千曲市議会 > 2020-09-07 >
09月07日-02号

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  1. 千曲市議会 2020-09-07
    09月07日-02号


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    最終取得日: 2022-12-07
    令和 2年  9月 定例会(第4回)---------------------------------------           令和2年9月7日(月曜日)---------------------------------------● 議事日程(第2号)  令和2年9月7日(月曜日)                午前10時 開議第1 一般質問個人)---------------------------------------● 本日の会議に付した事件……前記議事日程のとおり---------------------------------------● 出席議員(20名)   1番   林 慶太郎君      11番   飯島 孝君   2番   田中秀樹君       12番   中村眞一君   3番   聖澤多貴雄君      13番   倉島さやか君   4番   宮下繁明君       14番   前田きみ子君   5番   中村恒彦君       15番   袖山廣雄君   6番   川嶋敬信君       16番   小玉新市君   7番   吉池明彦君       17番   荻原光太郎君   8番   金井文彦君       18番   和田重昭君   9番   北川原 晃君      19番   柳澤眞由美君  10番   滝沢清人君       20番   和田英幸---------------------------------------● 欠席議員(なし)---------------------------------------● 説明のため出席した者の職氏名   市長        岡田昭雄君   次世代支援部長   中曽根昌彦君   副市長       内田雅啓君   経済部長      齊藤清行君   総務部長      大内保彦君   建設部長      竹内 康君   企画政策部長    竹内 司君   企業立地担当部長  小林千春君   市民環境部長    島田栄一君   教育長       小松信美君   健康福祉部長    荒川愛子君   教育部長      滝沢裕一君---------------------------------------● 事務局出席者氏名   議会事務局長    堀内 登君   議会事務局次長   坂井道夫君   議事係長兼調査係長 越石潤一君   書記        佐藤太一君---------------------------------------午前10時 開議 ○議長(和田英幸君) 定足数に達しておりますので、ただいまから本日の会議を開きます。 会議に入る前に、岡田市長より発言を求められておりますので、これを許します。 岡田市長。          〔市長 岡田昭雄君 登壇〕 ◎市長(岡田昭雄君) 一般質問初日の冒頭でありますけれども、大変貴重な時間をお借りしまして、新型コロナウイルス感染症拡大防止について申し上げたいと存じます。 市内の新型コロナウイルスの感染者数については、今議会開会日の8月31日時点で16人が確認されておりましたが、その後も連日のように発生しておりまして、昨日までに1週間で新たに9人が確認され、合計25人となっています。 こうしたことから感染防止の啓発活動として、8月31日からは広報車による注意喚起を全市内で行っております。また昨日は、市内の献血会場にて、私も職員とともに感染防止対策の徹底をお願いするチラシを入れたポケットティッシュの配布を行ってまいりました。今後も各会場で啓発を行ってまいります。 また、信州千曲観光局や商工団体、旅館や飲食店の組合に対しまして、業種ごとに定められておりますガイドラインに基づき一層の感染拡大防止対策の徹底を図っていただけるように、県と共催によりまして、今週11日に、長野保健福祉事務所から講師をお迎えしまして、新型コロナウイルス感染拡大防止講習会を開催するということになりました。密を避けるため、また上田地域の集団発生なども勘案し、今回はまず、飲食店などの多い戸倉上山田地区を対象に開催し、後日、更埴地区でも開催をしてまいります。 さらに、県においても感染防止対策を実施する事業者の活動を応援し、お客様に安心とサービスを提供いただくため、新型コロナ対策推進宣言の店の普及を進めるとともに、感染拡大防止のための取組を簡単なチェックシートにまとめて、関係団体に配布をし、遵守をお願いをしております。 市民の皆様には、手洗いやマスクの着用、身体的距離の確保、3密を避ける、自らの健康観察などを継続していただいて、うつさない、うつらない、広げないなど、新しい生活様式の徹底とともに、感染拡大防止に頑張るお店、そして事業者を地域で応援していただきますようにお願いしたいというふうに存じます。よろしくお願い申し上げます。--------------------------------------- △日程第1 一般質問 ○議長(和田英幸君) 日程第1、一般質問を行います。 通告に基づき順次発言を許します。 1番、林 慶太郎議員。          〔1番 林 慶太郎君 質問席〕 ◆1番(林慶太郎君) 議席番号1番、自由民主クラブ、林 慶太郎でございます。今回7月の選挙を終えまして、このたび初めて当選させていただきました。今回9月定例会の議会、初めてのトップバッターという形で一般質問をさせていただきます。通告に従いまして質問させていただきたいと思いますが、どうかよろしくお願いいたします。 また、今、九州地方をはじめとしまして台風10号の豪雨、そして暴風の災害、今もなお大変な被害に見舞われている皆様にはお見舞いを申し上げ、初めの質問をさせていただきたいと思います。 初めに、大項目1番といたしまして、コロナ禍における地域防災活動について質問させていただきたいと思います。 小項目の1、防災訓練中止の代替案はという形でさせていただきます。 防災に関して、今回の9月議会におきましても多くの議員の皆様から様々な質問あると思いますが、私、地域防災という面から質問をさせていただきたいと考えております。 昨日の9月6日土曜日、当初の予定では屋代小学校にて千曲市の総合防災訓練、こちらが開催、実施をされる予定でありました。ただ、今回、先ほど市長のお話もありましたけれども、新型コロナウイルス感染拡大、そういったものを防止する、抑止していくというために、今回は中止という判断がされました。またそれに伴いまして、各地区、私の地元であります森地区等でも、当日予定をされておりました避難訓練、こういったものも、全ての地区ではないんですけれども、中止ということでされております。 私個人としては、この防災訓練及び避難訓練におきましては、規模縮小の上で行うべきだと今でも考えておりますけれども、ただ、コロナ禍の中、特に8月の頭、判断をされて中止ということになったのは、この当時に比べても、今、この市内においても新型コロナウイルス、非常に拡大しております。そういった中での、この中止という御判断というのは致し方ないのかなと、そういうふうにも考えております。 ただ、昨年の令和元年、東日本台風災害から、ちょうど、もうじき1年となる中におきまして、今の台風10号の話もそうです、これから今年はないとは言い切れない、この大きい台風の豪雨災害、そういった中、さらに今回は、コロナ禍ということで3密を回避しながらの避難、避難所の活動、そういったものも必要になってまいります。そういう意味では、今回の防災訓練避難訓練というのは、例年とはまた違って、本当に、非常に重要なポイントとして行うべきはずだったものではないのか、そういうふうに考えております。これを受けて、ただ中止にするというだけではなく、そういった水害対策の面、もしくは地域防災力の強化、市民の皆さんの意識の向上というところを含めて、これに代わるものというのが必要ではないかとそのように考えております。 その中で、情勢報告にもございましたが、昨日と、それと今度の9月9日の水曜日、昨日は市の職員の皆様のほうで避難所の設置訓練、9日に関しては、各地区区長さんや自治会長さんも含め設置訓練を行うということで、こちらは伺っておりますし、承知しておりますけれども、そういった代表者の皆様、避難所の設置訓練というのを行うのはいいんですが、やはり市民の皆様お一人お一人や意識のある方々、もしくは昨年被害を受けてこれから自分たちも次に同じように遭わないように学んでいきたい、対策をしていきたいと思っている方々が参加し得るような、市民の参加型というもので、そういった自助の意識、もしくは日常的な防災意識の向上の一環として参加ができる形での、そういった代替の案というのが必要ではないかと私は考えております。 県内等では伊那市で、防災展という形で市民の皆様が体験できるような環境を用意されたところもありますし、そういった様々な取組というのは他市等々でも行っているかと思います。 千曲市として、そういったところでどのような代替となります案を考えていらっしゃるかということで御質問したいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 大内総務部長。          〔総務部長 大内保彦君 登壇〕 ◎総務部長大内保彦君) 防災訓練の関係につきましてお答え申し上げます。 議員さんも御案内のとおり、市では今おっしゃったとおりなんですが、毎年9月の第一日曜日をめどとして、総合防災訓練を実施してきておりました。本年につきましては、屋代地区が重点地区ということで計画をしておりまして、ただ、新型コロナウイルスの関係ということで、これも今、議員さんおっしゃったとおりでございますが、感染症の拡大防止の観点から、やむなく中止という判断をしたところでございます。重点地区以外の区・自治会につきましては、これも議員さんおっしゃったとおりですが、それぞれの判断ということで、ほとんどのところは今年はお休みということもあったんですが、中にはやったところもあるというふうに聞いております。 それで、水害対策の代替の方策ということですが、当然のように、去年、あのような災害があったわけですから、これについては考えなければいけないということで、まず第一点といたしまして、この重点地区の訓練、これを毎年したときに、水防訓練として土のうもそこで作ってストックしていたわけなんですが、今年はそれができなかったと。したがいまして、市では消防団員の水防訓練ということで6月に実施をいたしました。これは274名ほど御参加いただいたわけですが、その一環として消防団のほうで土のう作りを行っていただいて、備蓄を増やしたところでございます。消防団のこのような研修、あるいは試みというのは、これも多くの自治体に聞きますと、やはり中止をするということが多かったわけなんですが、やはり昨年の反省から、この必要性があるということで消防団長とも協議の上、市では実施したところでございます。 さらに、初めての試みだったわけですが、7月になりますが、市民の方、また商工会議所の会員の方、これは事業所とかお店とかになるわけですが、その皆様に自ら土のうを作製いただいて、それをお持ち帰りいただいて自分のところでストックいただくと、そのような事業を行いました。これも多くの皆様に御利用いただいたところでございます。 また、各区・自治会からの要請によりまして、必要な土のうの作製の資材、これも区のほう等へ提供しているところでございます。 さらに、今議員さんおっしゃったとおり、昨日だったんですが、新型コロナに対応した市の職員の避難所設置訓練、これは日曜日でしたが行いました。また、9日にも同様の訓練を行う予定でございますが、これらを通じまして万一に備えてまいります。 なかなか、市民の参加というのは、コロナ、今ちょうど千曲市がこのような状況になってきましたので、厳しい面がございます。したがいまして、集会というのがちょっと厳しいかなという面もありますので、市民の方の考えを高めていきたいということで、今回チラシのほうも2種類ほど入れさせていただきまして、一つは情報の入手について、またもう一つについては防災知識、それに併せて自分のマイタイムラインを作成してくださいというのを行ったところでございます。なかなか厳しい状況ではございますが、いろいろ工夫して、これからも市民の方の意識を向上するよう努めてまいりたいと考えております。 ○議長(和田英幸君) 林 慶太郎議員。          〔1番 林 慶太郎君 質問席〕 ◆1番(林慶太郎君) 土のう作り、私も今消防団員でありますので、水防訓練のほうも参加させていただきまして、一緒にその土のう作りのほうさせていただきました。また、7月には、市民の皆さんも参加できるという形で実施をされたということで分かりました。 ただ、これ、土のう作りというのもその一環ではありますし、先ほどの話です、正直、今このコロナが、大変に、千曲市内、今一番感染拡大がピークになっているのではないのかなと考えているんですけれども、この時期に参加型、集会の形というのは厳しいのかなというふうには確かに思います。 ただ、今回の防災訓練避難訓練というのは、昨年の議会でも様々質問あった中でありますが、今までの地震・震災対策等でなく、水害対策含め、また、職員全員参加型などと新しい試みで防災訓練を実施していく、そして、そういうふうに検討していきたい、昨年の12月議会であったかと思うんですが、そういった答弁というのもございました。やはりそういう意味でも、例年とは違う新しい形での防災訓練というのを実施していきたい、そういったお話もございました。 また今回、一番心配されていくことの中では、これも昨年の議会等でもお話あったんですけれども、いざ災害となったときに、昨年もそうだった上、今回はコロナの中ということで、感染拡大の対策をしながら避難、そうなると避難所での対応も含め大変なものになってきますし、また、今ある避難所だけでなく、これからまた自主的な避難所を設けたり等々もしてくると思うんですけれども、現状で、昨年議会質問でありました、市の職員の皆様、これ全部に対応していくには、とてもとても足りないと。こういった答弁というのもありましたし、そういう事実が分かっている中であります。そういった中では、やはりいざ災害が起きましたというときに、これ、なかなか市の職員の皆様含め、市で対応できることというのは、やはり限られてしまうということが分かっている、現状としてあるということだと思います。昨年以上にコロナがある、その対策もしなければならないと言えばなおさらだと思います。 そういった中で、やはり防災訓練を含め、大切になってくるのは市民の皆さんお一人お一人の自助の意識の向上、そういうふうになってくると。最後の最後に、一番、自分自身の身、そして自分自身の家も含めて守っていく上で、最後に頼りにしなきゃいけないし、頼りになるのは、自分自身だというふうに考えます。そういう意味では、市として何ができるかという中で、市民の皆様にそういう意識、もしくはそういうふうに考えていただくための環境づくりの場を、機会を設けていくことではないのかなと私は考えております。そういう意味では、確かに、今はコロナ禍においてすぐに実施できるような状況ではないとは思うんですけれども、これ、いずれ、少しはおだんできたりとか、そういった時期、これから見通してこれるかと思います。もしくはコロナ禍であったって、災害が起これば、もう、そんなこと言っていられませんので、そういったことも含めた上で防災訓練避難訓練と言わずとも、市民が参加できる、本当に集会ではないんですが、直接参加して自分自身で体験できる形で意識をしていただく。そういった機会というのは、私、ぜひ設けていただきたいと思いますし、そういったことを市としては取り組んでいく必要あるのではないかと考えております。 もっとはっきり言ってしまえば、これ、1年後に延期と言わずに、総合防災訓練とは言いませんが、もっと近い時期でも、再度計画していくことだって検討することは大いに考えていかなければいけないんではないかと、そういうふうに考えておりますけれども、そういった面も含めていかがでございましょうか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 大内総務部長。          〔総務部長 大内保彦君 登壇〕 ◎総務部長大内保彦君) 議員さん消防団員ということで、非常にそういった点からも身近に防災のこと考えていただいたことで、非常に、おっしゃっていることがよく分かるところでございます。 市のほうの考えなんですが、確かに今コロナで大変なんですけれど、そうはいっても、議員さんおっしゃったとおり、何もしないということにはいきませんので、市民の方の意識をできるだけ向上させていきたいということは、日々考えているところでございます。その中で、今すぐというのは、何回も言って申し訳ないんですが、このコロナの中では厳しい面もあると。そうすると、折を見て、このコロナがある程度落ち着いてきたりすると、例年、実は市のほうもお出かけというようなことで、各区のほう、希望する区のほうへ行って、危機管理防災課の職員は全員防災士の資格を持っていますので、いろいろな防災のことを一緒に話し合ったりとか、あるいはHUG(ハグ)というゲームがあるんですが、これは、避難所でこういうことがあったときどうするかというような実際にやるようなゲームなんですけれど、これを実は昨日、職員の間でやったんですが、その辺を各地区でもどうかなということも考えておりますし、いろんな面で、ちょっと状況を見ながら、議員おっしゃったとおり、大規模なのは無理だとしても、コロナの状況見ながら、各地区に出かけていくとか、そのようなことで、また検討してまいりたいと思っております。 ○議長(和田英幸君) 林 慶太郎議員。          〔1番 林 慶太郎君 質問席〕 ◆1番(林慶太郎君) 本当にコロナが落ち着いてこないと、正直、この中ではこんな形でやっていくというのもなかなか難しいのかなというのは、確かに本当におっしゃるとおりだと思います。少し、今のお話のとおり様子を見た中で、地区ごとに、全体の総合というのは難しいと思うんですけれども、これ、地区ごとでも、恐らく自主的にやっていきたい、計画していきたいというお話は出てくると思います。特に、大きな、昨年被害に遭われた地区に関して、やはり皆様これからの課題として今でも御認識されておると思うので、そういったときには、ぜひ、今のお話のように、それぞれから声かかってくると思いますし、そういったことの提案や、各地区への告知等々、そういったものも、ぜひ御企画をいただけたらというふうに考えています。 それでは次、小項目の2に移らさせていただきまして、地域防災力の中核である消防団の団員確保についてということで質問させていただきます。 先ほども申し上げましたが、私も、今現役消防団、地元森と、隣、倉科地区の第3分団、所属させていただいておりますけれども、この消防団について、昨年の台風19号の豪雨災害のときにも、それぞれ各地元で消防団の皆様活躍を頂きまして、地域防災の中核という形で非常に御活躍をいただいたということは承知しております。ただ、これ常に言われているんですけれども、その消防団の団員確保というのが課題になってきていると思います。 ちょうど1年前の9月議会におきましても、倉島議員のほうから、この消防団の団員確保についてということは御質問がありました。ただ、その当時よりも、団員数というのは減少しておりまして、その当時は令和元年は793名ですか、おりましたところ、現在では4月2日時点ですけれども、741名、これ、定員が834名ということですので、9割を切ってしまっているという現状です。非常に、団員数というのが顕著に減ってきているなということが、この数字で分かるかと思います。 現役の、私、消防団員やらせていただきながら、当然ですけれども、入団いただくための勧誘活動というのもこの間やってまいりました。 ただ、自分自身でやっていきながら感じること、もしくはそういう先輩方から勧誘に当たって聞く悩みというので一番聞くのは、やはり、なかなか、これ聞いた答えとしては、消防団そのものへの理解がなかなか広まり切れていない。それと、大変だと、非常に負担が大きいというところが、これ、少し大きく広まってしまっているのではないかということが、なかなか難しい原因なのではないかと考えております。 例えば、勧誘活動で最近よくあるのが、勧誘にそのお宅に行ったときも、そもそも勧誘したい本人ではなくて、御両親でしたり、そういった親の方にまず止められてしまうと。ですので、まず本人と話しすらできないと。そういった状況というのは、本当に、毎年毎年起こり得ることで、その結果、団員の入団の話が進まないと。結果的に後で、その個人個人の知り合いの関係で話してみれば、全然理解や知識もあって、その当人は参加いただける、入団いただけたというケースもあるんですけれども、やはり、そういった話ができない、もしくは御両親含めて理解が広まっていないとなると、これ、なかなか、入団してくれと言ったって、今の御時世、正直、入団していただくというのは難しいのかなというふうに思います。 また加えて、大変だと、そういうイメージが多いというところでは、実際に入団いただいても、最初は活動に参加していても、途中から出てこなくなってしまう。最初から出てこられない方というのもいらっしゃるんですけれども、幽霊団員という形で活動がないままの所属になってしまうという方がいらっしゃいます。 この中で、正直に申し上げれば、ポンプ操法大会、今年はコロナ禍で中止ではありましたが、これが毎年実施して、各分団ごとに毎年出場してやっていくと。団員数が少ない中でやれば、なかなかやはり、この新人団員の皆様が、ポンプ操法大会、選手としてやっていくとなると、これ結構な負担になっているんじゃないかなと思うんです。各分団ごとによるんですけれども、練習を朝であったり夜であったり、仕事ある中で、そういったものが、おおよそ2か月近く続いていくようなことが日常である。そういったものが負担であったり、そういう話がうわさで広がってしまっていると、なかなかそういうのを聞くと、正直、大変だし、忙しいからという理由で断られてしまうというのが今の現状であるかと思います。 ただ、これに関して、こういった課題ある中でも、それぞれの地域で、私たちもそうですけれども、区長さんはじめ、もしくは消防団OBとして非常に御活躍をいただいた皆様には、その入団の促進というものは御協力をいただいております。ただ、消防団というのが、これ、地区ごとにある自衛消防、そういうものとは異なって、地区の所属というよりは市が直轄する組織というのが消防団だと、そのように私思いますし、実際そうですし、なのでトップは市長という形になります。