携を図っ
ております。
○議長(永田巳好君) 三島静夫議員。
◆10番(三島静夫君) 使用水量の状況についてです
が、一般家庭等で使用量
が多い時間帯においては、消火水量も減少するということだと思います
が、それら様々な状況を考慮し、消防本部と連携を図るということでよろしかったでしょうか。
○議長(永田巳好君) 伊藤副市長。
◎副市長(伊藤徹君) そのとおりでございます。
○議長(永田巳好君) 三島静夫議員。
◆10番(三島静夫君) 恥ずかしながら、私も、この一般質問をするに当たって、消火栓の水量に限界
があるというのは初めて知りました。家の蛇口をひねれば、止まることなく出る水のありがたさ
が身にしみたところでございます。 次に、防火水槽の消火能力をお伺いいたします。
○議長(永田巳好君) 青戸消防長。
◎消防長(青戸博司君) 消防水利の基準において、消防水利は、常時貯水量
が40立方メートル以上または取水可能水量
が毎分1立方メートル以上で、かつ連続40分以上の給水能力を有するものと定義され
ております。これは、同時に2つの筒先から十分な放水量を40分間以上継続できる能力で
あり、防火水槽では40立方メートル以上のものを言います。 当消防本部管内において防火水槽は167基
あり、この基準に適合した防火水槽は74基でございます。
○議長(永田巳好君) 三島静夫議員。
◆10番(三島静夫君) 前段での消火栓と同じ能力
が基準になってるということを確認いたしました。 国基準でない93基の防火水槽は、本市消防本部の独自の水利基準──20立方メートル以上のものですか、お伺いいたします。
○議長(永田巳好君) 青戸消防長。
◎消防長(青戸博司君) 92基
が20立方メートル以上の防火水槽となっ
ております。
○議長(永田巳好君) 三島静夫議員。
◆10番(三島静夫君) 1基は20立方メートル以下ということでよろしかったですか。
○議長(永田巳好君) 青戸消防長。
◎消防長(青戸博司君) そのとおりでございます。
○議長(永田巳好君) 三島静夫議員。
◆10番(三島静夫君) では、防火水槽からは、2本の筒から1分間当たり1立方メートル以上の放水
ができるのでしょうか。
○議長(永田巳好君) 青戸消防長。
◎消防長(青戸博司君) そのとおり放水可能でございます。
○議長(永田巳好君) 三島静夫議員。
◆10番(三島静夫君) 消火栓については、消火栓につながる配水管の口径により水量に限界
があり、最大水量では放水できないものも
あり、放水時間に限り
があり、防火水槽においては、1台のポンプ車で最大水量を放水し
て40分以上放水できるものも
あれば、ないものも
あり、若干不安に感じますけれども、消火時に必ずしも国基準の放水能力
が必要とならないこと、近くの消防水利を利用すること、様々な状況を想定され
て的確な消火活動
ができる体制づくりに取り組んでおられることを確認させ
ていただきました。 しかし、消火栓、防火水槽に限界
があるということになると、ほかの防火水利の必要性を感じます
が、河川や水路を管理され
ている部署は、消防水利として河川や水路についてどのように考え
ておられるのか、見解を伺います。
○議長(永田巳好君) 二岡建設部長。
◎建設部長(二岡敦彦君) 市
が管理します普通河川においては、雨水排水の確保という河川の流下機能を重視した管理を行っ
ております。このため、河川に水をためるという消防水路を目的とした管理は行っ
ておりません
が、緊急時に消防水利として必要
がある際の使用の制限はございません。
○議長(永田巳好君)
細田農林水産部長。
◎
農林水産部長(細田孝吉君) 私のほうからは、農業用水路について答弁をさせ
ていただきます。 農業用水路については、水田の用水として流量及び水路断面
が決定をされ、その機能を重視した管理を行っ
ております。消防水利を目的とした管理は、一部地域において各水利組合または自治会などの地元で行われ
ているの
が現状でございます。 なお、緊急時に消防水利として必要な場合、ふだんの流量
が確保され
ていれば、特に使用制限はございません。
○議長(永田巳好君) 三島静夫議員。
◆10番(三島静夫君) 河川については、水量の多い河川は県や国
が管理し
ており、市
が管理する小さな河川は水量
が少ないと思います
が、川は、水路と違っ
て水流
があるために、土のうなどで堰をすれば、自然水利のほうは確保できると思います
が、そういった際に消防からの確認は要るのでしょうか。
○議長(永田巳好君) 二岡建設部長。
◎建設部長(二岡敦彦君) 土のうを積むとか、そういうことについては、また別なのかもしれませんけれども、水
があって使われるということについては特に制限はございません。
○議長(永田巳好君) 三島静夫議員。
◆10番(三島静夫君) 農業用水路について確認します。 先ほど河川と同じような考え方で
あると思いますけれども、農業用水路は、あくまで水田の用水路で
あって、それを消防水利目的として使うことに関しては、一部のところで、今、各水利組合または自治体などの地元地域で対応し
てくれということで、水
があれば使っ
てくださいということでし
て、今後、水
がないところはそれぞれで、地域で対応し
てくださいという考え方でよろしかったですか。
○議長(永田巳好君)
細田農林水産部長。
◎
農林水産部長(細田孝吉君) そのとおりでございます。
○議長(永田巳好君) 三島静夫議員。
◆10番(三島静夫君) では最後に、本市における消防水利の課題
がありましたらお聞かせください。
○議長(永田巳好君) 青戸消防長。
◎消防長(青戸博司君) 消防水利の課題につい
てでございます
が、既存の防火水槽や消火栓の配水管の老朽化など
が課題として
あり、水道工務課と連携を図りながら計画的に整備を行っ
ていきたいと考え
ております。また、新たに設置する防火水槽については、国の基準を満たすよう計画し
てまいります。
○議長(永田巳好君) 三島静夫議員。
◆10番(三島静夫君) 1点伺いますけど、消火栓は、最近、地下式のもの
があるようです
が、今、老朽化による更新では、今後、地上ではなく地下式に変わっ
ていくんでしょうか、伺います。
○議長(永田巳好君) 青戸消防長。
◎消防長(青戸博司君) 交通事故等による損傷など障害物となり得ることから、近年では地下式への変更となっ
ております。
○議長(永田巳好君) 三島静夫議員。
◆10番(三島静夫君) 私の住む赤江川西地区は、消防水利の充足率
が大変高いという答弁をいただきまし
て安心をいたしました
が、それでも、消火栓、防火水槽の限界を考えると、赤江川西地区は水利難地区なので、農閑期に用水路に水
が少なく、河川のない自治会も
あります。また、中山間地域での消防水利の確保も大変で
あると思います。 国の消防水利の基準第2条において、消防水利とは、消防法第20条第2項「消防に必要な水利施設は、当該市町村
がこれを設置し、維持し及び管理するものとする。但し、水道については、当該水道の管理者
が、これを設置し、維持し及び管理するものとする」。同じく消防法第21条第1項「消防長又は消防署長は、池、泉水、井戸、水そうその他消防の用に供し得る水利についてその所有者、管理者又は占有者の承諾を得
て、これを消防水利に指定し
て、常時使用可能の状態に置くこと
ができる」という法に基づき、消火栓、私設消火栓、防火水槽、プール、河川、溝等、濠、池等、海、湖、井戸、下水道を例示し
ております。 市民の皆様方にも、自分
が住む地域にはどのような消火栓、防火水槽や他の消防水利
があり、有事の際に対し、どのように取り組めばよいのかというしっかりとした消火体制づくりに取り組んでいただきたいと思いますし、行政にも横のつながりを持っ
て、さらなる消防機能の充実に取り組んでいただきますようお願いを申し上げ、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(永田巳好君) 以上で10番三島静夫議員の質問を終わります。 この際、しばらく休憩いたします。再開は午後3時といたします。 午後2時46分 休憩 午後3時0分 再開
