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平成30年第2回定例会(第2日目) 本文 開催日: 2018-06-11
平成30年第2回定例会(第2日目) 名簿 開催日: 2018-06-11

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  1. 山武市議会 2018-06-11
    平成30年第2回定例会(第2日目) 本文 開催日: 2018-06-11


    取得元: 山武市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-30
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 ◯議長(加藤忠勝君) おはようございます。ただいまの出席議員は全員です。よって、本日の会議は成立いたしました。  これより本日の会議を開きます。  なお、職員による議場内の写真撮影を許可しております。                午前 9時59分 開議   ──────────────────────────────────── 2 ◯議長(加藤忠勝君) 日程第1 一般質問を行います。  一般質問は、議事運営の能率を図る上から、発言者は質問事項をなるべく簡明に示すとともに、答弁者は明確な答弁をされますよう、改めてお願いいたします。  また、会議規則第57条第1項及び議会運営の申し合わせにより、配付の一般質問通告書のとおり、会派もしくは個人持ち時間で行います。  順次、質問を許します。  はじめに、さんむ21、萩原善和議員の代表質問を許します。  萩原議員、御登壇願います。  萩原議員。 3 ◯18番(萩原善和君) 議席番号18番、萩原です。会派さんむ21を代表して、質問をいたします。ただいま、議長の許可を得ましたので、質問に移りたいと思います。  まずは、市長、御当選おめでとうございました。市長が述べているとおり、山武市は急激な人口減少、また少子高齢化、さまざまな問題がある中です。市長に御当選され、これから4年間、市長としてかじを切っていくわけですので、ぜひ正しい方向に、また、市民が安心できる方向に、かじを切っていっていただきたいと思います。  それでは、通告した質問に移ります。  まずは、成田空港について、機能強化について御質問をいたします。  成田空港機能強化については、成田国際空港の更なる機能強化に関する確認書が、四者で取り交わされたところでありますが、我が山武市は、特に、松尾・蓮沼地区、また、成東地区の一部に航空機騒音の影響を強く受けているところがあり、その中には第1種区域も含まれています。  この現状について、市長はどうお考えか、お聞かせください。 4 ◯議長(加藤忠勝君) 市長、御登壇願います。 5 ◯市長(松下浩明君) おはようございます。市長となりまして、初めての質問を、成田空港の問題であるということで、非常に真摯に受けとめ、しっかりと対応していくというように思っております。
     本年3月13日に、成田国際空港の更なる機能強化策の確認書ですが、国、県、NAA及び空港周辺9市町の四者で取り交わされたところでございますが、地域住民への説明会は、騒音及び航空機からの落下物に関する意見や苦情が多く寄せられていると、お聞きをしております。騒音問題の深刻さを感じているところでございます。  空港がある限り、騒音対策落下物対策は、常に抱えていく問題だと捉えております。この2つの問題について、どうしたら、騒音下住民の負担軽減が図られるか、また理解を得られていくか、考えていかなければいけないというように思っております。  以上でございます。 6 ◯議長(加藤忠勝君) 萩原議員。 7 ◯18番(萩原善和君) 今の御答弁を聞きますと、これから考えていくということですよね。今まで、さまざまな問題もありました。そういう中で、成田空港の更なる機能強化では、A滑走路夜間飛行制限の緩和が、先行実施されることから、住民から厳しい意見が寄せられています。  市及び市議会では、3月に、国、県、NAAに、A滑走路の負担軽減についての要望をしたところでありますが、このことについて、市長はどうお考えでしょうか。 8 ◯議長(加藤忠勝君) 市長。 9 ◯市長(松下浩明君) C滑走路の完成まで、A滑走路のみの夜間飛行制限が変更され、A滑走路航路下のみの住民の負担が増すことから、市としては、議会とともに、協同で、B滑走路の早期完成と、A、B滑走路でのスライド運用を要望したところでございます。  このことにつきまして、国、県、成田空港株式会社に、継続的に要望を続けていき、一刻も早く、山武市への航空機騒音が軽減されることを目指していきたいと思っております。 10 ◯議長(加藤忠勝君) 萩原議員。 11 ◯18番(萩原善和君) 市長、A滑走路だけを、オリンピック前に、先行で、時間を延長して飛ばすと。飛ばす、着陸させる、滑走路を使うということですよね。  そういう中で、開港して、成田空港はもう40年経つわけです。ずっとこれだけは守ってきたというものが、あるんです。7時間の睡眠だけは。夜間、飛ばない時間を、7時間だけは、必ず飛ばさないんだということを、ずっと守ってきたわけです。これを、ここで、機能強化という名目の中、破るということについて、直下の我々としては、住民もそうなんですけれども、大変憤りを感じております。  その点については、どうお考えでしょうか。 12 ◯議長(加藤忠勝君) 市長。 13 ◯市長(松下浩明君) 仰せのとおりでございまして、その点につきましても、私も、これから本当にどのようにしていくかということで、就任後、NAAに要望活動にも行きました。  また、今、まだ就任、間もないわけですが、今後、国交省にも要望で行き、県にもということで、Cランができるまでの間、これからが、山武市にとっても、Aランについて、大変厳しい状況になってきますので、1日も早くBランの工事を進めるよう、引き続き、要望活動をしっかりしてまいりたいと思いますので、皆様方にもお力をかしていただきたいとお願いを申し上げます。 14 ◯議長(加藤忠勝君) 萩原議員。 15 ◯18番(萩原善和君) それでは、今後の取り組みについてお伺いいたします。  空港の地域振興を踏まえ、空港道路及び国道沿いの土地を規制緩和し、人口減対策や企業誘致に活かしていくことも考えられるが、市長の見解を伺いたい。 16 ◯議長(加藤忠勝君) 市長。 17 ◯市長(松下浩明君) 成田空港機能強化策は、今後、新たな雇用を生み、また、空港周辺の地域振興が活性化することが期待されると思っております。  市としても、空港が身近にあるメリットを最大限に生かした地域振興策を図るため、空港へ直結している空港道路及び国道沿いの土地の活用方法について、山武市全体として、住宅用地、産業用地の確保のあり方について、考えていかなければならないと思っております。そのため、山武市第2次総合計画の策定に向けまして、さまざまな視点から、検討していくという必要があると考えておるところでございます。  また、今、千葉県では、成田空港周辺地域づくりに関する基本プランに基づきまして、具体的な地域活性化策を盛り込んだ実施プランについて、平成31年度末を目標に策定することから、プランに盛り込めるか、県と調整を図ってまいりたいと思っております。 18 ◯議長(加藤忠勝君) 萩原議員。 19 ◯18番(萩原善和君) 市長、空港道路と国道、特に松尾地区の話なんですけれども、これは、松尾時代から、そうだったんですが、農業予算が入ったり、さまざまな規制があり、なかなか県も国も許可をしてくれません。これからも、きっとそうなんでしょう。なかなか難しい問題だと思います。  しかし、こういう機会を捉えて、集まりがあって、直接、話せるわけですよね。山武市としては、空港に対して協力もするけれども、国として、空港として、県として、ぜひ、こういうことにも、山武市に協力してくれよということが言えると思うんです。この機を逃すと、もうほぼ難しくなっていくと思うんです。  ですので、C滑走路、一応10年と話していますけれども、この10年が、この規制緩和の唯一と言っていいと思いますけれども、チャンスだと思っています。この機会に、ぜひ、これを、国、県に。市長も、県との太いパイプと言っていますので、これを規制緩和をしていただきたいと思うんですけど、いかがでしょうか。 20 ◯議長(加藤忠勝君) 市長。 21 ◯市長(松下浩明君) ありがとうございます。  この機能強化に当たりまして、山武市といたしますと、私も、騒音問題とは別としても、この機は、ある意味、チャンスであろうと捉えております。  そういった意味では、県、国のほうに、今、萩原議員がおっしゃったようなこと、これは、山武市の将来にとっても、非常に大事であると捉えておりますので、要望と意見等を、しっかりと伝えてまいりたいと思います。この機を逃さず、対応していきたいと思いますので、よろしくお願いします。 22 ◯議長(加藤忠勝君) 萩原議員。 23 ◯18番(萩原善和君) 続いて、5年前に、カーフュー弾力的運用が始まりました。その中で、松尾を含め、蓮沼でも、NAA、国、県が来て、説明会も開きました。そのときに、簡単に言えば、機能強化は、このカーフューで、最後だよというような住民説明会の中であったように、私は理解しております。そういう中で、たったの5年で、今回の機能強化案になりました。Cランをつくっての機能強化案が示されたわけです。山武市としても、確認書には、サインをしました。  その中で、先ほどもちょっと言いましたけれども、この5年間で、C滑走路を、3本目をつくるという案は、5年前には一言も出てなくて、これで最後だよというような言葉を使ったかどうかは、はっきり覚えていませんが、理解していない人も、たくさんいますけれども、市民の皆さんに、御理解をこれでいただいたわけです。  そういう中にあって、今度は、飛行時間も長く飛ばすと、早く言えば、飛ばさない時間が短くなるというようなところ、市民の皆さんに、NAA、国、県はもちろんですけれども、市長として、市として、私たちもそうですけれども、どうやって説明をしていこうと思っていますか。  これは、なかなか理解は得られないことだと思いますけれども、椎名市長から松下市長にかわり、松下市長の考えを、ぜひ市民の皆さんに、空港に関して、私はこういう考えなんだよと、今後はこういうふうにしていくんだよと。そのかわり、山武市には、こういうことをしてもらうからということを、どのように考えているかお聞かせください。 24 ◯議長(加藤忠勝君) 市長。 25 ◯市長(松下浩明君) ありがとうございます。  これまでも、騒音下地域の方々に対しまして、成田空港会社から、周辺対策交付金を活用し、防音工事の実施に加えて、空調整備の設備及び維持管理費、維持管理の補助、騒音地域家屋維持管理費の一部補助等の対策を行ってきていてるというところでございます。  しかし、今後、松尾・蓮沼地区の騒音によります負担は増すというように考えておりますので、現在行っております対策を、さらに充実をさせるとともに、新たな対策についても、検討しているところであります。  このような騒音対策とともに、地域振興策を実施することによりまして、騒音下住民の皆様の少しでも理解を得られるように、努力していく所存でございます。 26 ◯議長(加藤忠勝君) 萩原議員。 27 ◯18番(萩原善和君) そういう中、5年前のカーフュー弾力的運用で、時間外に飛んだ場合は、罰金というんですか、各9市町に払うということになっていると思うんですけれども、それを山武市では基金に積んでいるということだと思うんですが、現在、どのくらいの基金高があるのか教えてください。 28 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 29 ◯総務部長(石橋和記君) 平成29年度末の残高でございますけれども、894万385円ございます。 30 ◯議長(加藤忠勝君) 萩原議員。 31 ◯18番(萩原善和君) この用途については、まだ正式には決まってないと思うんですけれども、どのように活用をしていこうとお考えでしょうか。 32 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 33 ◯総務部長(石橋和記君) 今後の活用につきましては、主に騒音対策に充てるということで、検討しておりますけれども、平成26年度から平成28年度に実施しました、市単独で行いました航空機の騒音対策空調機器設置事業には、既に充当させていただいております。 34 ◯議長(加藤忠勝君) 萩原議員。 35 ◯18番(萩原善和君) わかりました。  ぜひ、騒音下の皆さんに、少しでも理解が得られるように活用していただければと思います。  次に行きます。空港周辺対策交付金については、県にも交付されていますね。県が交付金を活用した事業が、市内にはありますか。 36 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 37 ◯総務部長(石橋和記君) 県に確認させていただきました。県に交付されております空港周辺対策交付金は、山武市をはじめといたしました空港周辺市町におきまして、空港に関連する道路整備事業等に充当しているという回答をいただいております。 38 ◯議長(加藤忠勝君) 萩原議員。 39 ◯18番(萩原善和君) このことについては、県のほうも、9市町どこどこに、何本やった、ここにやったという回答は、なかなか難しいと思います。ぜひ、山武市にも、この交付金を使って、それぞれの道路ないしさまざまなことに、充当させていただければなと思います。これからも、市として、要望をしていただきたいと思います。  また、このことについてなんですけれども、市長が県議会議員時代に、この交付金を市に活用するような働きかけをしたか伺います。 40 ◯議長(加藤忠勝君) 市長。 41 ◯市長(松下浩明君) この空港周辺対策交付金は、航空機騒音の影響を受ける空港周辺地域に活用するために、交付されているという性質なものでありまして、県議時代ですけれども、県議会の一般質問、また、予算委員会成田空港問題対策議員連盟等、委員長、副委員長もやらせていただきました総合企画常任委員会の中で、山武市内の騒音対策、また道路事業の整備等を、意見、要望をさせていただいたという記憶がございます。  今後も、騒音下住民の期待に応えるために、地元選出県議と、また市議会の皆さんとともに、働きかけていきたいと私は考えております。 42 ◯議長(加藤忠勝君) 萩原議員。 43 ◯18番(萩原善和君) この空港との問題については、大変微妙なところも、さまざまあります。山武市にはというよりも、松尾地区には第1種区域もありますし、その周辺という部分もあります。その線引きについても、さまざまな意見もあります。極端ですが、隣の家までエアコンが入って、うちには入らなかったなどということも、前はありました。  今後、説明の中では、さまざまなことを集落で考えていくということになろうかとは思いますけれども、NAA、国、県で足りない部分を、少しでも、こういうカーフューでできたお金だとか、基金というものを使って、周辺の方々に、同じようなサービス、また、そういうものを行っていっていただきたいというふうに要望をしておきます。  続いて、子育て支援についてお伺いいたします。  この子育て支援については、市長の8つの宣言の中にも入っていると思うんですけれども、保育環境の整備について、延長保育は、電車通勤する保護者の利便性を考慮し、山武市には駅が3つありますが、日向駅、成東駅、松尾駅の駅前に、遊休施設や空き店舗などを活用して、駅前で幼児預かりができるよう、関係認定こども園や保育所等と実施に向けて、協議を進めてまいりますとあるが、どのように進めるのか質問をいたします。 44 ◯議長(加藤忠勝君) 市長。 45 ◯市長(松下浩明君) 今回、御質問をいただきました公約の1つでございます、子育て支援策でございますが、電車通勤をしている保護者にとって、毎日のこども園や保育所への送迎は、出勤時間と重なり、御苦労があると考えました。  そこで、駅前の遊休施設や空き店舗などを有効利用して、駅前施設で幼児を預かり、そこから、市内のこども園等へ送迎する移送保育ステーションを設置し、利用者のニーズを踏まえて、関係機関と実施に向けての協議を進めていくものでございますが、今後の送迎における手段や時間、そして、また保護者の利便や負担軽減を含めて、さらに、他の自治体の事例等を研究してまいりたいと思っております。 46 ◯議長(加藤忠勝君) 萩原議員。 47 ◯18番(萩原善和君) 市長の言っていることはわかるんですけれども、実際、駅前に、これからと、今おっしゃっていましたけれども、調査をして、例えば、預ける子どもが1人しかいないということがあったり、こども園が駅から近いところ、まつおこども園は、駅からすぐですよね。わざわざ駅の預り所に預ける必要もないのかなというような場所も、あります。  そういうふうなことを考えますと、確かに言葉にすると、市民の皆さん、やはり、子育て世代には、受けるという言葉がいいのか、印象がよくなるということがいいのか、ちょっとあれですけれども、実際にこういう延長保育をするのであれば、最初からこども園で、延長保育を早く始めて、遅くまで預かってもらったほうが、かえって、いいのではないかと私は思うんですけど、いかがでしょうか。 