そういった面からも、これ、市として直轄する消防団に対して団員確保のための支援、積極的に行っていくということが、今後、というより、今すぐ必要ではないかと考えております。 現在でも、サポート面では協力事業所表示制度等、あとはサポートショップ事業ですか、そういった面でバックアップをいただいているということは承知はしているんですけれども、市民の皆様に理解をいただいていくこと、それと現在での団員一人一人の負担を軽減していく、そういった二つの面で新しい取組というものを進めていかなければ、なかなか、新しい一手を打っていかないと、消防団員の確保、難しいのではないかなと考えております。 私のほうでの具体的な案というか、そういったところで、もし申し上げさせていただくとすれば、市民の皆様に理解を広めていくためという形で、少年消防クラブというのが、各地区、例えば姉妹都市の富山県の射水市でもありますが、そういったものを設立して、子供たちに、まずこの消防防災活動を理解いただき、その御両親にもそういったものに触れる機会を設けていくと。それと、負担軽減というところでは、雨宮・土口・生萱地区になりますけれども、第2分団のような6年制の導入という形で、なるべく長期の団歴が長くなるということのないようにしていくということ。そして、先ほども申し上げましたポンプ操法大会について、これ、毎年しっかり行われてきて、伝統であったと思いますが、思い切ってとは思うんですけれども、出場を、毎年必ずほぼ全部の分団が、ということを見直して、もし例えば、隔年ごとの出場、要は、毎年毎年、半分の分団で行うなど、そういう一つの分団が隔年で行っていくというような、そういった負担軽減というのも必要になってくるのではないかと思います。 ほかに、機能別消防団員制度とか、そういったものもありますけれども、市としてこういう制度設計というのもしていただきながら、負担の軽減、それと市民の皆様への理解の周知、そういったものを広めていくということが行われていかなければ、これ、年々減少していくというこの現象を止めることはできないんじゃないかと考えておりますが、いかがでございましょうか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 大内総務部長。          〔総務部長 大内保彦君 登壇〕 ◎総務部長大内保彦君) 消防団についてお答え申し上げます。 千曲市の消防団員でございますが、議員さん御指摘のとおり、今、充足率、定員に対して実数というのは、9割をやや下回っている状況でございます。このような状況を踏まえまして、やはり従来の方法ではちょっと無理かなというのは私も考えておりまして、新たな入団促進の方策、あるいは活動環境の整備を行う必要があるということは認識しておるところでございます。昔は、各地区で、歳がくると大体消防団に入るものだというような意識があったりして、それで、いく側も、お願い、お願いの一手でいったんですが、なかなか、それでは今後はちょっと無理かなというのは十分承知しているところでございます。 そのために、じゃあ何をやるかということですが、議員さんおっしゃったとおり、まず周りの理解、これがないとなかなか進んでいかないということで、区ですとか、自治会等の地域の皆様の御理解、また御協力を頂くことが、これは欠かせないと思っております。地域の防災あるいは防火の意識をより高めること、そして消防団の活動とか、その重要性なども御理解いただくこと、これがやはり重要だということで、この働きかけ、地味な面もあるんですが、この辺を根気強く行っていかなければならないかなと考えておるところでございます。 一つの例を挙げますと、昨年、大変な災害があったんですが、消防団の皆さんに非常に活躍いただきました。その中で地区におきましても、消防団大変よくやってくれたと、あるいはある地区では、災害の後、消防団みんな、お年寄りのところ回ってどうだったかと聞いてくれたとか、非常にそういうことを通して意識も高まっていくんじゃないかなというふうに考えているところでございます。 また、これも議員さんおっしゃったとおり、子供たち、今市内の状況申し上げますと、市内の保育園、幼稚園の中に幼年消防クラブやっているところが2園ございます。このような子供の頃からの活動、これは大変重要だと思いますし、そのことを通して将来は地域のために入団していきたいとか、そういった考えを育むものじゃないかなと考えておるところでございます。少年についても、また十分考えていきたいと思っております。 次に、消防団活動への理解を深めていただく取組といたしまして、市のほうで、じゃあ何をやれるかというと、まずやれるのは広報ということで、市報、市のホームページ、あるいは現役団員自らが企画・制作を行った団員募集のCM、これは動画ですが、そういったものもございますので、消防団活動の意義や重要性、地域での仲間づくりなど、非常にやりがいもあるということも含めまして、市民に広く御理解いただけるよう継続して周知していきたいと考えております。 また、以前倉島議員さんから提案いただいたんですが、市報の中でも、例えば、消防団の、ちょっと、コーナーをつくって、あるいは分団ごとに、やりがいがある、こういうことやっているということをシリーズ的にやったらどうかということもありまして、それを今担当のほうに前向きに検討するように指示してあるところでございます。 次に、団員の負担軽減でございます。 これにつきましては、議員さんおっしゃったとおり、もう今、人が減っていく中ですから、なかなか人を増やすということが難しいとなると、やはり仕事のほうを、やることを改革していかなきゃならないということだと思います。その中で、おっしゃった各種訓練あるいは講習会等、これは市のほうでも可能な限り同日開催として、なるべく出ていただく日を減らすような形、あるいは役割を分散するような形でやっておるところでございます。 ただ、訓練というのは、議員さんも経験あると思うんですが、消防はいざというときに命をかけた現場で働かなきゃならないということで、その訓練というのもやらないというのも、ちょっと、これ、非常に厳しいものもございますので、その辺との兼ね合いをうまくつけたいと思っております。 また、そういった中で、団員一人一人の活動時間、これは必要でないものは思い切って減らすということで、例えば、家族の団らん、そういったことのプライベートの時間、これを増やせるように努めていきたいと考えております。 いずれにしましても、団員がやりがいや誇り、これを持つことが一番大切だと思いますので、そのようなことができるよう、消防団活動が継続できる環境づくり、これを一生懸命進めてまいりたいと考えております。 ○議長(和田英幸君) 林 慶太郎議員。          〔1番 林 慶太郎君 質問席〕 ◆1番(林慶太郎君) 今、まず少年消防クラブに関しては2園のほうで、幼年の消防クラブという形で実施いただいているということで、やはり地域の理解という中で、これも私思うことなんですけれども、比較的、区長さんを経験された方や、次期、そういった地区の役員やっていく皆様というのは、OBの方々もいらっしゃいますし、そういった区の役をやっていく中で消防団の活動というのを目に見えて触れる機会、非常に多いですので、これ、御理解というのは大変いただいているんだなということは改めて分かります。 ただ、一番は、そういった幼年消防クラブ、もしくはこれ少年消防クラブという形になってきた幼稚園、保育園、もしくは小学校、中学校といったお子様のいる世代の御両親含め、そういった世代の皆様への、やっぱり御理解というのがなかなか難しいのかなと。ただ、難しいというのはあります、正直。子育てしていると、仕事忙しい中で、なかなか自分たちそういったところに時間割くことはできないなということはあるんですけれども、子供たちもそういう活動、私、消防団活動していく中で、ポンプ車とか広報回っていれば、本当に、毎晩毎晩、回るたびに手を振ってくれる子供とか、やっぱり、そういうの見れば非常に喜ぶ子供もいますし、やっぱりそういう意識もあるんだなと。そういうときに将来に向けて学習していく、そういった環境を用意していく、つくっていくというのは、これ、先ほどの質問にもありました自助や防災意識向上という意味でも、非常にそういった面でも重要になってくるんではないかなと思いますので、小学校単位なのか、どういった単位なのかは別ですけれども、幼年だけでなく、少年消防クラブというのも広く検討していく、というよりは実施していくということ、ぜひお願いしたいなというふうに思います。 それと、活動が、なかなか訓練等も行わないといざというときに動けないと、そういう話。確かに、ちょうど、実は先週も、私の地元の森地区でも火災ありまして、私含め団員の皆様も出動させていただいて、現場において消火活動、実際にさせていただきました。やっぱり、いつ、本当に、火災含め、そういった災害が起こるか分からない中で、訓練は行っていかなければ、確かに知識も活動も、そういう経験も積まなければ、いざというときになかなか活動できないというのはあるんですけれども、ただ、先ほど私申し上げた操法大会、これ、今年行わなかったので、新入団員の皆様というのは、そういった活動、操法活動通じてポンプの実動とかそういった訓練の機会というのが得られなかったということなんですけれども、うちの第3分団では、今度10月の4日ですが、出動訓練という形でその分を補うという形で、出動訓練の中で操法も行いながら、主に新入団員の皆様にそういったものを体験、というよりは経験をしていただく、そういった機会を設けさせていただいておりますので、こういった形での訓練というのは可能ではないかと。 操法大会、今年なかったので、私自身もそう思ったんですけれど、やっぱり、あるとないで、結構、これ、負担というか、違うなと。はっきり自分が経験したんで思ったんですけれども。やはり、この操法大会という一つの行事がなかなか重たいなと。非常に貴重な訓練の形にはなるんですけれども、毎年となると、団員数減っている中で、同じ人が何度も選手やっていくような、そういう状況が続いてしまっているので、理由は違いますけれど、長野市とかも分団によっては4年に1度でしたりとか、そういったところもございます。開催自体は毎年にするにしても、隔年の半分の出場といった形でやっていくこと、非常に意識高く取り組まれていて、本当に、県もしくは全国大会あるときは、そこ目指してやっていらっしゃる分団もございますので、なかなか、そういった方々には、隔年にというのは逆にそれはそれでよくないと言われてしまうのかもしれないんですが、どうしてもこの負担が大きいなというところ、やはりありますので、ほかの形での訓練、今の出動訓練等で実際の経験を積むという形は可能だと思うので、これ、やっぱり操法大会に関しては、少しそういった取組、制度や開催の内容を変えていくということも本当に必要ではないかなと思うんですけれども、そこも含めて改めてお伺いしたいと思います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 大内総務部長。          〔総務部長 大内保彦君 登壇〕 ◎総務部長大内保彦君) 前段の子供の関係ですが、これについては、うちのほうでまた検討させていただきたいと思います。 それから、後段の操法大会等の軽減の件でございます。 これにつきましては、市でも、実は、以前は一つの分団で複数のチームを出してくるとか、そういったこともあって、かなり、もっと大がかりだったんですけれど、その辺が、近年はいろんなことを指導したりとか、あるいは話合いの中で少なくなってきたという面もございます。 ただ、おっしゃったとおり負担になっているということも承知しておりますので、その辺、先ほどの訓練との兼ね合い、その辺も含めながら、ちょっと、すぐ来年からというわけにはいかないんですが、もうちょっと中期的な観点で検討させていただきたいと思います。 これについては、実は、県の方でも団長の集まりとかになると、いつも、これ、話題になることだそうですので、上のほうにおいてもいろいろ考えているところもあると思います。その辺とも協議しながら進めてまいりたいと思います。 それともう一点、実は、来年ですが、県のこの操法大会、御承知のとおり千曲市で開催ということになりますので、その辺もあるんで、ちょっと、時間を頂きたいということでお願いいたします。
    ○議長(和田英幸君) 林 慶太郎議員。          〔1番 林 慶太郎君 質問席〕 ◆1番(林慶太郎君) そうなんですよね。来年が、県の大会がこの千曲市で行われるということで、ちょっと、やっぱり地元で開催となると、そこは少し難しいところあるのかなとは思いますので。なので、そうすぐにというわけにはいかないと思いますけれども、逆に言えば、県の大会終えた後、一つ節目という形で、今の話、前段の少年消防クラブの話も御検討いただくということでありますので、ぜひ、すぐにというわけにはいかないにしても御検討いただいて、その結果というのは、またぜひお聞かせさせていただけたらと考えております。 では、次の大項目2、千曲市が抱える農業問題についてということで、こちらに移らさせていただきます。 小項目1、千曲市の水田状況についてというところで、これ、先日我が家に届きました令和3年産集団転作の実施についての依頼文というのを拝見いたしました。集団転作、私のほうの家で持っている農地が集団の農地のほうに入っておりますので、その中での転作の依頼、年によっては休耕という形で別の麦等々育てるために、水田なんですけれど、米は作るのをここは休耕してほしいとか、そういった話になってくるんですけれども、その文面の中で、私、見ていて非常に驚いたのが、この米価、米の価格を維持するための主食用米の生産数量目安値、いわゆる米の需要になってくると思うんですが、それと千曲市の水田の面積の、この割合、千曲市の水田の面積が約825ヘクタールあるんですが、県の農業再生協議会より配分された千曲市で生産数量の目安としてほしいという数字が2,471トン、面積で換算いたしますと451ヘクタールと。これ、すなわち水田で作付の割合としては、451の825で54%となるわけでございます。つまりは、これ、水田のうち46%が生産調整、転作を行わなければ達成できない数字、千曲市の水田の中でおおよそ半分を水田、米を作る田んぼとして利用ができないと、利用しないようにしないと米の価格が維持できないと、そういう数字が資料の中にありました。 これ、本当に、見て驚いたんですけれども、水田というのは農業用水路等が多額の資金かけて整備されまして、しっかり環境整った中で特にこの集団の農地というのは利用されております。ばらの農地もあるんですけれども。そういったうちの水田の半分が、その用水路も活用されない麦もしくは豆という形で転作をされていく、米が作れないと。そうしていかないと需要と供給が釣り合わないというような今の現状だというふうに思います。 さらに言えば、米の需要量というのが年々減少しています。全国でも需給見通しで、今までは8万トンですか、と言われていた減少量が、この資料にもこれ書いてありました年10万トンに拡大してきていると。年々10万トン需要が減少していくという数字です。これ、要は、水田として利用できる、もしくは米の価格を維持していくための利用できる水田の割合というのは、この数字だけ見ていけば、年々、もう本当にますます減っていくということは、これ簡単に想像できる話でございます。この数字見れば、極端な話言えば、水田として利用するべき田んぼというのが、半分は、この千曲市の中でいらないんじゃないかと、そういう状況になってしまっているということではないかと思うんですけれども、これを市として、これが問題であると捉えているか、また、捉えているのであればこれに対してどのような対応策をお考えかというのをお聞かせいただけたらと思います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 齊藤経済部長。          〔経済部長 齊藤清行君 登壇〕 ◎経済部長(齊藤清行君) 千曲市の水田状況についてでございますが、林議員御指摘のとおり、今後も主食用の米の消費の増加というのが見込めないことが予想されますし、そのような状況にあるというふうに思っております。 平成30年の米政策の改革がございましたが、その改革後に、国によります生産数量の目標の配分というものは廃止となったわけでございますが、長野県農業再生協議会がこれを引き続きまして、県内全体の米についてですが、それぞれ県内各地域協議会というのがございますので、それぞれの地域協議会に対しまして、生産数量の目安値の割当てを実施しております。各地域協議会ではこれらの目安値を超えないように、計画的に主食用米の生産数量を調整する施策を展開しているというのが現状でございます。 今後も、市はもとより、県、それから農業委員会、ながの農業協同組合などで構成されます千曲市農業再生協議会、こちらにおいてブロックローテーションによります集団転作、これを維持、継続をして、県協議会の示します目安値、こちらに対しまして水稲の作付を誘導していくという、現状、そういう方針でございます。 ○議長(和田英幸君) 林 慶太郎議員。          〔1番 林 慶太郎君 質問席〕 ◆1番(林慶太郎君) 集団の転作、やっていくしかないんじゃないかというようなことになっていくと思うんですけれども、ただ、これ、続けていっても、なかなか、そのままになっていってしまうんではないかと。麦とか豆というのも、今委託されて受託しました担い手の農家の皆様のほうでやられているんですけれども、今一番問題なのは、これ、農地それぞれ持っている皆様が、やっていけなくなっていると。後継者がいないとか、高齢化に当たって自分たちでやっていけないと。そういったことが起きてくる中で、集団もばらもそうなんですけれど、自分たちがやっていけないし、もしくはそういった委託先も、受けた先だって限りあると思います。限界来れば、そういったところで農地が、なりわいとして、農業として、そもそも成立していかないし、やっていけないと、利益を生み出していけない、そういったふうになっていってしまう。これ、本当に、この数字見ていけば、いずれ明らかになっていくのではないかと。後継者がいなくなった農地、耕作放棄地に化していくということも考えられます。 ここで、大転換方策じゃないですけれども、農地自体がこれだけ、正直言えば、水田という意味では余ってしまったりしているということも見られるんじゃないかと思うんですよ。農地を維持していくんでなくて、これ、農業を守っていくという意味では、必要な農地、水田であれば水田、畑であれば畑という形でしっかり整理していく。転作だけでなくて、そういった農地の面積というのも考えていく必要あるんじゃないかと思うんですけれども、そういった観点においてはいかがでございましょうか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 齊藤経済部長。          〔経済部長 齊藤清行君 登壇〕 ◎経済部長(齊藤清行君) 御質問にありましたとおりですけれども、課題といたしましては、農家の皆さんの高齢化、それから離農と申しますか、農業から離れていかれる方もいらっしゃいますし、実は水田、水稲につきましては、販売目的から自家用へ、実は今移っているというふうに思っております。したがいまして、米政策というものは属人主義というものを取っておりますので、先ほど申し上げました農業再生協議会、こちらの令和3年度までの転作のスケジュールにつきましてはブロックローテーションを定められておりますけれども、そういった御質問にありました御意見も踏まえまして、協議会の中で一度そういった話合いをしていく必要があるんじゃないかなというふうに思っておりますので、御理解いただければと思います。 ○議長(和田英幸君) 林 慶太郎議員。          〔1番 林 慶太郎君 質問席〕 ◆1番(林慶太郎君) そうですね。国が減反政策をやめて、廃止して、今度は県からという話でもありますので、県とも関わってくる話だと思います。県の方針は方針としてあるんでしょうけれど、やっぱり、これ、千曲市としてこれからどう考えていかなければいけないかというところもあります。ぜひ、千曲市としてこういう方針でやっていくんだというのを、逆に県のほうにも提示していくような形で考えていただけたらと思います。 時間の関係で、小項目2、に最後に移らさせていただきますが、あんず農家の将来に向けた事業継続の支援策についてという形で、今年あんず、3月の降雪、4月降霜等、本当に低温のこういった凍霜害によって過去にない収穫量。本当に大幅な減少となりました。JAながのの集計値においても、これ森地区では7割減30、40トン。更級地区では5割減の40から50トン、過去最大の減量です。コロナ禍において、あんずまつりみたいな観光面でも、観光客の減少、まつり自体が開催できないと、本当に今年非常にあんずの里自体に大きなこういったことがあります。このような例年にない被害に対して、今、市としてあんず農家の事業継続のための支援策、これは市長の情勢報告にもございましたが、その詳細を改めて伺いたいと。それと、これあんず農家においても後継者不足というような、今年の凍霜害のみならず前から顕在化しています。将来考えていくと、本当にこういったところ、あんず農家やっていけないから木を切ってしまうといったそういった家庭、本当に多くあると思います。その中で、先月ですか、森地区と市で協働事業ですかね、そういったことでこの課題に取り組んでいくという、そういった会合があったとお聞きしておりますけれども、こういった森地区やあんずの里を含めてそういった次に向けての取り組みについて、それと今後の取組の予定もお伺いさせていただけたらと思います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。齊藤経済部長。          〔経済部長 齊藤清行君 登壇〕 ◎経済部長(齊藤清行君) あんず農家の将来に向けた事業継続の支援策について御質問いただきました。御質問にありましたとおりでございますが、今年のあんず出荷量につきましては、JAながのの速報値によりますと、凍霜害などによりまして昨年の7割以上、森地区で7割、更級地区で5割の減収となっているところでございまして、過去20年間で最低でありました平成25年の収穫量をさらに下回っております。 市といたしましては、あんず農家の今後の生産意欲が失われるということを最も懸念しておりますので、昨年に比べまして、あんずの出荷量または出荷額が減収となりました販売農家の皆様に対しまして来年以降の生産に必要な資金として、栽培面積10アールにつきまして5万円のあんず農家営農継続支援の奨励金、これを給付するということで市長の諸情勢報告にもあったとおりでございますが、これにつきまして今議会に必要な予算案をお願いをしているところでございます。 それからまた、6月市議会定例会で林 愛一郎議員の御質問にもお答えいたしましたが、細菌性の病害、これに対します防除薬剤の購入費に対する追加の助成、具体的には補助率のアップ、それからまた新たに防霜資材の購入費用を助成する制度をつくりまして、これに関係する予算案についても併せて今議会に提案しているところでございます。 