○議長(永田巳好君) 再開いたします。 1番内田卓実議員、質問席に移動願います。 〔1番 内田卓実君 質問席〕
○議長(永田巳好君) 内田議員の質問は一問一答方式、質問時間は30分間です。 内田卓実議員。
◆1番(内田卓実君) 議席番号1番、政進クラブ内田卓実でございます。 私のほうからは、安心し
て暮らせる地域づくりについて2問質問させ
ていただきます。よろしくお願いいたします。 長引くコロナ禍、また、食品、生活必需品を含めたあらゆるものの物価高騰と、私たちを取り巻く環境から安心という言葉
がなくなっ
ているように感じます。その中で、地域の安心の一つを担っ
ているの
が交流センターの存在ではないかと思います。今年、交流センターを核とした地域づくりのあり方検討委員会
が立ち上げられ、議論され
ております。そこで、交流センターを核とする新しい地域づくりについてお伺いいたします。 交流センターの役割は、私たち
が生活し
ていく上での情報の発信基地、また、災害時には避難所の役割と多面的に機能し
ております。近年抱え
ている少子・高齢化、人口減少問題、また、長引くコロナ禍で人と人との接点
が減り、コミュニケーション
が不足し
ていることから、生活し
ていくための情報など
が伝わりにくい。また、大雨などによる大規模な災害
が多発し
ている、そういうことから、私たちを取り巻く問題はどんどん多様化し
ております。その問題も、その地域により条件などの違いで様々で
あります。そういった中で交流センターの役割は重要な位置づけに
あります。 今年度より交流センターを核とした地域づくりのあり方検討委員会
が立ち上げられ、今後の交流センターの在り方
が議論され
ていると思います。これまでのところでの議論された内容などをお伺いいたします。
○議長(永田巳好君)
宇山政策推進部長。
◎政策推進部長(宇山富之君) 安来市におきましては、市民
が主体的かつ総合的に取り組む活動拠点として交流センターを平成19年度に設置しました。その後、約15年
が経過し、人口減少や高齢化に伴う過疎化の進行により、各地域における活動や住民自治機能の維持
が困難になる可能性
があることなどから、交流センターを核とした地域づくりのあり方検討委員会を立ち上げ、7月から月1回のペースで検討委員会を開催し
てきました。 これまで開催し
てきた5回の検討委員会では、人口統計データによる分析と将来推計、交流センターに対して実施したアンケート調査の集計と分析、さらには、先進的な取組をされ
ている地域への視察なども行い、地域の課題や地域づくりの方向性などについて検討を重ね、今月開催予定の検討委員会にて委員からご意見をいただき、最終報告をまとめることとし
ております。 持続可能な地域づくりを目指すために、地域づくりの方向性、交流センター機能の在り方、行政の関わり方などについて議論をし
ております。
○議長(永田巳好君) 内田卓実議員。
◆1番(内田卓実君) 交流センターに対してのアンケート調査の分析、先進的な取組をされ
ている地域への視察なども行い、地域ごとでの課題、方向性など
が議論され、今月の検討委員会で最終報告
が出ること
が分かりました。 現状の課題から、地域づくりはどのように進め
ていくのか、お伺いいたします。
○議長(永田巳好君)
宇山政策推進部長。
◎政策推進部長(宇山富之君) 今後の地域づくりの取組については、委員会においてまとめられた報告書の内容を基本としながら進め
ていきます
が、地域づくりの方向性として、地域の特色を生かしながら持続可能な地域づくり
が行われるよう、公助、自助、共助で地域と行政
が互いに連携、協力し、地域づくりを進め
ていきたいと考え
ております。 地域課題は、それぞれの地域により様々です
が、地域
がその特色を生かしながら課題解決に向けたアクションを起こすこと、そのためには、地域を担う人材の育成
が必要で
あること、また、このような活動をするために地域の組織体制を整備することに合わせ、市としても人的、財政的支援をし
ていきたいと考え
ております。
○議長(永田巳好君) 内田卓実議員。
◆1番(内田卓実君) ありがとうございます。 それぞれの地域課題に対し、特色を生かしながら問題解決に向け
てアクションを起こすこと、また、人材の育成、大変パワーの要ることだと思います
が、地域の皆さんのためによろしくお願いいたします。 私も10月に、交流センター主催の研修会に参加させ
ていただきました。今まで何度も行ったことの
あるところでした
が、初めて見る場所、また、ガイドの方の熱心な説明、新鮮に感じること
ができました。企画された館長、主事さんには大変苦労されたと思います。地域の歴史、またその文化を残し、伝え
ていくことの大切さを教え
てもらい、すばらしい研修に参加させ
ていただきました。 今月の検討委員会で最終報告
がまとめられるそうです
が、安心し
て暮らせる地域づくりの中心的存在で
ある交流センターにおいて、住民と交流センター等
が一緒になっ
て地域を守り立て
ていけるように期待し
ております。どうぞよろしくお願いいたします。 次の質問に行かせ
ていただきます。 本年増加した火災についてお伺いいたします。 今年ももう1か月を切りました。市内の火災発生件数は今日現在で29件と、過去にないような状況で
ありました。昨年の発生件数16件を半年の間に超え
てしまう異常事態で
あったと思います。これから本格的に寒くなり、暖房器具を使用するようになります。いざというときに、ふだん使うことのない消火器
がどこに置い
てあるか、火災警報器
がきちんと作動するか、改めて確認
が必要と考えます。 個人で訓練というわけにもなりません。本体に使用方法、使用期限の記載
があります。使用しなければならないときに備え、定期的に確認し
ておくことも必要です。また、火災時に備え、家の周辺に
ある消火栓、防火水槽の場所、水位など、使用しなければならないときに機能するように備え
ておくことも必要で
あります。 世界的に見
ても、地球温暖化の影響による自然発火などによる大規模な山林火災、そこまでは長期化することは今までないです
が、山林火災は、年に何件かは市内でも発生し
ています。 そこでお伺いいたします
が、本年の火災の発生件数と発生状況をお伺いいたします。
○議長(永田巳好君) 青戸消防長。
◎消防長(青戸博司君) 内田議員の質問にお答えいたします。 令和4年の火災の発生件数は29件となっ
ております。内訳は、建物火災11件、林野火災6件、車両火災1件、空地、田畑、河川敷などで発生したその他の火災は11件となっ
ております。 火災の原因といたしまし
ては、現在調査中もございます
が、枯れ草の焼却
が最も多くなっ
ております。
○議長(永田巳好君) 内田卓実議員。
◆1番(内田卓実君) 枯れ草焼却による枯れ草火災
が一番多いとのことです
が、枯れ草火災の注意点についてお伺いいたします。
○議長(永田巳好君) 青戸消防長。
◎消防長(青戸博司君) 枯れ草の焼却行為を行われる際の注意点といたしまし
ては、水バケツ、消火器、小型ポンプなどの消火器具の事前準備をお願いします。そして、焼却はできるだけ小分けにし
て作業を行っ
ていただきたいと思います。 なお、家庭ごみなどを焼却する野焼き行為は原則禁止となっ
ております
が、例外的に、農林業を営むためで
あるとか、神事行事などの焼却行為は認められ
ております。 消防本部では、以前から市報等で市民の皆様にお知らせし
ております
が、例外的に認められた焼却行為を行われる場合は、事前に消防署へ、火災と紛らわしい煙等を発するおそれの
ある行為の届出をお願いします。届出は、消防署受付か電話等でも受け付け
ております。実施される場所、時間、何をどのぐらい燃やされるのか、消火人員、消火用具等を記入、聴取され
ていただくものでございます。 また、消火行為中、予想以上に燃え広がっ
てしまったときや、準備し
ていた消火器具で消火できないと判断された場合は、逃げ遅れ等の二次災害を引き起こす可能性
が高くなりますので、無理に消火作業をせず、安全な場所へ避難し、消防署へ119番通報し
ていただきたいと思います。
○議長(永田巳好君) 内田卓実議員。