48 ◯議長(加藤忠勝君) 市長。 49 ◯市長(松下浩明君) 御意見をいただきありがとうございます。  確かにそういうこともあろうかと思います。その中で、これは先進事例地がありますので、そういったところの研究をさせていただきまして、また、利用者のニーズ等を踏まえながら、山武市に合ったものかどうかも確認をしなければいけませんし、また、関係機関との協議も必要でありますので、そうしたことを踏まえながら、重要である子育て支援策の1つとしても、もう少し考えさせていただきたいと思います。 50 ◯議長(加藤忠勝君) 萩原議員。 51 ◯18番(萩原善和君) 私も少し調べさせてもいただきましたけれども、公的にこういうことをやっているこども園、幼稚園は、少ないですよね。大体、認定外というんですか、個人などという人たちが、駅前で、都会のほうでやっているところはあろうかと思いますけれども、市で、そういう施設をやっているところは、なかなか見つかりませんでした。  今後、先進事例等というお言葉が、市長からありましたけれども、民間でやっているものと公的にやるものでは、多分、サービスの仕方も大分違うし、こども園、幼稚園の仕組みも違うと思うんです。その辺も、当然ながら、今後、勉強させてくださいということですので、含まれていると思いますけれども、その点について、もう一度お願いいたします。 52 ◯議長(加藤忠勝君) 市長。 53 ◯市長(松下浩明君) ありがとうございます。  先ほど議員がおっしゃいました山武市のこども園の開設時間も、朝7時からだということで、この中で、聞いておりましたので、そういったことも踏まえながら、本当に必要かどうかも確認をしながら、調整させていただきたいと思っております。 54 ◯議長(加藤忠勝君) 萩原議員。 55 ◯18番(萩原善和君) ゆっくりということではないですけれども、じっくり研究して、子育てに最善の方法を探していただければと思います。  次に進みます。小中学校の統廃合についてお聞きします。今後の取り組みということで、お聞きいたします。  現在、松尾小、豊岡小、山武中、山武南中は、統廃合に進んでおります。先日も、タブレットに報告がありましたけれども、制服、校歌の選定に入っているという報告がありました。  その他の小中学校の統廃合については、今後どのように進めていくのか、計画どおりの統廃合で進めていくのかどうかお伺いをいたします。 56 ◯議長(加藤忠勝君) 市長。 57 ◯市長(松下浩明君) 小中学校の規模適正化・適正配置基本計画は、FM的な面も十分考慮されて、首長部局と教育委員会が調整し、議会の理解を得ながら、進んできたということでありますので、基本的には、この計画を尊重していくつもりでございます。  一部の地域の住民から、見直しを求める声もございます。そういった点からも、教育委員会と十分な意思疎通を図り、子どもたちにとって、よりよい教育環境を提供し、教育効果を発揮できるよう、議論を重ねていきたいと思っておりますので、もう少しお時間を頂戴したいと思います。 58 ◯議長(加藤忠勝君) 萩原議員。 59 ◯18番(萩原善和君) 市長の公約といいますか、後援会通信にも書いてありますけれども、一度、立ちどまり、市民の皆さんの意見に真摯に耳を傾け、再検討をしてまいりますというような文言で書いてあります。  これについては、市長、再検討というところが、私は大変ひっかかります。どちらにもとれるんですけれども、再検討して、元に戻るということは、なかなかないと思うんです。再検討したら、また新たなものを出すというようにとることは、私の思い過ぎでしょうか。その点いかがでしょうか。 60 ◯議長(加藤忠勝君) 市長。 61 ◯市長(松下浩明君) これに関しましては、私の今回の選挙のときに、やはり、市民の声が随分強かったということが、事実でございます。そういった意味では、少し時間をいただきまして、改めて、私としても、分析等をしなければいけないし、また、これに向けては、議会の皆様方もはじめ、協議を経ていることでありますので、そういったことは尊重して、進めていきたいということであります。  いずれにしましても、もう少しお時間をいただきたいと考えております。 62 ◯議長(加藤忠勝君) 萩原議員。 63 ◯18番(萩原善和君) 市長、今、もう少しお時間をいただきたいということですけれども、そういう話だと、また9月の定例会に、質問等々で、この問題が出てきますよね。はっきりお聞きしたいんですけれども、9月の定例会の質問、誰がするかわからないけれども、そのときまでには、ある程度の方向性は出せると考えていてよろしいでしょうか。そのときになってみないとわからないというようなことなんでしょうか。 64 ◯議長(加藤忠勝君) 市長。 65 ◯市長(松下浩明君) 進めてきた経緯もございますので、教育委員会の皆様方とも協議を重ねて、また、そして、議会の皆様方にも、理解をしてもらわなければいけない場面もございますので、早急にそういう場は考えていきたいと思います。  しかし、いつまでということも、まだそこまで至っておりませんので、もう少し時間を、御猶予をいただきたいと思います。
    66 ◯議長(加藤忠勝君) 萩原議員。 67 ◯18番(萩原善和君) 私は、ここでとめようかと思ったんですけれども、もう教育長にお聞きします。  教育長、これにずっとかかわって進めてきましたよね。計画もつくり、教育委員会としても、これでいくんだという、しっかりした答弁もいただいております。今、市長のお話を聞いて、市長は市長の考えであるでしょうけれども、今後、教育委員会としては、当然ながら、市長とのすり合わせもあり、方向性がどうなるか、今、市長が言ったとおり、もう少し考えさせてくれというようなことですけれども、教育委員会として、また、教育長として、どのようなお考えなのかお聞かせを願いたいです。 68 ◯議長(加藤忠勝君) 教育長、御登壇願います。 69 ◯教育長(嘉瀬尚男君) 今回の規模適正化・適正配置基本計画につきましては、児童生徒の将来推計をもとに、将来的な学校規模を見据えた上で、子どもたちに、よりよい教育環境を整えていく、提供していくということで、これにつきましては、平成24年に、あり方検討委員会を立ち上げて、答申を受け、そして、さらに、基本方針から基本計画策定まで、市民の皆さんや議会の皆様方に説明を重ね、意見を聞きながら、進めてきたものでございます。  したがいまして、教育委員会といたしましては、基本的にこの計画を進めたいと考えてはおりますが、今、市長からもありましたように、いろいろな御意見をいただいている部分もありますことから、今後は、さらに市長と協議をしていかなければならない部分もあるかとは考えております。 70 ◯議長(加藤忠勝君) 萩原議員。 71 ◯18番(萩原善和君) この統廃合については、教育委員会にも、さまざまな署名等々が届いているというお話も聞いております。そして、市長も、今、もう少し考えさせてくれというお話でした。私としても、どうしろ、こうしろという質問ではありませんけれども、しっかりとした計画を立てて、それが、市民全員に受け入れられればいいんですけれども、それは、当然、どういう案でも、反対はあろうかと思います。  そういうことも踏まえて、なるべく早く、市長としては、教育委員会ともすり合わせて、方向性を打ち出していただきたいと思います。よろしくお願いします。  次に移ります。次は、成東駅北口の再開発についてお伺いします。  今後の取り組みについてということなんですけれども、成東駅の北口の開発については、成東町時代から、開発に着手しようかというような都市計画があったようです。しかしながら、いろいろなことで、現在に至っているというようなことです。  今回は、市長の公約のほうには、成東駅北口とありますけれども、2つに分けて、質問させていただきます。  まず最初に、成東駅の北側というようなところで、市長が、開発というお考えがあるようですけれども、どのように取り組んでいくのか。今までこんなに進まなかったことが、松下市長になれば、相当なお考えがあっての開発だと思いますので、お伺いいたします。 72 ◯議長(加藤忠勝君) 市長。 73 ◯市長(松下浩明君) 今回、成東駅北口の再開発につきましては、人口減対策の一環として、選挙のときに、公約にさせていただいたものでございます。  成東駅北側に関しましては、民間による開発や組合による区画整理事業などの計画があったものの、区画整理事業を行うには、地権者の土地の供出割合が極めて高かったことから、事業の実施に至らなかったという経緯があるとお聞きをいたしました。  手つかずの状態が長かったため、今は草等が茂っておりますけれども、成東駅の北側は、文字どおり、駅に隣接している場所でありますから、ポテンシャルの非常に高い地区であり、ここに住宅が張りつくことは、人口減対策にも寄与するものであると考えております。  すぐに開発等の計画を打ち出すことは、厳しい状況であるということは、承知をしておりますが、まず、この地区に道路を整備することで、徐々に住宅地が形成される施策を進めるなど、民間と行政で、どのように協力ができるか、検討する必要もあると考えております。  現状では、具体的な案はございませんが、今後は地権者への聞き取り、また、説明会を通して、動向を見極めた上で、まず、行政と地元地権者との負担が大きくならないよう、将来的にしっかりした街並みができるよう、人口減対策につながるように努力し、努めていきたいと思っております。 74 ◯議長(加藤忠勝君) 萩原議員。 75 ◯18番(萩原善和君) 市長、当初、減歩率50%くらいでできた話らしいです。それが、現在では100%でもできないというような状況で、今やれば、市のとんでもない負担になろうかと思います。  大手のディベロッパーが、あの土地に入ってくれれば、一番いいんでしょうけれども、最終的には、それを市長が探すというような形になるんでしょうけど、まずは、今、道路を通したいというお話がありました。先ほどの空港と同じように、あそこは、農振地区でもあります。排水等々も、なかなかとりにくいところだと聞いております。  そういうことを考えますと、市長の公約ではありませんけど、再開発を進めますではなくて、進められるように検討してまいりますという、今のお話ではないかと聞こえます。確かに公約で、進めますということで、揚げ足を取るわけではありませんけれども、市長も、今、あそこの開発は難しいと思っていると。まずは道路だということになりますと、インターからの道路も、当然ながら、同じようにつなげなければならないということになってくると、壮大な事業になってくると思います。  そういう中、今、有識者や地権者も当然ですけれども、話し合って、ぜひ進めていきたいと、今、構想はないけれども、進めていきたいというお話ですけれども、まずは道路からということで、理解してよろしいでしょうか。 76 ◯議長(加藤忠勝君) 市長。 77 ◯市長(松下浩明君) あの地域にとりましては、なかなか進まなかったということが事実でありまして、今も何年前と変わっていないと思います。そういった中では、やはり、今と昔、随分、土地の値段等も変わってきていますし、これからも、まずは道路1本を何とか通して、それで、進めていくことが、コスト的にも一番いいのかなと、今、思っております。  また、今、萩原議員がおっしゃいましたように、大手のディベロッパー等を探したいと思いますので、その辺も、もし進めるところがいたら、また教えていただきたいと思います。  とにかく、あの地域を何とかしたいということが、私の気持ちですので、ぜひ皆様方にも御協力をよろしくお願いいたします。 78 ◯議長(加藤忠勝君) 萩原議員。 79 ◯18番(萩原善和君) 市長、私たちもしたいということは、やまやまです。あそこを開発すれば、山武市の玄関の成東駅の裏側に、人を呼べて、あそこができればですが、こんないいことはないと、ずっと思っています。市長の切れない意欲を、これから期待したいと思います。  次に、先ほども言いましたけれども、市長の公約の中には、成東駅北側というようなことで書いてありますので、当然ながら、これは、成東駅の北側をつくって、駅と一体にしたいというような考えの中で、このような文章になったのかお聞きします。 80 ◯議長(加藤忠勝君) 市長。 81 ◯市長(松下浩明君) 公約の中では、成東駅北口の開発は、北側の住宅地を誘導して、いかに住民増加へつなげていくか、私の考える人口減対策の思いであります。  駅として、北口整備について、今すぐ考えているわけではございませんが、まずは、そういう方向につなげていきたいということでございますので、地権者等を聞き取りをしてから、進めていきたい。  また、そういうことが整いましたら、また、JRとも協議を進めていかなければいけないものだと捉えております。  以上でございます。 82 ◯議長(加藤忠勝君) 萩原議員。 83 ◯18番(萩原善和君) 市長は、成東駅北口の再開発には、大変意欲があると解釈をいたしましたので、先ほど言いましたけれども、ぜひ心が折れることなく、進めていっていただきたいと思います。大変困難な事業でしょうけれども、まず、地権者の皆さんのお話を聞き、有識者のお話を聞き、また、先ほど言いました大手ディベロッパーを探すと、大変な事業ですけれども、取り組んでいっていただきたいと思います。  次に、さんむ医療センターについてお伺いをいたします。  今後の取り組みについて、まずお伺いします。今後、さんむ医療センター、当然ながら、建て替えを、現在考えていると思います。そういう中、市長としては、今後どのように進めていったらいいとお思いかお伺いします。 84 ◯議長(加藤忠勝君) 市長。 85 ◯市長(松下浩明君) さんむ医療センターについての御質問でございます。  これから、将来を見つめますと、2025年問題と言われる団塊の世代が75歳を迎えて、国民の3人に1人が65歳以上、5人に1人が75歳以上という超高齢化社会を迎えることになります。医療や介護サービスの需要が高まってくることが、予想されております。山武市や山武地域も、そのような状況になっていくということは、想定もされるわけでございます。  この25年問題に向けた課題として、住みなれた地域の医療や介護生活支援のサポート等を受けられるよう、住まい、医療、介護、生活支援、介護予防の包括的な体制を整備していく、いわゆる地域包括ケアシステムの確立が求められているというように思っております。  これらの医療を取り巻く環境において、私としては、大切に捉えていることは、さんむ医療センターを存続させるため、これからの医療、介護の需要を見据えて、20年、30年先の地域の方々に、安心かつ良質な医療サービスを提供でき、さらに経営的にも成り立っていける病院機能と施設を有する病院となるよう、建て替えを進めていかなければならないと考えております。 86 ◯議長(加藤忠勝君) 萩原議員。 87 ◯18番(萩原善和君) 市長、このことも含めて、さんむ医療センター理事長、坂本理事長との……。市長に就任してから、坂本理事長だけではなく、医療関係者と、さんむ医療センターの医師等々と、こういうことに関して、お話し合いは持ったんでしょうか。 88 ◯議長(加藤忠勝君) 市長。 89 ◯市長(松下浩明君) 坂本理事長とは、就任をしてから、これからの医療についての御意見を聞かせていただいたり、また、今の経営状況等も聞かせていただいたりということで、連絡を結構密にしながら、進めているという……。お互いにさんむ医療センターについての理解を持ちながら、同じ方向性を向いているのかなという気もしながらといったことで、話し合い等はしております。 90 ◯議長(加藤忠勝君) 萩原議員。 91 ◯18番(萩原善和君) ちょっと話を伺いますと、評議委員でしたか、評価委員でしたか、亀田先生や加藤先生等々におかれては、さんむ医療センターの評価をしていただいているわけですけれども、その方々の中から、早く医療センターを建てたほうがいいというような強い御意見があるようなことも聞いております。  今現在、医療のすみ分けといったら、おかしいんですけれども、東千葉メディカルセンターは三次救急だと、さんむ医療センターは二次救急、かかりつけ医が一次救急と、すみ分けされております。  今、これから、皆さんが進めているかかりつけ医が、どんどん高齢化して、市内でも減っていくように思われます。そうなると、どこでカバーするんだということになろうかと思います。それは、当然ながら、さんむ医療センターに行くようなことになると思います。  さんむ医療センターで、外来また内科医の先生方の充実を図っていかなければ、今、市長の話した2025年度あたり、その先、10年、20年後を見据えた中の話がなかなか難しくなっていくと思いますけれども、その点については、坂本理事長ないし先生方との話の中でも、そういう話は出てきたでしょうか。 92 ◯議長(加藤忠勝君) 市長。 93 ◯市長(松下浩明君) さんむ医療センターと、建て替えの話などになったときにですけれども、やはり、これからの医療をどうするかということが、一番の問題であるというように考えております。  建て替えるに当たりましても、今後、これから20年、30年、この地域の医療のあり方、もちろん、東千葉メディカルセンターとの関係もあります。そういう中で、この地域に病院がなくならないようにしていかなければいけないということで、理事長とも、いろいろ密に話をしているところでございます。  