それからまた御質問にもありました、あんず農家の後継者不足、あるいはまたあんずを守る取組につきましては、御紹介いただきましたとおり、今年度から森地区の皆さんとの協働事業であります「みんなで考えるあんずの里の将来」これを進めております。まずは、課題の洗い出しということであんず農家に、栽培の継続にはどのような支援が必要なのか、あるいはまたあんずの里としての将来像などにつきましてアンケートをお願いしたいと考えております。 今後も、あんずのブランド化や首都圏などへのセールスを続けまして、あんずの需要を喚起しつつ、あんず全体の底上げを図って、農家の皆さんの収入を向上させるということで、あんず農家が継続的にあんず栽培を続けられますように、協働事業を含めまして方向性を出すとともに、新規就農者を含めましていろいろな各種事業を活用しながら、あんず栽培に新たに取り組む方が増えますように、一生懸命努力してまいりたいと考えております。 ○議長(和田英幸君) 林 慶太郎議員。          〔1番 林 慶太郎君 質問席〕 ◆1番(林慶太郎君) 今ほど補助の制度についても詳しく御説明いただきました。これまた多くの皆様御利用いただけるように周知含めてまたぜひ行っていただけたらと思います。また協働事業「みんなで考えるあんずの里の将来」につきましても、私、参加は当日していなかったんですが、いろいろ御意見もいただいたと、なかなか手厳しい話もあったということも伺っております。あんず栽培というもの自体に対しての、それでいいのかとかいろいろ話し合ったということを伺っております。ただあんずを守っていくというのは、農作物としてあんずを守っていくというわけではなくて、千曲市の市の花であり市の木である。観光資源でもあり日本一のあんずの里ということで、そう言って誇っているこのあんずの里を守る。そういった形になってくるかと思います。これ守っていくということ我々の地元、森であれば森地区としてしっかり、個々の農家でなくて森全体で地区全体で取組んでいかなければならないですし、私もあんず農家の後継者の一人としてその思いでありますけれども、やっていく覚悟でございます。またぜひそれは市としても千曲市が誇るあんずの里であるからこそ、日本に誇る財産を守るという意味で、ぜひ取り組んでいっていただきたいなと考えております。そこも含めて、ぜひそういった市長のほうからもし最後、このあんずの里を守るということについて所見伺えたらと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます、岡田市長。          〔市 長 岡田昭雄君 登壇〕 ◎市長(岡田昭雄君) 今、林議員の御質問をずっと聞いてまして、確かにあんずと、今大変なのは、棚田なんです。この2つは我々の最も大事な資産でありますから、何としても守り抜いていきたいんですが、いかんせん農業は、人それぞれがやっていただかないとできないわけでありますから、ただ一つ、これから農業もAIを使うとか、IoTを使うとかいろんなことができるようになってくるというふうに思います。今、棚田もそうなんでしょうけれど、草刈りをどうするのか、あの急なあぜを、何とか機械化できないか、こういったところも我々も研究していかないといけないだろうと思っています。農業する方が楽しんで、そして収穫し、そこでリフレッシュしていけるというようなそういう環境を、つくっていかないといけないなと思っておりまして、何か抜本的に変えないと、今の状況だと、どんどん高齢化していきながら、なかなか次のステップに踏み出せないところがありますんで。ここは、みんなが知恵を出しながらどうやっていったら守っていけるかということを、また十分議論しながら、多くの方々がいらっしゃいますので、まずは皆さんの今回アンケートもやるということ言ってますので、状況をお聞きしながらどういう方法があるのか、これは本当に真剣に考えていかないといけない課題となると思っておりますので、今後どういった方向になるのか、みんなで協議してまいりたいと思います。 ○議長(和田英幸君) 林 慶太郎議員。          〔1番 林 慶太郎君 質問席〕 ◆1番(林慶太郎君) AI、IoTや、本当に農業をやっていくに当たって、今、棚田の話もありましたけれど、人がやはりいなければできないですし、人の問題になってくるのかと思います。新しい取組をということでございますので、そういった形で市としての取組、そこに我々地元や地域の人たちもしっかりと協働で取り組んでいく、これ一体として協働でやっていくことが本当に重要になるかなというふうに考えておりますし、頑張っていきたいと思いますが、ちょっと耳にした話で最後に質問ではないですが、そういった中で、これ地元の話だけになりますが、あんずの里観光会館、管理を森地区に引き渡すみたいな、地元のほうに戻すという話も出てきています。里を守る取組これからというときですので、そういったことがないようにちょっとまた考えていただきたいと。通告ないので今回これで終わりますが、次回やっていきたいと思います。 ○議長(和田英幸君) ここで15分間休憩いたします。                            午前10時54分 休憩---------------------------------------午前11時15分 開議 ○議長(和田英幸君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 続いて、6番、川嶋敬信議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 6番、一志会の川嶋敬信でございます。通告に従いまして、順次質問してまいります。 大項目1番、あんずホールの復旧について、小項目の1番、あんずホールの復旧状況について伺います。 第二次千曲市総合計画には、文化施設などの整備・充実や、文化芸術活動に接する機会の増大、文化芸術団体・サークル等の育成・支援などが求められています。また、観光資源としての文化を重視したまちづくりが期待されています。文化芸術は、市民、文化芸術団体、企業などが活動の主体となり、新しい発想で地域の特性を掘り起こし、発展することが期待されています。それらの団体等との連携・協働による継承が課題となっています。 このように記してあります。 当時職員だった岡田市長が、担当者として完成した更埴文化会館・あんずホールは、特別な思い入れがあると思いますが、令和元年東日本台風災害で浸水し、甚大な被害が出てしまいました。また、いまだに復旧の見込みが立っていません。 千曲市議会9月定例会冒頭、昨年の台風による水害で浸水した更埴文化会館・あんずホールの被害状況の説明がありましたが、もう少し詳しく説明を求めます。 現状では情報が少なく、市民が会館(ホール)に見に行くこともできませんので、例えば、スタインウェイのピアノが水没したとか、どんちょうもやられてしまったんじゃないか、みたいなうわさ話も出ているような現状でございます。ぜひ詳しい説明をお願いします。 次に、現在、更埴文化会館の復旧について、設計中との情報をお聞きしましたが、どのような設計なのか、そして、その設計の中に新型コロナウイルス等の感染症対策の設計も入っているのかを伺います。 また、工期について、今年度着工、令和3年度末の完成を目指すというふうに説明いただきましたが、もう少し迅速な対応ができないものか併せて伺います。 ○議長(和田英幸君) 滝沢教育部長、答弁を求めます。          〔教育部長 滝沢裕一君 登壇〕 ◎教育部長(滝沢裕一君) あんずホールの復旧状況につきまして、御質問をいただきました。 更埴文化会館の被害状況ですけれども、まず、地下につきましては、浸水によりまして冷暖房の空調機器、それからスプリンクラー等の消防設備、非常用発電設備、エレベーター等が被害に遭っております。また、軽運動室は使用できない状況になっておるところでございます。また、1階につきましてはかなりの部分で浸水をいたしまして、大ホールの舞台、それから客席、楽屋、インナーコリドー、学習室、事務室等が被害を受けております。舞台の貼り替え、それから客席の交換、トイレの補修、じゅうたんの貼り替え、壁、ダクト等の点検清掃・補修等が必要な状況になっているところでございます。 次に、設計の関係でございますけれども、内装や設備を浸水前の状況に復旧することはもちろん、今後同じ被害を繰り返さないように、非常用発電機を地上へ移設するほか、排水管の逆流の防止、それから、館内への水の浸水を防ぐ止水板を文化会館と図書館の全ての出入口に設置するということ、それから、避難所として施設環境を整えるためにトイレの洋式化を一緒に、もうこの際ですから、やってしまおうということで設計を進めております。 また、2つ目の御質問で、新型コロナウイルスの関係の感染対策について御質問いただきましたが、浸水した部分の泥等の流れ込みが壁の部分にもありまして、細菌やカビが発生しやすくなっております。基本的な解体除去をして消毒の上、復旧するということでやっております。それから、トイレの手洗いの自動化、こちらのほうも設計に入れていこうというふうに考えているところでございます。 また、工期につきましてでありますが、できる限り、工期の短縮をする方向で検討しているところではございますけれども、納期がかかる設備があることから、令和3年度末の完成を目指しているところでございます。この納期の関係でございますが、非常用発電機、これが発注から約8か月ぐらいかかってしまうということで、これが何とかできればということになるわけですけれども、そんなような状況で、今現在進めているところでございます。 ○議長(和田英幸君) 川嶋敬信議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 今、期間についての説明があったわけですが、3月にたしか設計の依頼が、ホームページに出ていたというふうに私も記憶しているんですが、半年たつんですが、設計の仕上がり状況というのが全然見えないんですが、その件をちょっと説明いただきたいんですが。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 滝沢教育部長。          〔教育部長 滝沢裕一君 登壇〕 ◎教育部長(滝沢裕一君) 設計をするというのは当然なんですけれども、調査をまずするということで、調査設計ということで委託をしているところでございます。この調査というのが、浸水してどの程度まで被害が及んでいるかというようなところの調査をまずやっていただいている。それで原状復旧をしていくというような設計をしていただくというような状況でございました。 その調査をする中で、やはり、インナーコリドーとかそういうところ、10センチほど浸水したわけですけれども、そちらのほうにも泥等が入っていってしまったというようなことから、そちらのほうも設計をしなくてはならないというようなこと、それともう一つ、このコロナによりまして、少し遅れているというような状況でございます。 ○議長(和田英幸君) 川嶋敬信議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 現状についてはおおむね理解しましたが、続きまして、小項目の2番のほうですが、佐久市のコスモホールとの違いについて伺います。 佐久市のコスモホールとあんずホールの復旧対応には大分差がありますが、どういう理由なのか伺います。 以前の市長の説明では、激甚災害の指定になるというふうにお聞きしましたが、今回の定例会冒頭の説明では、災害復旧事業債、緊急防災・減災事業債等を使い施工できるよう、県と協議を行っているというふうにお聞きいたしました。 どうして市の負担が増えるような財源しか使えないのか、どうして工期が長いのかというのは、先ほどちょっと教育部長の答弁にもありましたが、県また国との協議結果、途中経過も含めてお伺いします。 更埴文化会館あんずホールの復旧では、11月末をめどに設計を進め、今年度末着工、令和3年度末の完成を目指しているというふうに説明がありました。 佐久市のコスモホールでは、今年度秋着工、今年度末竣工、来年8月からの使用再開予定というふうにお聞きしております。当然、財源についても確定しており、着実に進んでいる様子ですが、千曲市と佐久市の復旧対応の違いを説明していただきたいと思います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 滝沢教育部長。          〔教育部長 滝沢裕一君 登壇〕 ◎教育部長(滝沢裕一君) 佐久市のコスモホールとの違いについて御質問でございますが、令和元年の東日本台風によりまして、佐久市のコスモホールも地下室が浸水し、電気設備、機械設備が損壊しております。更埴文化会館でも地下室の空調設備、ボイラー、消化設備、発電機のほか、電気設備が破損をしてございます。ここら辺は同様でございますけれども、そのほかに、地下軽運動室、またエレベーター、大ホールの舞台、客席、上水道設備、全館の空調配管の取替え等が、更埴文化会館ではコスモホールと違うところでございまして、この設計、工事とも大きな違いがあるというところでございます。 令和元年の東日本台風は激甚災害ということで指定されておりまして、更埴文化会館の復旧には国の補助金を見込んでおりました。しかし、国庫補助の交付対象につきましては、その市町村の災害復旧費に係る一般財源が、標準税収額の5%以上となる特定地方公共団体に限られておりまして、この指定がないと、激甚災害になっていても補助金が受けられないというような状況になっております。 佐久市におきましては、当市と比較しまして市全体の被害が甚大であったということで、この比率が5%を超えておりまして、特定地方公共団体に該当しまして、公立の社会教育施設災害復旧事業について、3分の2の補助金が交付されているというようなところでございます。 一方、当市におきましては、この比率が2.2%であったため、国庫補助は受けられなかったというところでございます。そのために千曲市は県と協議をいたしまして、災害復旧と今後の防災のために借りることができる災害復旧事業債、それから緊急防災・減災事業債を活用して、更埴文化会館の復旧費について少しでも市の財政負担を軽減したいということで、復旧施工することといたしたところでございます。 なお、両起債とも充当率については100%、要は工事費の金額ですね、100%借りられると。それから、災害復旧事業債については約80%、緊急防災・減災事業債につきましては70%の交付税措置があるということでございます。 ○議長(和田英幸君) 川嶋敬信議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 今の説明の中の2.2%ということなんですが、これはあくまでも文化会館・あんずホールの原状復旧に対する費用というパーセンテージなのか、あるいは、市全体の公共施設の復旧に係る数字なのかというのをちょっと説明いただきたいんですが。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 滝沢教育部長。          〔教育部長 滝沢裕一君 登壇〕 ◎教育部長(滝沢裕一君) 説明不足でございました。2.2%というのは、こちらは市全体の災害というところでございます。ただそこには、市全体といいましても農業関係は除かれるですとか、そういう細かいのはあるんですけれども、この2.2%というのは市の全体の災害の2.2%というようなところでございます。 ○議長(和田英幸君) 川嶋敬信議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 先ほどの国の負担の80%、70%とかという数字を聞きますと、100分の5%に満たないというのが非常にもどかしいものがあるなあと。 ただ、市内では保育園も2園、やられちゃっていますよね、水害で。それなのに2.2%しかないというのは、ちょっと非常に理解があれなんですが。ぜひ、県、国との、先ほどもお聞きしましたけれども、協議というか、依頼した状況とその中間の経過についても説明いただきたいんですが、お願いします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 滝沢教育部長。          〔教育部長 滝沢裕一君 登壇〕 ◎教育部長(滝沢裕一君) こちらは、私達のほうでもいろいろとやってはいないんですけれども、実際には、文化会館のほうと県のほうと、実際にやっているんですが、この補助金が受けられないということで、何か起債は受けられないかというようなことで、県のほうとの調整を図ってきたところでございます。 その中で、災害復旧事業債、それから先ほどもちょっと申し上げましたけれども、今後の災害といいますか、まずは原状復旧がもとになっておるんですけれども、トイレを洋式化するというお話もさせていただきました。その中で、緊急防災・減災の事業債、こちらのほうを使いながら、そういうトイレの改修等も行っていきたいというところで、こちらのほうの意向をお話させていただきまして、それぞれの事業債で賄っていきたいということで、県のほうと協議をしてきたということでございます。 ○議長(和田英幸君) 川嶋敬信議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 税収分の負担の割合のパーセンテージということなんで、これ以上お聞きしてもあれだとは思うんですが、もう少し何か県と国の対応に期待をしたいなと思いながら、小項目3のほうの質問に移らせていただきます。 あんずホールの復旧計画への利用者代表の参画について伺います。 本年3月に出した千曲市復旧計画の中で、今後の復興計画の策定について、次のように書かれています。 災害に強い安全で安心なまちづくりの指針として復興計画を策定する。この復興計画は、市民をはじめ幅広い意見の集約、議会との連携を図りながら策定するとともに、策定後は、市民と行政が一丸となって復興に進むための計画とします。 このようにあるわけですが、岡田市長があんずホールを造ったときにおっしゃっていた3つの目標。今の吹奏楽団をしっかり大きくしよう。そして混声合唱団をつくろう。室内合奏団をつくろう。最後に千曲市のオーケストラをつくろうと。今、全てできています。そして、千曲市への市の行事への積極的な支援をするためのあんず楽友協会も設立しました。 また、市との協働事業で、ベートーベンの第九の演奏会を今年3月に開催できるよう企画し、オーケストラ80人ほど、合唱団350人ほどの人々が練習を始めました。あいにく、コロナウイルスの影響で演奏会は中止となりましたが、それまでの練習会場の確保にはかなり苦労しました。 復興計画にもあるように、今回のあんずホールの復旧計画の検討には、これらの団体等の代表者も参画し、復興のための対応が必要だと思います。以前より市長へは陳情してありましたが、お返事は頂いておりません。今後の対応を伺います。 また、あんずホールが使えないために、上山田文化会館、戸倉創造館へと利用者が移り、次にそこの利用者が公民館等へ移るという悪循環になっております。 そこで、今月に閉鎖が予定されております上山田のふれあい福祉センターなんですが、せめてあんずホールが復旧するまで利用可能にするような、柔軟な対応はできないものか併せて伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 滝沢教育部長。          〔教育部長 滝沢裕一君 登壇〕 ◎教育部長(滝沢裕一君) あんずホールの復旧計画への利用者代表の参画について、御質問をいただいたところでございます。 昨年の浸水被害後、お手伝いをいただきましたボランティアの皆様、それから更埴文化会館を御利用いただいております団体の皆様に、片付けや清掃等、御協力をいただいたことに心から感謝を申し上げるところございます。 更埴文化会館の復旧に際しましては、利用者団体の皆様から、復旧計画の策定に当たって参画させてほしいという要望をいただいております。その重要性も認識しているところでございますけれども、まずは一日も早く原形復旧ということで、被災前の現状に戻しまして、当たり前のように開館することを第一に優先して進めさせていただいているところでございます。 その上で、利用者団体の皆様には参加いただいて、施設の改良や更埴文化会館の再開後の文化行政の進め方など、御意見をいただければというふうに思っております。 また、上山田のふれあい福祉センターの代替えの関係でございますけれども、こちらにつきましては、耐震性がないということでございますので、公共施設の再編計画の中でも廃止が決定されているところでございます。耐震性がないということでございますので、今後もそこを貸していいものかどうかというところもございますので、現在では、更埴文化会館の復旧するまでの代替えとしましては、上山田の文化会館、それから戸倉の創造館等を御利用いただくようお願いしているところでございます。 ○議長(和田英幸君) 川嶋敬信議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 耐震の問題については、私もちらっと聞きましたんで承知はしているんですが、あくまでも先ほども言いましたように、柔軟な対応ということでもう少し検討していただければと思います。今日、明日倒れるとかという、そんなレベルの話じゃないと思います。 それともう一つ、原状復旧を最優先させているので、そちらを先に優先させているということで、計画についてはあまり呼びたくないというようなニュアンスで受け取ったんですが、原状復旧最優先しているのであれば、もう来月で1年たつんですよね。で、先ほど、発電機が8か月かかるという話もお聞きしましたけれども、原状復旧最優先ということであれば、最悪発電機なくてもできるわけですよね。発電機は非常用発電ということですよね。だから、ちょっと何か言っている原状復旧を最優先していますという。それと、でも工事は発電機が8か月かかるから、きっとまだ頼んでいないんだと思うんですが、まだ間に合いません。で、設計については3月からやっているが、半年たちました。調査も含めてということをお聞きしましたけれども、ちょっと、もう少し分かりやすい説明をお願いしたいと思います。 ほかの関連でいいますと、緑地公園等の復旧状況については、市のホームページで頻繁に情報公開されていますけれども、あんずホール復旧計画とか状況等については、情報が全然出てきていないというのが現状です。 それと、先ほどおっしゃっていた財源の関係で、原状復旧以外に対応できるということであれば、利用者にとってもより使いやすい施設にするために、ぜひ意見交換をさせていただきたいと。 で、先ほどもお話ししましたように、現状では市民が会館、いわゆるホールを見に行くことはできませんので、正しい情報と新鮮な情報、ぜひ、強く求めていると、市民は思いますので、情報の共有と公開についての対応もここでお願いしたいと思います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 滝沢教育部長。          