◆1番(内田卓実君) 非常時の事前準備
が大切で
あること
がよく分かりました。 また、想定以上に燃え広がった場合や、そのような状況を発見したときなどは、二次災害を引き起こさないためにも、無理に消火活動はせず、安全な場所に避難し、消防署に119番通報することもよく分かりました。 私も、住んで
いる地区の防災委員をさせ
ていただい
ております。先日、市の避難訓練に参加いたしました。段ボールベッド、非常用の簡易トイレの組立て、ガスを使用した発電機の使用方法、ふだんでは体験することのできない貴重な訓練をさせ
ていただき、防災に対しての意識の向上につながったと思います。 訓練の最後に、消防本部のほうより、住宅用火災警報器、消火器の使用期限についての説明
がありました。私自身、住宅用火災警報器は設置したところで安心と考え
ていました
が、そのお話を聞き、心配に思いました。 そこで、住宅用火災警報器についてお伺いいたします。 まずは、市内の住宅用火災警報器の設置状況についてお伺いいたします。
○議長(永田巳好君) 青戸消防長。
◎消防長(青戸博司君) 住宅用火災警報器の設置状況につい
てでございます
が、令和4年6月1日現在、安来市の住宅用火災警報器の設置率は91.9%で、全国平均の84%を大きく上回っ
ております。しかしながら、条例適合率、これは条例で住宅用火災警報器を設置しなければならない場所に全て警報器
が設置され
ているかを示す割合なのです
が、安来市では59.6%に対し全国平均は67.4%と、全国平均をやや下回っ
ている状況でございます。 これは、家に住宅用火災警報器は設置し
ては
あるけれども、全ての寝室等には設置され
ていないこと
が考えられます。ふだん寝室として使う部屋と、寝室
が2階以上の階に
ある場合は、寝室
がある階の階段上部に必ず住宅用火災警報器の設置
が必要となります。いま一度、住宅用火災警報器の設置場所の確認をお願いいたします。 なお、当市の住宅用火災警報器の設置率につきまし
ては、安来市消防団員、市内各事業所、安来市在住者、また、安来市と業務提携を交わし
ている事業者様のアンケート結果によるものでございます。 消防本部といたしまし
ても、今後、条例適合率の向上を目指し
て、座談会、各種講習会において広報を行っ
てまいりたいと考え
ております。
○議長(永田巳好君) 内田卓実議員。
◆1番(内田卓実君) 非常時にすぐ避難できるように、設置場所も考えられ
て決め
てあること
がよく分かりました。 次に、点検方法をお伺いいたします。
○議長(永田巳好君) 青戸消防長。
◎消防長(青戸博司君) 点検方法につい
てでございます
が、まず、設置し
てある住宅用火災警報器の点検をし
ていただき、必ずテストボタンや点検用の引きひも
がつい
ていますので、ボタンを押したり、引きひもを引いたりし
ても音
が出ない警報器は、電池切れか故障等
が考えられます。また、ボタンを押すと、音声で正常ですとか、異常
がありますとアナウンスし
てくれる場合も
ありますのでご確認ください。定期的に警報器の点検をし
ていただき、異常
がある場合は速やかに買換えをお願いいたします。
○議長(永田巳好君) 内田卓実議員。
◆1番(内田卓実君) 非常時に作動するように点検は重要で
あること
が分かりました。 次に、交換時期についてお伺いしたいと思います。
○議長(永田巳好君) 青戸消防長。
◎消防長(青戸博司君) 住宅用火災警報器は、設置から10年で取替えを推奨し
ております。 住宅用火災警報器の設置は平成18年6月1日に義務化され、平成23年6月1日までに全ての住宅に設置しなければならないことになっ
ておりました。期限ぎりぎりに設置された住宅用火災警報器でも10年以上経過をし
ております。交換
が必要だと思われる機器の買換えをお願いいたします。消防本部としましては、住宅用火災警報器を買い換えられる場合には、より安全な連動型──一つの警報器
が鳴ると、連動し
て他の警報器も鳴る警報器をお勧めし
ていますので、ぜひとも機器を更新される際には、連動型住宅用火災警報器を選んでいただければと思います。
○議長(永田巳好君) 内田卓実議員。
◆1番(内田卓実君) ありがとうございます。 私自身、家のほうに設置したところで安心と思い込んで
いたどころか、取り付けた本人
がどこにつけたか分からないというの
が本当のところだと分かりました。火災時にいち早く知らせ、避難することを知らせる機器
が正常に作動するか確認し
ておくこと
が非常に大切で
あること
がよく分かりました。ありがとうございます。 次に、消火器についてお伺いしたいと思います。 以前、かなり前に設置された消火器
が、置い
てあるところ
が高温多湿の場所で腐食
が進み、中の圧力に耐え切れず爆発したということを聞いたこと
があります。設置義務は
ありません
が、初期消火で考えると、いち早く消火できるものの一つで
あると思います。いざというときに、どこに
あるか探さなければならない状況だけは、設置したからには避けたいものです。 そこで、消火器の設置場所についてお伺いいたします。
○議長(永田巳好君) 青戸消防長。
◎消防長(青戸博司君) 消火器の設置場所につい
てでございます
が、消火器は、住宅用火災警報器とは違い設置の義務は
ありません
が、火災予防のために重要な機器でございますので、消防本部といたしまし
ては、ご家庭に1本以上の設置を推奨し
ております。 消火器の設置場所です
が、温度変化
が大きい場所、多湿な場所などは避け
ていただき、家族の皆さん
が分かりやすい場所に設置し
ていただければと思います。例えば玄関や家族
が集まるリビング等への設置をお勧めします。コンロや火気を使う機器に近過ぎる場所に設置すると、いざ火
が出たときに熱過ぎ
て近寄れず、消火器を使えなかった事例なども
ありますので注意
が必要です。使いやすい場所、見やすい場所への設置をお願いいたします。 また、消火器を購入するときは、インターネットやホームセンター等で適正な価格を調べ
てからご購入いただければと思います。消防を名のる悪質な訪問販売などで高額な消火器を買わされた事例などもございます。消防本部や消防署
が消火器のあっせんや点検、引取りなどをすることはございませんので、十分に注意をし
ていただきますようよろしくお願いいたします。
○議長(永田巳好君) 内田卓実議員。
◆1番(内田卓実君) 使いやすい、見えやすい場所に置い
ておくこと
が初期消火に必要で
あること
がよく分かりました。 次に、消火器の廃棄方法についてお伺いいたします。
○議長(永田巳好君) 青戸消防長。
◎消防長(青戸博司君) 消火器の廃棄方法です
が、比較的新しい消火器にはリサイクルシールというホログラムのついたシール
が貼っ
てあります。この消火器につきまし
ては、消火器リサイクル推進センター特定窓口の
いない安来飯島店、中村商店旭町事業所の2か所で無料で引き取っ
ていただけます。また、古い消火器でリサイクルシール
がつい
ていない消火器も特定窓口で引き取っ
ていただけます
が、その際は手数料
が必要となりますので、ご注意いただきたいと思います。
○議長(永田巳好君) 内田卓実議員。
◆1番(内田卓実君) ありがとうございます。よく分かりました。緊急時に使用するもの
が、そのときに機能するように日頃から意識し、見
ているようにしたいと思います。 今年に入っ
てから火災
が29件と緊急事態です。まず、発見したら、消防本部、119番に通報、次に、安全を確保した上での初期消火、被害を最小限に食い止めるには、初期段階での対応
が一番重要で
あります。近年、多発する大規模な自然災害、火災などに対応できる準備をし
ておくことも、安心し
て暮らせる地域づくりの一つだと考えます。また、予防し
ていくことの重要性、その陰には、消防本部、消防団の皆さんの日頃の努力
があることもよく分かりました。市民の皆様
が安心し
て暮らせるように、これからもよろしくお願いいたします。 年末年始、市民の皆様
が安心し
て過ごせることを願い、これで私の一般質問を終わらせ
ていただきます。ありがとうございました。