とにかく、今おっしゃいました地域のお医者さん等が減ってくるようなことも、もちろん、想定に入れながらの体制づくりをしていかなければいけないと思っております。  以上でございます。 94 ◯議長(加藤忠勝君) 萩原議員。 95 ◯18番(萩原善和君) 以上で、私の通告した質問は終了なんですけれども、市長、これは、通告にはないんですけれども、市長は、全ての政策、8つの宣言も含めて、山武市の人口減対策につなげていくというような所信の表明がありました。  つなげていくことは、大変結構だと思うんですけれども、1つお伺いしたいんですが、市長の中で、山武市が近隣に比べて、この急激な人口減少の一番の要因は何だと思っていらっしゃいますか。 96 ◯議長(加藤忠勝君) 市長。 97 ◯市長(松下浩明君) ありがとうございます。  要因といっても、正直言って、なかなか見当たっておりません。私も県議のときに、この地域の人口統計を、自分なりに調べさせていただきました。社会減、自然減等を、やはり、この10年間を見ても、例えばですけれども、成田市、富里市、八街市、東金市、大網白里市等、もちろん、九十九里町と比較をしてみても、この10年間の減の率が、社会・自然減、常にトップでありました。  ですので、このことについては、非常に大事でありまして、私は、とりあえずは、県議のときには、もうちょっと交通の利便性をまずはしっかりととろうか、とりたいという思いで、活動もしておりました。  本当にこの地域の魅力はあると、私は思うんですけれども、それがどうして、他に比べて、突発的な減につながってしまっているのかということが、まだわかっておりませんので、その辺に関しましては、やはり、公約等には掲げましたけれども、これを、全てそういう方向でつなげていった政策にしていかなければいけない。  そして、また、市のほうは、私も入ってみてわかったんですけど、結構いろいろな事業をやっております。子育て支援にしても、教育にしても、すばらしい事業をいっぱいやっているということは、実感をしました。  ただし、それが、やはり、うまく発信をされていなかったり、受け手のほうにつながっていないということを、非常に強く感じたわけでありまして、まず、私どもとしても、そういったPR等を研究して、市の魅力をもうちょっと皆さんに伝えていきたいと考えております。  以上でございます。 98 ◯議長(加藤忠勝君) 萩原議員。 99 ◯18番(萩原善和君) 終わります。 100 ◯議長(加藤忠勝君) 以上でさんむ21、萩原善和議員の代表質問を終わります。  ここで、暫時休憩いたします。再開は午前11時5分といたします。               (休憩 午前10時52分)               (再開 午前11時03分) 101 ◯議長(加藤忠勝君) 再開します。休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、代表質問に対する関連質問を許します。関連質問はありませんか。  石川和久議員、御登壇願います。  石川議員。 102 ◯3番(石川和久君) 議席番号3番、さんむ21、石川でございます。議長のお許しをいただきましたので、萩原議員の関連質問をさせていただきます。  まずは、松下市長、御当選おめでとうございます。市長は、山武市が誕生して12年、新しい目線で、いま一度、立ちどまり、振り返るときが来たとお話をされていましたが、まさにそのとおりだと思います。  新しい松下市長の目線で立ちどまり、振り返ってみて、何を感じましたでしょうか。これから山武市がどのように変わるのか、県議会議員を10年お務めされた経験と実績を、どのように活かされるのか、私も、市民の皆様も、これからの松下市長の手腕に、大いに御期待をしているところでございます。今回の質問は、市長のお考えを伺いながら、政策等について、質問していきたいと思います。  まずはじめに、全体の施策の関連といたしまして、まず、市長のお考えをひとつお聞かせいただきたいと思います。今回の市長選挙では、市長は継続と改新、このお言葉をよく使われていましたが、山武市が誕生して12年、椎名前市長が築いたこの山武市を、どう捉えていますか。そして、その中で、具体的に改新する部分とは何かをお伺いします。 103 ◯議長(加藤忠勝君) 市長。 104 ◯市長(松下浩明君) 石川議員の質問にお答えをさせていただきます。  私も、おかげさまで、県議を11年務めて、また今回、市長ということにさせていただきました。ありがとうございます。  公約で掲げました継続と改新という言葉でございますけれども、行政は、いろいろな意味で、継続しているものが多い中で、また改めて見直すときも、当然、来るわけでありまして、そういうものをしっかりと見ていかなければいけないという、自分への戒めも含めて、そういったことで、継続と改新ということでさせていただきました。  就任後、前市長から引き継ぎ事項などをさせていただきまして、大勢の事項が並んでおります。その中で、必要な事業もありますし、また、今後も続けていくとか、また一つ一つの事業の中で、見直していかなければならないものもあろうかと思っております。  就任して、まだそんなには経っておりませんので、その一つ一つは、これだというものは、まだございませんが、とにかく、椎名市政が12年続いて、山武市の方向性をつくっていただきましたので、私たちは、また次の世代ということで、それをつなげていく中で、次の世代をまた見据えたものを、しっかりとしていかないとという意味で、今後も私も頑張っていきたいと考えております。 105 ◯議長(加藤忠勝君) 石川議員。 106 ◯3番(石川和久君) ありがとうございます。  市長が打ち出した政策、8つの宣言は、全て人口減少対策につながると、先ほど萩原議員の質問の中でもございました。その大きな原因は何か、私もお聞きしようとしましたが、萩原先生の質問の中で、松下市長のお考えはよくわかりました。  皆さんも御存じですけれども、山武市は、3町1村が合併した市でございます。合併して、まだ12年ということもあり、まだ、それぞれの地域のいろいろな事情等があった施策を行ってきているのかなと、私も、議員の活動をさせていただいている中で感じているところでございます。もちろん、大事なことだとわかりますが、これからは、市が1つになって、人口減対策、少子化対策に取り組んでいくべきだと、私は考えております。  オリ・パラ事業、海外のスポーツチームの誘致など、率先して、取り組んでおられますが、ぜひ、松下市長には全ての施策をいま一度見つめ直し、本当にこの施策が人口減対策につながるのか、市民目線でしっかりと考えていただいて、これから取り組んでいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  それでは、次の質問に移ります。子育て支援についてお伺いします。  国は、子ども・子育てをめぐるさまざまな問題を解決するため、平成24年8月に、子ども・子育て支援法が成立し、これに伴って、子ども・子育て支援新制度が、平成27年4月から、本格的にスタートしました。  山武市では、新制度に基づく取り組みを進めるため、平成27年度から平成31年度の5年間を計画期間とする山武市子ども・子育て支援事業計画を策定してこられたことと思います。  この計画は、「次代を担う子どもたちを地域ではぐくむまち さんむ」の基本理念の実現に向けた4つの基本目標や具体的な取り組みを示すとともに、安心して子どもを産み、育てられる地域の実現を目指すものでございます。  その中での取り組みで、病児・病後児保育事業がございます。市長の宣言の中でもございますので、お伺いいたします。
     まずはじめに、病児・病後児保育事業の現状についてお伺いいたします。 107 ◯議長(加藤忠勝君) 保健福祉部長。 108 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 私のほうから、まず病後児保育の現状についてお答えさせていただきます。  本市における病後児保育の現状でございますが、本市では、病気からの回復途中の子どもを預かる病後児保育について、平成25年4月より、なるとうこども園内にある病後児保育室で、看護師1名を配置し、実施しているところでございます。 109 ◯議長(加藤忠勝君) 石川議員。 110 ◯3番(石川和久君) 病後児保育の利用実績について、現状はどうでしょうか。 111 ◯議長(加藤忠勝君) 保健福祉部長。 112 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 病後児保育の利用実績でございますが、平成29年度は21名が登録しまして、利用実績は4名で、述べ7日間の利用でございました。  平成28年度におきましては、19名が登録し、利用実績は5名で、やはり、延べ7日間の利用でございます。 113 ◯議長(加藤忠勝君) 石川議員。 114 ◯3番(石川和久君) 今の御答弁をいただきまして、利用の少なさに、少し違和感を持つところではございますが、山武市では、まだ、なかなか需要がないということなのでしょうか。入園の際に、利用の御説明をされているということでございますが、いま一度、幅広い周知をよろしくお願いしたいと思います。  現在では、病児保育は行っていないと、そのような私の調べですけれども、今後の取り組みについてお伺いいたします。 115 ◯議長(加藤忠勝君) 保健福祉部長。 116 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 今後の病児保育の取り組みに対して、回答させていただきます。  市が策定しております、さんむ医療センターの第3期中期目標においては、病院の老朽化及び耐震化の観点から、病院の施設整備及び移転を計画する、また病児保育施設の設置を検討することとしております。  また、さんむ医療センターの第3期中期計画においても、病児保育施設、山武市と協力のもと、地域の子育て支援策としての施設設置を検討するとしているところでございます。  なお、病児保育施設設置におきましては、一般患者と病児保育利用者を分離するため、観察室等の専用スペース、または専用施設が必要になってまいります。現状のさんむ医療センターの施設では、大規模な改修が見込まれるため、具体的にどれだけの需要があるのか、また施設の設置、運営に要する費用等についても、今後さらに調査、研究をしていかなければならないと考えているところでございます。  今年度取り組みます、さんむ医療センター建替整備基本計画の策定過程において、検討してまいりたいと考えております。  また、これとあわせまして、親にかわって、さまざまな世話を行う民間のベビーシッターが、乳幼児の自宅に訪問し、病気の子どもの保育を行う訪問型の病児保育も、有効な策ではないかと考えているところでございます。都市部の自治体を参考に、病児に対するベビーシッター利用助成制度についても、さらに研究したいと考えております。 117 ◯議長(加藤忠勝君) 石川議員。 118 ◯3番(石川和久君) 今の御答弁ですと、現状のさんむ医療センターの施設の中では、なかなか厳しいということでの御答弁で、ベビーシッター型を検討されているという御答弁だったと思います。  そうした中で、もちろん、訪問型にも、いろいろなメリットがあると思いますけれども、子どもの急な病態の変化や、常に医師や看護師のいる状況といったことを踏まえますと、医療機関、病院併設の病児保育のほうがよろしいんではないかと、私は考えております。  先ほどお話ししたとおり、第3期中期計画の中にも、検討するということで載っておりますので、もし建て替えた際には、この医療機関の中に、病児保育を取り入れていただきたいと私は思いますけれども、もう一度御答弁をいただけますでしょうか。 119 ◯議長(加藤忠勝君) 保健福祉部長。 120 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 施設整備型、訪問型、それぞれ特徴がございます。近隣の病児保育を実施している自治体を例にとりますと、施設整備の際に、大体3,000万円から3,500万円、年間の運営に1,000万円から1,300万円程度の費用を要しております。  今後、病院の併設型あるいは訪問型、それぞれ特徴がございますので、その特徴を加味した中で、検討させていただければと思っております。 121 ◯議長(加藤忠勝君) 石川議員。 122 ◯3番(石川和久君) お金も結構かかるということで、これからどのような山武市の市民の方の需要があるか、いろいろと検討した中で、みんなが安心して子育てできる環境を、今後もよろしくお願いしたいと思います。  次の質問に移りたいと思います。小中学校統廃合計画についてお伺いいたします。  先ほども萩原議員が質問し御答弁いただいたんですが、今後、統廃合計画をどうしていきたいかということでございます。市長は、具体的に成東中学校の学区の再検討等を示されておりました。先ほどお話ししましたとおり、これは、教育委員会が進めてきたものと、整合性がとれていない。  私たちは、市教育委員会から、何度も小中学校の統廃合計画については、御説明を受けてきました。その中で反対の意見もありましたが、市民の方にどう理解してもらえればよいか、理解してもらえるように、説明をしてきたつもりでございます。  そのような中で、成東中学校学区の再検討と、市長が示されたわけでございますが、今の段階では、少しお時間を欲しいということでございます。成東地区の市民の方は、松下市長になられて、中学校が何とか残ると、よかった、よかったというようにお話をされている方も、中にはいらっしゃいます。中には、市長が成東中学校のことを考えていただいているというように、私もお話を受けたことがございます。  そのようなお話もある中で、先ほども、萩原議員の中から、いろいろな御質問がありましたけれども、私の今のお話を聞いて、また、市長のお考えをお伺いしたいと思います。 123 ◯議長(加藤忠勝君) 市長。 124 ◯市長(松下浩明君) 成東中学校の問題でございます。私の今回の市長選挙におきましても、地域の市民の声というものを、私は伺った、聞こえたというように思っております。  そういった中で、先ほど、いろいろ御答弁を申し上げたとおり、進めてくるには、くるなりの過程を経てきておりますので、そういう人たちにも、また、きっちりと説明しなければいけないこともあろうかと思いますが、また、議論を重ねて、進めていくものだと思っております。  ただ、やはり、選挙時であるからこその市民の声であると、私は捉えておりますので、慎重に進めていかなければいけないと思っております。 125 ◯議長(加藤忠勝君) 石川議員。 126 ◯3番(石川和久君) 今の御答弁の中で、選挙時の市民の声ということですけれども、やはり、ふだんから、選挙時ではなくても、市民の声は大事にしていかなければならないことではないのかなと思います。  この話の中に余り行っても、今の段階では、お答えがなかなか……。先ほどの萩原議員の質問の中でも聞いたとおり、今の段階ではないのかなと思いますけれども、まず、成東中は老朽化、FMの観点等で、統合されると、平成35年度の統合を目指していたということです。  まず、立ちどまることによって、老朽化等の問題を踏まえまして、問題はないのかどうかお伺いします。 127 ◯議長(加藤忠勝君) 市長。 128 ◯市長(松下浩明君) 今の御質問でございます。成東中学校の施設の老朽化でございますが、今後の生徒数の推移を鑑み、平成35年度の統合を目指してきたと、確かに伺っております。  施設の補強工事は、既に終了しておりまして、また、最近では、エアコン設置工事、トイレ改修工事も行っているということをお聞きをいたしました。その上で、そういうことですので、検討する時間もいただけるのではないかと考えております。 129 ◯議長(加藤忠勝君) 石川議員。 130 ◯3番(石川和久君) 老朽化の問題では、数年単位のずれは、問題ないということなのか、今の話だと、そうだと思います。  この問題は、非常にデリケートな問題だということは、松下市長も御存じというか、把握はされているのかなと思います。  今回、なぜこうなったか、市長の通信等のビラなどで、再検討ということで、だから、私も質問をしているわけなんですけれども、いろいろと、これからも、統廃合計画が進んでいく中で、成東中だけではなくて、統廃合計画が近くなってきたら、また、さらにいろいろな反対の声が、もちろん出てくると思いますけれども、その都度、市長はどのような対応をとっていくのか。その辺を、もう一度お伺いしたいと思います。 131 ◯議長(加藤忠勝君) 市長。 132 ◯市長(松下浩明君) 議員御指摘のとおり、計画を進めるに当たりましては、いろいろな意見が寄せられるということは、承知をしております。しかし、選挙時のことも、しっかりと受けとめておりますので、まずは、やはり、情報収集の精度を高めて、市民の皆さんの意向の把握に努めなければいけないということを思っております。  そして、また、やはり、将来に向けて、市民の望むことをしていかなければいけないと思っておりますので、とにかく、もう少しお時間をいただきたいと思っております。 133 ◯議長(加藤忠勝君) 石川議員。 134 ◯3番(石川和久君) わかりました。  この問題は、先ほどお話ししましたけれども、非常にデリケートな問題でございます。