〔教育部長 滝沢裕一君 登壇〕 ◎教育部長(滝沢裕一君) まず、耐震性の関係で、ふれあい福祉センターの関係でございますけれども、やはりこちらのほうも、じゃあ大丈夫かというと何ともいえないところがございまして、上山田の文化会館もそうなんですけれども、今、耐震の工事をしているところでございますが、やはり耐震はいつ起こるか分からないというような地震に対してのものですので、なかなかとちょっと難しいかなというふうに思っているところでございます。 それから、原状復旧の関係でございますけれども、まず、情報がホームページに出ていないというような状況でございます。こちらはやはり調査をする中で、被害の状況というのが、私達のほうで考えていたやはり状況と違ってきておりまして、設計がなかなか進んでいかないと、調査に時間がかかっていると、いうようなところが一つございます。それで、設計のほうも、やはりその調査が終わらないと設計に入っていけないというようなこともございまして、時間がかかっているのが一つございます。 それから、やはりこのコロナ禍の中でございますので、設計のほうも、なかなか在宅勤務ですとかそういうものがあったりしまして、なかなか進んでいかないというような状況でございます。 それから、情報の公開ということでございますけれども、今後、この情報につきましては、分かり次第ホームページですとか、そういうところに上げていくように、できるだけしたいというふうに思っておりますので、よろしく御理解のほどをお願いしたいと思います。 それから、先ほどの団体等への関係ということで、原状復旧をするに当たっては、そちらのほうも意見を聞く中でやってほしいという御意見でございますけれども、こちらのほうは設計をまずしないとということでございますので、設計をしないとなかなか進まないのが現状でして、その設計を早くやってしまうということで、原状復旧を第一に優先して考えさせていただいたというところでございます。 今後、復興計画の中で、また御意見をいただく中で、修繕等、入るところがあれば、そちらのほうでやっていきたいというふうに考えているところでございます。 ○議長(和田英幸君) 川嶋敬信議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 私の本心も早く復旧してほしいというそれに尽きますので、その件についてはできるだけ我々も協力を惜しみせんが、可能な限りのご対応をということで、また改めてお願いしたいと思います。 次に、大項目の2番、歴史的・文化的遺産の活用についてということで、小項目1番、「月の都 千曲」日本遺産指定についてということで伺います。 千曲市には、千曲川、冠着山、一重山と屋代城跡、旧街道の町並み、温泉など豊かな自然や景観をはじめ、今回日本遺産に指定された姨捨の棚田、稲荷山伝統的建造物群や森将軍塚古墳など、多くの歴史的・文化的遺産、さらには地域色豊かな食文化・伝統行事など、後世に残したいふるさとの自慢がたくさんあります。 「月の都 千曲」日本遺産認定後の事業実施に当たっては、関係者からなる協議会を中心に事業を実施することが定められているとお聞きしました。8月に千曲市日本遺産推進協議会が設立され、その目的が次のようになっております。 協議会は、千曲市固有の歴史文化を物語る日本遺産を通じた文化遺産の保護、観光振興、まちづくり及び人材育成等を行うことで、地域の活性化を図ることを目的とする。 今後は、協議会の中に、棚田や月に関する市民団体を中心とした企画委員会を事業ごとに設け、具体的な実行計画を作成するなど、日本遺産を生かした地域活性化事業を展開するというふうにあります。 これを見ますと、保護も大事、観光振興も大事、まちづくりも大事、そして一番大事なのは地域の活性化、このように書かれているんですが、そこで、市長部局のどの部署がこの件を担当するのかお伺いします。 次に、人材育成事業の中の市内各種ガイド団体との連携とありますが、具体的に説明をお願いいたします。 また、アドバイザーを2名想定しているということですが、具体的な説明をお願いいたします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 滝沢教育部長。          〔教育部長 滝沢裕一君 登壇〕 ◎教育部長(滝沢裕一君) 「月の都 千曲」日本遺産につきまして、御質問をいただきました。 協議会につきましては、市長部局のどの部署が担当するのかという御質問でございますが、文化遺産の保護や観光振興が協議会の目的であることから、市長部局の観光交流課と教育委員会の歴史文化財センターの両課が協議会の事務局を担当しております。 また、人材育成事業の市内の各種ガイド団体との連携についてでございますけれども、具体的な取組としまして、10月から日本遺産ガイド養成講座を開催していきたいと考えております。市報9月号でも募集をしておりますけれども、市内のガイド団体の皆様にも講座を受講していただきまして、訪れる観光客に日本遺産の「月の都 千曲」の案内をしていただく予定であります。 また、アドバイザーの2名につきましては、文化庁に推薦を御依頼してございます。日本遺産や観光旅行の専門家それぞれ1名を予定しているところでございます。 ○議長(和田英幸君) 川嶋敬信議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 担当の部局というふうにお伺いしたのは、先ほども言ったように、保護も大事、観光振興も大事、まちづくりも大事で、地域の活性化が一番という中で、今までよく言われていた行政の縦割りという弊害が出ないようにするには、じゃあ、どこが主導権を持ってやるのかというようなことで、ちょっとお聞きしたかったんですが。観光交流課と歴史文化財センターというふうにお聞きしたんで、この縦割りを何とか埋めていただいて、先ほども言ったように、保護も大事ですけれども、観光振興もまちづくりもということであれば、ちょっと横断的な、部課横断的な形でぜひお願いしたいと思います。 あと、アドバイザーの件でお聞きしたのは、今までアドバイザーなりコンサルタントということで、いろいろ事例があったわけですけれども、割とその事例を検証してみますと、ほかの地区の事例の紹介だとか、模倣、まねをするような形の提案が多かったんじゃないかなというような思いがありまして。今、お聞きしたら、文化庁からの紹介ということなんで、ぜひ経験豊かな、いわゆるマネジャー的な人材の配置を行ってもらうようにお願いしたいと思います。それと、あくまでもこれは日本遺産ですから、それを千曲市ならではの企画、それと事業として実践していただけるというふうに内容も期待したいと思います。 あと、市民からの意見募集も検討するように提案いたしますけれども、いかがでしょうか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 滝沢教育部長。          〔教育部長 滝沢裕一君 登壇〕 ◎教育部長(滝沢裕一君) 縦割りではなくて横断的なというような御質問をいただきました。 こちらのほうは、観光交流課、それから歴史文化財センター、こちらのほうを含めまして、ほかにも農林課ですとか建設課ですとか、関わるところがございます。これは、横断的に今後も考えながら進めさせていただければというふうに思っております。 また、人材育成の関係、紹介する中で市のところからアドバイザーにつきましても、今後、文化庁のほうで予算の関係のヒアリングを受けるときに、このような形でアドバイザーもお願いをしていきたいということでございますので、それも含めてお願いをしていければというふうに思っております。 市民からの御意見等でございますけれども、こちらにつきましては、協議会の中に、棚田の地元の方の団体も入っておったりしますので、こちらのほうから御意見をいただきながら進めさせていただければというふうに思っております。 ○議長(和田英幸君) 川嶋敬信議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 関係しますので、次の小項目2番のほうの、稲荷山の重伝建についてお伺いしていきます。 先ほどの姨捨の日本遺産や稲荷山の重伝建だけでなく、歴史的・文化的遺産を、そういうものは守るだけではなく、観光資源として活用・PRも大事だと思います。 例えば、NHKの定点カメラ、これを姨捨に設置してもらうようなことを要望して、もし実現すれば、映像でリアルタイムに全国へアピールして宣伝ができ、集客ができるような形になっていくんではないかなと思います。天気予報のときのバックとか、全国版でやってもらうような形に持っていければなと。NHKがうんと言うかどうか別として。 日本遺産に認定されたということは、日本の宝なんですよね。千曲市の宝を飛び越すのは当然なんですが、日本の宝になったということです。しっかりとアピールしていって、姨捨・八幡地区のみならず桑原・稲荷山地区、セットで宣伝していけるような形が取れれば、より理想的なんではないかなと考えております。 このように、千曲市の宝である歴史的・文化的遺産というのは、まだまだほかにもありますので、ぜひ見つけ出し、磨き上げて、育て上げていくと、これについてはそんなに費用のかかる話ではないと思いますんで、ぜひ検討していただきたいと思います。 最近、市民の方から、一重山の魅力を全国へ発信し、屋代城跡を里山公園にしようという提案がありました。すばらしい提案で、ぜひ応援したいと思います。 さて、昨年9月の定例会において、飯島監査委員から指摘のあった稲荷山重伝建の保存事業において、地区関係者と十分協議し全体の整備計画の見直しを図るとともに、予算、体制面を整え、事業が加速するようにとの指摘がございました。 その後の進展、また地区関係者との協議の状況を説明していただきたいと思います。 現在、地区関係団体は幾つくらいあるのか。また、それをまとめる組織、あるいは連絡協議会のようなものは考えているのか伺います。 また、地域文化活性化のための市民ぐるみの具体的な運動、キャンペーン、または施策、そういうものがあるのか伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 滝沢教育部長。          〔教育部長 滝沢裕一君 登壇〕 ◎教育部長(滝沢裕一君) 稲荷山重伝建について御質問をいただきました。 稲荷山の重伝建地区の整備につきましては、全体構想の策定に本年度から2か年の予定で着手をしてございます。コロナ禍の影響もありまして、構想策定に当たりましては、稲荷山の地区の住民の皆様との協議が進んでおりません。令和3年度前半には実施をする予定でございますけれども、そんな予定で進めさせていただいております。 稲荷山地区のまちづくりに関する団体につきましては、稲荷山地区まちづくり推進会議などを含めまして13団体が活動を行っております。これらの団体をまとめる組織はございませんけれども、地区の皆様とともにまちづくりを進める中で、窓口となる組織の結成に向けて、各団体との調整を図ってまいりたいというふうに考えております。 地域文化の活性化のための市民ぐるみの具体的な運動や施策につきましては、全体構想の策定段階で具体策を検討してまいりたいというふうに考えてございます。 ○議長(和田英幸君) 川嶋敬信議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 今定例会冒頭に市長がおっしゃいました。130を超える市民団体が様々な活動をし、多くの市民の皆様がまちづくりに関わっていただくようになり、協働のまちづくりが定着してきましたと。しかし、その団体と市の担当窓口との情報共有というものができているのか、まず伺います。 それと、各団体の横断的な情報交換の場がないために、それぞれの団体の活動や苦労が表に出てきません。 情報発信と情報共有があってこそ、協働のまちづくりだというふうに考えますが、いかがでしょうか。市長、お伺いします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 岡田市長。          〔市長 岡田昭雄君 登壇〕 ◎市長(岡田昭雄君) 川嶋議員のおっしゃるとおりだと思っています。 今、多くの団体がございますが、まだまだ発展途上だと思っています。これをまとめると、また何かしらと団体間の様々な出来事がありまして、なかなかうまくいかない。過去においてそういうことをやってきた経過があるんですけれど、今のところは多くの方々にまちづくりに関わっていただく、まずそのベースをつくりたいなと思っています。 それから、どういう団体と団体を結びつけるか、それぞれマッチングがあるんでしょうけれども、いろんな団体でも同じような目的を持った団体はありますから、そういったところは一つにすればいいのかなと思っているんですが、異業種の団体がありますので、そこをまとめるというのはなかなか難しいところがあって、それぞれ人間の組織でありますから、今はあえてまとめない。それぞれの方々にまず活動していただいて、まず市政、あるいはまちづくりに関わってもらうことも必要かなと。その上で、それぞれの団体がどうするのかっていうことは考えなくてはいけないかなというように思っていますので、今はまだ発展途上でありますので、これから少しずつ皆さんに理解していただきながら、多くの皆さんがまずは地域づくりに関わっていただけるような、そういう環境を我々はつくってまいりたいというふうに存じます。 ○議長(和田英幸君) 川嶋敬信議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) いずれにしましても、先ほどから言っているように、情報の共有と情報の公開については今の段階でもしていかなければいけないんじゃないかなというふうに思いますので、ぜひお願いしたいと思います。 続いて、大項目3番の屋代駅周辺の整備についてお伺いします。 小項目1で長野電鉄旧屋代線・線路跡地の活用についてお伺いします。 平成24年3月末をもって廃止となった長野電鉄旧屋代線について、その跡地は地域の発展に役立てるため、沿線の市に譲渡したいという長野電鉄の意向を受けて長野市、須坂市、そして千曲市、3市で受け入れました。 この件について議会議事録を見てみますと、平成30年3月議会において大澤議員が質問した、この跡地の有効利用について当時の建設部長が、予算の見通しがついたら段階的に行う、こういう答弁でしたが、その後の状況はどうなっているのかお伺いします。 長野市では、跡地について沿線地域の活性化のため、線路敷地はサイクリングやウォーキング、健康的に楽しむ道路として活用するとした千曲川新道活性化プランを策定しております。 また、地元住民自治協議会から要望のあった、通学路等として活用できる部分を優先的に整備し、安全の確保を図っていきたいという声がございます。 須坂市では、沿線の住民の要望を受け、須坂駅に一番近い部分700メートルほどの区間を簡易的な整備を行い、利用しているとのことでございます。 千曲市では、総合計画の中で関係機関等と協議、調整を進め、有効活用に努めると記しております。 また、千曲市自転車活用推進計画も先月から動き出しておりまして、その中でもうたってあります。 旧屋代線の線路跡地利用について現在の状況を伺います。 また、旧屋代線・屋代駅のホーム活用計画についてお伺いします。 中心市街地活性化協議会では昨年7月に、みんなの屋代駅絆コンテストを開催して、屋代駅を単なる通過点だけでなく、行きたくなる場所にするにはとのテーマで、活性化アイデアを募集しました。そのときのアイデアの提案について実現は可能なのでしょうか。伺います。 また、協議会として市長への意見書の提出等はあったのでしょうか。伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 竹内建設部長。          〔建設部長 竹内 康君 登壇〕 ◎建設部長(竹内康君) それでは、長野電鉄旧屋代線活用についてでございますけれども、1点目のその後の状況について説明をということでございます。 平成25年11月に、長福寺踏切から長野市境の北山隧道前までの区間におきまして、無償譲渡を受けました。 長野電鉄旧屋代線跡地につきましては、自転車・歩行者専用道路として整備する方針で、長野電鉄屋代線跡地活用基本構想を平成24年12月に策定をいたしました。 平成29年5月には、自転車の積極的な活用を目的とした自転車活用推進法が施行されたことから、千曲市でも昨年度観光に特化した千曲市自転車活用推進計画を策定し、本年度はまちづくりや交通対策等も含めた総合的な計画に改定することとしております。 自転車活用推進計画の策定により、国の防災・安全交付金事業の対象となることから、しなの鉄道や長野県と協議をいたしまして、令和3年度から自転車・歩行者専用道路として事業実施できるよう国に申請手続を進めているところでございます。 なお、整備に当たっては地元の意向を踏まえ、屋代小学校、屋代中学校の児童生徒の通学路としての機能も期待できる区間などを優先的に進めてまいりたいと考えております。 ○議長(和田英幸君) 続いて、齊藤経済部長。          〔経済部長 齊藤清行君 登壇〕 ◎経済部長(齊藤清行君) 2点目の旧屋代線屋代駅のホームの活用計画についてでございますが、御質問にありましたとおり昨年7月に中心市街地活性化推進協議会が主催をいたしまして、しなの鉄道屋代駅の活用アイデアなどを募ります、みんなの屋代駅絆コンテスト、これを開催いたしまして多くの御応募を頂いたところでございます。 応募作品には、屋代駅の思い出や駅舎の使い方、あるいはまたにぎわいイベントの開催など新たな駅活用の可能性に気づかされた提案がございました。当初、提案のうちの一つを事業化する予定でございましたが、新型コロナウイルス感染拡大によりまして、現在延期というふうになっているところでございます。 それからまた、お尋ねの協議会からの意見書提出につきましては市への提出はございませんが、今後も応募いただいた提案ですとかアイデアをまず実行委員会等で共有させていただいて、実現に向けて取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(和田英幸君) 川嶋敬信議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 実行委員会のほうで検討していくという御回答をいただきましたので、また状況を見ながら、またいろいろと協力できることは協力したいと思います。 小項目2番の屋代南高校テニスコートの跡地という問題なんですが、屋代駅東側の屋代南高校テニスコートが非常に荒廃した状況なんですが、県との協議また市として今後の活用の案があるのか伺いたいと思います。 本年3月の定例会で教育長の答弁にもありましたが、屋代南高校の存続を各方面へ要望しているが、先の見通しが立っていないということなんですが、それは置いておいても校舎から離れた場所でここ何年も、10年以上だと思うんですが、使っていないという状況の中で、テニスコートの荒廃した姿というのは地元に住む者としては耐えられません。 千曲市の玄関口としての位置づけになっている屋代駅周辺なんですが、長野電鉄旧屋代線の線路跡地・駅跡地と併せて周辺整備について市長の考えをお伺いしたいと思います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 竹内建設部長。          〔建設部長 竹内 康君 登壇〕 ◎建設部長(竹内康君) それでは、屋代南高校テニスコート跡地についてでございますけれども、この土地は現在も長野県の所有地でございまして、県と譲渡に関わる具体的な協議については行っておりません。 しかし、当該跡地は平成29年4月に策定しました中心市街地活性化基本計画の中で、屋代駅周辺都市機能強化プロジェクトの対象になっておりまして、具体的な活用策は未定ですが、今後活用について県、しなの鉄道、商工会議所など関係機関等と協議を進めてまいりたいと思っております。 ○議長(和田英幸君) 川嶋敬信議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) そういうことであれば、近いうちに多少の方向性が出てくるというふうに理解を今したわけですが、市役所内と商工会議所とおっしゃっていますけれど、ぜひ地元のほうも区長さんなり、本当に行ってみていただくと分かるんですが、あの状況は悲惨な状況になってきておりますので、その辺ぜひとも前向きに進めていただくようにお願いをいたしまして、私のほうの質問はこれで終わらせていただきます。どうもありがとうございました。 ○議長(和田英幸君) ここで昼食のため、午後1時15分まで休憩いたします。                             午後0時10分 休憩---------------------------------------午後1時15分 開議 ○議長(和田英幸君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 続いて、9番、北川原 晃議員。          〔9番 北川原 晃君 質問席〕 ◆9番(北川原晃君) 議席番号9番、新政クラブ、北川原 晃です。早速質問させていただきます。 大項目1、屋代地区の土地区画整理事業について。 小項目、大型商業施設の計画は着実に進んでいるという根拠は。 選挙期間中、市民から、「本当にイオンモールは千曲市にできるの」との質問をたくさんいただきました。多分私だけではなく、ほかの議員さんも聞かれているのではないでしょうか。 この事業は、にぎわいと活力ある大型商業施設などを含めた魅力ある新たな市街地の形成によって、人と物が出合い行き交う千曲市、まち・ひと・しごとの創生戦略で定めた広域交流拠点都市の核になるとして、平成28年にスタートした将来の千曲市を担う重点施策であり、4年前の岡田市長の公約でもあります。 昨年9月、県は、須坂市がインター北側に計画しているイオンモール、ルートインジャパン、大和ハウス工業の3企業の進出事業計画を承認しました。また、須坂市は今年7月11日に、一帯の農地を農業振興地域から除外する手続も終え、開発が可能になったとして、今年の秋をめどに工事に着手し、2022年の事業開始を目指すと発表しました。 流通大手イオンモールなどの進出により、年間約1,000万人の集客が見込めることから、須坂市は市内の文化施設や自然をつないで回遊性を高め、文化振興や観光集客につなげるための交通環境も整えるとし、市内14団体で構成された推進委員会を設立し、詳細を現在検討しているということです。 いまだに千曲市は、実施計画すら策定できていない現下の情勢では、大型商業施設誘致を含む開発事業は、須坂市が先行しているように思われますが、岡田市長は、「千曲市の計画は着実に進んでいる」と、会見で答えられています。