○議長(永田巳好君) 以上で1番内田卓実議員の質問を終わります。 7番原瀬清正議員、質問席に移動願います。 〔7番 原瀬清正君 質問席〕
○議長(永田巳好君) 原瀬議員の質問は一問一答方式、質問時間は30分間です。 原瀬清正議員。
◆7番(原瀬清正君) 議席番号7番、
会派市民クラブの原瀬清正でございます。議長の許可をいただきましたので、一問一答方式で一般質問をさせ
ていただきます。 質問内容につきまし
ては、通告どおり、eスポーツによる地域の活性化についてと、冬季の給水管凍結被害対策についての2つの項目を質問しますので、よろしくお願いいたします。 それでは、まず1つ目のeスポーツによる地域の活性化について伺います。 私たち
が通常スポーツと呼んで
いる身体運動を伴うリアルスポーツに対して、eスポーツは、ビデオゲームを使った対戦をスポーツ競技として捉える際の名称で、電子機器を使う娯楽や競技などのことで
あり、ジャンルとしては、シューティングやMOBA、リアルスポーツをそのままビデオゲームにしたものやパズルゲームなど主に7つのジャンルに分類され
ています。体こそ動かしません
が、知力、戦略、チームワークなど、その競技性かられっきとしたスポーツで
あると認識され
てき
ております。 このeスポーツと言われ出したの
が、ちょうど2000年からこういった言葉
が使われてるそうで
あります。近年では世界中で大きな盛り上がりを見せ
ており、海外では、大きな規模の大会になると、プロスポーツ大会の観戦のように、1万人を超える観客
が大きな会場を埋め尽くし
て、選手の一挙手一投足に熱狂するといった状況に
あり、eスポーツの市場規模も急速に拡大し
て、2018年には世界全体で約1,000億円に達し、2021年には1,800億円を超える状況、2022年──今年です
が、3,000億円超えに達すると見込まれ
ており、国内市場も年平均で20%を超える成長率で拡大すると見込まれ
ているようです。 eスポーツは、単なるゲームで、閉鎖的で不健康というイメージを持たれ
ている方もおられます
が、11月上旬の新聞の記事に、高齢者の心身に好影響をもたらすとした島根大学の学院生と4人の研究者の調査結果の内容
が掲載され
ており、県内の70歳前後の男女計28名を対象に約10分程度の体験をし
てもらい、心拍数や血圧などを測定し
て分析された結果、過度な興奮といった弊害はなく、健全な状態で体
が活気づくそうで、心理状態についても、家に閉じ籠もりがちで気分
が沈みやすい場合、eスポーツ
が役立つ可能性
があるとのことで
ありました。 通信環境さえ
あれば、コロナ禍で
あっても、過疎地域で
あっても継続し
て実施
が可能で、高齢者の健康増進に活用でき、ほかにも、コミュニケーションツールの一つにもなり得ること
が実証され
ておりますし、多方面での活用と可能性
が期待をされ
ております。 そこで伺います
が、本市のeスポーツに関しての認識について伺いたいと思います。
○議長(永田巳好君) 遠藤市民生活部長。
◎市民生活部長(遠藤浩人君) eスポーツについては世界中で盛り上がりを見せ
ており、国内におきましても、市場規模や競技人口
が急激に拡大し
ている状況です。昨年、島根県立情報科学高等学校
がeスポーツ研究会を設立し、県内外においてeスポーツの大会出場や運営ボランティア参加など積極的に活動され
ております。 eスポーツは、障がいの有無、年齢、性別の垣根なくオンライン上で交流できるツールとして、関係人口の拡大や地域創生につながる有意義なスポーツと認識し
ております。
○議長(永田巳好君) 原瀬清正議員。
◆7番(原瀬清正君) 地域創生につながる有意義なスポーツとして認識をされ
ているということと、市内県立高校でもeスポーツ研究会
が設立
がされ
ているという状況で
あったようです。 次に、本市の公共施設の通信環境について伺います。 世界的にも、国内でも拡大し
てき
ております
が、情報通信サービスに関するアンケート調査で、国内の調査結果では、eスポーツという言葉を聞いたこと
がある、そういった方は約半数にすぎず、さらに、eスポーツという言葉を知っ
ているというのは約20%という状況で、認知率の低さ
が日本でeスポーツ
が普及し切れ
ていない要因の一つとされ
ております。ちなみに、年代層では、ゲーム
が身近に
ある若年層では比較的認知度
が高いものの、年齢層
が上がるにつれ認知度
が下がる傾向に
あり、高齢層の認知度は非常に低いとされ
ております。 eスポーツは、自宅でも十分できます
が、高齢者の健康増進に活用し、年齢や性別などに関係なく誰も
が参加できることから、コミュニケーションツールとなること
が期待できるもので
ありますので、認知度を上げ
て、より多くの皆さんに体験し
てもらうこと
が必要で
あると私は考え
ております。例えば、公民館や交流センターなどを利用し
て体験会や自治会対抗大会などをすること
ができれば、他市にはない将来性の
ある新たな活動と急速なeスポーツの拡大も可能ではないかと思っ
ております。 そこで伺います
が、そうした視点とITシティー安来を目指す本市において、公民館や交流センターなどの公共施設の通信環境の整備状況と今後の対応についての考えを伺っ
てみたいと思います。
○議長(永田巳好君) 遠藤市民生活部長。
◎市民生活部長(遠藤浩人君) 本市において即時利用可能で、かつeスポーツに適したインターネット回線を備え
ている公共施設としては、安来市総合文化ホールアルテピア
が挙げられます。また、他の公共施設につきまし
ては、市内では、平成21年度ブロードバンドインフラ整備事業で敷設した光回線網や、地域によっては、西日本電信電話株式会社
が提供する光回線サービス
が利用可能となっ
ています
が、施設利用者
が即時利用可能な回線は整備され
ていません。したがいまし
て、インターネット回線を必要とするeスポーツの主催や参加については、その主催者または参加者
が新たな契約を行い、光回線による通信環境を整備することにより実施可能と考え
ています。 なお、高速回線を必要としない室内用のeスポーツで
あれば、スマートフォンや携帯電話、モバイルWi-Fiを用いた実施も想定されます。
○議長(永田巳好君) 原瀬清正議員。
◆7番(原瀬清正君) 本市においての公共施設ということで
あれば、アルテピア
が挙げられるということでございますし、参加費で賄うなど、やり方によっては、ほかの施設の利用、実施は可能で
あるという内容でお答えいただきました。 では次に、コロナ禍での新たなイベント開催について伺います。 これまでにコロナ禍の影響によって、本市
が携わっ
てきたイベント
が延期となったり、中止となったもの
がありました
が、本市
が代替開催や新たなイベントを開催され
ているようでしたら、その状況を伺いたいと思います。
○議長(永田巳好君) 遠藤市民生活部長。
◎市民生活部長(遠藤浩人君) 市主催のイベントにつきまし
ては、コロナの感染状況を踏まえ、少しずつ開催できるようになっ
てきたと認識し
ています。今年度8月には月の輪まつり花火大会、11月には、3年ぶりに農林業祭などを実施し
ています。また、新たなイベントとしましては、市陸上競技協会を主体とした実行委員会によるやすぎランニングフェスティバル2022
が10月に開催され
ています。
○議長(永田巳好君) 原瀬清正議員。
◆7番(原瀬清正君) 新しいイベント、それから復活をするイベント、そういったことも
ある状況に
あります
が、先ほど来の公共施設の利活用というところで、こういったeスポーツの活用ということも、またイベントの中で将来的には考え
ていただければというふうに思います。 では、この項目の最後に、今後のeスポーツを活用した地域の活性化について伺います。 新型コロナ感染症によって社会の急速なリモート化
が進んだこの数年、オンラインとの親和性
が高いeスポーツは、その存在感を一層高め
ておりますし、地域活性化に活用しようという動き
が全国各地で始まっ
ているようで
あります。 コロナ感染の第8波の影響も心配され
ております
が、県外に出向くのを控えなければならない状況になったときでも、eスポーツ