ぜひ、市民の皆さんから、政争の具に使ったなどと思われないように、市長のお考えがあるならば、しっかりと今後お示ししていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  次に、成東駅北口の開発について、質問いたします。  松下市長が、この問題を公約に入れてくださって、まずは感謝をしております。先ほども萩原議員の質問の中でありましたとおり、この問題は大変難しい問題だと、私も把握しております。今まで、椎名前市長のときもそうでしたけれども、なかなか進まなかった計画でございます。  駅北口は、非常にポテンシャルの高い地区であり、開発されれば、人口減少対策になるとのことは、もちろんよくわかっているつもりでございます。やはり、今まで手がつけられなかった北側を具体的にどうするのかということを、もう少しお聞きしたいと思います。  先行道路を通すということでございますけれども、具体的にどこを通すのか、例えば、ディベロッパー、開発業者などのアプローチをどう考えているのか、財源についても、どう考えているのか。もし、何かあるようだったら、教えていただけますでしょうか。 135 ◯議長(加藤忠勝君) 市長。 136 ◯市長(松下浩明君) これは、先ほど、萩原議員のほうにも、お話をいたしましたが、まずは地権者の皆さんに聞き取りをしたり、また、説明会による北側の動向を見きわめるというようなことが必要であると思っております。今のところは、まだ具体的な場所についてもありませんし、そういう方向で、検討をしていきたいと思っております。 137 ◯議長(加藤忠勝君) 石川議員。 138 ◯3番(石川和久君) 地権者への聞き取り、北側の動向は、山武市が市になって、椎名前市長の時代に、この辺は取り組まれてきていたものなのでしょうか。これは、市のほうにお伺いしたいんですけれども、今まで取り組まれてきたものなのか、これから取り組んでできるものなのか。その辺で、ちょっとお伺いしてもいいですか。 139 ◯議長(加藤忠勝君) 都市整備課長。 140 ◯都市整備課長(川合秀和君) 以前、昭和58年の後半に、開発等の計画等が、民間のほうでございました。  その後、平成に入ってから、平成6年ごろ、区画整理という計画を策定しておりました。これは、民間でやる民間の組合区画整理というものなんですが、その中で、協議会等の立ち上げ等もございましたが、平成22年度のときに、先ほど議員からの御質問もありました、減歩率、住宅の土地所有者の土地の供給の割合が約9割という高い、採算性がかなり難しい事業ということで、事業については休止の状況で現在まで至っているような状況でございます。 141 ◯議長(加藤忠勝君) 石川議員。 142 ◯3番(石川和久君) 先ほどのお話で、減歩率9割は非常に難しいという中で、これから取り組んでいくわけですので、まだ具体的な案がないとは思いますが、ぜひ公約等に掲げておられるんでございましたら、この計画を密に進めていってほしいと思います。今後は、また、進捗状況をお聞きしますので、これからの取り組みに、大いに御期待を申し上げまして、次の質問に移ります。  次に、さんむ医療センターについてお伺いします。  地域の救急医療体制については、入院を必要としない一次救急、入院の必要な二次救急、及び重症者の救命措置を必要とする東千葉メディカルセンターが担う三次救急に分類され、一次及び二次医療機関については、山武郡市広域行政組合での山武郡市急病診療所や、二次救急医療機関事業での輪番制で担っていることと思います。  救急隊は現場に到着して、負傷者を観察し、応急処置をしながら、患者の容態等を、確認情報をもとに、適切な医療機関を選定していると思いますが、近年、二次医療機関等の医師や看護師の不足で、搬送先病院が決定するまでに、時間を要するということも、大きな課題となっております。  市長は、通信だよりの中で、スムーズな受け入れができるようにしますとのことですが、具体的にどのようなことをお考えでしょうか。 143 ◯議長(加藤忠勝君) 市長。 144 ◯市長(松下浩明君) 医療機関におきます救急患者の受け入れは、救急搬送によるものと、休日や夜間に個人が直接、病院に行く救急外来があります。  市民の皆様が急病時に、身近な地域で診察を受けられますよう、一次救急また二次救急については、特にさんむ医療センターの役割として、しっかりとその体制づくりを組んでいただけるようお願いをしてまいります。  そのために、必要な医師や看護師の確保などの医療体制の整備については、設立団体であります山武市も、引き続き、一緒に取り組んでいきたいと思っております。  また、さんむ医療センターが、研修医や学生医の受け入れ施設としても充実をするよう、4月から、総合診療医が2名増えまして、2次救急医療輪番制当番日のみでなく、日中や非当番日も、内科系の救急受け入れ体制を整えつつあります。これからも、件数を増やしていけると聞いておりますので、協力しながら進めていきたいと思っています。 145 ◯議長(加藤忠勝君) 石川議員。 146 ◯3番(石川和久君) やはり、医師の不足がすごく大きな問題になってくるのかなと思いますが、これからも住民が、安全で、安心して暮らしていけるように、医師会の方々や、山武郡市広域行政組合と連携しながら、地域における救急医療体制の整備、さらなる拡充に努めていただきたいと思います。  次に、現在、進められている建替整備基本計画についてお伺いいたします。  まず、計画のスケジュールはどうでしょうか。 147 ◯議長(加藤忠勝君) 保健福祉部長。 148 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) まず、スケジュールについて、回答させていただきます。  さんむ医療センター建替整備基本計画を策定するため、さんむ医療センターが事業主体となり、平成30年3月23日に、同基本計画策定支援業務委託に係る公募型プロポーザル審査を実施しております。  その結果、東京都中央区にあります株式会社山下PMCと、平成30年4月18日に、業務委託契約を締結しております。  なお、業務の履行期間は、平成31年1月31日までとしております。  業務のスケジュールでございますが、基本構想に基づき、病院幹部と議論を交わし、7月末を目標に、基本方針を決定してまいります。これを受け、各部門、外来、病棟、検査、手術等とのヒアリングを行い、施設・設備計画に展開しながら、発注方式や設計から開院の事業スケジュールを、12月末の目途で決定してまいります。そして、履行期限である1月末までに、建替整備基本計画をまとめ上げる予定でございます。 149 ◯議長(加藤忠勝君) 石川議員。 150 ◯3番(石川和久君) 具体的なスケジュールに関してわかりました。  計画の内容は、どういったものをということを、もう一度お伺いしてもいいですか。計画の内容の具体的なものをお伺いします。 151 ◯議長(加藤忠勝君) 保健福祉部長。 152 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 基本計画でございますが、検討内容は、主に5項目ございます。  1つ目は、新病院の山武地域における役割を明確にし、進むべき方向性、コンセプトを決定してまいります。地域包括ケアシステムの確立や急性期医療等、他の医療機関との機能分担等に配慮した検討も必要でございます。  2つ目ですが、新病院の役割、コンセプトをもとに、病床数や外来診療科目は、何が必要かを検討してまいります。どのような病床が何床必要か。例えば、一般病床、地域包括ケア病床、回復期リハ病床、緩和ケア病床等の再配置を検討いたします。  また、外来診療科目は何が必要か、内科、外科、小児科、産婦人科、整形外科等も、あわせて検討し、新病院に必要な強化すべき機能や施設規模を決定してまいります。  3つ目ですが、現地建て替えか、それとも、移転建て替えをするのかを検討します。  4つ目でございますが、財政面での検討を行います。新病院整備に要する概算事業費は、幾らになるのか。また開院後の中長期的な収支シミュレーションを作成し、健全経営を検証してまいります。  5つ目ですが、事業スケジュールを検討します。設計から開院までの業務を記入したスケジュールを作成いたします。  以上が、基本計画の主な内容となります。 153 ◯議長(加藤忠勝君) 石川議員。 154 ◯3番(石川和久君) わかりました。
     さんむ医療センターは、市民の方の命を守る大切な病院でございます。市民の方、さんむ医療センターを利用する方々が、ここにさんむ医療センターがあって、本当によかったと感じられる病院にしていただけるように、建て替え等も踏まえて、ぜひ検討していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  最後に、松下市長の、これから、課題が山積みな山武市のしっかりとしたかじ取りを御期待を申し上げまして、私の関連質問を終わりとさせていただきます。 155 ◯議長(加藤忠勝君) 以上で石川和久議員の関連質問を終わります。  ほかに関連質問はありますか。  高知尾正義議員、御登壇願います。  高知尾議員。 156 ◯19番(高知尾正義君) 通告等はなかったんですけれども、松下市長、はじめに、御当選おめでとうございます。初めての市長の本会議出席ということで、あえて、成田空港の問題について。先ほど、萩原議員のほうから、うちの代表質問の中で、るる質問等がございましたけれども、私から違う角度で確認、そして、要望をさせていただきたいと思います。ひとつよろしくお願い申し上げます。  はじめに、第3滑走路、Cランと言われる滑走路が建設されるに当たって、やはり、多かれ少なかれ山武市も、今、第1滑走路、第2滑走路が、上空を通っております。420メートル先に第3滑走路ができるわけであります。中心は、横芝光町が、大分、騒音の迷惑にはなるんでしょうけれども、山武市もその騒音については迷惑がかかるということです。  先ほど、萩原議員のほうからも、谷間の問題、これからのいろいろな問題について、私も聞いていて、全くそのとおりでございますので、その辺、よく踏まえて、市長も、空港会社と、いろいろ対峙していただきたいと思います。  私と萩原議員は、山武市、横芝光町の騒音対策の委員でもありまして、年に数回、空港会社との会合に出席して、いろいろ意見を述べさせていただいておりますけれども、松下市長に、これだけはわかっておいてもらいたいということで、言わせていただきたいと思います。  第1種、第2種、第3種等々の騒音地域外の地域が、山武市は、松尾・蓮沼地域では、昔風に言いますと、大平地区と蓮沼地区が、法律で定められた騒音地域外にございます。件数にして、明確にはわからないんですが、2,500軒か3,000軒くらいあるのかなという感じはします。  全国の飛行場は97カ所あるそうでございまして、これを補償しなさいよという、騒音対策をもっと緩めて、みんなやってくださいよということになると、日本の法律を変えなければならないことで、そこで線引きされてしまうわけでございます。  私が常に空港会社等々に言っていることは、蓮沼の先は海なんだと。民家がないんだから、せめて大平・蓮沼地区も、もう少し手厚く補償してくださいと。飛行機が上を飛んでいることは、事実ではないですかと言っているんですけれども、やはり、その法律を盾にして、蓮沼時代から、何にもやってくれないことはないんですが、私たちから見ると、すごく薄い補償しか受けられていないということが、現状だと思います。どうかその辺を、私たちも、もちろん言いますけれども、市長からも強く言っていただきたいと考えるわけでございます。  Cランについて、第3滑走路について、蓮沼地区の住民説明会では、ほとんど反対意見はございませんでした。松尾では、いろいろあると思います。そのかわりに、蓮沼で要望があったことは、やはり、それに関して、空港会社のほうも、空港の直下、飛行機の直下であるということで、地域振興にもっと力を入れてくださいということを要望しておりました。  地域振興については、蓮沼交流センターもできて、空港会社のほうからも、いろいろ援助をいただいている面もありますけれども、そこで、私が言いたいことは、これは、市長が県議時代にも、市長に、私は要望しておいたはずです。市長は覚えていると思いますけれども、千葉県レクリエーション都市開発株式会社、強いて言えば、蓮沼ウォーターガーデン、南浜の公園のほうの遊園地、ホテルも蓮沼ガーデンハウスマリーノ、蓮沼海浜公園パークゴルフ場を運営している会社。  これは第三セクターでありまして、しかし、山武市は筆頭株主であります。22%、山武市が保有しているはずであります。そして、県が10%の株を保有しています。残りは、千葉県下の優良企業が、結構な数があると思いますけれども、株を保有している会社でございます。  しかしながら、その会社の内部のいろいろな経理面など、お金の面については、私ら山武市は全然かかわるところはないんですけれども、市長は非常勤役員で参加されるはずであります。この会社が運営している蓮沼海浜公園パークゴルフ場は、県の公園緑地課に属すると思います。殿下、川下地区の公園に、パークゴルフ場が36ホール、これは公認のコースになっております。  このパークゴルフ場は、確かに県の土地です。県に年間400万円ぐらいの使用料を払っているんです。千葉県レクリエーション都市開発株式会社が払っているんです。私は、おかしいだろうと。筆頭株主である山武市と株主の県があって、何で地域振興をやらなければいけないところに、県にお金を払わなければいけないんだと、私はそう思います。  お聞きしますと、18ホールが36ホールに、2年前に増設されました。これで、公認のコースになったわけでございますけれども、何か県は値上げを要求してきているという話です。市長が県議のときに、私が、これはおかしいと言ったにもかかわらず、また値上げをしてくれと。その400万円近くの金は、18ホールの分だと。あと18ホールできたんだから、値上げしなさいよというお話を聞きました。  これは、やはり、あの場所は、県の公園緑地課の担当だと思うんです。私に言わせれば、縦割り行政の最も悪いところではないかなと思います。これについては、私は、議員の全協でも、2回ぐらい言いました。話はいろいろになってしまうんですけれども、これについては、四者協が、空港問題で立ち上がって、ここ一、二年のうちに、私に言わせれば、県が、のこのこと、しゃしゃり出てきて、県がやりますよと。  最初のうちは、県は、空港問題については、あんまりタッチしていなかったのが、ここ一、二年のうちに、県が来て、県がやりますよと。森田知事が、一生懸命、空港をやりますよと。私は、今さら何だという話です。だから、やってくれるのは、いいです。  全協で申し上げたことは、その担当の名前はわからないんですけど、参事が来たときに、県がそれだけやるんだったら、もっと地域振興をきちっとやってくださいよと。そうしたら、私より大きい声で、はっきり、わかりましたと言っていきました。  だから、その点について、市長もかわられて、県議会議員を10年以上やってきた方でありますので、強く要望して、千葉県レクリエーション都市開発株式会社の負担金等々も含めて、もっと県で。国のほうで、空港会社は空港をつくりましょう、増設、第3滑走路をつくる。迷惑がかからないように、地域振興をやりますよ、県も賛同しますよと言っている場所から、県が金を取るなんて、とんでもない話です。言葉は悪いですけれども、はっきり言って、金をよこしなさいよという話です。  そういう経緯がありますので、椎名市長だったら、その話は知っていると思うので、今日、松下市長、初めてですので、ぜひ、あえて、松下市長に。ある程度わかっていると思いますけれども、このことについては、わかっておいていただきたい。これからのいろいろな協議の中で、頭の中に入れておいていただいて、ぜひ、空港の南側、外れた南側、大平地区、蓮沼地区にも、地域振興について、もっと、もっと県のほう、空港会社のほうから、活性化ができるように、援助していただけるような形をとっていただきたいということです。  私は、これは市長に対しての質問ではありません。要望ということであります。私は、ほとんどノー原稿で、話をしてしまって、説明がうまくいったかどうかわかりませんけれども、その点につきまして、市長から何かお話があれば、答弁していただきたいと思います。よろしくお願いします。 157 ◯議長(加藤忠勝君) 市長。 158 ◯市長(松下浩明君) 高知尾議員、ありがとうございました。今、改めて、議員から、地域振興策が重要ということを、ここでお聞きをさせていただきました。当然、そういうことも、私としても、十分わかっている中でございますけれども、これから、今の御意見等、また、国、県、NAAに対しまして、その都度、またお話をさせていただきたいと思っております。  また、千葉県レクリエーション都市開発株式会社のほうでございます。すみません、これも、現状的には、私は、そこまで把握をしておりませんでしたので、現状を把握しながら、また、地域振興策としての見方というか、そういうもので、また訴えていきたいと思っております。  いずれにいたしましても、地域振興策は非常に大事でありますので、一緒に取り組んでいくようにお願いをしたいと思います。ありがとうございます。 159 ◯議長(加藤忠勝君) 高知尾議員。 160 ◯19番(高知尾正義君) そういうことで、要望させていただきました。  