その根拠は何か。市民の声、「本当にイオンモールは千曲市にできるのか」についてお尋ねいたします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 岡田市長。          〔市長 岡田昭雄君 登壇〕 ◎市長(岡田昭雄君) 北川原議員の御質問にお答えしますが、大型商業施設が着実に進んでいるという会見の根拠でございますけれども、北川原議員の選挙期間中でも注目度が高いなということで、この問題については多くの方々が関心を持っているということは、それだけ重要なことかなと思われます。 はじめに、須坂市の開発計画でありますけれども、民間の開発事業者がやっているんです。いわゆるデベロッパーでどんどんやっています。事業主体となりまして、須坂市の場合は、地域未来投資促進法という法律を活用しています。これは、入ってくる企業への優遇措置があるんですが、地権者には優遇措置がありません。我々は、農産法という法律を使って、地権者の方々に譲渡所得の基礎控除のあるものを選んでいるわけであります。そういった中で来ているわけでありますけれども、今月7月に須坂市の場合、開発を可能にするための都市計画法に基づく地区計画を決定をいたしました。これ、須坂市です。そして農振地域の除外手続も完了したということになっています。 一方、千曲市の広域交流拠点整備については、地権者に先ほど申し上げた税の控除、これ、800万円ですよね。土地を買ったときにこの税の控除がある、それを選んでいるわけでありますので、農産法という法律を活用しています。農村産業法という法律を活用して開発する計画でありまして、全く開発方法は違う部分だというふうに理解していただければと思います。 昨年2月には、県の基本計画に、商業系企業の立地を可能とする各種商品や飲食料品等の小売業、飲食店など、新たに6業種が追加されました。これ、農産法をやるときに、業者を限定されていたんです。いわゆる農業に関係すること、あるいは運送業に関係することとなっておったんですが、そこで新たに6つの業種が追加された。これで初めて、この法律のいう商業施設ができるという環境になったというふうに考えてください。 これが、6業種が追加されたことから、令和4年度の農振解除に向けて、そして都市計画決定に向けて、今現在、県の担当者と協議をしているところでございます。ここは、着実に進めているというふうに思っています。 また、開発に伴う基盤整備の早期着手が最優先の課題であります。あそこには道路がないんですね。高速道路はあっても道路がないんです。道路がなかったら企業も来ません。したがって、この基幹道路となる道路をまず造らなくちゃいけない。ということで、計画地を縦断する幹線道路については、市が先行して整備をしたいなというふうに思っています。そうじゃないと時間がかかり過ぎてしまいますのでね。そして、今年度から事業に着手をし、その前後の区間、北と南、その区間は、県による整備工事の早期着手を強くお願いをしているところであります。 そのほかに、スマートICの設置、これもなかなか簡単ではないんです。相当お金がかかりますが、このスマートICの設置、そして埋蔵文化財調査の実施、これらについても、関係機関との協議についても大分進んでまいりました。来年の協議の関係では、多分準備段階調査に移行できるんではないかというふうに見込んでいます。 大型商業施設は本当にできるのかというお尋ねですが、大型商業施設側とは定期的に、今でもおおむね毎月1回協議を重ねています。本当に進出意欲がなければ、名古屋から進出してこないですよね。毎月来ていますから。そういった意味では、確実に進出していただけるんではないかというふうに今思っています。 ただし、この同じ同質化した大型商業施設の過剰、過当競争というのが言われています。もう1個は、建設コストが高くなってきている。それから、最近は電子商取引(EC)の隆盛が見られる。もう1個は、テナント出店意欲が全国的に減衰している。コロナ禍における生活様式の変化、今回、コロナで、世の中がどう変わるか、非常に注目して見ているんですが、生活様式の変化の中で、大型商業施設がどうやって生き延びていくかというのが、多分これは全国的な課題だろうなというふうに思います。極めて、大型商業施設をそういう点では、取り巻く環境は厳しさを増していることは事実だろうと思っています。 企業側では、地域の特性を生かしたこういった状況の中で、企業とすれば地域の特性を生かした新しい業態の商業施設を模索しているというのが今の状況であります。 千曲市の計画は、聞いているところによりますと、複合型商業施設や地域創生型商業施設等の新たなフォーマットでの新規出店を通じて、事業領域の拡大を図る計画としたいというふうに言っているようであります。市としても、こうした企業側のニーズをしっかりと連携しながら、早期の出店ができればいいなというふうに思っています。 目標としては、一つのロードマップでありますけれども、一部店舗について、遅くても令和8年の開業ができるように進めていきたいということで、これは既に、この議会改選前の特別委員会にも話をさせてもらってありますが、そういう意味では、そこを目標に進めていきたいなということでございますので、市のロードマップの中では今でも進んでいるということでありますので、御理解をいただきたいと思います。 ○議長(和田英幸君) 北川原 晃議員。          〔9番 北川原 晃君 質問席〕 ◆9番(北川原晃君) 今の市長の答弁をお聞きすると、大分当初から計画を変えてきているようなお話を今、されていましたけれども、このコロナ禍の影響だけじゃなくて、実際には当初平成28年からスタートしたときには、多分イオンモールのほうからこういう施設を造りたいという、そういう話はあったと思います。それに沿って千曲市はSIC含めて都市基盤計画、道路、これやらなくてはいけない、一重山線踏切の改修もしなくてはいけない。こういう課題があって、とにかくそれを2020年ぐらいまでに済ませてほしいというような、前の特別委員会ではそういうお話を私のほうもお聞きしています。 しかし、そこには先ほど市長が言われた農産法の問題、8年未経の問題、だけどもそれが、何とか解除して商業施設が可能になったと。だけども実際には、まだその商業施設が可能になったけれども、映画とかそういう娯楽施設に関しては、まだいまだにその許可はなっていないというような。 それと、先ほど言ったように埋蔵文化財の調査、これを今後どうするか。それも2層になっている非常に複雑な地域の埋蔵文化財調査、そういうものを含めると、これ、市長が言っているように順調には進んでいないような気がするんですよ、やっぱり。非常に遅れている、計画も遅れている。 端的に言うと、須坂市にそういった大型商業施設ができた。でも、千曲市にもまた同じような大型商業施設ができるのかということなんですね。だからそこら辺はどうされるのか。後で言いますけれども、今までそのための計画については経費をかけてきている。だからそれを経費の無駄にしないように、万が一、須坂市にできた場合には、やはり千曲市は今度、第2の対応を考えていかなきゃいけない。そういうことも含めて、実際に順調に進んでいるというふうには、ちょっと市長の答弁から受け取れないもんですから、じゃあ、須坂市にもできても千曲市は本当に継続してできるのかどうか、そういう話ができているのかどうか。そこら辺、ちょっとはっきりとお聞かせください。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 岡田市長。          〔市長 岡田昭雄君 登壇〕 ◎市長(岡田昭雄君) 須坂市の話、私、よく聞いていませんけれど、今は大型商業施設側と折衝しているところでありまして、千曲市には進出したいというふうに言っていますので、ただし、どういう商業形態か分かりませんけれど、進出はしてくれることは間違いないというふうに思っています。 ○議長(和田英幸君) 北川原 晃議員。          〔9番 北川原 晃君 質問席〕 ◆9番(北川原晃君) 関連しますんで、ちょっと2番目の質問に入らせていただきます。 市長と大型商業施設、企業との信頼関係というか、先ほど月1度ほどこちらのほうとは打ち合わせしているというお話があったんですが、多分、月1度打ち合わせしているのは、名古屋のほうの担当者との打ち合わせだと思います。そうではなくて、これだけの大型事業です。先ほど言ったように、もう既に、コンサルタント料含めて同事業に対しての支出は1億4,000万を超えています。そういう意味で人口交流の増加や観光振興、地域経済の活性化に直接結びつくこの大きなプロジェクト、市長のトップセールスはこれはもう不可欠だと思います。 市長は、この事業のメイン施設、企業、本社との打ち合わせ、これについてどのぐらいの頻度でやられているのか。先ほど地域担当の名古屋オフィスとは月1回していると言っていましたが、実際に本社の役員さんも替わられています。見ると今、常務取締役の開発本部長さん、替わられている。そこの本社との打ち合わせ、情報交換は、市長はどの程度やられているのか。それをちょっとお聞かせください。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 岡田市長。          〔市長 岡田昭雄君 登壇〕 ◎市長(岡田昭雄君) 企業との関係は、実は遡ること2004年なんです。2004年というと合併をして1年たった頃です。そのときに大型商業施設が、長野市篠ノ井のほうに進出計画があったんです。それが駄目になった後、あれから数年たってから、当時、宮坂市長だったか、近藤市長の初めか分かりませんけれども、そのときに企業側から、屋代地域の開発計画についてどうなんだという打診があったんです。それがスタートなんです。その前は、上信越道があったんですけれども、何もないというのは寂しいなということで、あそこにハイウエーオアシスを造るという構想があったんですね。計画もつくったんです。 ところが、五里ヶ峯トンネルとジャンクションの間が2.3キロと短いんです。当時の規格では、そこに休憩施設を造ることは難しいと言われた。そういった経過がありました。そういう中で、企業が、いわゆるセスナ、あるいはヘリからずっと見たところに、長野市が駄目なら千曲市という案があったわけであります。それからの話があったわけでありまして、そのときが、例の常務がまだ常務じゃなかったときに来たもんですから、私、そのときから知っているんです。ですからもう付き合いは長いんです。 そういった中でトップセールスをということでもって、私が市長になってからは、企業側の開発本部長との間では、これまで4回会っています。こちらから本社を2回、それから向こうからこちらのほうに2回来ていただいております。今年4月にも本社を訪問する予定でしたが、新型コロナウイルスの感染症の拡大を受けて、企業側も外出あるいは面会の禁止令が出ていまして、延期となっています。 大型商業施設に以前訪問した際にお会いした、誘致に向けて交渉したときの開発統括部長さんっていらっしゃるんですけれど、現在、その開発統括部長が、取締役社長になっています。ですから、社長は、私は面識あるわけであります。 ですから今後、必要性とタイミングを見ながら、引き続きお行き合いすることは予定しているわけでありますけれども、今後も、トップセールスだけではなかなか企業って来てくれないです。要は、開発本部の東海の長野開発部というのがあるんですよ。名古屋なんですけれど。ここが、一番の大事なところであります。ここが稟議を出さなかったら上がっていかない仕事なんで、まず、この東海・長野開発部長と開発部と十分な意思交換していかなくてはいけないんでしょうけれど、この名古屋の開発部の責任者とは、これまで定期的に市役所のほうに来ていただいて話をしているんです。それがほぼ月1回ということでやっているところなんです。 ですから、様々な課題がある中で話をしているということなんですが、千曲市の場合は、本当にこれまで平成28年に区画整理でやりましょうという話になったんですよ。アンケート調査をしたら約9割が賛同してくれたんです。ですから区画整理でやろうということで進んだんですが、なかなか区画整理というのは難しい。全員が賛同しなかったらうまくいかないですね。 今、協議しているのは、開発方式は幾つも方法があるだろうと。区画整理やる場所、直接買う場所というのがあると思うんですが、これらについてどうするのか、今、協議をしているところであります。 それで、これも他の企業の誘致も含めてやっているんですが、なかなか行政がやると確かに時間がかかるところはあります。しかし、これを着実にやっていかないといつまでも駄目なんで、令和8年の目標に向かって今進んでいるというふうに御理解いただきたいと思います。 たまたま本社の常務開発本部長、これは当初から千曲市と関係している人が開発本部長をやり、その後副社長をやり、今現在顧問をやっています。そして、もう1人は、企業の社長は、さっき申し上げたとおり、当初からこの開発の統括部長として千曲市に来ていた方が、今社長をやっています。企業の開発本部の一番の大切なところは、東海・長野開発部でありまして、そこの責任者、部長と担当部長が初めからこの千曲市への進出に関わっている方が2人ともそうなんですね。替わっていません。ですから、そういう意味では千曲市が、我々が知っている方々が、企業の幹部にいるということは御理解いただきたいと思います。 ○議長(和田英幸君) 北川原 晃議員。          〔9番 北川原 晃君 質問席〕 ◆9番(北川原晃君) 市長のほうも今、本社には2回訪問されたと言っていましたが、当時の開発本部長、もう今は顧問になられております。今言ったように新しい本部長になって、戦略的にもイオンモール自体、もう海外戦略に力を入れてきたりされています。そういう意味では、本当にこのトップセールスというか信頼関係がなければ、この事業というのはなかなか前に進まないんじゃないかな。特に、令和4年の開発を目指すということになると、もう今、社会はどういうふうに変わっているか分からないですよ、そうなってくると。開業目指すということは。 ですから、より綿密な打ち合わせをしていかないと、なかなか開発の成功というのはできないと思うんですが、今、お答えあったんですが、先ほど最初に質問したように、現在の開発部長とは市長はお会いしているんですか。そこら辺、ちょっとお聞かせください。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 岡田市長。          〔市長 岡田昭雄君 登壇〕 ◎市長(岡田昭雄君) 今現在の人は、今年会う予定だったんですが、このコロナの関係で会えないということでございます。 ○議長(和田英幸君) 北川原 晃議員。          〔9番 北川原 晃君 質問席〕 ◆9番(北川原晃君) やっぱり、これだけ大きなプロジェクトで、相手の本社組織の役員が替わったら、もうすぐにやっぱり挨拶に行って話をしないと。これはもう民間の経営手腕だと、これはもう常識です。やっぱり。ですから、もう少しそこら辺をしっかりと詰めていただきたいなと、こんなふうに思います。 続きまして、3番目の質問に入ります。 事業に対する費用対効果調査の情報公開について。 前の議会のときにちょっと副市長もこの辺はちょっとお話しになったかと思うんですが、平成30年一般社団法人長野経済研究所に委託した屋代地区広域交流拠点総合波及効果詳細調査、これ、委託料600万、委託期間が平成30年10月1日から令和元年9月30日、昨年の9月30日にもう出ているはずです。 委託内容は、先進事例の調査・検証。それから、屋代地区開発後の経済波及効果の推計。それから、商圏範囲に関する調査。雇用推計と将来人口推計に関する調査。千曲市に与える影響に関する調査。周辺部に与える影響に関する調査。広域交流地区の交流人口の増加予測と波及効果。既存商圏に与える影響やその調査。非常に重要な調査だと思います。もう1年たっていますが、この調査報告をいつ議会、市民に公表するのか、教えてください。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小林企業立地担当部長。          〔企業立地担当部長 小林千春君 登壇〕 ◎企業立地担当部長(小林千春君) 事業に対する費用対効果調査の情報公開についてでございますが、本年6月定例議会において金井議員より、プロジェクトの費用対効果に関する質問があった際、調査の結果の一部は御紹介申し上げました。その際、併せて企業等誘致推進特別委員会へ報告する予定であると答弁しましたが、それ以降に特別委員会が開催されず、報告ができておりませんので、建設経済常任委員会できちんと説明していきたいと考えております。 なお、調査結果の一部は、屋代地区土地区画整理組合設立準備会の役員さんにも説明させていただきました。準備会役員会は、災害やコロナ禍の影響により、昨年11月以来開かれていません。地権者説明会の開催に向けて現在協議を進めているところです。この結果を地権者の皆様に御説明申し上げた後に、市民に向けた公開もしてまいります。 ○議長(和田英幸君) 北川原 晃議員。          〔9番 北川原 晃君 質問席〕 ◆9番(北川原晃君) この調査書というのは、いつ、経済研究所から千曲市に来たんでしょうか。それともう一つは、これ、地権者に説明するんではなくて、やっぱり周辺地域、特に中心市街地がどういう影響になるか。実際に商売されている方がどうなのかということが、この中でも重要なことになっているんで、これはもう市民に情報公開する必要があると思うんですが、そこら辺2点についてお答えください。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小林企業立地担当部長。          〔企業立地担当部長 小林千春君 登壇〕 ◎企業立地担当部長(小林千春君) 先ほどの調査なんですが、9月30日に終わっておりますので、その報告書に基づきまして内部等で協議をして検討してまいりました。 それともう1点の地権者会以外にも市民にもきちんと説明する責任があるのではないかということなんですが、まずは屋代地区の皆さんが、この区画整理事業を進めるに当たっての課題等がございましたので、まずは区画整理の皆様にも、地権者の皆様にもきちんとお話をし、その後市民の皆様にも報告すると、そういう段取りでいます。
    ○議長(和田英幸君) 北川原 晃議員。          〔9番 北川原 晃君 質問席〕 ◆9番(北川原晃君) 9月30日にはもう届いたということですね。やっぱりこういうのは、調査というのはこれ時間たっちゃうと、やっぱりいろんな影響がまた今度社会情勢が変わってくるんで、これはもうすぐにやっぱり報告しなきゃいけないと思うんですよ。ですから、できるだけ早めにしてほしいんですが、どうなんですか。今議会の建設常任委員会ではできるということですか。 その後すぐ、市民のほうには早く報告できるということでよろしいでしょうか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小林企業立地担当部長。          〔企業立地担当部長 小林千春君 登壇〕 ◎企業立地担当部長(小林千春君) 御質問の本議会の建設経済常任委員会できちんと報告をさせていただきます。その後にホームページ等通して、市民のほうにも公表してまいります。 ○議長(和田英幸君) 北川原 晃議員。          〔9番 北川原 晃君 質問席〕 ◆9番(北川原晃君) 続きまして、大項目2のほうに移ります。 日本遺産について。日本遺産を生かした今後の取組について質問をいたします。 今年6月19日、「月の都 千曲」が日本遺産に認定されました。千曲市は、複数の自治体型ではなく、全国で35しかない単独型での日本遺産の認定でございます。大変すばらしいなと。話聞きますと、この認定には、関係職員の方々が徹夜で作業され、大変な苦労をしたとお聞きしました。この場ですが、心から感謝を申し上げたいとこんなふうに思います。 御存じのようにこの美しい景観の姨捨棚田は、日本棚田百選及び国の指定の文化財でもある名勝にも指定され、平成22年には、重要文化的景観地域にも選定されました。また、夜景はもとより、魅力的な車窓風景は、日本三大車窓の一つに数えられ、姨捨駅には豪華寝台列車トランスイート四季島も停車し、乗客は駅内にJR東日本が設置した更級の月というラウンジで、善光寺平の絶景を見ながらおいしい料理や地酒を楽しんでいるとお聞きしています。 文化庁は、日本遺産は地域の活性化を図ることを目的であるとしています。具体的に今後どんな事業をしていくのか、お尋ねいたします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 滝沢教育部長。          〔教育部長 滝沢裕一君 登壇〕 ◎教育部長(滝沢裕一君) 日本遺産を生かした今後の取組について、御質問をいただきました。 日本遺産を通じた地域活性化を進めるために、現在、人材育成、普及啓発、調査研究、情報発信、活用整備の5つの事業を計画しております。 今年度は、主たる事業として姨捨観光会館を改修して、令和3年度に日本遺産センターとしてオープンをしたいというふうに考えております。このほかに、本年度にはガイド養成講座の実施や簡易のパンフレットの製作、来訪者の動向分析調査、案内標識の設置を計画しております。 また、令和3年度、4年度は、案内板の設置、モニターバスツアー、冠着山や善光寺街道のトレッキングツアー、月をテーマとした講演会と構成文化財見学会などを計画しております。 以上の事業につきましては、コロナウイルスの収束状況を見極めながらということになりますが、地域の皆様とともに実施を進めてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(和田英幸君) 北川原 晃議員。          〔9番 北川原 晃君 質問席〕 ◆9番(北川原晃君) 先ほども川嶋議員さんのお話にもあったんですが、これ、日本遺産というのは、要するに観光振興なんですよ、一番のメインは。地域の活性化もそうですけれど。これ、歴史文化財センターがやる仕事ではないんですよ。もう認定でやり尽くしたでいいんではないですか、それで。だから、これを生かしてどういうふうにするかということなんです。 今までも、先ほど言ったように棚田百選とか、文化的景観とかトランスイート、ここの持っているポテンシャルというのはもうすばらしいんですよ。じゃ、今まで、これをどう生かして活性化してきましたか。ちょっとそれを答えてください。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 齊藤経済部長。          〔経済部長 齊藤清行君 登壇〕 ◎経済部長(齊藤清行君) 今までも平成22年の2月22日の重要文化的景観も含めまして、棚田百選については、農林課サイドももちろんですし、観光交流課サイドでも、例えばその情報発信、お客様に来ていただける形で、今まではホームページを含めまして、まずは情報発信をしてきたというところにとどまっている状況です。 ○議長(和田英幸君) 北川原 晃議員。          〔9番 北川原 晃君 質問席〕 ◆9番(北川原晃君) 齊藤部長、おっしゃるとおりだと思います。情報発信にとどまっているんですよ。そこから先が生かされていないんです。 姨捨観光会館は、指定管理者が「お客さんがいなくて」と言って、この間撤退しました。それでこの推進協議会の事業概要を見ても、観光ガイドの育成、来訪者動向分析調査、ウェブサイトの制作、パンフレットの作成、姨捨観光会館を改修し、日本遺産センターを開設する。誘導道路標識を粟佐に2基設置するって、これ、今までだってガイドいるんですよ、楽知会とか。そんな全然変わっていかないじゃないですか。 だから結局、しっかりとしたビジョンがないんで、これ、情報発信で終わっちゃって、それで日本遺産ここでしたって、地域には何も還元されていないということじゃないんでしょうか。 私、一番、これ、どうして千曲市はと言っちゃいけないですけれど、こうなってしまうのかというと、やっぱりこの市長のきちんとしたビジョンがないんです、これ。公約で市長は、日本遺産の認定をするということを掲げて、見事日本遺産認定を成し遂げましたが、市長がこういうことをしたいんだということは、例えば姨捨観光会館は、そこには例えば何か物を売ったり、やっぱりお金を落とす仕組みをつくるとか、それには3年間の7,000万じゃ足りないから、千曲市としてももっとお金をつかっていくとか、そういうことを協議会に投げかけて、協議会のほうでもんでいただくという形にしていかないと、協議会に、区長さんたちに、何か案出してくださいって出てくるわけないんです。 だからこれ、市長は、公約にしているんだけれど、どういうビジョン持っているのか、企画持っているのか、聞かせてください。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 岡田市長。          〔市長 岡田昭雄君 登壇〕 ◎市長(岡田昭雄君) 最終的にこれしかないかなと思っていたんです。日本遺産はもともと文化財を保存するわけじゃないんです。それを使ってどうやって地域活性化するかというのが日本遺産の目的なんです。 ですから、今までは、名勝とかありましたが開発に規制がかかっています。日本遺産はそういうことがないんです。いかに活用するか。そして、日本遺産を取り巻く29の構成文化遺産が川西地域にあるんです。稲荷山の重伝建を含めて。そういった中で、更級地域全体が日本遺産になっているわけでありますから、そういう意味では、それぞれの文化遺産をいわゆる連携しながらPRしていく。こんないいところないということでやっていかなくてはいけないんです。今、トランスイート四季島も来ていますけれども、取りあえずといったら失礼ですけれども、今、川西地域の中で、この日本遺産を使ったまちづくりというのはこれから本格的にやっていきたいなと思っています。 それは、今保存するのは保存するだけでもいいんでしょうけれども、あそこの棚田をどうやって保存するか。これは簡単ではないです。先ほどの質問にもあったんですけれども、そういったことをしながらやっていく。そして、温泉街のPRにどうやって日本遺産を活用していくか。更級地域をどうやって開発するか。そういった様々な課題があって、これをやったらオーケーということはないと思っています。いろんなことに挑戦していかなくてはいけないんでしょうけれども、まずは推進委員会の方々、多くの方々に集まっていただいて、どうやったらいいのかというのを議論してほしいと思っています。 私がこれからこういうふうにやりますと言っても、それができるかどうか分かりませんけれども、私たちも入ります。一緒になって計画をつくっていければいいなというふうに思っていますので、いろんなアイデアをいただきながら進めていければいいなというふうに思っています。 市長のリーダーシップが悪いからというふうに言いたいと思うんですけれども、決してそうではなくて、これは誰が決めるのではなくて、住んでいる方々がどういった形にしたいのかというのが大事なんですよ。まずそこをきちんとやりながらやっていく必要があるかなというふうに考えております。 ○議長(和田英幸君) 北川原 晃議員。          〔9番 北川原 晃君 質問席〕 ◆9番(北川原晃君) 明確な回答がいただけなかったんですが、住んでいる方々が、市長はどうしたいのかということが分からないということをおっしゃっているんです。棚田保存会を保存することは、彼ら一生懸命やっていますけれども、これを活用してどうやって地域にメリットをもたらすのかということを、私も今までこれだけのポテンシャルあるところを、ただ「宝だ、宝だ」と口では言っているけれども、それが実となっていない。ここに、非常にもどかしさがあるんですよ。堂々巡りになっちゃうんで、次、行きます。 日本遺産を生かした地域産業の活性化、先ほどは観光振興のことですが、地域産業についてちょっとお聞きします。 文化庁は、日本遺産の認定による効果を地域の認知度が高まるとともに、日本遺産を通じた様々な取組を行うことにより、地域の独自性を高め、地域おこしや活性化が図られ、地域ブランド化等にも貢献し、ひいては地方創生につながると言っています。 今後、千曲市の日本遺産を巡る観光客の増加が予想されます。観光振興だけではなく、千曲ブランドなど商工業への地域経済への活性化についても大きな期待を寄せられますが、どのような活性化策を考え、地方創生につなげていくのか、お尋ねいたします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 齊藤経済部長。          〔経済部長 齊藤清行君 登壇〕 ◎経済部長(齊藤清行君) 日本遺産を生かした地域産業の活性化について御質問いただきました。 御質問の中にありましたとおりでございますが、千曲市が日本遺産に認定されたことによりまして、市の認知度が一層高まりまして、今後は市外からのお客様、観光客の積極的な誘致と増加に向けまして、日本遺産を活用してまいりたいと考えております。 観光客の受入れにつきましては、広域観光あるいは農業などについても盛り込みまして、お客様のニーズに反映した観光商品といっていいんでしょうか、そういったものの造成を、検討をまずするということと、観光局や商工団体などの関係の機関と連携をして誘客を図ってまいりたいと思います。結果として、観光客の増加を目指すことで、地域経済の活性化につながるよう努めてまいります。 日本遺産認定を含めまして、市の情報発信を行うということは当然でございますが、これによりまして移住・定住者の増加にもつながるように努めてまいりたいというふうに思っております。 若干具体的な、今のところの考えられることといたしまして、日本遺産の認定を契機といたしまして、例えば学校教育やら社会教育を通じまして、地域の皆さんに改めて千曲市の文化に触れてもらうこと、それからまた、地域の中から千曲市の魅力を発信してもらうことなどが考えられますが、月の都という日本遺産が観光振興はもとより、地域全体の活性化につながるように、御質問にありましたとおりですが、今後具体的な取組を検討してまいりたいと思います。 ○議長(和田英幸君) 北川原 晃議員。          〔9番 北川原 晃君 質問席〕 ◆9番(北川原晃君) 今、部長のほうから観光商品というお話が出ましたが、私はこの文化庁の意図というのは、私なりに解釈すると、やはり日本遺産ではお客様が来る、そこにやっぱりお土産とか、飲食とか、そういうものをしっかり用意して、それを買っていっていただく。それによって地域のそういった商工業、そういう方々が売上げや収入が増えてくる。あるいは新規参入したいと、お土産をつくりたいという若者が起業したりして、新たに若者の定着が図られる、そういうようなつながりをつけてほしい。 例えば日本遺産のパッケージ一つにしても、そのデザインも、そういうものも一つのブランドですから、そういうものもいろんな企業に提供していくということをしていただきたい。 ディズニーランドの場合、やっぱり全体の売上げのチケット収入45%なんですよ。あとお土産は35%、飲食は20%あるんですよ。半分以上がそういうものなんです。そこにやっぱり千曲市の地域経済の活性化を私はつくっていただきたい。それには、日本遺産センターの中身がどういうふうな施設がいいのかということが、そこにあると思うんですよ。やっぱり飲食スペースとお土産売り場、しっかりとつくっていただいて、地元に貢献していただきたい、こんなふうに思っていますが、私の提案いかがですか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 齊藤経済部長。          〔経済部長 齊藤清行君 登壇〕 ◎経済部長(齊藤清行君) 北川原議員の御提案でございますが、今後、協議会の中に企画委員会を立ち上げまして、具体的に検討に入るということでございます。 したがいまして、企画委員会の中に、事業ごとに、それぞれまた小委員会的なものも設ける形になろうかと思いますので、そういった中で今御提案のものも十分、企画委員会の中でお話をして検討していただきたいと思います。 ○議長(和田英幸君) 北川原 晃議員。          〔9番 北川原 晃君 質問席〕 ◆9番(北川原晃君) ぜひとも日本遺産を生かして、今度はすばらしい企画をしてつくっていただきたいと、こんなふうに思っています。 小項目最後になります。3です。姨捨ビュースポットについてお聞きいたします。 県が計画している姨捨展望駐車場整備、通称ビュースポットについて、地元や棚田保全推進会から、駐車場とあずまやだけではなく、地場産品の販売施設や観光案内所や水洗トイレの設置を県と一緒に取り組んでほしいという要望が出されております。 県にお聞きしましたら、今のところあずまやしか計画していないということなんですが、先ほど言ったように日本遺産に認定された棚田の活用として、この姨捨停車場の下に造る県のビュースポット、市はどのように取り組みを考えているのか、お聞かせください。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 齊藤経済部長。          〔経済部長 齊藤清行君 登壇〕 ◎経済部長(齊藤清行君) 姨捨ビュースポットについてでございますが、御質問にありましたとおりでございますが、県が県道内川姨捨停車場線の道路改良の事業に併せて計画していただいているもので、現在、県において計画事業を進めているというところでお聞きをしておりますが、御質問にありました販売の施設ですとか観光案内所などの設置につきましては、施設を運営していくソフト面などについて、まずは地元の市民の方はもとより、関係する団体の皆さんとちょっと話合いをさせていただいた上で、設置に向けて県と協議をしたいというふうに考えております。 それからまた、観光客の増加ですとか、地域住民の生活環境の整備という面から、県道の改良につきましては、引き続き早期の完成を県に要望してまいりたいと考えております。 なお、姨捨ビュースポットの完成時期というようなお尋ねですが、現時点ではちょっと未定ということでございまして、市といたしましては姨捨観光会館の改修、これを行って設置する予定の仮称ですが、千曲市日本遺産センター、こちらのほうに同様の機能を持たせることができるかについても今後協議をさせていただきたいと思っております。 ○議長(和田英幸君) 北川原 晃議員。          〔9番 北川原 晃君 質問席〕 ◆9番(北川原晃君) このビュースポットは、長野県の阿部知事が姨捨に来られて、こんなにいい場所、これをお金を落とすような仕組みを考えなきゃいけないと言って、企画してつくっていただいたと聞いております。ですから、きちんとその期待に応えるようにしていただきたいと思いますが、市長の考えを聞かせてください。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 岡田市長。          〔市長 岡田昭雄君 登壇〕 ◎市長(岡田昭雄君) ビュースポット、そんなに広くないです。山際と県道をつけかえたところ。そんな広くないんで、どこまでができるか分かりませんけれども、できればトイレはどうしても必要かなと思っておりますけれども、あとは何か販売する場所がとれるかどうか、まだ、その細かな図面を見ていないんですけれども、山沿いのほうを削って今の県道をビュースポットの場所にするという計画ですので、そんなに広くなるかどうかというふうに考えておりますが、正式な図面ができたらまた検討したいと思います。 ○議長(和田英幸君) 北川原 晃議員。          〔9番 北川原 晃君 質問席〕 ◆9番(北川原晃君) 以上で質問を終わります。 ○議長(和田英幸君) ここで15分間休憩いたします。                                午後2時 休憩---------------------------------------午後2時15分 開議 ○議長(和田英幸君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 続いて、3番、聖澤多貴雄議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) 先ほどの議論より、ビジョンがビジョンがということがありますので、きょうは全般を通じてこういう諮問委員会ということをお話ししたいと思いますので、市長にはよろしくお願い致します。 それでは、議席番号3番、千風の会、聖澤多貴雄でございます。 私は、今年7月の市会議員選挙におきまして選出していただきました新人議員でございます。まだまだ未熟者ゆえに、つたない質問であったり、ルールから外れることもあろうかと思います。御容赦願い、発言させていただきます。 選挙戦を通じまして、私はいくつかお約束を掲げ、千曲市中を駆けめぐりました。南は力石、新山から、北は雨宮、土口まで、その場所、その場所での問題を抱え、合併後17年たちますが、まだまだ地域格差があるのは事実でございます。市民の皆様の中には、もっと何とかならないのかというような考えがあります。御意見は謙虚に受け止め、改めることは改めていかなければならないと考えております。 本日は、その選挙中のマニフェストの中より、防災、減災、コロナ禍での経済、教育を取り上げながら進めさせていただきますが、今日皆様のお手元には議長にお許しを得まして、この諮問委員会の組織図の位置づけ図をお配りしたのと同時に、あと霞堤の土のうの資料も付け加えさせていただきましたので、どうぞよろしくお願いいたします。 政策決定のプロセスにおいては、単に市民の代表であるだけでなく、この諮問委員会というのは学識経験者などの有識者に入ってもらうことで、より高度な判断の材料として役立たせていただきたいですし、判断の理論的な裏づけとして運用していただきたいと思います。 それでは、質問に入らせていただきます。 大項目1、令和元年東日本台風(台風19号)豪雨について質問させていただきます。 令和元年10月12日から13日未明にかけて、信濃川水系の上流域を中心に記録的な豪雨となり、私どもの千曲市の中央を流れる千曲川の各水位観測所では、計画高水位を超過し、観測史上最高水位となる記録的な洪水となり、住宅の床上、床下浸水をはじめとして、多くの財産の消失等、甚大な被害を受けました。 霞堤防決壊現場を中心に、市の職員の皆様立ち会いのもと、我々新田区の役員での合同調査もしてまいりました。原因は、千曲川の増水により、東林坊川のバックウォーターにより霞堤防内の大幅な増水により、一部堤防の決壊を招き、大きな浸水被害を発生させました。 私も、構想の中で、堤防強化、河道掘削、水防災を掲げてきましたが、やはり思いは一つ、昨年の災害を繰り返してはいけないのであります。これは、被害に遭った市民の皆様の悲痛な願いでありまして、だからこそ復興計画については強い思いを皆様はお持ちですし、霞堤防の大型土のう計画については、命に関わる大事な問題として捉えておられます。 そこで、信濃川水系緊急治水対策プロジェクトについて、小項目1、河川における対策、流域における対策、まちづくりソフト施策について、千曲市内での計画をお示しください。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 竹内建設部長。          〔建設部長 竹内 康君 登壇〕 ◎建設部長(竹内康君) それでは、緊急治水対策プロジェクトについてでございますけれども、信濃川水系緊急治水対策プロジェクトでは、河川における対策、流域における対策、まちづくり、ソフト施策をプロジェクトの3本の柱に位置づけまして、流域が一体となった治水対策を目指すとしております。 千曲市内における計画についてでございますけれども、まず1つ目の、河川における対策です。対策内容は、被災箇所の早期復旧ほか、河道掘削、遊水地整備、堤防の整備・強化による対策が示されております。 河道掘削は、長野自動車道が千曲川を横過する辺りから坂城町との境までの間を範囲としてございます。河川管理者である千曲川河川事務所では、昨年11月にプロジェクトに先立ち、沢山川の合流部から岩野橋下流部までの間で、約8万立米の土砂を掘削いたしましたが、今年度は河道の土砂の堆積状況の調査が完了し、現在、掘削箇所選定作業を進めております。 次に、遊水地整備でございますが、市内では中・新田地区と八幡地区の2か所で計画がされており、本年度は現地の建物などの配置状況を調査し、次年度以降、測量や地質調査を行う予定とお聞きしております。 次に、堤防の整備・強化ですが、市内では堤防強化として雨宮地区の越水対策と稲荷山地区の浸透対策が示されております。 2つ目の流域における対策でございます。地域が連携した浸水被害軽減対策推進のため、雨水の流出抑制の取組を進めます。具体的には、公共空間を利用しました雨水貯留槽の設置や住宅の雨水貯留タンクの普及促進、また農業用幹線水路の雨水貯留槽としての活用を図ってまいります。 3つ目のまちづくり、ソフト施策は、減災に向けたさらなる取り組みを推進します。 具体的には、住民への情報伝達手段の強化や、自ら避難行動を時系列でまとめたマイタイムラインの普及などに取り組んでまいります。 これらのプロジェクトは、事業によって異なりますが、令和6年から令和9年を目標に進められ、特に浸水被害の防止に即効性の高いと考えられる河道掘削や遊水地整備について、国、県とともに優先的に取り組んでまいります。 ○議長(和田英幸君) 聖澤多貴雄議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) ただいま説明がありましたように、令和9年まで、あと7年かけて整備していくということでございます。国・県と連携の上、間違いのないように進めていただきたいと思います。 では、小項目2に入ります。 プロジェクトの中で、新田・中地区と八幡地区の2か所を遊水地として示されていますが、その遊水地の中に千曲市の水防事業としての大型土のう設置計画があります。 1、大型土のう設置計画の全体像を御説明ください。 2、計画では、東林坊川をせき止めるになっておりますが、その結果として、内水氾濫の心配はないのかという点。 そして3、先ほどもお聞きしていますという言葉がありましたが、そもそも千曲市として霞堤防遊水地に求める完成の将来像というものは千曲市はお持ちなのか、そこを御説明ください。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 竹内建設部長。          〔建設部長 竹内 康君 登壇〕 ◎建設部長(竹内康君) それでは、霞堤内遊水地における大型土のう設置計画についてでございます。 1点目の、信濃川水系緊急治水対策プロジェクトの中で、国から示されました遊水地の具体的な計画の全体像についてでございますけれども、先ほどもお答えいたしましたが、市内では中・新田地区と八幡地区の2か所で計画が示されております。本年度は現地の建物などの配置状況を調査し、遊水地の範囲や貯水量などの具体的な計画は次年度以降、測量や地質調査を行い、設計が行われる中で示されるものと考えております。 2点目の、東林坊川をせき止めるが内水氾濫の心配はないかについてでございますが、東林坊川を含む遊水地を、逆流した千曲川の洪水が浸水被害を引き起こす事態が想定されるため、千曲川からの洪水が予想される時点で東林坊川も大型土のうにより閉鎖をいたします。このとき、東林坊川の内水氾濫を防ぐ対策といたしまして、上流の水門を閉じ、東林坊川への流入を停止いたします。 また、千曲川からの洪水が霞堤内に流れ込む状況下では、千曲川の水位が前回の台風と同様に大きく上昇していることが予想され、各ポンプ場の排水が停止となる事態となり、内水氾濫の発生が想定されます。 しかし、大型土のうの設置により、千曲川からの洪水は抑えられることで浸水被害は大きく軽減されると考えられます。 3点目の、千曲市の霞堤防を遊水地に求める完成将来像についてですが、市長は、霞堤防と本川堤防の不連続部分からの洪水によると考えられる浸水被害が発生した当時から、遊水地機能を残した霞堤防の閉鎖を国に要望してきました。その後、信濃川水系緊急治水対策プロジェクトに市内2か所の遊水地整備が位置づけられ、現在、整備に向けて取組を進めております。 市が望む遊水地は、浸水被害が発生しない遊水地です。その上で、下流域の洪水被害の低減となる貯水量を確保することが遊水地整備には必要であると考えております。 今後は、国、県に、千曲市の考える遊水地を要望し、ともに遊水地整備に取り組んでまいりたいと思っております。 ○議長(和田英幸君) 聖澤多貴雄議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) 今の御説明ですと、千曲市の霞堤整備に求める将来像は、まだ決まってはいないということでよろしいですか。 それでは、今日お配りした資料をごらんください。 この資料は、私ども新田区におきまして、やはり新田区のお隣が霞堤が存在するものですから、この地図で見ていただくように、一番分かりやすいのは、日酸TANAKAさんというところがあるんですが、その脇に霞堤防が走っておりまして、そこらから堤防が決壊し、新田地区、そして杭瀬下地区に水が流れ込んだというような経過でございます。 そしてこの資料、これ全て建設部より頂いたものなので、部長さん、この資料の説明をお願いいたします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 竹内建設部長。          〔建設部長 竹内 康君 登壇〕 ◎建設部長(竹内康君) すみません、通告にないのでちょっとびっくりしておりますけれども。これは新田区のほうに説明をするときに、先ほどの聖澤議員が申し上げたとおり、その資料と、それと回覧文書の中につけた写真でございます。 