ができれば、会えない友人や家族、お孫さんたちと一緒に楽しむこと
ができ、共通の話題にもなり得ます。 また、最近の話題として、東京オリンピックで、柔道男子60キロ級で金メダル、さらに、今年10月上旬に行われた柔道世界選手権でも金メダルに輝いた高藤直寿選手は、eスポーツをトレーニングの一つとして取り入れ、相手の動きと仕掛け
てくる技を読み、最後にこの技で仕留めるといった勝ちやすい方法を考え、頭の中に柔道の攻略本をつくるようになった、それ
が夢
がかなったという内容のコメントをし
ておりました。 リアルスポーツの中でも活用され
てき
ています
が、そのほかにも、医療関係、教育の場面でも活用
が進められ
てき
ております。リアルスポーツと比較した際のもう一つの長所としては、環境整備コストの低さも
あります。今年の6月定例会議で田中市長
が述べられました所信の中でも、台湾新店区の区長とのオンラインによる会談で、台湾で盛んなeスポーツを介した人的交流についても意見交換をされたとのお話も
あったと記憶をし
ております。 そこで伺います
が、将来的にあらゆる可能性を秘め
ているeスポーツを取り入れた新たな活性化に向けた本市の考え
があれば伺いたいと思います。
○議長(永田巳好君) 遠藤市民生活部長。
◎市民生活部長(遠藤浩人君) eスポーツを活用した地域の活性化につきましては、原瀬議員のご質問にも
ありますように、教育や健康増進のツールの一つとして新たな取組に向け、市でも検討をスタートし
ております。 まずは、市民の皆様にeスポーツを知っ
ていただくことから始め、将来的には、教育機関との連携によるIT人材の育成やオンラインでの国際交流、eスポーツを活用した婚活、高齢者のフレイル予防などにより地域活性化を図ることも可能で
あると考え
ています。
○議長(永田巳好君) 原瀬清正議員。
◆7番(原瀬清正君) ご答弁の中にもございました
が、まずは皆さんに知っ
ていただくこと、そして、公共施設の活用から、将来的には、そうしたイベントの開催も検討をいただければというふうに思います。 では、次の項目の冬季の給水管凍結被害対策について伺います。 今年の冬は、ラニーニャ現象の影響で日本列島に強い寒気
が流れ込みやすく、冬型の気圧配置となる日
が多くなり、気温は平年より低くなるような予報
がされ
ております。過去の話となります
が、平成28年1月下旬に西日本は記録的な寒波に見舞われ、異常な低温現象によって、中国地方、四国地方、九州地方を中心に、凍結した給水管等の破損による漏水
が各所で発生し、そのときの被害は21府県、約140市町村の広範囲にわたり、最大断水戸数は約53万4,000戸に及びました。 安来市も、平成28年1月24日にはマイナス7度と、近年にないほどの低温と降雪によって、その影響による給水管の漏水
が発生したことから、結果的に断水件数は2,428世帯、濁り水世帯は3,494世帯を超える被害
が発生し、1月25日の深夜に自衛隊の派遣要請をし
てから鎮静化するまで約1週間を要し
ていますので、その間、住民の皆さんはとても不便な状態になられたことからも、行政
が主体的に準備をし
ていく必要
があると考えます。 そこで、まず伺います
が、漏水発生時の対応として、連絡を受け
てから復旧までの手順としてはどのように進められ
ているのか、伺いたいと思います。
○議長(永田巳好君) 伊藤副市長。
◎副市長(伊藤徹君) 市では、気象庁から低温注意報
が発表された場合には、修繕業務の委託契約を結んでおります水道業者10社で組織いただい
ている安来災害サポートセンターの皆様と連携強化を図るようにし
ております。その上で、一般家庭等でのメーター器以降の給水管や給水装置で漏水
が発生した場合は、安来市指定給水装置事業者に直接修理を依頼し
ていただくようにお願いをし
ております。 ただし、漏水の発生状況によりましては、安来市にご連絡いただければ、確認の上、対応いたします。
○議長(永田巳好君) 原瀬清正議員。
◆7番(原瀬清正君) 次に、公共施設の漏水対策について伺いたいと思います。 市内に
ある公共施設のうち、有事の際に避難場所となる公民館や交流センターは、市民の皆さんのよりどころとなるわけです
が、建設された年数的に言えば、新しい施設のもの
が少ないと思われますし、年末年始も含め、常時人
がいるわけではございません。また、公営住宅についても、経年による漏水
が心配されるところも
あると思います。 そこで伺います
が、そのような経年劣化
が想定される公共施設の漏水対策はどのようにされ
ているのか、伺いたいと思います。
○議長(永田巳好君) 伊藤副市長。
◎副市長(伊藤徹君) 冬季になりますと、上下水道部から市公共施設の各担当課に露出配管の保温、メーターボックスの位置を確認し
ておくこと、費消し
ていない施設は水栓を閉めることなどの凍結防止対策を依頼し
ております。それで、それぞれの部署において、所管する施設の凍結防止対策を実施し
ていただい
ております。 なお、公共住宅につきまし
ては、全入居者に対しまして建築住宅課から凍結防止対策の周知を行っ
ております。
○議長(永田巳好君) 原瀬清正議員。
◆7番(原瀬清正君) るる対策を実施され
ているということで
あります
が、続い
て、空き家に対する凍結被害の対策について伺います。 平成28年1月の給水管漏水の中には、空き家で水道を閉栓中で、量水器を取り付けたままのもの、そして、水道は開栓中で
あるが、居住され
てなく、水道使用実績もほぼない状態の開栓空き家の給水管
が凍結し、破損によって漏水したこと
が被害を拡大させ
てしまった要因の一つでも
あったようです。 そこで伺います
が、水道閉栓中で量水器を取り付けたままの空き家と、開栓中で使用水量
がない空き家について、それぞれの対策を伺いたいと思います。
○議長(永田巳好君) 伊藤副市長。
◎副市長(伊藤徹君) 通常では、量水器を取り付けたままで
ありまし
ても、止水栓
が機能し
ていれば問題ございませんけれども、一部の止水栓で経年劣化などの理由によりまして水
が止まっ
ておらず、漏水
が発生し
てしまいました。そこで、平成28年の凍結破損による漏水を踏まえ、水道を閉栓する場合は、基本的に量水器を外すことにし
ております。また、帰省等で一時的に水道を使用し、長期間水道を使用されないような場合には、必要な期間だけ開栓し
ていただくようご案内いたし
ております。 なお、低温注意報
が発表された場合は、開栓中で使用水量
がゼロで
ある家などをリスト化しまし
て、状況により点検するようにいたし
ております。
○議長(永田巳好君) 原瀬清正議員。
◆7番(原瀬清正君) 過去の災害事例を基に、いろいろ対応、対策もされ
ているということでございます
が、次に、緊急時の体制と事前対策の連携状況について伺いたいと思います。 平成28年冬季のときの、その当時、低温に加え
て、積雪によって量水器の場所
が分からずに水栓を閉めること
ができず、漏水を止められなかったことにより配水池の水位
が低下し、広い範囲でさらに断水区域
が広がっ
てしまったようです
が、開栓空き家への事前対策や地元自治会や消防団、自主防災組織、メーターの検針員と連携した漏水調査、市
が管理する公共施設について、他課と連携した事前確認や緊急時の職員応援体制の確立など事前の準備
が安心・安全で安定した水道水の提供につながるものと考えます。特に地元自治会や消防団、自主防災組織の皆さんへの協力要請については、そのときに事前の要請
がなされ
てなく、一部そご
が生じ
て速やかに対応
ができなかったとの話も聞い
ております。 そこで伺います
が、緊急時の協力体制と事前対策の連携状況及び地域との連携体制について伺いたいと思います。
○議長(永田巳好君) 伊藤副市長。
◎副市長(伊藤徹君) 市の上下水道部では、緊急時に対応するため異常低温災害対策マニュアルを策定し
ております。毎年12月に上下水道部内で凍結災害対策会議を開催し、体制等を確認するとともに、あわせ
て、安来災害サポートセンターと調整を行い、体制の強化を図っ