実は、先々週の日曜日、下の蓮沼海浜公園パークゴルフ場で、市長も朝早くからおいでいただきまして、県の大会が行われました。220人ほど参加をして、盛大に。午前中で終わる予定が、試合自体、終わったのが、1時ごろになってしまった。そうすると、やはり、千葉県下から、いろいろ年配の方が多い。私は若いほうであります。来て、あれだけの大会をやると、帰り、道の駅のほうも、大分寄っていただいたようでございます。  やはり、そういうことで、いろいろな方面から、お客さんにお見えになっていただくと、それだけでも、大変な活性化になると思うので、その辺も踏まえて、ひとつよろしくお願いをしたいと思います。  要望でございますので、その辺のところ、再度、よくお願いして、私からの関連質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 161 ◯議長(加藤忠勝君) 以上で高知尾正義議員の関連質問を終わります。  これで、関連質問を終了し、さんむ21、萩原善和議員の代表質問を終わります。  ここで、暫時休憩いたします。再開は午後1時10分といたします。               (休憩 午前11時49分)               (再開 午後 1時08分) 162 ◯議長(加藤忠勝君) 再開します。休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、公明党、長谷部竜作議員の代表質問を許します。  長谷部竜作議員、御登壇願います。  長谷部議員。 163 ◯4番(長谷部竜作君) 議席番号3番、公明党の長谷部竜作です。議長の許可を得ましたので、通告に従い、公明党の代表質問をいたします。  まずは、松下市長、当選おめでとうございます。今後、どのような市の未来をつくっていくのか、また、今、描いているのか、大変関心を持って、今回の質問をさせていただきます。  はじめに、人口減少対策について質問いたします。  質問内容を、よりわかりやすくするために、人口減少対策の質問要旨の順番を変えまして、最初に、2番の通勤環境の整備について、その後、3番、4番、この質問の最後に、1番のシティセールスについてを質問させていただきますので、御了承願います。  質問の要旨に入ります前に、市長にお伺いいたします。  合併後の山武市の人口変動と近隣自治体の人口変動を比較した場合、どのようになるか、また、市長は、全ての取り組みを、山武市の人口減少対策、少子化対策につなげていくと、選挙中、言われておりましたが、山武市が、このままのペースで、人口が減少した場合、どのような状況、事態をもたらすのか、市長のお考えをお伺いいたします。 164 ◯議長(加藤忠勝君) 市長、御登壇願います。 165 ◯市長(松下浩明君) 長谷部議員の人口減対策についてお答えをさせていただきます。  平成18年から平成30年の人口変動を、近隣自治体と毎月常住人口で比較をしてみますと、減少率で、大網白里市が、マイナスの1.8%、東金市が、マイナスの3.4%であるところ、山武市につきましては、マイナスの13.9%となっております。人口減少は、日本全体の問題とはいえ、山武市の人口減少が、大変大きなものであるということがわかります。  このまま人口減少が進みますと、市税収入の減少や地域の活力の低下が危惧されるなど、行政運営がさらに厳しい状況になると、見込まれます。全ての取り組みを人口減対策につなげ、山武市が将来にわたり、持続的に発展し続けるよう、皆さんとともに、頑張っていきたいと考えております。  以上でございます。 166 ◯議長(加藤忠勝君) 長谷部議員。 167 ◯4番(長谷部竜作君) ありがとうございます。  それでは、人口減少対策のための、特に移住・定住対策について質問をいたします。  はじめに、通勤環境の整備について質問をいたします。  山武市から、若い世代の人口流出の1つの原因に、通勤環境の不便さが挙げられると思います。通勤環境が不便であるゆえに、都内近辺などへの進学に際し、その近郊に居住をして、通学をする。また、都内近辺などへ就職する際に、勤務する会社の近くに居住をして、市内から出てしまうといった理由があるのではないでしょうか。  そこで、私なりに考えまして、都内と通勤の利便性を図るために、高速直通バスを整備してはどうかと考えました。先日、さんぶの森公園前に停留所がある高速バスに乗りまして、東京八重洲口まで、実際に行ってみました。山武市内から、千葉市内各停留所を経由していくために、2時間半ほどかかりましたので、通勤時間としては、非常に長いです。  そこで、市内から、直通で、東京都内へ行くバスの整備をしてはどうか、また、その際、市内数カ所の停留所付近に、無料の駐車場を整備してはいかがでしょうか。例えば、先ほどの山武地域を経由していく場合、さんぶの森公園の駐車場を、平日に限り、高速バス利用者に開放し、駐車場に車を置いて、バスに乗車して、通勤できる形、いわゆるパークアンドライドができるようにすれば、通勤の利便性も向上すると思うのですが、この点、いかがでしょうか。 168 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 169 ◯総務部長(石橋和記君) 現在、本市を始発とします東京方面の高速バスは、2路線ございます。  1つは、先ほど、議員からお話がありました成東・山武地区、八街市内を経由しまして、JR東京駅に到着する、いわゆるマイタウン・ダイレクト路線です。  もう一つは、成東出発、東金市内を経由いたしまして、JR東京駅、浜松町に到着いたします路線、いわゆるシーサイドライナーと言われる路線がございます。  この路線を運行しております民間のバス事業者によりますと、いずれの路線も本市で乗降する集客では、収支が合わないため、既存の運行ダイヤでの東京方面の直行便の運行は、難しいものと聞いております。  このことから、直行便の運行には、増便により対応するか、新規路線として、整備を行うことが考えられます。実施に当たりましては、バス運行事業者におけます事業計画や車両・人員という経営資源、また、既存運行ダイヤの集客にも影響があると考えられますので、慎重に検討してまいりたいと考えております。  また、駐車場につきましては、直行便とセットでの整備を想定しておりますので、必要規模を精査した上で、検討したいと思います。  以上でございます。 170 ◯議長(加藤忠勝君) 長谷部議員。 171 ◯4番(長谷部竜作君) ありがとうございます。  確かに、市内で乗る方、私が乗ったときには、非常に少なかったと思います。そうした部分では、利便性の向上と宣伝、また、パークアンドライド方式にするセットでの整備が必要かと思いますので、ぜひ、今後とも検討していっていただきたいと思います。  次に、駅の整備について質問いたします。  山武市内にある3つの駅は、山武市のまたそれぞれの地域の顔であります。先ほど高速バス整備の質問をいたしましたが、現状、都内、また、その近郊への通勤手段の大部分は、鉄道であります。いわゆる東京圏通勤者が移住を考えた際、駅は、必ず見に来るものだと思います。その点を考慮すれば、成東駅前は整備が現在進んでいますが、松尾、日向は、現在の状態でよいと言えるのでしょうか。  例えば、私の地元であります日向駅前は、市の公共交通の中心となる基幹バス停留所には雨を避ける屋根もありません。雨天の際には基幹バスからおり、傘を差して駅舎へ、傘を畳み駅舎に入り改札を出ると、下り線ホームには屋根がないため、また、傘を差して列車を待っている。あるいは、上り線ホームへ跨線橋を渡り、傘を差して歩いていく。  こうした状況は、ぜひ変えていくべきであると思います。移住を考えている方へのアピールのみならず、利用者にとってもよいことと思いますので、駅前、停留所等、また、ホームには屋根を設置していただきたいと思いますが、この点いかがでしょうか。 172 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 173 ◯総務部長(石橋和記君) 駅及び駅前広場は、通勤・通学、観光など、多くの人が行き交う町の顔であると認識をしておりまして、移住を考える上では重要なポイントであると思われます。  また、議員がおっしゃいますとおり、ホームなどへの屋根の設置は、雨天時に駅利用者がぬれないようにする上では、必要なものであると思われます。  まず、駅ホームへの屋根の設置についてでございますが、JRへの駅施設等の整備、また、ダイヤ改正等の要望につきましては、県内の各路線の沿線自治体、千葉県で構成しております千葉県JR線複線化等促進期成同盟で、各自治体の要望を取りまとめまして、国やJRへ、要望をしております。  今回の駅ホームへの屋根の設置につきましても、新たな要望として追加をさせていただこうと考えますが、本市から提出をしております既存の要望事項等の優先順位等を考慮した上で、進めてまいりたいと考えております。  続きまして、駅前や停留所等への屋根の設置でございますが、具体的には、駅前広場の基幹バスの停留所付近から屋根の設置になると思われますが、この駅前広場の底地は、そのほとんどが市有地でありますので、市単独での事業となる見込みでございます。今後、駅前広場の利用状況や動線等を精査してまいりたいと考えております。 174 ◯議長(加藤忠勝君) 長谷部議員。 175 ◯4番(長谷部竜作君) ありがとうございます。  やはり、この地域に来て、駅を見て、非常に残念だという声が、以前に、椎名市長時代に、山武地域の区長との懇談会で出た件があります。そのときに、やはり、顔なので、しっかりとした整備をしていただきたいという話が出ました。やはり、JRの施設ではありますけれども、大切な公共施設と同じレベルのものでありますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。  また、その駅前でありますが、通勤・通学時間帯は集中するため、大変混雑いたします。その理由は、駅の入り口、いわゆる改札口が線路の片側しかない上に、列車の本数が限られているため利用客が集中するためです。  同じ理由で、駅付近の踏み切りも大変混雑します。踏み切りの拡幅が広がらないため、道路幅よりも狭い踏み切り上で、車、自転車、歩行者が触れ合わんばかりに先を急ぎ、大変危険な状況にあります。  駅付近に自由通路が設置してあれば、この点は改善され、利便性も向上すると考えます。移住を考えている方へのアピールのみならず、これも、現在の駅利用者の安全向上や利便性向上にもつながりますので、自由通路の設置を要望いたしますが、この点はいかがでしょうか。 176 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 177 ◯総務部長(石橋和記君) まず、日向駅でございますが、事業化に当たりましては、駅の利用状況、駅舎と自由通路の一体的な整備、また駅周辺の土地利用を総合的に計画していく必要がございますので、慎重に検討してまいりたいと思います。  続きまして、松尾駅についてでございますが、合併以前より、旧松尾町とJRとの間で、協議がされておりまして、駅舎の改築とあわせて、整備をしていくことが確認をされております。  その後、合併後の市とJRとの協議では、JRから、駅乗降客数の規模から、駅南側改札口の設置が難しいこと、また、駅構内に単独で自由通路を設置することは、認められないことが指摘をされております。  このことから、駅舎の橋上化とあわせて、自由通路の整備を検討しましたところ、平成24年度当時の試算では、震災復興やオリンピック事業等による事業費の増加のため、約24億円の総事業費を要するという結果から、現在の事業費の推移を注視をしているところでございます。  従前より、JRへは、千葉県JR線複線化等促進期成同盟、総武本線成東・佐倉間快速電車増発推進協議会を通じて、松尾駅南側改札口の設置について要望しておりますので、今後も要望活動を続けていきたいと考えております。 178 ◯議長(加藤忠勝君) 長谷部議員。 179 ◯4番(長谷部竜作君) この駅前・駅整備につきましては、やはり、成東駅前が整備されたのに、ほかはどうなのという声もございます。合併して、成東ばかりがといった意見もないこともありません。  また、私の住む山武地域では、隣接する八街市の榎戸駅が橋上駅舎になりますので、何であそこができて、私たちができないのかといった声も上がりますので、ぜひ前向きに検討していただきたいと思います。  続きまして、移住促進対策について質問をいたします。  金融機関との協定連携について、地方創生の取り組みは、自治体だけでなく、民間企業、また金融機関でも、盛んに取り組んでいます。例えば、金融機関では、地方創生担当部署を設け、銀行やそのグループが一体となり、利活用可能な公共施設、空き家、空き店舗、古民家等の情報収集、また進出候補企業への情報提供や資金対応などを行っていると聞いております。  そのような金融機関と連携協定を結んでいる自治体もあるようですが、山武市はどのようになっていますか。
    180 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 181 ◯総務部長(石橋和記君) 現段階では、山武市では、協定はまだ結んでおりません。 182 ◯議長(加藤忠勝君) 長谷部議員。 183 ◯4番(長谷部竜作君) このような金融機関の取り組みに、山武市も積極的に参加できるよう、連携協定を結び、民間金融機関と力を合わせ、地域活性化、人口減少対策に取り組んでいってはと考えます。  先ほど、先輩議員の質問の中に、成東駅北側の開発について、大手ディベロッパー云々という話が出ました。そういった部分は、金融機関が最も得意とするところでありますし、そういった土地など、金融機関が一つ提案をして、民間企業に紹介をするという部分で、金融機関としては、ビジネスチャンスを広げていくということで、市にとっても、ウイン・ウインの関係になるかと思います。ぜひ、こうした連携協定を結んでいただきたいと思いますが、その点はいかがでしょうか。 184 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 185 ◯総務部長(石橋和記君) これまで、市内金融機関のうち千葉銀行、銚子信用金庫には、地域経済の活性化推進に取り組んでおります、さんむエコノミックガーデニング推進協議会の構成機関として、中小企業経営支援の強化を中心に、連携をしてまいりました。  このたび、山武市中小企業振興基本条例を制定していただきましたので、本年4月1日より、施行しておりますが、金融機関との関係においては、中小企業者の経営力向上に対する金融支援や、市の中小企業振興施策との連携協力について、より深くかかわっていかなければならないと考えております。  また、まち・ひと・しごと創生総合戦略会議にも、両金融機関には、委員として、参画していただき、地方創生に向けた取り組みも、あわせて行っているところです。  今後は、企業支援、農林水産業振興、定住促進、観光振興、子育て支援、福祉に関する情報交換など、さまざまな分野において金融機関との連携を深めるため、協定締結についても考慮に入れながら、連絡調整を密に行ってまいりたいと考えております。 186 ◯議長(加藤忠勝君) 長谷部議員。 187 ◯4番(長谷部竜作君) ありがとうございます。  商売をするに当たっては、金融機関と切っても切れない関係にありますので、ぜひ、自治体はそういうところにも、情報源を持っていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。  次に、結婚新生活支援補助金についてお聞きいたします。  この制度の概要と補助対象となる要件をお教えください。 188 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 189 ◯総務部長(石橋和記君) 結婚新生活支援補助金につきましては、新婚世帯が、新生活を始めるに当たり、そのスタートアップにかかります新居の住居費や引っ越し費用の補助といった経済的な支援を行うことで、成婚へのフォローを図るとともに、少子化対策の強化を図ることを目的としております。  この補助制度は、平成28年度から、国で、結婚新生活支援事業が開始されまして、本市でも、補助事業を実施しておりますが、定住促進の観点から、独自の対策としまして、住宅物件を購入した方について、補助額上乗せを実施しております。  補助率等につきましては、毎年、見直しはされておりますが、本年度、平成30年度は、国の補助上限額は30万円、補助率は2分の1となっておりまして、市単独上乗せ部分の補助上限額は、20万円となっております。  続きまして、補助対象の要件でございますが、国の補助要件としましては、平成28年度は、世帯所得が300万円未満であること、また、平成29年度は、世帯所得が340万円未満であることが条件でしたが、本年度、平成30年度からは、年齢要件が追加されまして、夫婦ともに、婚姻日における年齢が34歳以下であることが、条件になっております。 190 ◯議長(加藤忠勝君) 長谷部議員。 191 ◯4番(長谷部竜作君) ありがとうございます。  今、答弁がありましたとおり、補助対象となる要件に、年齢と年収がございますが、もっと使いやすい補助制度とするために、この年齢と年収要件は、緩和してはいかがでしょうか。