大型土のうについては、これはもう以前、記者会見の中でお話もさせていただきましたけれども、この位置に土のうを積みたいということでございます。現在、6割から7割ほど、南のほうから積んでおりまして、そこら辺まで土のうを積み上げております。 これは、標高を元に設置をしてございまして、霞堤防の大型土のうを設置したところ、ちょっと上側のほうに364.7、それと下側のところに364.5と書いてあります。そこら辺を目指して大型土のうを設置していくんですけれども、大型土のうの高さはおおむね364という高さですので、最悪、前回の台風よりも水が増えたときにはこの大型土のうを越水して、また上流へ流れていくような形になります。ただ、今回の土のうにつきましては、前回の雨程度、前回の水位程度までは耐え得るということで、コンサルさんのほうからはそういうような中味の計算状況も頂いてございます。 続いてこれは、最終的に、9月末までに浸水の状況をシミュレーションするというような図面の中につけるものでございます。ただ、千曲市全域につきましてまだ成果ができておりませんので、これは公表を控えさせていただいておりますけれども、今回出されたということで御説明をさせていただきたいと思います。 台風19号当時再現状況ということで、これは、時間も書いてございますとおり、10月12日のおおむね22時ということで、実際は21時50分が一番最大になったと思います。それが6.4の値を示したんだと思います。ですが、一応22時ということで示させていただいております。このときの浸水状況を示したシミュレーション図でございます。 凡例を若干見ていただきますと、赤から青にかけて、ピンク色の部分については深い、青については浅いというような形で示されてございます。これが東林坊川を主体としました霞堤の状況でございます。この霞堤の状況の端部のほうから越水をいたしまして、杭瀬下あるいは粟佐のほうまで水が到達したというふうにシミュレーションできております。 それで、下のほうの図面を見ていただきます。これは先ほどの土のうを設置した図面になります。高さ等を鑑みる中で、実質霞堤の内部のところには赤い表示が多くなってございます。これは、当然ですけれども浸水深が深くなっているということでございます。それで、ただこの大型土のうを乗り越えない限りはここからの越水が非常に少ないと。少ないという言い方は、大型土のうという仮設のものですので、どうしても隙間が生じてしまいます。ですから、若干のそういう水漏れ等がございますでしょうが、止められるというような結果が出ております。 ただし、内水氾濫、これは千曲川がもう既に尾米ポンプ場、伊勢宮ポンプ場が稼働ができない状態になっておりますので、内水氾濫は起こりますというような図面になってございます。ただし、千曲川から越水した水量については軽減ができるという中味で御説明をさせていただきました。 ○議長(和田英幸君) 聖澤多貴雄議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) 我々新田区で受けた説明と1点だけちょっと違うところがありました。この色塗りの説明、これ本当によくできていると思います。確かに、コンサルにお願いして作ったものだと思いますが、私、先ほどから言いましたように、諮問委員会を作ったらいいというのは、こういうものも諮問委員会で諮って、市長が諮問して、その答えを受けるものがこういうものだという認識でいてください。そして、ちょっと先ほどの御説明、新田区に対して違っているものは、今、市長は、現在も土のうの天端、今できている工事中のものはごらんになりましたでしょうか。まだごらんになっていらっしゃいませんか。 やはり昨日の段階、一昨日の段階で現地に行きましたが、やはり我々、この御説明ですと、この標高の364、364.7、364.5とくるんです。その土のうのぶつかったところがリフレの脇のところになるところなんですが、ここら辺で大体364.7、そして、土のうの天端から364とすると下の文書に書いてあります。確かにこの、新田はこの高さでやっていただけるんだろうなということで承ったわけでございます。そして、現在工事中のものはかなり低いものですから、これは部長、どうでしょうか。この大型土のう設置計画については大変大事なことでありますし、中区、新田区、杭瀬下区の議員さんはもとより、市民の皆さんも大変関心を持っておられます。 水防事業でありますことから、消防団の皆様の活動にも影響します。東林坊霞堤問題は、五十里川、伊勢宮川を通じて土口、雨宮の水防にも関係いたしますので、今日ここで議論するのではなく、特に市長さんの肝入りの事業でありますことから、まずは市民、議員、できれば建設経済常任委員会の皆様とで現地調査を議長、お願いできますでしょうかということをお伺いいたします。 ○議長(和田英幸君) 聖澤多貴雄議員に申し上げます。 一般行政関係に対する質問をお願いいたします。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) はい、わかりました。 それでは、この御説明について、我々新田区としては、やはり当時受けた説明とは若干違うんじゃないかということがありますので、また部長さんのほうにはお伺いしたいと思います。 それでは、大項目2に入らせていただきます。 新型コロナウイルス禍での経済対策であります。 元気な千曲市にするためには、まずは財政基盤をしっかりさせなければなりません。今回の月の都 千曲、田毎の月、姨捨の棚田に代表される日本遺産認定は、全国に発信できる森将軍塚古墳、蔵の町稲荷山、武水別神社、戸倉上山田温泉を中核とした観光ルートの開発をする上には、上田のレイライン日本遺産とともに協力しながら魅力的な事業展開を期待することができます。 ところが、市内において8月21日、初めて3人の感染者が確認されて以来、感染の拡大が懸念される状況にあります。先ほどのお話では、本日で25人と伺いました。 国はGoToキャンペーン、9月よりGoToEatを始めようとしていますが、市として現在までに行ってきた施策と進行中のもの、またはこれから秋冬にかけていかに観光業、ホテル、旅館業、飲食業を守るか。第2波に向けた施策を具体的にお示しください。 コロナの影響が大きい産業だけに、安全、安心をどのように出していくのか、所見をお伺いいたします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 齋藤経済部長。          〔経済部長 齊藤清行君 登壇〕 ◎経済部長(齊藤清行君) 新型コロナウイルス禍での経済対策について、財政基盤づくりとしての観光産業、飲食業等をいかに支えるかという御質問をいただきました。 市では、感染拡大防止などの段階に応じた、市内経済回復に向けたロードマップ(行程表)を定めて経済対策を進めております。 この難局を乗り切るためには、事業者の皆様の資金の確保、これが重要でありますことから、国・県・市におきまして、それぞれ信用保証ですとか金利優遇の制度をまず創設をいたしまして、事業存続のための無利子・無担保などの資金繰り支援を行っております。 それからまた、特に大きな影響を受けている事業者に対しまして、事業の継続を支えて再起の糧として、事業全般に広く使える、国の持続化給付金、これに市独自で事業継続給付金を加算給付をいたしまして、現在も支援しております。 それからまた、国や県などでは目が届かない地域の実情を踏まえました産業分野ごとの独自施策といたしまして、御質問にもありましたが、裾野が広くて地域経済を支える旅館ホテルに、県下いち早く旅館ホテル事業継続支援給付金、この制度を創設いたしまして、給付金を給付する。それとともに、3密解消に取り組む飲食店ですとか喫茶店等を支援するために、業態転換等奨励金、こちらも交付をいたしました。 これからを見据えた経済構造の再構築という面に向けましては、まずものづくり産業のものづくり生産性向上事業といたしまして先端設備の導入ですとか、オンライン取引の支援、それからまたIT導入支援事業などによりまして、主に製造業に支援をするとともに、クーポン券の発行事業、キャッシュレスの決済事業、それからまたキャッシュバックの事業などを実施をいたしまして、観光需要と消費の喚起を図ってまいりたいと思っております。 新型コロナウイルス感染症の拡大で影響を受けました企業への支援策につきましては、今後も国の臨時交付金等を活用しながら、国や県とも連携をして、事態の変化を的確に捉えまして、一丸となって取り組んでまいります。 また、安心安全宣言というふうな御質問でございますが、長野県におきまして、県内の経済活動の再開ですとか、それから需要喚起、これを図るために、事業者がみずからの適切な感染防止策を宣言をするという新型コロナ対策推進宣言の店、これを県では実施をしております。お客様にお店ですとか、事業所の安全対策をアピールをいたしまして、今後も安心とサービスを提供していただきますように、長野県や商工団体とも連携をして、引き続き支援してまいります。 ○議長(和田英幸君) 聖澤多貴雄議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) いずれにしても、内需拡大が大事だと考えております。ただいま、温泉街も客の足も遠のき、誰ひとり歩いていないような状況もあります。飲食店街もひどいものです。確かに、しばらくは無理かもしれませんが、やはりいつかの段階においては、市長自らが大旗を振って、例えば毎年の各自治会、または区の研修旅行等を市内のホテル、旅館に優先的に計画していただくとか、そして宿泊していただき、夜は飲食店に出ていただく。GoToキャンペーン、GoToEat的な補助があればもっと助かるかもしれません。こういうときこそ市民の助けが必要なときだと思います。 私のところにもこの間、荒川部長にお話ししたように、戸倉上山田温泉出身の社長から、この弱っている温泉街に限定した寄附をしたいんだという申出がありました。今、このコロナ限定の寄附先というのはないようでありますので、そういうことも検討していただきながら、市民も協力しようと頑張っていますので、復興は本当に市長のリーダーシップが試される場面だと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 次に、大項目3教育についてであります。 小項目1、夏休みを終えて、やはり教育においても新型コロナウイルスの影はかなり影響しているのではないでしょうか。子供たちにストレスはないでしょうか。いじめは大丈夫でしょうか。 自分が感染症にかかるのではないかという不安感や、この暑い中、マスクをしての登校が、肉体的な疲れ、心の疲れは本当に深刻だと思います。子供たちの学校での様子はいかがでしょうか。 8月3日に、ユニセフが、先進国・新興国38か国に住む子供たちの幸福度を調査しています。それによりますと、身体的な健康は1位で、経済的にも比較的恵まれていましたが、学校のいじめや家庭内の不和などを理由に、生活満足度の低さ、自殺率の高さから、精神的な幸福度が37位という、幸福を感じていない実態が公表されています。 このまま千曲市に当てはめることは適当ではありませんが、現在の学習進度等、生徒・児童がコロナウイルス以前との比較において心配な点として、コロナ以降に向けての考え方についてお聞かせください。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小松教育長。          〔教育長 小松信美君 登壇〕 ◎教育長(小松信美君) コロナ禍の中での子供たちの学校での様子はどうかという御質問でございます。 通常の学校生活が始まった6月当初、子供たちは、3密を可能な限り回避する新しい生活様式に戸惑っておりました。現在では、どの学校でも、安定した学校生活を送っております。熱中症対策等で、マスクも大変暑い。体育の授業では外しながらというような配慮はさせていただいております。 その中での学習の進度状況でございますが、臨時休業による学習の遅れが心配でしたけれども、時間割の工夫、行事の精選、夏休みの短縮、学習の重点化等々の工夫によりまして、7月末現在で、通常の学習進度の約80%まで回復してきているのではないかというような報告は受けております。 このままの状況でまいりますと、年内のうちには通常の学習進度となり、学習の遅れは取り戻せる見通しでございます。 新しい学習指導要領となり、今求められている子供たちの学びは、主体的・対話的で深い学びです。学習の遅れを取り戻すために教師主導の授業が多くなることが危惧されましたが、先生方の工夫で、可能な限り先生との対話、子供たち同士の対話を位置づけ、授業を進めていただいております。 新しい生活様式の中であっても、可能な限り、主体的・対話的で深い学びの実現を図り、これから求められる子供たちの学びの保障をしてまいりたいと考えております。 ○議長(和田英幸君) 聖澤多貴雄議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) ただいま子供たちの学習進度等々にはお答えいただきました。とてもいい状況にあるようです。 それでは、今度は教員、先生方への配慮という点からお聞きいたします。 日頃のお仕事に加え、子供たち同様に消毒作業、マスク着用指導など、業務量の増大が気になります。学校の先生は忙しいと言われるのは確かであります。このコロナ禍で先生方もいろんなことを考えた中で、日々に追われていると、認識できない問題とは思ってはいたものの、整理できていなかった課題のようなものが浮き彫りになってきていると思われます。 まず、基本的に、子供たちが安心安全に学校に通って、基礎、基本的なことを学べることが大切であり、そのためにも教員の数は多いほうがいいし、受け入れる側に物理的にも心理的にも余裕がある環境になります。学校や先生の人手に余裕があるかどうかはとても大事なことです。人手に余裕があればそれだけ子供たちのやりたいことを安全にやらせてあげられます。余裕がなければ、安全を確保するために子供たちを厳しく縛りつけることにもなりかねないからです。 子供たちに限らず、人は安心安全が保障されて、なおかつ集団、仲間など社会的な場所に属することができた上ではじめて自己実現をしようとするものなので、精神的にも時間的にも、その先生方への配慮を御報告お願いいたします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小松教育長。          〔教育長 小松信美君 登壇〕 ◎教育長(小松信美君) それでは、先生方への配慮はというような御質問でございます。 先生方には、通常の業務に加えまして、この新型コロナウイルス感染症への対応に、本当に日々御尽力いただいておるところでございます。朝は、子供たちが登校すると、健康観察カードのチェックに始まり、下校した後は、子供たちが多く触れた場所の消毒をしております。また、新しい生活様式は、定着はしてきておりますが、先生方はこのように、通常より多くの神経を使わざるを得ない現状でございます。 そういうふうなところで、先生方の負担を少しでも軽減するというようなことで、市の教育委員会主催の研修もずっと見直しもしてきましたし、各学校においては、様々な行事や会議や、そういうようなものを見直しながら、時間の余裕をとる。それから、会議や消毒作業を時間外に行った場合は、勤務の割り振りを適切にとっていただくというようなことをしてもらってきております。 そして、また新たに配置となりました学習指導員、あるいは学習指導補助員、それからスクールサポートスタッフというような方々と協働する仕組みを作っておりまして、今後も先生方の負担が少しでも軽減するよう、学校とともに考えてまいりたいと思っております。 ○議長(和田英幸君) 聖澤多貴雄議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) それでは、教育に対して小項目3教育におけるICTの到達度についてお伺いいたします。 GIGAスクール構想の前倒しの実施に伴って、学校のICT環境も大きく変わろうとしていますので、少し割愛させていただきますが、千曲市においても1人1台の端末(4,500台)の導入をすることになりました。これもコロナ禍の環境においては大変優れたアイテムに違いありませんが、GIGA教育、ICT教育が始まるこれからの千曲市の教育について、未来への展望も含めて所見をお願いいたします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小松教育長。          〔教育長 小松信美君 登壇〕 ◎教育長(小松信美君) 教育におけるICTの到達度についての御質問でございます。 市内小中学校における教育のICT化に向けた環境整備状況でございますが、国の補助事業であるGIGAスクール構想の実現に向けた校内通信ネットワークと充電保管庫の整備及び児童生徒1人1台端末の整備、これにつきましては、令和3年3月までに完了する予定でございます。 1人1台端末を有効利用するに当たり、教職員も使い方を学び、使いこなせる教育を実践することが課題であると考えております。そのために、千曲市教育ICT活用推進委員会が主となりまして、双方向型のオンライン学習の研修をしてまいってきております。今後は、モデル校を設置して、ICTを利用した授業の組み立てなどを研究して、学力向上につなげてまいる所存でございます。 これからの社会は、Society5.0を迎えます。このような社会を生きる子供たちにとってICT教育の必要性はますます増していきます。ICTを活用した教育の充実に努め、千曲市教育大綱でうたわれております「知・徳・体の調和のとれた輝き たくましい子ども」この育成を図ってまいりたいと考えております。 ○議長(和田英幸君) 聖澤多貴雄議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) ただいま説明をお受けいたしました。やはり端末を4,500台、お一人お一人に配るんですが、ICTを使って千曲市は教育に対して何をやっていきたいということが一番重要になってくるんだと思います。それについても先ほど来、こういうものを使いながら、一つ一つ研究していくということも教育には大切だと思いますので、よろしくお願いいたします。 それでは、大項目4番、最後の質問に入らせていただきます。 千曲市の政策決定のプロセス(過程)について、諮問委員会と題しまして、専門家を入れた諮問委員会の必要性を提案いたします。 この場合の専門家とは、本当に純粋に、そのことだけを研究、担当し、その方面に関する高度の知識、技能を有する方、またはそのエキスパートというようなことを考えておりますが、民間人から採用し、市長が諮問し、その答申を、市長であり各部署が受ける。そんな図で行っていくことにより、もっともっと市は活性化するんじゃないかと思っております。 最近は、特に世の中が多様化し、技術革新も日進月歩に進み、併せて、社会は激変しています。市民の要望や意見も多岐にわたり、専門化してきています。行政が適切に、タイムリーに応えるために、従来の行政職の考え方では追いついていきません。言っておきますが、それは行政の職員の能力の有無ではなく、社会のニーズが専門化しているので対応し切れない状況にあります。 現在、千曲市には、市民が参加した数多くの審議会、委員会がありますが、この場合は、市民が参加して行政とともに作成している点で異なります。あくまで、市長の諮問に対して答申することに意味があります。市民の代表だけでなく、専門家エキスパートを入れた諮問委員会の設置を提案いたします。 この提案につきましては、今日これまで発言してまいりました防災または発言した内容全てに含まれるわけでありますが、教育行政につきましては、もう先生方は長年にわたってのプロフェッショナルでございますので、政策立案を市長に御提案をされることをお願いいたします。 さあ、そこで千曲市の諮問委員会をつくる、そのことについて市長の御意見をお願いいたします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 竹内企画政策部長。          〔企画政策部長 竹内 司君 登壇〕 ◎企画政策部長(竹内司君) 市長にということでございますが、まず私のほうから聖澤議員の御提案いただいております諮問委員会の必要性についてお答え申し上げたいというふうに思っております。 議員御指摘のとおり、近年の社会情勢の激変やあるいは市民ニーズの多様化、複雑化する中で、全てを行政職員だけで対応し解決していくということは困難な状況でございます。 このため、市としましては、市民の皆さんとの協働によりまして、諸課題の解決を図ると同時に、必要に応じまして、今御指摘いただいたとおり、様々な分野で審議会や委員会を設けて対応しております。その中には、市民の代表の皆さんだけではなくて、その分野に精通した専門家の御意見等もお伺いしていることも事実でございます。 また、我々施策を遂行する上で、高度かつ合理的根拠が必要な場合には、専門機関への外部委託等によっても対応している場合もございます。このため、現在の審議会あるいは委員会制度は、今聖澤議員御提案いただいた諮問委員会と共通する部分も多々あろうかというふうに思います。 今回の御提案を踏まえまして、今後工夫しながら、市民ニーズに適切かつ迅速に応えられるように努めてまいりたいと考えております。 ○議長(和田英幸君) 聖澤多貴雄議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) それでは、市長からも一言お願いいたします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 岡田市長。          〔市長 岡田昭雄君 登壇〕 ◎市長(岡田昭雄君) 今、聖澤議員の御質問でありますけれども、本当に、今、先ほども北川原議員からあったように、市長が全部決めるなんてことはあり得ないんです。今の世の中では。しっかりと、情勢を見極めながら、多くの方々をどうやって共通認識を持って調整していくかというのが私の仕事かなと思っていまして、できる限り多くの方々の意見を聞くことは大事かなと思っております。 今、部長から答弁をしたように、様々な審議会は全て諮問機関であります。やっているわけでありますけれども、もうちょっと専門家の人がいてもいいのかなというふうなところも中にはありますけれども、こういったことから、専門家の意見を聞くというのは、今回のコロナでもそうなんですけれども、大事なことでありますので、十分心して今後の対応をしてまいりたいと存じます。 ○議長(和田英幸君) 聖澤多貴雄議員。          〔3番 聖澤多貴雄君 質問席〕 ◆3番(聖澤多貴雄君) 諮問委員会があれば絶えず民間の考えが入ることによる閉塞感もなくなります。民間の考えで風穴を明け、新しい風を入れることもできます。 この千曲市にはもっともっと可能性があると思います。このまちを創生する資源は幾らでもあります。