ております。また、大規模な凍結災害となれば市の災害対策本部を設けることになりますので、災害対策本部と調整しながら他部署職員の応援体制を整えることになります。 消防団など地域の皆さんへの協力要請については、他の災害と同様に、市の災害対策本部を通じて協力を依頼することになります。その際には、地域の皆様とそご
が生じないよう十分にお話を伺った上でお願いし
てまいります。
○議長(永田巳好君) 原瀬清正議員。
◆7番(原瀬清正君) 最後に、漏水発生家屋とその周辺住民への周知方法、市民への被害防止対策の周知について伺います。 先般配布されました「どげなかね」12月号には、「積雪シーズン到来」「大雪に備えましょう」と題し
て、災害に備えた周知はされ
ておりました
が、漏水防止に関する記載は
ありませんでしたので、担当部で
ある上下水道部の職員の皆さんは、冬季の低温対策に備え
て既に準備はし
ておられると思います
が、市民の皆さんに対して、市報やホームページを活用し
て、ご自宅の露出し
ている給水管の凍結防止対策や、積雪時には量水器周りの雪かきをお願いし
ておくことなど
が大切ではないかと考えます。 そこで伺います
が、漏水発生家屋、そしてその周辺住民への周知方法、市民への予防対策の周知についての考えを伺いたいと思います。
○議長(永田巳好君) 伊藤副市長。
◎副市長(伊藤徹君) 例年、水道管の保温方法、漏水の確認方法などの凍結防止対策を記載したチラシの全戸配布を行っ
ております。あわせ
て、安来市のホームページ、告知放送端末、どじょっこテレビによる周知も行っ
ております。また、今年度からは、フェイスブックなどの安来市公式SNSも利用いたします。特に、集会所など自治会
が管理する施設につきまし
ては、凍結防止対策について文書により自治会長にお願いをし
ております。 なお、低温注意報
が発表され、凍結
が予想される場合は、数日前より告知放送により注意喚起を行うこととし
ております。
○議長(永田巳好君) 原瀬清正議員。
◆7番(原瀬清正君) 注意喚起、それから周知方法等も十分に準備をされ、検討もされてるということでございました。 これから、さらに寒くなる季節となっ
てまいります。安来市内でも、こういった災害
が発生しないことを願い、そして、年末年始
が皆さん
が安心し
て過ごせる日々を願っ
て、私の一般質問を終了いたします。ありがとうございました。
○議長(永田巳好君) 以上で7番原瀬清正議員の質問を終わります。 14番作野幸憲議員、質問席に移動願います。 〔14番 作野幸憲君 質問席〕
○議長(永田巳好君) 作野議員の質問は一問一答方式、質問時間は30分間です。 作野議員におかれまし
ては、事前にパネル使用を許可し
ております。 作野幸憲議員。
◆14番(作野幸憲君) 議席番号14番作野幸憲でございます。早速一般質問をさせ
ていただきます。 まず、1つ目の大項目、人口減少に歯止めをかける政策について伺います。 最初に、安来市の人口ビジョンと現状についてお尋ねをしたいと思います。 まずは、この資料1をご覧ください。 これは、平成27年度に策定された安来市人口ビジョンにおける将来目標人口、グラフでは青の実線です。そして、国立社会保障・人口問題研究所、いわゆる社人研
が2018年──平成30年に示した安来市の推計準拠人口、グラフではオレンジの実線です。そして、島根県
が毎年10月1日に更新し
ている人口移動を示した島根県の集計データ、グラフでは赤の実線です。今回、この3つのデータを基につくったグラフ
が資料1です。 このグラフの拡大表示の部分を見
ていただきたいと思います。安来市の人口は、2015年の3万9,528人から2020年には3万7,062人になり、5年間で2,466人減少し、年平均では約490人程度減少し
ておりました。この減少速度は、社人研の推計とほぼ同じようなものでした。しかしながら、ここに来
て、過去2年間は毎年600人以上減少し、2021年10月1日から2022年──今年の9月30日の1年間では680人減少し、700人に迫ろうとし
ております。 グラフの赤の点線をご覧ください。仮に毎年680人ずつ減少し
ていくと、3年後の2025年には人口
が3万3,000人台まで減ることになります。また、2030年には安来市の人口ビジョンの2060年の目標値を30年も早く下回るのではないかと大変私は危惧し
ております。 私は、2019年9月の定例会議で人口ビジョンの見直しについて質問をしたとき、人口ビジョンの将来目標については、安来市の施策の方向性や事業の進捗を図るための指標ともなっ
ていることから、現在の基本構想の下でこの目標値を変更することは考え
ていないという答弁
がございました。しかしながら、現状は、想像以上に人口減少
が進み始め、今、しっかりと人口減少に歯止めをかける政策を打っ
ていかなければならないと考えます。 そこで、この状況をどのように分析し
ておられるか、お答えをお願いいたします。
○議長(永田巳好君)
宇山政策推進部長。
◎政策推進部長(宇山富之君) 安来市では、人口の現状を分析し、今後目指すべき将来の方向と人口の将来展望を示す安来市人口ビジョンを平成27年10月に策定し、2060年──令和42年の安来市の人口3万人以上を目標とし、人口減少の抑制に向け
て全力で取り組むこととし
ております。 人口ビジョンでは、令和2年の安来市の目標人口を3万8,404人と設定し
ておりました
が、その年に行われた国勢調査の結果は、目標を1,342人下回る3万7,062人でした。また、島根県集計データによると、各年10月1日現在で平成30年3万8,032人で
あった安来市の人口
が、令和元年では前年比451人の減の3万7,581人、令和2年は、国勢調査の結果から前年比519人の減の3万7,062人、令和3年は前年比642人の減の3万6,420人と、年々人口の減少
が増え
てき
ております。 議員ご指摘のとおり、このペースで人口
が減少すると、令和7年の人口
が、目標人口の3万7,035人を大きく下回る3万3,000人台になる可能性も
あり、安来市
が目標とする2060年に人口3万人維持の達成
が極めて困難になると予想されます。 人口対策を喫緊の最重要課題と改めて認識し、人口ビジョンの目標人口に少しでも近づけるよう各種施策に取り組んでまいりたいと考え
ております。
○議長(永田巳好君) 作野幸憲議員。
◆14番(作野幸憲君) 人口ビジョンの見直しについては、令和7年には次の総合計画
が策定される予定になっ
ておりますので、今、見直しなさいとは言いません
が、安来市の様々な施策の方向性や事業の進捗の指標ということですから、そこは柔軟に対応し
ていただきたいと思っ
ております。 私は、今回、いろいろなデータで調べ、特に地域経済分析システム、いわゆるRESASを用い
て独自に分析し
てみました。RESASとは、地方創生の様々な取組を情報面から支援するために、経済産業省と内閣官房デジタル田園都市国家構想実現会議事務局
が提供し
ているウェブサイトです。自治体職員の方や地域の活性化に関心を持つ様々な分野の方によって効果的な施策の立案、実行、検証のためなどに広く利用され
ているシステムでも
あります。 その中で、今回、安来のことを調べ
て特に気になったの
が、2019年から安来市の社会減の数
が230人から240人の間で増え
てきたことです。この要因は何だと考え
ておられますか、お願いいたします。
○議長(永田巳好君)
宇山政策推進部長。
◎政策推進部長(宇山富之君) 総務省統計局の住民基本台帳人口移動報告では、令和元年の安来市の社会増減数はマイナス227人、令和2年はマイナス218人、令和3年はマイナス186人となっ
ており、地域経済分析システムRESASのデータと異なり、減少数の若干の緩和
が見られます
が、転出
が転入を上回る転出超過の状態
が続い
ております。特に10代から20代の転出超過
が著しく、令和元年
がマイナス125人、令和2年
がマイナス187人、令和3年
がマイナス223人となっ
ております。 また、文部科学省のデータによると、近年、大学への進学率
が上昇し
ており、特に女性の進学率の伸び
が顕著になっ
ています。そのため、高校を卒業した学生