特に年齢要件は、少子化対策の強化ということもあってのことだと思いますが、34歳以上でも、お子さんは産めますし、結婚適齢期などという言葉も、今は使わなくなりました。晩婚化が進む現在、年齢要件については、緩和してもよろしいのではないかと思いますが、いかがでしょうか。 192 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 193 ◯総務部長(石橋和記君) より多くの方に、この補助金制度を御利用していただく上で、適用要件の緩和・拡充は有効なものであると考えますが、国の適用要件に該当しないものについては、国の補助対象とはならないために、全額が、市の一般財源で、負担をすることとなります。  このことから、適用要件の緩和・拡充は、慎重に行う必要があると思われますので、新婚世帯の御夫婦の年齢及び所得の状況を把握・分析した上で、本市の実情に合った適用要件の検討を進めてまいりたいと考えます。 194 ◯議長(加藤忠勝君) 長谷部議員。 195 ◯4番(長谷部竜作君) それでは、この支援補助金は、昨年はどれぐらい実績があったのでしょうか。その点、お教えください。 196 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 197 ◯総務部長(石橋和記君) 平成29年度でございますが、実績は6件ございます。 198 ◯議長(加藤忠勝君) 長谷部議員。 199 ◯4番(長谷部竜作君) 6件ということですので、年齢要件を緩和しても、それほど増えないのかなとは思いますので、ぜひ前向きに検討していただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  続きまして、空き家を利用した移住対策について質問いたします。  以前、私のところに、次のような相談がございました。高齢者御夫妻の世帯で、御主人が亡くなり、ひとり暮らしとなったため、御子息のもとに行くことになった。ついては、空き家になってしまうため、家を処分したいが、解体には大きな費用がかかる。どうすればよいだろうか。不動産会社に相談したところ、すぐに売買の話がまとまりました。必要なものだけ持っていっていただければ、家の中の荷物もそのままでよいですよという条件もついてのことです。相談された方は、大変に喜ばれておりました。  自宅を処分したい人がおり、一方で、空き家を買いたい業者がいる。空き家を買いたい業者がいるということは、この空き家を売って、誰かが引っ越してくるということであります。それが、市内から市内なのか、市外から市内へ来るのかは別といたしまして、こうしたことをうまくマッチングできれば、空き家対策にもなり、移住希望者への情報提供ができると思いますが、こうした点はいかがでしょうか。 200 ◯議長(加藤忠勝君) 都市整備課長。 201 ◯都市整備課長(川合秀和君) 情報提供につきまして、空き家バンクを創設して、所有者と利用希望者とのマッチングを行います。  また、空き家バンクとは別に、空き家バンクに登録しない空き家の売却希望者に対して、相談や購入に応じる不動産業者についても、ホームページに一覧を載せるなど、対応を図ってまいります。 202 ◯議長(加藤忠勝君) 長谷部議員。 203 ◯4番(長谷部竜作君) ありがとうございます。  こうした取り組みは、ほかの自治体でもやっているところがありますので、ぜひ参考になさって、1日も早く進めていただきたいと思います。  また、空き家バンクについては、市川議員から関連質問がございますので、よろしくお願いいたします。  続きまして、地域体験のための市民農園や農泊の推進についてお聞きいたします。  移住のためには、山武市を体験していただくことも、重要だと思います。特に基幹産業である農業を体験していただくために、農泊の推進をしてはどうかと思いますが、いかがでしょうか。もちろん、農家さんや地域の方々に協力を得ないと、できないことではありますが、自治体によっては、古民家やクラインガルテンなどで、農泊、農業体験を行っているところもあります。  また、山武市は、東京圏から近いですので、「宿泊せずとも、週末は土に触れる」などのキャッチコピーで、都会の方々に田畑を貸し出し、山武市に来て、農業を通し、山武市を体験していただくといった手法もあると思いますが、いかがでしょうか。 204 ◯議長(加藤忠勝君) 経済環境部長。 205 ◯経済環境部長(越川 俊君) お答えいたします。  農泊の取り組みについては、国の農林水産業・地域の活力創造プラン等に位置づけられております。農林水産省の最も重要な施策の1つであるということでございます。これらの計画では、持続的なビジネスサービスとして実施できる農泊地区を、2020年度、オリンピックまでに、全国で500地区を創出することとしております。加速的に取り組む必要がある中、高齢化や人口減少が進行している農山漁村地域の積極的な取り組みが、期待されているところでございます。  本市においても、全国的な農泊推進の傾向を受けまして、昨年より、山武地域の農業者等が中心となりまして、農泊推進グループを立ち上げました。農泊についての勉強会を数回開催するなど、農泊に対する機運の高まりが見られているところでございます。  また、さんむエコノミックガーデニング推進協議会のワーキンググループが、これまでの移住・定住を目的とした就農バスツアーに加えまして、新たに農泊事業の調査研究について、農泊推進グループとともに、取り組みを始めたところでございます。  農泊を持続的なビジネスといたしまして、実施できるように、農業者、商工業者、宿泊業者等の連携による協力体制の構築を視野に入れながら、議員からもお話がありました地域資源を活用した農業体験等を通して、農泊のビジネスにつながるように、積極的に支援をしていく所存でございます。  以上です。 206 ◯議長(加藤忠勝君) 長谷部議員。 207 ◯4番(長谷部竜作君) ありがとうございます。  なかなか輪が広がっているようで、安心いたしました。これが軌道に乗るまでには、非常に大変だと思いますので、ぜひ市からも支援していただいて、やる気のある方はたくさんおります。また、山武市に住んでいる方で、山武市には、もっと潜在能力があると信じている方は、たくさんおりますので、ぜひ、市から大きく支援していただいて、こうした事業を進めていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。  次に、空港圏勤務者の移住対策について質問をいたします。  成田空港周辺の自治体が空港の機能強化に同意し、さまざまな問題を抱えながらも機能強化に動き出しました。計画どおりにいけば、現在、4万人とも言われる空港関連の雇用が7万人に増えると予想されています。増える3万人に対し、山武市にも居住していただけるよう、今から対策を考えるべきだと思います。  そこで、質問いたしますが、現在、山武市から成田空港関連企業で勤務されている方の人数はどうでしょうか。 208 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 209 ◯総務部長(石橋和記君) 平成29年度に、NAA、空港会社が行った調査によりますと、山武市は630人となっております。 210 ◯議長(加藤忠勝君) 長谷部議員。 211 ◯4番(長谷部竜作君) ありがとうございます。  4万人とも言われる雇用の中で、630人というのは、いかにも少ないと感じます。ここから空港まで、おそらく30分そこそこで行けるんではないでしょうか。決して交通が不便でもありませんし、遠いわけでもありません。土地が高いわけでもないですし、家がないわけでもありません。  しかしながら、今、それを嘆いていても仕方ありませんので、今後、成田空港機能強化とともに、3万人程度増えると言われる雇用、この人たちがどこから通勤してくるのか、どこに住むのか、それを考えた際に、市は、この機能強化を大きなチャンスと捉え、例えば、空港道路周辺に住宅地や商店などを整備するなどして、増える雇用人口を呼び込めるような施策を考えるべきだと思いますが、いかがでしょうか。 212 ◯議長(加藤忠勝君) 市長。 213 ◯市長(松下浩明君) 人口減少が進む中で、7万人に増えるということで、今、4万人でございまして、3万人の雇用の増加が見込まれるということは、空港に隣接します山武市にとりまして、非常に増加する空港勤務者の受け皿ということができましたらば、人口減少に対しての抑えとなることができると、私も捉えております。ですので、このチャンスを逃さぬよう、取り組んでまいりたいと思います。  松尾・蓮沼地域を中心とした地域振興策につきましても、先ほどの御答弁でもいたしましたけれども、これまで以上に、県、国及びNAAに対しまして、要望活動をしてまいりたいと思っております。  以上でございます。 214 ◯議長(加藤忠勝君) 長谷部議員。 215 ◯4番(長谷部竜作君) ありがとうございます。  この辺は、これからの大きなポイントになると思います。3万人が増えるということは、1つの町が突然出てくることと同じでありますので、その人たちを取り込めないということは、これは、市の施策がどうなっているのかと言われても、仕方ない部分があります。  今、圏央道が開通に向かっていく中で、新たな企業の進出などもあるようですが、どちらかというと、日経新聞などによりますと、北関東に光が当たっているといった報道もありますので、空港の機能強化で増える人口をどう取り込んでいくかで、山武市の将来、決まっていくのかなと思いますので、ぜひ、これは、強く推進といいますか、考えていただいて、呼び込んでいただきたいと思いますので、よろしくお願いします。  次に、子育て支援の拡充について質問いたします。  ここで、さんむ医療センターを利用した病児保育について質問しようと思いましたが、先ほど、石川議員の質問にもありましたので、私は、その先のベビーシッターを中心として、質問をいたします。  実際には、先日、成田市の病児保育を視察しました。これは、やはり、現在の子育て世代は、多くが共働きであり、若い世代の移住定住を考えれば、外せない施策と考えたからであります。  しかしながら、先ほどの答弁がございましたので、ベビーシッターの派遣事業について質問いたしますが、1つ、さんむ医療センターを利用した病児保育との違いは、病院を利用した病児保育は、受診して、そのまま、病院外施設の病児保育所に預けられる。看護師、医師が近くにいるという安心感があります。  一方で、ベビーシッターとなると、病院施設内の病児保育所と比べれば、不安は残るといった思いはあります。例えば、病気のお子様を預けるという中で、ベビーシッターの方は、看護師資格があるか、あるいは、緊急時の対応などはどうなるか等、この辺、不安が残る部分でありますが、この点はどのようになっているのかお伺いいたします。 216 ◯議長(加藤忠勝君) 保健福祉部長。 217 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) まずは、資格についてでございますが、県内の事業者、複数社に確認したところ、保育士や幼稚園教諭の資格のあるシッターが、約半数程度、その他については、全国保育サービス協会の認定を受けたシッターとなります。  また、看護師資格を持ったシッターも含まれているとのことでございました。  また、全国保育サービス協会認定のシッターは、保育や緊急時の対応等の研修を受け、試験に合格した方たちとなります。  次に、緊急時の対応でございますが、利用する保護者に、登録時に、子どもの健康状態や発達状況等を確認するとともに、緊急時の対応についても、了解を得ているとのことでございました。  病状等が悪化した場合は保護者に連絡し、診療を受けるかどうかの判断をしてもらいます。受診する場合は、主治医やかかりつけの病院に、ベビーシッターがタクシーで連れていくことになります。  なお、病状等が重篤な場合については救急車を要請することも、事前に保護者と確認をしているとのことでございました。 218 ◯議長(加藤忠勝君) 長谷部議員。 219 ◯4番(長谷部竜作君) ありがとうございます。  それでは、この派遣事業の費用面、先ほど、補助する云々という話も出ましたが、費用面ではどのようになりますでしょうか。 220 ◯議長(加藤忠勝君) 保健福祉部長。 221 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 利用料金でございますが、1時間当たり2,000円から3,000円が多いようでございます。早朝や夜間の利用の場合はさらに割増料金が、また、年会費や交通費等が別途かかる事業者もあるということでございました。 222 ◯議長(加藤忠勝君) 長谷部議員。 223 ◯4番(長谷部竜作君) 1時間当たり2,000円ということですと、結構な高額になると思うんですが、仮にベビーシッター派遣事業を導入するということになれば、利用の補助を考えていただきたいと思いますが、その点はいかがでしょうか。 224 ◯議長(加藤忠勝君) 保健福祉部長。 225 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 既にこの事業を導入している自治体においては、利用の補助を行っております。山武市においても、導入する場合においては、先進自治体等を参考に、今後は助成制度について研究してまいりたいと考えております。 226 ◯議長(加藤忠勝君) 長谷部議員。 227 ◯4番(長谷部竜作君) ありがとうございます。  やはり病児を預けられる事業は、子育て世代の移住対策には、必ず必要になると考えます。ですので、ベビーシッター派遣事業の導入を、ぜひ前向きに検討いただきお願いしたいと思います。  と同時に、安心面では、病院施設内の病児保育よりすぐれる事業は、現状ないと考えますので、今後、さんむ医療センターの建て替え等の進展に伴って、病院施設内の病児保育についても、引き続き、検討をお願いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  続きまして、シティセールスについて質問いたします。  市が移住希望者や定住促進のためのよい施策の数々を実行したとしても、山武市に興味を持っていただく、目を向けていただくことができなければ、これが無駄になってしまう。今でも、教育や子育て支援等を中心として、近隣自治体より先進的な施策がたくさんあると思います。  しかしながら、そうした情報が欲しい人に届いていないという現状があるのではないでしょうか。つまり、山武市に興味を持っていただくきっかけ、トリガーというものの必要性が大事だと思います。
     その1つに、SNSの利用。現在、山武市では、SNSを利用したシティセールスは、行っているのかお伺いいたします。 228 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 229 ◯総務部長(石橋和記君) SNSでございますが、市が直接、シティセールスを目的として、SNSの利用をしているということは、現在はございません。 230 ◯議長(加藤忠勝君) 長谷部議員。 231 ◯4番(長谷部竜作君) ありがとうございます。  SNSは、1つの大きな時代の流れであります。今、多くの若い人たちを中心に、ネット、特にSNSを利用しての情報収集が、一般的となっております。これからは、ぜひマスコットキャラクターでありますSUNムシくんを活用したツイッターやライン、また、山武市の観光名所、グルメ、移住希望者に向けた施策の取り組みなどを紹介するインスタグラムやフェイスブックなど、それぞれのSNSの特徴を生かして、シティセールスを行っていただきたいと思います。  また、その際、インフルエンサーマーケティングを重視して、取り組んでいただきたいと思います。せっかくSNSによるシティセールスを始めても、それを拡散しなければ、ただ、やっているだけとなってしまいます。民間の知恵もかりて、この点は、しっかり取り組んでいただきたいと思います。  実際に、他の自治体を参考にしましたが、とりあえず、やっていますというところが、非常に多かったです。  いい情報を流しても、見る人がいなければ、何のためにやっているんだろうかという形になってしまいますので、この点、よく考えてやっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 232 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 233 ◯総務部長(石橋和記君) 現在、市では、インターネットを活用した広報手段としましては、ホームページや安心安全メールを中心に、全庁的にシティセールスを意識した情報発信を行っております。  SNSにもさまざまな種類がございまして、利用者数や使われ方にも違いがありますので、費用を抑えながら、スピーディーかつ活発な情報拡散が見込めるものであると承知をしております。  SNSの利用につきましては、メリットも大いにありますが、不用意な投稿が原因となって、個人や企業が非難にさらされたりするなど、デメリットも多々ありますので、十分にその利用方法を検討した上で、導入に向けて、前向きに取り組んでまいりたいと考えております。  また、インフルエンサーと呼ばれる多くの人に影響を与える専門の方がいることは、承知しております。