もっともっと伸びるはずでもあります。市長のリーダーシップと知恵であると思います。これから変わるのか、それともこのままなのか、市長のリーダーシップにかかっていると思います。変革を期待いたします。ありがとうございました。 ○議長(和田英幸君) ここで15分間休憩いたします。                              午後3時3分 休憩---------------------------------------午後3時20分 開議 ○議長(和田英幸君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 続いて、13番、倉島さやか議員。          〔13番 倉島さやか君 質問席〕 ◆13番(倉島さやか君) 議席番号13番、倉島さやかです。 通告に従いまして、順次質問に入らせていただきます。 大項目1、新型コロナウイルス感染症対策について。 小項目1、コロナ禍をチャンスに変える政策をということで質問をさせていただきます。 2019年12月に始まるコロナウイルス感染症の世界的な流行に関連して、経済的には令和2年度4月から6月、国内の実質GDPの速報値が前年比マイナス27.8%、リーマンショック時の17.8%を超える大きな減少であり、これまでの様々な計画は修正を余儀なくされています。 そこで今回、1点目、市民生活における医療・防災システムの重要性の再認識、2点目、働き方の見直し、3点目、デジタル社会化のこの3つについて質問をしていきたいと思います。 1点目の市民生活における医療・防災システムの重要性の再認識ということですけれども、まず、市民生活における医療・防災システムについて、コロナ禍では、まだ千曲市ではクラスターが発生はしていませんが、感染者が短期間に狭い場所に集まることによるクラスター発生が大きな課題となりました。クラスターの発生は爆発的な感染者の増加をもたらす可能性があるからです。そのため国政レベルでは、とにかく患者を出さない政策を打ちましたが、その結果、先に申しましたようにGDPの大幅減少という経済的なダメージをかぶりました。しかし、私がここで指摘したいのは、このような緊急時の医療政策の是非ではありません。それより、平時に緊急時に対する準備をどう行うのかということです。事故が起こったときに千曲市全体が冷静さを保ち、市民をパニックに陥らせないようにすることの重要性を指摘したいのです。これは医療のみならず、災害対策においても当てはまることです。 行政として、災害が起こったときに対応すべき課題の一つは、デマの拡散に対する対応です。災害が起こったときには、真偽が不明な噂が広まり市全体から冷静さが失われることがあります。行政がやるべきことの一つは、デマが拡散されることを前提にその対策を講じることです。 非常に簡単な例を紹介しますと、3・11の災害を契機に、人工知能の研究者たちがSNSによるデマの拡散のメカニズムと防止策を研究した例があります。東日本大震災時には、携帯電話が通じない中、ツイッターが安否確認情報などの情報を発信・伝達・収集するツールとして大活躍したのは記憶に新しいです。当時、東京都の猪瀬都知事はツイッターをフル活用し、情報収集・発信に努めて都民に安心感を与えていました。人工知能の研究者たちは、まずツイッターによるデマの拡散はSIRモデルという数理モデルを修正することで説明できると確認しています。そして、デマの発生を抑えるより、デマの訂正情報を早く拡散させたほうが有効であろうというポリシーに沿えば、人工知能が情報をデマかどうかを判断し、さらに人工知能によってデマに対する訂正情報の拡散スピートを高めることができることが確認されています。これらは災害時に発生するデマの拡散を防止するための知見の一つです。今回のコロナウイルス感染症の拡大防止対策でも似たようなことは可能です。このような知見を平時から活用していくことが行政としては大切ではないでしょうか。 令和2年の7月17日、とても最近なんですけれども、閣議決定されました経済財政運営と改革の基本方針--骨太方針ではPHR拡充を含めたデータヘルス改革をと明記されています。神戸市は市の健康福祉局が主体となって市民の健康データを管理するPHR--パーソナルヘルスレコードシステムを開発し、市民に提供しています。このようなシステムは、ITと人間社会の融合という意味で、在宅医療・介護分野で活躍可能であることは明白です。このように緊急時に対する準備は平時でも活用ができます。 これらは、市役所の区割りでいえば、危機管理防災課ですとか情報政策課ですとか健康福祉部ですとか全てが連携して平時と緊急時をつなぐ仕組みの構築をするなど、縦割りの壁を破るようなことも必要になってくると思います。国レベルでもデジタル庁の設置の必要性が議論されていますが、千曲市でも、まずは緊急時の対策の検討をきっかけに各専門部署の連携を推進するシステムを作り、すなわちデジタル化の検討についてどのようなお考えがあるかお伺いいたします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 荒川健康福祉部長。          〔健康福祉部長 荒川愛子君 登壇〕 ◎健康福祉部長(荒川愛子君) コロナ禍をチャンスに変える政策をの1つ目、市民生活における医療・防災システムの重要性についてでございます。 市においては、医療・健康管理につきましては、健康寿命の延伸を目指した健診受診率向上と市民の生活習慣病の予防・健康づくりを推進しており、2013年、平成25年でありますが、それより国保データシステム--KDBシステムの健診・医療・介護データを活用した保健指導や健康相談のデータヘルスを実施しております。 現在、国では、先ほど議員おっしゃいましたように骨太方針2020において、新たな日常に対応した個人の健診・医療・介護また日常生活等のデータの一元化によるヘルスケアシステムとしてPHR--パーソナルヘルスレコードの整備・推進を検討し、データヘルスを進めていくこととしております。PHRは、これまでの自治体による健康相談・保健指導などの保健事業の実施のほか、さらに本人御自身がマイポータルアプリなどでダウンロードして予防・健康づくりに活用すること、また診療の際、医師等に情報を提供することで質の高い医療・介護が提供でき、コミュニケーションを取ることができる。さらには災害時の緊急時にも、自治体・医療機関・本人等が診察等に利用できるものとしております。 市としましても、今後はこの国の骨太方針にありますマイポータルを活用したPHR等のシステムの活用については、議員の御発言のとおり市民の安心、安全のため、また災害時にも有益であることから、個人情報の保護を含め国の研究また県の動向さらには先行して実施している市の状況に注視し、情報の収集をしながら誰もがより良い保健・医療を受けることができる、また効果的な活用を目指して検討してまいります。このことについては、また関係部局とも連携をして研究していきたいと存じます。 ○議長(和田英幸君) 倉島さやか議員。          〔13番 倉島さやか君 質問席〕 ◆13番(倉島さやか君) 令和3年にはもう予算もつくということですので、今からスピーディーに研究をしていただいて、各課を横につなげてデジタル化をしてほしいと思います。 通告書のほうには、そのときの個人情報の取扱いをどうするかということで書かせてもらったんですけれど、こちらの議論はこれからということになりそうですので、また質問していきたいと思います。 また今、千曲市のほうで先行されている「命のカプセル」そこにあるアナログの個人情報がいわゆるこれからデジタル化されて避難所と連携していくというイメージになっていくんですけれども、「命のカプセル」は今は避難所に持っていくというそういうつながりはまだないのか、そこをまずお聞きします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 荒川健康福祉部長。          〔健康福祉部長 荒川愛子君 登壇〕 ◎健康福祉部長(荒川愛子君) 「命のカプセル」につきましては、高齢者等要支援が必要な方について、何か災害時等緊急の場合に、すぐそこに冷蔵庫等に置いといていただきまして、支援する方またその方の特徴などを記載したものをカプセルとして保存しておいていただくと、そして支援者がそれを見てすぐに行動や次へのその方の支援につなげるというものでありますので、避難するときにはそれを持って本人または支援者が行っていただくことが次へつながることと考えます。 ○議長(和田英幸君) 倉島さやか議員。          〔13番 倉島さやか君 質問席〕 ◆13番(倉島さやか君) 「命のカプセル」にあるようなデータ情報が市民全員が持っているものがクラウドにあれば本当に災害時には有益だと思いますので、まだアナログな感じではございますが、これから進んでいくことを期待したいと思います。 続いて、働き方です。庁舎内における働き方改革、どのようにこのコロナ禍で変わったのでしょうか。まずは現状と課題、今後の予定をお伺いいたします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 大内総務部長。          〔総務部長 大内保彦君 登壇〕 ◎総務部長大内保彦君) 今回のコロナに関して庁内の職員の働き方、これがどう変わったかということでございます。 この新型コロナウイルス感染防止対策といたしまして、全職員に対して4月15日付ですが、千曲市役所における新型コロナウイルス感染防止対策というものを発出しました。その後も様々な手段を講じまして、庁内の職員の感染防止に努めてきたところでございます。 また、いわゆる3密を回避するために、執務フロアにおきましては勤務する職員数、これを通常時のおおむね2割を現在のところ目標に掲げまして、時差出勤それを奨励するとともに、土日勤務による週休日の振替あるいは会議室等での執務、これは自分の席ではなくて会議室等が空いていればそちらのほうでパソコン持っていって仕事するとか、そういったことを工夫しておりまして、各フロアにおける職員数の抑制に努めておるところでございます。 加えまして、県外出張の自粛あるいは会議の見直し、これは具体的には時間の短縮ですとかあるいは会議の参加人数の削減、またそもそも会議が必要であるかということももう一度検討ということでやっておりますし、また外部との会議が多いですが、オンライン会議ということも増えてきたなということで、それを推進しているようなところでございます。いずれにしましても、新しい生活様式、これを踏まえた対応を進めているところでございます。 また今後の課題でありますが、行政もこれからの働き方改革、これが求められていることがもう間違いないことでございますので、それを念頭に置きまして在宅勤務・テレワーク、それらについても研究を進めていきたいと考えております。 また議員も言われるように、災いをチャンスに変えると、確かにそのとおりでありまして、柔軟な働き方、これはもうコロナにかかわらずやっていかなくてはいけないことですので、このコロナをいい意味で一つのきっかけとして周知してまいりたいと考えております。 ○議長(和田英幸君) 倉島さやか議員。          〔13番 倉島さやか君 質問席〕 ◆13番(倉島さやか君) 市長の施政方針にもありましたように、中小企業や小規模業者を対象にテレワークの導入や生産性の向上、販路開拓のための取組など5つのパッケージでメニューを作る。また、キャッシュレスも推進していくということで、推進していくからには市役所も見本になるようなキャッシュレスも早めに導入してほしいですし、見本となるような対応をしていただきたいと思います。 また、私も先日参加させていただいたんですけれども、千曲市のワーケーションも推進しているということで、このような取組は、福島県がとても有名なんですけれども、言い方を変えればどこでもやっている、どこでも取り組んでいるということで、勝つための政策をちょっと提案したいといいますか、千曲市でぜひ取り組んでいかなければいけないんですけれども、例えば、日本のIT企業のBPO企業が多く進出している大連のソフトウエアパーク、有名ですけれども、日本企業のコールセンターまで集結しています。現地の中国人が日本大手企業の仕事に就いているのはなぜか、それはマッキンゼーの大前研一氏と当時の大連市長が組んだプロジェクトから始まっています。そのために、当時の大連市長がIT関連の学校を作り、日本語の教育も力を入れてきました。つまり、地域外から人を呼び込むためには、その地域が変わらなければならないと思います。選ばれる千曲市への全市を挙げた取組について、御所見をお伺いいたします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 竹内企画政策部長。          〔企画政策部長 竹内 司君 登壇〕 ◎企画政策部長(竹内司君) 選ばれる千曲市へ全力を挙げた取組についての所見についてということで御質問をいただきました。 新型コロナ感染症対策といたしまして、新たな生活様式が普及する中、働き方の新しいスタイルといたしまして、おっしゃったとおりリモートワーク--テレワークでしょうか、あるいはワーケーションなどが拡大し、都会から地方へ移住するには有効な手段であるというふうに考えております。そこで、選ばれる千曲市として、現在ある地域資源に磨きをかけるとともに、新生活様式に対応した新たな取組を導入し、魅力ある千曲市を創り上げていかなければならないと思っております。 現在、市ではテレワーク設備導入支援事業といたしまして、テレワークを導入した中小企業主等にテレワーク用通信機器の導入に係る経費の助成を行っております。また、ワーケーションにつきましては、本年度、県リゾートテレワークモデル地域に採択されたことから、ワーケーション・リゾートテレワーク環境を整備する旅館あるいはホテル等への支援、また体験等を開催するなど関係人口の増加を図るとともに、大都市圏の企業等に対しまして、千曲市におけるワーケーション適地の魅力をPRしながら移住・定住へつなげていきたいと考えております。 いずれにいたしましても、選ばれる魅力ある千曲市を実現するために、今後もトレンドに注目した新たな取組を導入してまいりたいと考えております。 ○議長(和田英幸君) 倉島さやか議員。          〔13番 倉島さやか君 質問席〕 ◆13番(倉島さやか君) 様々な業界や会社の方を呼ぶ、ターゲットを決めずに呼んでいる今そういう状況なんですけれども、先ほどお話しましたように、基盤を作るターゲットを絞るというのがこれからはありなのではないかなというふうに考えます。地方創生といっても結局は人材次第であり、地域全体で育てるという意識を持たないといけません。その地域で学んだ人間が人を育てる側になって地域に戻ってくるというサイクルが一周してはじめて地域エコシステムという仕組みができるのではないかなというふうに思います。 また、ワーケーションも市の職員の皆様もぜひ参加していただいてどのようなものなのか、これから市としてどう推進していくのかというところから考えていくべきなのかなと思っています。 次、デジタル社会化についてですが、これまで今、市民生活における医療・防災システムの重要性の再認識、また働き方の見直しについてお聞きしてきました。 次、デジタル社会化全てに共通することなんですけれども、千曲市における安心、安全な市民生活のためのデジタルトランスフォーメーションいわゆるDXについて考える時期なのではないかという問題提起と、それに関する質問をさせていただきたいと思います。 2020年11月か12月に、もうじきオープンになると言われているスーパーシティ構想ですが、スーパーシティというと現在、アクセンチュアが会津若松市で展開しているスマートシティ5.0のように、地域の産業を横断するデジタルプラットフォームをイメージする方が多いのではないかと思います。行政と民間企業が利活用するデータを地域プラットフォームで一括管理しようというのが基本的な方向性です。しかし、大切なことは人の動きと情報の動きの両方を見据えたデジタル化を進めることで、何でもITを導入すればよいということではないと思います。 これから、情報通信も5Gの時代がやってきます。5Gとは、第5世代移動通信システムのことですが、アメリカと中国がその技術を巡って経済戦争を引き起こすほどにインパクトがあるものです。 千曲市でもスーパーシティ構想への取組を今進めているということですが、ぜひ推進委員会などのメンバーには実績のある有識者を入れていただきたいと考えます。今の現状、今後の取組についてお伺いいたします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 竹内企画政策部長。          〔企画政策部長 竹内 司君 登壇〕 ◎企画政策部長(竹内司君) 議員さんおっしゃったスーパーシティ構想に向けての現状というか考え方だというふうに思っております。その御質問にお答えしたいというふうに思っておりますが、まず、スーパーシティ構想は、市民の皆さんが参画しまして、IoT・AIまた様々なデータを活用・連携したまちづくりを目指すものでございます。本年5月27日に国家戦略特別区域法の一部を改正する法律が成立したことで、国は本年度中にスーパーシティの区域を全国で5か所選定し、2030年頃までに未来社会での生活を実現していくということにしております。 このスーパーシティ構想は、社会の在り方を変える未来都市を設計するという大きなまちづくり構想であることから、まずは地域の問題解決に資する最先端技術を一つずつ実装していくスマートシティを千曲市は目指していきたいというふうに考えております。 先ほどの質問でもお答えしましたが、選ばれる魅力ある千曲市となるよう、スマートシティ推進企画政策会議を庁内で立ち上げまして、ICT技術を活用したまちづくり、あるいは市民サービスの向上、行政事務の効率化等に取り組んでまいります。 また、県が設置しました長野県先端技術活用推進協議会とスマート自治体推進ワーキンググループに千曲市も参画いたしまして、県あるいは市町村・民間企業との情報共有やデジタルインフラ等の共同調達に向けた取組を進めてまいります。 議員御指摘の推進委員会などのメンバーに実績のある有識者をにつきましては、今後、この推進組織等の設置がなされる場合には検討してまいりたいと考えております。 ○議長(和田英幸君) 倉島さやか議員。          〔13番 倉島さやか君 質問席〕 ◆13番(倉島さやか君) 次、小項目2、凍結や中止となった事業予算についてです。 コロナ禍で千曲市では、凍結や中止となった事業予算が約4,000万円ほどあるとのことですが、今後の組替えや予定についてお伺いいたします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 大内総務部長。          〔総務部長 大内保彦君 登壇〕 ◎総務部長大内保彦君) ただいまの議員から御指摘いただきましたとおり、新型コロナウイルス感染拡大、これに伴いまして中止となった事業・イベントがございます。それらに対する経費につきましては、使わないということが明らかですので、その額は凍結したところです。その額、約4,500万円に上っております。この額につきまして、それぞれ各課等の判断で転用するというのは、やはり予算査定も経ていない額がありますので、それは不適切だということで凍結ということでやらせていただきました。 しかしながら、代替イベントの実施あるいは緊急を有する修繕など、必要不可欠な経費、これが生じた場合につきましては、財政課の審査を経て転用できることとしております。その方針に基づきまして、凍結した予算のうち、現在まで470万円ほど、これは解除をしてそれぞれのところで使っております。 今後も凍結した予算につきましては、コロナ対策などを含めまして、必要な事業には活用するよう柔軟に対応してまいりたいと考えております。
    ○議長(和田英幸君) 倉島さやか議員。          〔13番 倉島さやか君 質問席〕 ◆13番(倉島さやか君) 予算ですので、目から目への移動とか細かい決まりがあると思うんですけれども、ぜひ凍結してしまった4,500万円を市民の皆様の声をしっかり聞いて、本当に情勢を見極めて必要なところに使っていただきたいと思います。 例えば、先日、私も飲食店業界の組合の方から相談いただいたんですけれども、今本当に危機的な、もう生活していくお金がないような状態で1,000円のアルコールも買えないというお声も聞いています。観光交流課の凍結された900万ぐらいの予算でも、もし転用できたらとか思うわけですけれども、しっかり本当に何に必要かというところを考えて使ってほしいと思います。 市長の所見をお願いします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 岡田市長。          〔市長 岡田昭雄君 登壇〕 ◎市長(岡田昭雄君) 不用になった予算は凍結しておりますので、有効に使わせていただきたいなというふうに思います。 そして、先ほど倉島議員から御提案いただいたんですが、今市内経済本当に大変です。私たちもある限り支援したつもりなんですが、行政の財政支援も限度があるんです。ですから、そういった意味では本当になかなか納得できないところもあるんですが、市民の方々には大変な時に我々どうやっていったらいいのか、限りある財源でありますけれど、今後も県と連携しながらやってまいりますけれども、店が閉まっている以上どうしようもないものですから、いろいろ聞いているんですけれども、お店の方々も感染をするのが怖い、だから開けられないというふうに言っているんです。ですから、そうではなくて、きちんと営業していただければいいなと思うんですが、まあ、感染症という性格からどうやって防いでいくのか、どうやって人にうつさないでいけばいいのかという講習会をまたやりますけれど、できるだけしっかりと学習しながら怖いところはちゃんと備えるというようなことをしていきながら、経済も両方コントロールしながら回していかなくてはいけないなというふうに思っております。そういう意味では今後の講習会に期待しながら進めていければなというふうに思っています。 ○議長(和田英幸君) 倉島さやか議員。          〔13番 倉島さやか君 質問席〕 ◆13番(倉島さやか君) ポストコロナ時代の新しい未来が来るということで、新たな日常を通じた質の高い経済社会の実現ということで、まずは千曲市でできること、できることは千曲市でやるという意識を持って、千曲市の今と未来について皆様と一緒に考えて行動していきたいと思います。 以上で、質問を終わります。 ○議長(和田英幸君) 以上で、本日の日程は終了いたしました。 これをもちまして、本日の会議を散会といたします。御苦労さまでした。                             午後3時49分 散会---------------------------------------...