が大学進学のために市外に転出する割合も増え
ていると分析し
ています。 今後は、市外に転出した学生への地元就職を支援する取組を進める必要
があると考え
ております。
○議長(永田巳好君) 作野幸憲議員。
◆14番(作野幸憲君) また、今までは特に20代女性の転出先を、近隣では米子市と松江市に置い
て注視し
て私はおりました
が、近年、出雲市への転出も増え
てき
ております。RESASのデータでは、2021年の20代女性の転出人数は合計79人で、そのうち、松江市
がトップで14人、次
が出雲市で13人と続い
ております。このことをどのように分析し
ておられますか、何か対策は考え
ておられますでしょうか。
○議長(永田巳好君)
宇山政策推進部長。
◎政策推進部長(宇山富之君) 総務省統計局の住民基本台帳人口移動報告によると、安来市から出雲市への女性の転出者数は、平成30年で29人、令和元年で20人、令和2年で18人、令和3年で36人となっ
ており、令和3年
が前年と比べ
て倍増し
ております。地域経済分析システムRESASのデータと若干異なります
が、特に令和3年の36人のうち20代
が17人で
あり、直近で最も多くなっ
ております。 安来市から若い女性
が転出する理由としては、結婚のほか、転職、就職
が主なものとなっ
ております。安来市は、他の自治体と比較し
て鉄鋼関係の製造業の占める割合
が多く、女性の就業希望
が多い第3次産業の割合
が少ないと分析し
ております。 その対策として、ソフト産業の誘致や女性の社会進出の推進、市民
が安心し
て子供を産み育てられる環境づくりに取り組み、女性
が活躍できる地域社会を構築し
ていきたいと考え
ております。
○議長(永田巳好君) 作野幸憲議員。
◆14番(作野幸憲君) そこで、ソフト産業の誘致についてお尋ねいたします。 若い女性の雇用の場を増やすこと
が、人口減少に歯止めをかけるためには私は必須と考えます。そのためには、一日でも早くソフト産業などの誘致を進め
ていただきたいと思っ
ております。 市長さんは、昨年の施政方針に引き続き、今年は、特に市独自でソフト産業誘致活動を強化すると言われ
ております
が、どこまで進んでおりますでしょうか。
○議長(永田巳好君)
宇山政策推進部長。
◎政策推進部長(宇山富之君) 安来市においては、人口流出対策の一つとして、若者や女性などの多様な就労ニーズを満たす雇用の場の創出
が大きな課題となっ
ております。そのため、安来市の土地利用や地理的な状況を鑑み、従来の製造業のほか、女性や若者の就職先の選択肢を広げるため、IT企業をはじめとしたソフト産業や、全国的にも設備投資に意欲的な物流業なども含め、企業誘致を進め
ております。 今年度に入り、IT企業を中心に問合せを受け、実際に安来市にお越しいただく中で、安来市の補助制度や魅力をお伝えしながら企業誘致への取組を進め
ているところです。今のところ、結果には結びつい
ておりません
が、引き続き積極的な働きかけを行っ
てまいります。 今年度は、こうした企業誘致を促進するに当たり、ソフト産業等誘致促進支援業務を委託し、安来市企業誘致戦略の策定に向け、進め
ております。現在、最終調整を行っ
ており、市の企業誘致施策の考え方をしっかりと明確化し
て今後の誘致活動に反映させ
てまいります。 また、ソフト産業等誘致促進支援業務の中で、企業誘致のPR媒体として2分程度のPR動画を作成する計画とし
ておりました
が、このたび完成したところです。先ほどの誘致戦略と併せまし
てホームページなどでも公開し、誘致活動に活用し
てまいります。 なお、来年1月には、県の主催で大阪市において企業立地セミナーの開催
が予定され
ております
が、市長も出席し
てトップセールスを行う予定とし
ており、しっかりと安来市のPRを行っ
てまいりたいと考え
ております。
○議長(永田巳好君) 作野幸憲議員。
◆14番(作野幸憲君) やはり、このような案件については、市長さんのトップセールス
が大変重要になっ
てくると思いますので、今まで以上に頑張っ
ていただきたいと思っ
ております。 次に、農業支援による人口増加についてお尋ねをいたします。 今、農業を目的に移住したいと思う若い世代は、コロナも
あって多いと感じ
ております。そして、安来市には、農業次世代人材育成投資資金事業をはじめ、就農・定住パッケージ事業、そして、若い世代には、魅力的で
あろうスマート農業など、すばらしい支援策
が現在もたくさん
あります。人口減少に歯止めをかけるためにも農業支援を強化し
ていくことはいか
が考え
ておられますでしょうか、お願いします。
○議長(永田巳好君)
細田農林水産部長。
◎
農林水産部長(細田孝吉君) 安来市では、UIターンで新しく就農しようとする人に対して、新規就農者を受け入れる集落と農業の指導者となる師匠への誘導、就農時の農地の確保、機械、施設整備の支援に加え
て、定住に至る将来を考え、住居の確保までを包括的にサポートする体制を取り、自営就農あるいは雇用就農、半農半Xといった働き方の選択肢を持ちつつ、多様な就農ニーズに対応し
てき
ておるところでございます。 就農を契機として安来市を定住の候補地として選定いただくためには、就農に係るサポートのほかにも住環境の整備も大切となりますので、移住見込みの方や就業準備中の方へは、一時的な仮住居としてお試し住宅制度を、定住される方へは、市内の空き家を賃貸・売却
が可能な物件として紹介する空き家バンク制度など市の定住支援制度も紹介しながら、単身者や家族連れ世帯に応じた就農しやすい環境整備を推進し
てまいりたいと考え
ております。
○議長(永田巳好君) 作野幸憲議員。
◆14番(作野幸憲君) 答弁でも
ありました
が、居住の支援として、もっと空き家を利用できるような政策に取り組んでいただきたいと私は思っ
ております。 次に、切川バイパス周辺のまちづくりについてお尋ねいたします。 9月定例会議で安田地区の新
工業団地整備事業を中止すると発表され、企業誘致については、個別具体的な立地相談に対応する形で進めるということでした。全国的な情勢としては、設備投資に意欲的な業種は製造業から流通・倉庫業にシフトし
ているという分析でした。しかしながら、環境を整備し
ておかなければ企業は来
てくれないと思います。 まずは、令和6年度に切川バイパス
が完成予定です。今から、その周辺をどうするか、まちづくりのイメージは持っ
ておられますでしょうか。
○議長(永田巳好君)
宇山政策推進部長。
◎政策推進部長(宇山富之君) 切川バイパス周辺につきまし
ては、新たなまちになるポテンシャル
があると認識し
ております。しかし、切川バイパス沿いは、市街化調整区域で
ある上に優良農地
が広がっ
ていることから、都市計画法、農地法をクリアするためには、個別具体的な開発計画に基づい
て各法令の許可要件を満たすか、確認する必要
があります。このことから、切川バイパス周辺のまちづくりにつきまし
ては、個別具体的な民間の開発ニーズを取り込む形で進め
てまいりたいと考え
ております。 公的手続に当たりましては、庁舎内に開発関係法令の所管部署による連絡調整の体制を整え
ておりますので、民間開発
が進むよう市として最大限支援し
てまいりたいと考え
ております。
○議長(永田巳好君) 作野幸憲議員。
◆14番(作野幸憲君) 次に、線引きの見直しを含めた9号線沿線の条件緩和についてお尋ねをいたします。 新工業団地整備
が中止となった今、安来市の企業立地や企業誘致、そして雇用の確保のためには、線引きの見直しも含め、特に国道9号線周辺に工業施設など
が進出できるよう条件緩和も検討しなければ安来市の発展はないと考えます
が、検討されるお考えは
ありますでしょうか。
○議長(永田巳好君) 二岡建設部長。
◎建設部長(二岡敦彦君) 安来市と松江市で構成いたします松江圏都市計画区域では、区域区分制度、いわゆる線引き制度を採用し
ております。この線引き制度によって、国道9号の沿線の荒島交差点から安来警察署付近までの主に赤江地区は、都市計画法上の市街化調整区域となっ
ており、一般的には開発