ただし、市が発信する内容や呼びかけを行いたい対象によって、その専門家をどう活用するかを検討する必要があるものと考えております。  その他、市の広報におきましても、新聞、雑誌等のマスメディアを活用する方法もございますので、予算化につきましては、今後の予算編成におきまして、検討していきたいと考えております。 234 ◯議長(加藤忠勝君) 長谷部議員。 235 ◯4番(長谷部竜作君) ありがとうございます。  何事もメリット、デメリットがありますが、今は炎上商法などという言葉もありますので、不用意な発言をしなければ、うまく使っていただけると思いますので、ぜひ取り組んでいただきたいと思います。  また、今の答弁にもありましたが、出版社や新聞などを利用したシティセールスについて、最近、新聞紙上、特に特定の業者の名前を出したら、あれですが、千葉日報に山武市の掲載が非常に少なくなったなと、寂しく感じております。  こうした新聞掲載は、大事なシティセールスであると考えますので、載せる、載せないは、相手のあることではありますが、掲載されるよう、積極的に取り組んでいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 236 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 237 ◯総務部長(石橋和記君) 現在、新聞社等、報道機関への情報提供は、定例で行っているものにつきましては、総務課で、市の行事予定を取りまとめをいたしまして、月1回、ファクスにより行っている情報提供、議会定例会前に行っている定例記者発表がございます。また、イベント等の情報につきましては、随時、ファクスにより、情報提供をしております。  市から提供した情報を記事として載せるか、あるいは、取材をして、市に来てもらえるかどうかは、各情報機関の判断となりますけれども、新聞等に記事として載ることは、多くの人の目に触れ、山武市のシティセールスとしても有効ですので、より多く取り上げてもらえるように、情報発信の仕方についても、工夫をしてまいりたいと考えております。 238 ◯議長(加藤忠勝君) 長谷部議員。 239 ◯4番(長谷部竜作君) ありがとうございます。  山武市が載っていると、山武市、頑張っているねと、私も言われますので、ぜひ、努力していただきたいと思います。  また、出版社を利用したシティセールスですが、最近、田舎暮らしや子育て支援等を特集している書籍が大変増えております。田舎暮らしのための情報を集めた月刊誌なども出版されており、中には、地方創生セクションをつくり、積極的に動いている出版社もあります。私自身、地方創生の展示会を視察した際に、数社の出版社から、よいところは、こちらで探すので、ぜひ取材をしてみたいと声をかけていただきました。  こうした出版社に売り込みをして、掲載されれば、効果的なシティセールスになると思いますが、そうしたお考えはいかがでしょうか。 240 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 241 ◯総務部長(石橋和記君) 山武市の自然豊かな環境や子育て支援など、市の魅力をより多くの人に知ってもらえるように、雑誌などのメディアへの情報発信も前向きに行っていきたいと考えております。 242 ◯議長(加藤忠勝君) 長谷部議員。 243 ◯4番(長谷部竜作君) ありがとうございます。  地方創生は、ビジネスチャンスと捉えて、前向きにやっている企業もありますので、ぜひ、そういうところを利用していただきたいと思います。  次に、都内での農産物販売等についてお聞きいたします。  私は、以前、都内で開催されたスリランカ・フェスティバルに行ったことがあります。山武市のブースがあり、ホストタウンであることを知らない日本人が、ここは何ですかと、「さんむし」と読めないような方たちが、多く訪れておりました。市の職員が、パンフレットを片手に、山武市の説明、いわゆるシティセールスをしておりました。  そこで、どうせなら、そのようなイベントで、SUNムシくんや市長、EGや農協、オライはすぬまなどの協力を得て、シティセールスのための農産物などの販売をしてはどうかと思いますが、いかがでしょうか。 244 ◯議長(加藤忠勝君) 経済環境部長。 245 ◯経済環境部長(越川 俊君) お答えいたします。  その前に、昨年度、都内で実施しました活動について、御報告をさせていただきたいと思います。  昨年、ちばプロモーション協議会主催の東京駅前のJPタワーのKITTEにおいて、ちば産直市に参加をしております。  また、県で実施しているJR上野駅、中央改札での期間限定千葉県アンテナショップでのイチゴの販売や観光のPR等を実施しております。  それに加えまして、本年度は、新たに、千代田区神田錦町にあります市町村アンテナショップ、「ちよだいちば」を活用いたしまして、1カ月間の出店を予定しているところでございます。  議員がおっしゃったとおり、出店に当たっては、関係機関の協力を、できるだけ得ながら、山武市のシティセールスにつながるよう、山武市の安心安全な農産物の販売、ふるさと納税の販促、また、移住定住につながるようなPR活動もあわせて、強化していきたいと思っています。  以上でございます。 246 ◯議長(加藤忠勝君) 長谷部議員。 247 ◯4番(長谷部竜作君) ありがとうございます。  人口減少対策について、このように、いろいろ質問してまいりました。人口減少対策には、特効薬がない、これをやれば、増えるというものは、なかなかないんですということは、実は、いろいろと話をした際、前任の椎名市長から伺っておりました。確かにそのとおりであります。  あらゆる機会を捉え、オール山武市で、行動を起こす必要があると、私は思います。行政だけで動くのではなく、周りを巻き込み、官民協力して、我がまちをより魅力のあるまちへ変えていきたいと思いますが、いかがでしょうか。 248 ◯議長(加藤忠勝君) 市長。 249 ◯市長(松下浩明君) 長谷部議員のおっしゃるとおりであると考えております。人口減対策は、行政だけでは解決できない大きな問題であります。山武市全体で、1つになりまして、ともに手を携え、協力しながら、この大きな課題に立ち向かっていきたいと考えますので、議員の皆様方にも、どうぞ御協力をよろしくお願いいたします。 250 ◯議長(加藤忠勝君) ここで、暫時休憩いたします。再開は2時10分。               (休憩 午後 1時55分)               (再開 午後 2時08分) 251 ◯議長(加藤忠勝君) 再開いたします。休憩前に引き続き会議を開きます。  長谷部議員。 252 ◯4番(長谷部竜作君) 質問に入ります前に、先ほど、議席番号3番と言ってしまいまして、申しわけありません。議席番号4番でございます。すみません、謝罪をして、変更をお願いいたします。申しわけありませんでした。それでは、気を取り直しまして、質問に入らせていただきます。  防災対策について、質問をいたします。  東日本大震災から7年目となります。当時は、ここは日本なのかと、目を疑うような惨状がテレビで映し出され、耳を疑うような甚大な被害とともに、多くの人たちがお亡くなりになりました。  この震災は、我が市にも大きな被害をもたらし、その教訓から、地域防災計画や各学校の災害時初動対応マニュアルの作成見直しを行った経緯があるとお聞きしております。  また、自助の観点から、地域の自主防災の取り組みも強化されていますが、東日本大震災からその後、市全体での防災訓練は何回されましたでしょうか。 253 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 254 ◯総務部長(石橋和記君) 東日本大震災から昨年度まで、市で行いました防災・避難訓練回数は、17回でございます。平成23年度には、津波災害訓練、平成27年度には、緊急消防援助隊合同訓練、また、蓮沼地区防災訓練を共催するなど、海岸地区の津波災害を想定した訓練を実施をしております。 255 ◯議長(加藤忠勝君) 長谷部議員。 256 ◯4番(長谷部竜作君) ありがとうございます。  それでは、本年度の防災・避難訓練の取り組みは、どのように考えているのかお伺いいたします。 257 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 258 ◯総務部長(石橋和記君) 本年度の防災訓練につきましては、それぞれの自主防災組織での訓練や市が共催する蓮沼全地区で組織する蓮沼地区連合会の訓練、また、9月には、防災行政無線を合図に、一斉に身の安全を守るシェイクアウト訓練や、年4回のJアラート訓練を実施をする予定でございます。 259 ◯議長(加藤忠勝君) 長谷部議員。 260 ◯4番(長谷部竜作君) ありがとうございます。  次に、学校の防災対策についてお伺いいたします。  学校現場での防災訓練等は、保護者との連携を図り、取り組んでいることは承知しております。文部科学省の学校保健安全法で、防犯面も含めた危機管理マニュアルの策定が、学校に義務づけられました。第1次計画期間中は、東日本大震災の教訓を踏まえ、児童生徒が自らの命を守るために、日常生活においても、状況を判断し、最善を尽くそうとする、主体的に行動する態度を育成することが重要とされ、また、実践的な安全教育の推進とともに、通学中の交通事故や犯罪被害防止のための安全点検や見守り活動等が、推進されたとお聞きしていますが、今までどのように取り組んできたのかをお伺いいたします。 261 ◯議長(加藤忠勝君) 教育部長。 262 ◯教育部長(小川宏治君) 学校における防災対策の取り組み状況についてお答えします。  防災対策につきましては、児童生徒の安全確保の徹底を図るために、各学校では、年度ごとに、防災対策のマニュアルの見直しを図り、教職員に対して、研修を行っております。  また、児童生徒には、災害の場面に応じた対応の仕方を指導し、避難訓練等を行うことで、自主的に判断して、自ら安全を確保できるように努めております。具体的には、地震及び火災に対応した避難訓練を実施しております。  緊急災害時には、保護者への児童生徒の引き渡しができるように、準備をしています。  また、東日本大震災の教訓をもとに、津波に対する対策も実施しております。  さらに、学校ごとに異なりますが、地域の状況に合わせて、防災用の安全マップを作成し、児童生徒の視点に立って、危険箇所の確認を行っております。  以上です。 263 ◯議長(加藤忠勝君) 長谷部議員。 264 ◯4番(長谷部竜作君) ありがとうございます。  次に、避難道路整備事業の進捗についてお聞きいたします。  緑海地区の津波避難道路整備事業は、平成31年度、上横地・松ヶ谷線外及び蓮沼ホ・蓮沼イ線外の防災ネットワーク道路整備事業は、平成32年度完成予定と承知しておりますが、全体の進捗率はどれほどなのか、どれぐらい整備されているのかをお伺いいたします。 265 ◯議長(加藤忠勝君) 都市建設部長。 266 ◯都市建設部長(平出博男君) 避難道路整備事業の進捗についてお答え申し上げます。  現在、整備途中にございます、津波避難道路3路線の直近6月1日現在における事業費ベースで、お答えさせていただきます。  はじめに、避難道路整備事業でございます。主要地方道飯岡一宮線から緑海小学校前を経て、草深地先の広域農道交差点までの総延長3キロメートルで、平成25年度から、事業を進めております。  総事業費12億402万円に対しまして、執行済み額6億9,943万6,000円、約58%の執行率でございます。  整備状況につきましては、工事着手区間が約2キロメートルで、現在、勝覚寺北側の橋りょう工事と主要地方道飯岡一宮線付近の工事を実施している状況にございます。  次に、上横地・松ヶ谷線外防災ネットワーク道路整備事業でございます。こちらは、ただいまの避難道路終点の広域農道交差点から、災害時の指定緊急避難場所となっております、成東総合運動公園までの総延長約1.8キロメートルで、平成26年度より、事業を進めております。  総事業費4億8,370万円に対しまして、執行済み額1億6,712万4,000円、約35%の執行率でございます。  整備状況につきましては、成東総合運動公園北側に位置します、約140メートルの区間について、完成した状況にございます。  最後、3路線目ですが、蓮沼ホ・蓮沼イ線外防災ネットワーク道路整備事業でございます。こちらの路線ですが、蓮沼海浜公園ガーデンハウスマリーノ付近交差点部から、本年3月に新設されました避難施設を含む蓮沼交流センター及び道の駅オライはすぬままでの総延長約1.6キロメートルでございます。本路線につきましても、平成26年度より事業を進めてまいりました。  総事業費4億5,200万円に対して、執行済み額2億1,550万円、約48%の執行率でございます。  整備状況につきましては、主要地方道飯岡一宮線の交差点部から北側へ延長約250メートルの水路工事が完成し、また、交流センター及び道の駅オライはすぬまからは、延長約200メートルの歩道工事を、現在、実施しているところでございます。  なお、総事業費全体におきましては、おおむね50%の進捗ということでございます。  いずれの路線でございますが、災害時の安心安全のためにも、1日も早く整備に努めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 267 ◯議長(加藤忠勝君) 長谷部議員。 268 ◯4番(長谷部竜作君) ありがとうございます。
     続きまして、感震ブレーカーの導入についてお聞きいたします。  経産省や内閣府によると、東日本大震災では、地震による火災の過半数は、電気が原因であると載っておりました。こうした電気火災対策には、感震ブレーカーが効果的であると、政府も普及に努めています。  そこで、お伺いいたします。市が行っている山武市木造住宅耐震改修工事費補助制度の実績は何件なのか、また、感震ブレーカーの取りつけは、この制度の補助の対象となりますでしょうかお伺いいたします。 269 ◯議長(加藤忠勝君) 都市整備課長。 270 ◯都市整備課長(川合秀和君) 木造住宅耐震改修工事の補助につきまして、平成24年度に制度を設け、昨年度までの実績は合計3件になります。  年度別の件数を申し上げますと、平成24年度に2件、平成28年度に1件です。  加えまして、耐震改修工事が必要であるかを判断するための耐震診断の補助につきましては、平成22年度に制度を創設し、昨年度までの実績は5件になります。このうち2件につきましては、補助制度を利用して、耐震改修工事を実施しております。  なお、先般の熊本地震の木造住宅の倒壊状況を鑑み、また、国、県の補助対象となることから、今年度から、補助対象となる住宅の建築基準日を、昭和56年5月31日から平成12年5月31日と改め、制度の活用を推進しております。  また、議員から、感震ブレーカーの取りつけの補助は対象かとの御質問ですが、感震ブレーカーにつきましては、対象外になります。 271 ◯議長(加藤忠勝君) 長谷部議員。 272 ◯4番(長谷部竜作君) ありがとうございます。  建築された年月が、平成12年になったということで、この補助制度をさらに活用されることを願っております。  次に、備蓄倉庫の物品の拡充について質問いたします。  備蓄倉庫の物品については、適時、補充または拡充していると思いますが、現在のその内容をお聞かせください。 273 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 274 ◯総務部長(石橋和記君) 現在、市内には、防災備蓄倉庫が、成東地区に9カ所、山武地区に8カ所、松尾地区に5カ所、蓮沼地区に5カ所、合計で27カ所設置をしております。  主な備蓄品といたしましては、アルファ米と呼ばれるお米、パンの缶詰など、1万2,000食のほかに、飲料水、粉ミルクなどの食料品、発電機、扇風機、ストーブなどの物品や簡易トイレ、トイレットペーパー、紙おむつなどの衛生用品を備蓄しております。 275 ◯議長(加藤忠勝君) 長谷部議員。 276 ◯4番(長谷部竜作君) ありがとうございます。  ここまでの防災対策については、関連質問がございますので、よろしくお願いいたします。  次に、農業について質問いたします。  農業については、耕作放棄地についての質問でありますが、県のホームページにおいて、耕作放棄地とは、農林業センサスにおいて、以前、耕作していた土地で、過去1年以上、作物を作付、栽培せず、この数年の間に、再び、作付、栽培する考えのない土地とされ、農家等の意思に基づき、調査・把握したものであるとあり、また、その発生原因については、高齢化、労働力不足が最も高く、そのほか、地域内に引き受け手がいないなども、比較的高く、地域内の耕作者が減少しているということが、大きな要因であるとされています。  そこで、山武市における耕作放棄地の現状はいかがでしょうか。 277 ◯議長(加藤忠勝君) 経済環境部長。 278 ◯経済環境部長(越川 俊君) お答えいたします。  本市において、耕作放棄地の状況につきましては、今、長谷部議員のお話にもありましたように、耕作放棄地の発生要因である農業従事者の高齢化や後継者不足の進行に伴い、市においても、増加傾向にあると思っております。  また、近年は、相続等によりまして、土地持ち非農家が増加傾向にあるという状況でございます。  