が抑制される地域でございます。 この地域は、安来市都市計画マスタープランにおいて将来市街地検討地に指定され
ております。この将来市街地検討地とは、農業生産環境に配慮しながら、緩和区域や地区計画を利用し
て計画的な土地利用を進める区域でございます。 議員の言われます国道9号周辺への工業施設などの進出も含め、将来市街地検討地で
ある調整区域において企業進出を希望する開発希望者
があった場合におきましては、地区計画の決定や農地転用、接道要件など整えるべき条件は多く
あります
が、市として可能な支援を行っ
ていく考えでございます。
○議長(永田巳好君) 作野幸憲議員。
◆14番(作野幸憲君) この項目最後に、新年度に向けた人口減少対策の政策についてお尋ねをいたします。 市長さんをはじめ執行部の皆さんは、人口減少の現状はしっかりと把握し
ておられると思います。新年度に向け、何か新しい施策を考え
ておられますでしょうか、お答えをお願いします。
○議長(永田巳好君) 田中市長。
◎市長(田中武夫君) 先ほど政策推進部長よりいろいろ答弁いたしましたけれども、喫緊の課題は、もちろん、若年層の人材の流出だと思っ
てます。そして、その対策
が一番だと思っ
ています。特に市外に進まれました学生
が地元に帰っ
て就職し
ていただく人材還流といいますか、そういうこと
が特に急務と考え
ておりまし
て、昨年度から高校魅力化推進事業を皮切りに、島根県立大学との連携を特に包括連携協定ということでやっ
ております
が、今年の春に学長
が来
ていただきまし
て、そこで商工会議所、商工会と、そして安来市の4者で包括連携協定を結びました
が、そのときに夜に懇親会をしまし
て、そこで、安来には、もちろん大学
がございませんので、様々な大学生と直接触れ合うということ、そしてまた、小・中学校の人、そして高校の人、そして大学と、そういうふうに結ぶことはできないかということで、サテライトキャンパスをつくっ
ていただけないかということを申し上げましたところ、快くつくっ
てやるということで、早速、一風亭を利用しまし
て、今、未来アトリエと題しまし
てやっ
ていただいとるところでございます。 当然、今年やったから、来年すぐに増えるということではございませんけれど、まずは、市内の小・中学校、高校の子供さんたち
が安来のことを十分知っ
ていただい
て、そして、安来の企業を知っ
ていただく、そういうことから始めなければいけない、そこ
が第一歩だと思っ
ております。 今後、新たに来年度──令和5年度につきまし
ては、市内の高校、そしてまた市内の企業の方々と連携しまし
て就職などの情報発信の仕組みづくり、また、先ほど来申し上げ
ておりますように、様々なSNS等々を活用しまし
て、出張就職支援セミナーとか、それからまた婚活イベント、これもSNSでマッチングアプリといいますか、そういうことで、今、成婚率
が高いというふうな情報もございますので、充実させ
ていきたいというふうに思っ
ております。 また、就職支援のほかにも、IT企業をはじめとしましたソフト産業の誘致、これも実際に東京の大手にも、もちろんトップセールスをし
ていきました。そして、安来にも来
ていただきました。しかし、それは今、成果につながっ
ておりませんけれども、大阪にも行きました。なかなか一長一短
がございまし
て、すぐに誘致ということになりませんけれども、今後も子育て世代の定住・定着を図ることによりまして、特に食と住
が大切だと思っ
ておりますので、先ほど来答弁し
ておりますように、総合的に判断し
てまいりたいと思っ
てます。
○議長(永田巳好君) 作野幸憲議員。
◆14番(作野幸憲君) 次に、大項目2番目の観光戦略についてお尋ねします。 今年、中海・宍道湖・大山圏域振興ビジョン
が改定され、その中には興味の
あるデータ
がたくさん載っ
ておりました。その一つ
が、令和2年の居住都道府県別の延べ宿泊者数です。それを見
て、まず私
が驚いたのは、安来市で宿泊した人
がとても少なかったことです。 RESASの最新のデータを調べたところ、令和3年の安来市での宿泊者数は1万8,946人でした。松江市は約180万人、出雲市約76万人、米子市約94万人、境港市でも5万6,000人でした。安来市の宿泊者数は松江の約100分の1ということになります。 私は、観光入り込み客数より宿泊者数
が観光消費額を増やすことにつながると思っ
ております。これ
が安来にお金
が落ちることになると思います。この数字を見
て何
が足りないと思っ
ておられますでしょうか。
○議長(永田巳好君)
宇山政策推進部長。
◎政策推進部長(宇山富之君) 中海・宍道湖・大山圏域の5市の宿泊者数につきまし
ては、圏域の中で安来市
が一番宿泊者数
が少ない状況となっ
ております。 市内の宿泊施設の収容状況といたしまし
ては、清水、さぎの湯温泉、比田温泉、駅前の各エリアの旅館等と上の台、山佐ダムのコテージを含めた総部屋数は113部屋で、収容人数は約400人となっ
ており、圏域の中でも一番収容人数
が少ない状況となっ
ております。このように、宿泊者数
が少ない要因としましては、宿泊を受け入れる収容能力
が大きく影響し
ていると認識し
ております。
○議長(永田巳好君) 作野幸憲議員。
◆14番(作野幸憲君) そこで、次に、ビジネスホテルの誘致についてお尋ねいたします。 市長さんは、議長時代、ビジネスホテルの誘致に力を入れ
ておられ、私も副議長としてご一緒させ
ていただき、都内の大手ビジネスホテルチェーンを何社か回らさせ
ていただきました。市長さんになられ、ビジネスホテルの誘致については、私は一度も今のところ聞い
ておりませんので、ビジネスホテルの誘致についてはどのようなお考えでしょうか。
○議長(永田巳好君) 田中市長。
◎市長(田中武夫君) 作野議員おっしゃいますように、私も議長時代、作野副議長と一緒になっ
て東京都内を何社も回ったことをもちろん覚え
ております。そしてまた、私、東京不案内でございましたので、非常に丁寧にいろいろ道案内し
ていただき、紹介し
ていただきまし
て、ありがとうございます。 就任後は、今は関西圏に絞っ
ておりまし
て、3社に当たっ
てございます。しかしながら、米子、松江の動向も
ありまし
て、まだ成約に至っ
ておりませんけど、一つの会社はまだ望み
がございまし
て、今後もトップセールスといいますか、実際に直接行っ
て交渉し
てまいりたいというふうに思っ
ております。
○議長(永田巳好君) 作野幸憲議員。
◆14番(作野幸憲君) それでは大項目最後の質問です。観光戦略についてお尋ねいたします。 RESASに掲載し
てある宿泊者数の参加形態型を見ると、安来市での宿泊者数1万8,946人のうち、夫婦やカップル
が9,217人でトップ、男女グループ
が3,824人、そして女性グループ、家族、一人、男性グループとなっ
ております。また、宿泊日数も2泊から3泊する方
が多いということになっ
ております。これを見ると、宿泊し
てもらえる方のターゲットや戦略を見直す必要
があるのではないかと思います
が、いかがでしょうか。
○議長(永田巳好君)
宇山政策推進部長。
◎政策推進部長(宇山富之君) 平成25年に安来市観光協会
が安来市観光振興プランを策定する際に実施した市場調査によりますと、本市に観光に訪れる動向形態としては、ご夫婦と子連れ家族
が多く、次いでカップルなどの個人旅行の割合
が多く、また、比較的高い年代の方
が訪れ
ていること
が分かりました。 その後、ご夫婦、家族、女性同士、一人旅をターゲットとして滞在時間延長につながる観光コンテンツの造成を計画、実施し、インバウンド対応も加え、現在も継続し
て取り組んで
いるところで……。
○議長(永田巳好君) 作野議員には失礼ですけど、時間になりましたので、これをもって終了し
ていただきたいと思います。 (14番作野幸憲君「ありがとうございました」と呼ぶ) 以上で14番作野幸憲議員の質問を終わります。 以上で一般質問を終了いたします。よって、本日の日程は終了いたしました。 次週12月5日午前10時より本日に引き続き一般質問を行います。 本日はこれにて散会いたします。 ご苦労さまでした。 午後4時25分 散会...