市内の耕作放棄地の面積ですが、平成27年の農林業センサスによりますと、692ヘクタールとなっております。  以上でございます。 279 ◯議長(加藤忠勝君) 長谷部議員。 280 ◯4番(長谷部竜作君) ありがとうございます。  耕作放棄された土地は、病害虫・鳥獣被害の発生、雑草の繁茂、産廃やごみの無断投棄などの原因になる場合がありますので、関係者の皆さんの協力を得て、減少傾向に持っていけるよう、市としても、適切に行動していただけますようお願いいたします。  この件については、関連質問がございますので、よろしくお願いいたします。  次に、山武市公共施設等総合管理計画について質問いたします。  平成29年3月に策定された公共施設等総合管理計画の1ページ目、策定の目的には、「さまざまな手法による効果的な資産活用を行ってまいりました」とありますが、実際には、どのような例があるのか、具体的にお聞かせください。 281 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 282 ◯総務部長(石橋和記君) 町村合併後、まず、統合した施設といたしましては、4カ所ございました学校給食センターを、成東と山武に集約したことが挙げられます。  また、機能を統合し、設置した施設といたしまして、さんぶの森交流センターあららぎ館が、平成22年10月にオープンをしております。この施設には、山武出張所、市民交流サロン、バイオマス体験棟、ジャイアントシェルターがあり、機能の集約・複合化を進めた施設の1つであります。  さらに、施設再編・再配置を実施した事例の1つとしては、保健福祉部の本庁舎が移転してから、松尾IT保健福祉センターに、松尾出張所を移転し、事務室以外のスペースとしては、福祉作業所などとして、活用をしております。  また、新たに建設しました松尾交流センター洗心館、蓮沼交流センターについても、今までの公民館類似施設機能のみだけではなく、複合化、多機能化を進めることによって、各地域のにぎわい創出の場、まちづくりの拠点として、整備を進めてきたところでございます。  今後につきましても、複合化、集約化、多機能化を進めることによりまして、空き公共施設が生じないように努めてまいりたいと考えております。 283 ◯議長(加藤忠勝君) 長谷部議員。 284 ◯4番(長谷部竜作君) ありがとうございます。  公明党として、ファシリティマネジメントや公共施設白書の作成、公共施設における予防保全のあり方など、公共施設管理のあり方については、さまざまな質問をしてまいりました。  それは、高齢化に伴う市民ニーズの変化に合わせた公共施設のあり方と管理、山武市内に張りめぐらされた道路などのインフラ資産の維持管理を、人口が減少し、税収の伸び悩みが予測される中で、どのように管理していくのか、非常に大きな課題であると考えるからであります。  合併をして、誕生した山武市は、比較的多くの公共施設を抱えています。公共施設、インフラ資産等の維持管理が、次世代の負担とならないよう、計画の賢明なる推進をお願いいたします。  また、この質問については、関連質問がございますので、よろしくお願いいたします。  以上で、私の質問を終わります。ありがとうございました。 285 ◯議長(加藤忠勝君) 以上で公明党、長谷部竜作議員の代表質問を終わります。  次に、代表質問に対する関連質問を許します。  市川陽子議員、御登壇願います。  市川議員。 286 ◯11番(市川陽子君) 11番、公明党の市川陽子です。ただいま、議長の許可をいただきましたので、公明党、長谷部議員の代表質問に対する関連質問を行います。  松下市長、御当選おめでとうございます。  はじめに、移住促進対策についてです。  先ほど、人口減少について、種々、話がありました。平成30年第1回定例会での全員協議会の資料に、第2次山武市総合計画序論(案)に転出入動向の中で、近隣市町との関係において、転入より、転出が多い、転出超過とありますが、その原因は、市はどのように捉えているのでしょうか。 287 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 288 ◯総務部長(石橋和記君) 次期の第2次山武市総合計画の策定に当たりましては、山武市の状況分析の1つとして、転入・転出の状況を示しております。その結果、転入・転出の合計人数で、関係が深い上位3団体は、千葉市、東金市、八街市となっております。  近隣自治体との関係では、ほぼ全自治体で、転入よりも、転出が多い状況となっております。過去3年間を見てみますと、総武本線の上り方面への転出が多く、下り方面からは、転入が多いという傾向がございます。  加えて、昨年度、市で独自に、転入・転出者向けにアンケート調査を行ったところ、転出者のうち、20代と30代で、6割以上を占めておりまして、転出のきっかけは、就職、入学及び結婚が、それぞれ3割程度となっております。  また、転出された方が、また戻ってこようと思う居住の意欲につきましても、7割程度の方がお持ちですので、今後も転出の原因分析を行いながら、移住の促進、定住促進に努めてまいりたいと考えております。 289 ◯議長(加藤忠勝君) 市川議員。 290 ◯11番(市川陽子君) やはり、原因は、先ほど、総務部長もお話しくださったような内容だとは思いますけれども、生活のニーズによって、変化してしまう。また、雇用対策や山武市に住んでみたいと思ってもらえるような市のPRなど、そういうさまざまな方法を考え、今後、魅力ある移住・定住の施策が不可欠ではないでしょうか。  次に、先ほど、代表質問の中、空き家を利用した移住対策について、不動産相談の窓口等を、ホームページにて対応するともありました。  平成29年第4回定例会で、公明党の質問の中、平成28年度の山武市空き家等情報抽出業務を実施したところ、住宅以外の店舗、工場を含めて、737件をもとに、実態調査を行い、並行して、データの取りまとめ、その実態調査の結果をもとに、今後、適正に管理されている空き家か、実際に使用している空き家か、管理されていない空き家か、保安上、危険な空き家の判定をするという答弁がございましたが、現在の進捗状況をお聞かせください。 291 ◯議長(加藤忠勝君) 都市整備課長。 292 ◯都市整備課長(川合秀和君) 空き家の実態調査の結果について、御報告させていただきます。  実態調査件数でございますが、873件、実施いたしました。そのうち、空き家でなかったものが156件、確認不可能なものが36件となり、今回の調査で空き家と確認したものが681件になりました。  調査会社の結果の取りまとめとしましては、適正な管理及び小規模な修繕により、利活用が可能な空き家が410件、中規模以上の修繕が必要な要適正管理空き家が188件、周辺の住環境に悪影響を及ぼす空き家が83件になります。 293 ◯議長(加藤忠勝君) 市川議員。 294 ◯11番(市川陽子君) ありがとうございました。  空き家が681件、可能なものが410件という中で、また、昨年度の実態調査の結果をもとに、平成30年度に空き家対策計画の策定を行うとありましたが、現状をお聞かせください。 295 ◯議長(加藤忠勝君) 都市整備課長。 296 ◯都市整備課長(川合秀和君) 山武市空き家等対策計画策定業務に関しまして、入札を実施し、契約を行ったところであります。今後は、関係各課調整及び協議会に諮り、本年度中に計画を策定いたします。 297 ◯議長(加藤忠勝君) 市川議員。 298 ◯11番(市川陽子君) わかりました。  それでは、これまで、条例についても、質問を行ってきました。国の空家等対策の推進に関する特別措置法(平成26年法律第127号)の概要の中に、平成25年に、空き家は、全国、約820万戸で、平成26年10月には、401の自治体が、空き家条例を制定しております。  以前、柏市及び松戸市の状況をお伝えさせていただきました。空き家も、所有者の財産であります。勝手に撤去することは、財産権の侵害になるからです。特別措置法では、著しく公安上の危険となるおそれがある空き家について、強制的に対処できる規定が設けられました。しかし、強制的にいきなり行われるのではなく、段階的な手順を踏みながら、対応していくともあります。  市も、調査等から、慎重に進めていると理解しております。今後、特別措置法に基づき、民法第233条、民法第717条等の法律を踏まえて、空き家対策の条例の内容を、どのように、いつごろ完成を目指していくのでしょうか。 299 ◯議長(加藤忠勝君) 都市整備課長。 300 ◯都市整備課長(川合秀和君) 計画策定に合わせ、空家等対策の推進に関する特別措置法に基づいた条例を議会に諮り、制定してまいります。  条例の内容に関しましては、具体的にどこの市町村とはありませんが、先進自治体のものを確認しつつ、山武市の状況に合わせてまいります。 301 ◯議長(加藤忠勝君) 市川議員。 302 ◯11番(市川陽子君) 先ほど、先進地を活用してということだと思いますけれども、どこの先進地を参考にしていくか、もしありましたら、お伺いします。 303 ◯議長(加藤忠勝君) 都市整備課長。 304 ◯都市整備課長(川合秀和君) 具体的にどこの市町村ということでは、まだ決めておらず、山武市の状況に合わせて、先進自治体のものを確認しつつ、山武市の状況に合わせてまいります。 305 ◯議長(加藤忠勝君) 市川議員。 306 ◯11番(市川陽子君) わかりました。  柏市も進んでいるわけですけれども、なかなか、その辺を慎重にやっていかなければいけないという現状もあると思います。その辺もまた参考にしながらお願いできればと思います。  それでは、空き家対策協議会を設置するとも伺っておりますが、その状況はいかがでしょうか。 307 ◯議長(加藤忠勝君) 都市整備課長。 308 ◯都市整備課長(川合秀和君) 法定に基づいた市長のほか、地域住民、議会の議員、法務、不動産、建築文化などの学識経験者、その他、市長が必要と認める者から、構成される会になりますので、今後、関係団体などに、メンバーの推薦依頼を行い、設置に向けて、進めてまいります。 309 ◯議長(加藤忠勝君) 市川議員。 310 ◯11番(市川陽子君) わかりました。よろしくお願いいたします。  では、この点の最後に、市長が地域再生まちづくりの展望に、人口減少対策として、空き家バンクの創設、空き家店舗対策事業の構築、情報提供と掲げておりますが、将来に向けて、市の大きな課題の1つでもあると言っても、過言ではありません。  そこで、空き家対策についての市長の見解をお伺いします。 311 ◯議長(加藤忠勝君) 市長。 312 ◯市長(松下浩明君) 空き家対策についての御質問ありがとうございます。  私の施策として、人口減対策に対して、全ての事業が対策となるように取り組んでまいりたいと思います。  空き家対策は、まさに施策に直結するものでありまして、議員からの質問のありました空き家バンクについては、近隣市町でも運用が開始されております。
     当市においても、空き家の解消及び人口増加対策の1つとして、取り組んでまいりたいと考えております。  また、空き家対策計画の策定に当たりましては、空き家の未然防止対応としまして、各種相談会の実施なども取り込み、住みやすいまちづくりを目指していきたいと考えています。ありがとうございます。 313 ◯議長(加藤忠勝君) 市川議員。 314 ◯11番(市川陽子君) ありがとうございます。  やはり、これ以上、空き家を増やさないという意味での施策として、活きていけばいいのかなと思います。丁寧に取り組むよう、進めていただければと思います。よろしくお願いいたします。  では、項目2の防災対策についての最初の市の防災訓練については、代表の質疑の中でも、7回とありました。地域で、自主防災組織の取り組みが進んでいるところは、開催しております。しかし、高齢者世帯が多い地域や世帯が少ない地域の開催は、大変に厳しいと思います。  そこで、対応できない地域においては、やはり、市全体の防災訓練をどう開催できるのかを配慮していくべきではないでしょうか。その点はいかがでしょうか。 315 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 316 ◯総務部長(石橋和記君) 各地区や自主防災組織、専門的な知識を有する防災士の方々と連携をいたしまして、その活動を支援するとともに、市民の防災意識の向上を図ることによりまして、新たな自主防災組織の立ち上げや、活動に対しての支援を行ってまいりたいと考えております。  また、東日本大震災によりまして、市内各地区の防災意識は高まっていることと認識はしておりますけれども、それでも、議員御指摘のとおり、地域によっては、防災意識の違いがあるものと考えており、自主防災組織のカバー率は、世帯数でいいますと、約50%となっております。  今後は、自主防災組織の未設置地区につきましても、組織の立ち上げなど、取り組むとともに、共助の意識に努めてまいります。  それに加えまして、全体的な防災訓練につきましても、検討を進めていきたいと考えております。 317 ◯議長(加藤忠勝君) 市川議員。 318 ◯11番(市川陽子君) ありがとうございます。  防災士の方も活用していただくということも、変な話、専門的なところを学んでいるという意味では、すばらしいことだと思います。やはり、市のかなめである執行部での初動体制を含めた訓練も大事だと思います。国の地域防災マネジャーの制度の利用などもいいのではないでしょうか。何年かおきの全体の避難訓練を行っていく体制が大事だと私は思いますので、よろしくお願いいたします。  次に、もう1点の教育現場では、先ほど、防災マニュアル、また防災の安全マップに対応しているという話もございました。先ほどの質問の中にもありましたが、防犯面も含められています。  そこで、第2次学校安全の推進に関する計画の概要には、第1次計画での課題として、児童生徒を取り巻く多様な危険を的確に捉え、対策を推進することが必要。また、安全教育や安全管理、家庭、地域との連携の推進にあって、地域間、学校間、教育委員会に差が存在していると指摘されております。  防災については、現在、学校と地域との協力体制は、どのようになっていますでしょうか。 319 ◯議長(加藤忠勝君) 教育部長。 320 ◯教育部長(小川宏治君) 防災にかかわる学校と地域との取り組みにつきましては、市全体で、9月1日に取り組むシェイクアウト訓練を、各学校で実施しています。避難訓練では、消防署の方々を講師に招いて、消火器訓練等を行う学校もあります。  各校独自の取り組みとしましては、昨年度、松尾中学校において、ミニ集会を実施した中で、日本防災士会千葉県北部支部から講師を招き、「地域での自助・共助による防減災」ということで、講話をいただいた後、避難所としての学校の役割、地域での運営方法について、グループ討議を行い、学校と地域での意見交換を行いました。  蓮沼中学校では、蓮沼地区自主防災会連合会が中心となって、自主防災訓練を実施した際に、ボランティア部が炊き出しの手伝い等を行っております。  蓮沼小学校では、今年度、地域の方々を対象に、防災にかかわるミニ集会を計画しております。ミニ集会等の活用は、地域との協力体制づくりに、大変有効と考えております。今後も、地域との連携を、さらに進めていきたいと考えております。 321 ◯議長(加藤忠勝君) 市川議員。 322 ◯11番(市川陽子君) ありがとうございました。  その中、第2次学校安全の推進に関する計画が、平成29年3月24日に、閣議決定されました。本計画は、学校と保護者、地域住民、外部専門家らの連携体制の構築を強く推進し、新たな5年間の計画を策定されたとありますが、市は、この計画をどのように考えていくのでしょうか。 323 ◯議長(加藤忠勝君) 教育部長。 324 ◯教育部長(小川宏治君) 第2次学校安全の推進に関する計画につきましては、平成29年3月31日付で、各都道府県教育委員会教育長宛てに、通知されました。山武市は、教育振興基本計画の後期計画、平成30年度から平成34年度までの5年間の計画の中で、重点施策3で、子・保護者・地域に信頼されるこども園・幼稚園・学校づくりの推進として、安全・安心な学校づくりに取り組んでおります。  具体的には、安全計画や保健計画、危機管理マニュアルの見直しと充実、地域安全マップの作成と公開、防災教育の推進と防災用品の整備、災害時初動対応マニュアルに基づいた防災訓練の実施等に努めております。  今年度においては、学校と保護者や地域住民、外部専門家との連携から、地域の防災士を講師に招いて、防災教育の授業や学校の避難訓練を実施するなど、消防防災課と連携し、地域の特性を踏まえた防災教育を進めてまいります。  先日、市内の小中学校の校長会議においても、周知したところでございます。 325 ◯議長(加藤忠勝君) 市川議員。 326 ◯11番(市川陽子君) ありがとうございました。  やはり、計画の中、しっかり……。これから、平成30年度から34年度の計画をしているわけですけれども、的確に子どもたちに訓練ができるように、よろしくお願いしたいと思います。  そこで、平成29年度教育委員会事務の点検・評価に関する報告書の31ページから33ページの学識経験者の意見と教育委員会の評価が載っております。そこには、先ほど、部長も、お話しされましたけれども、推進施策として、(3)家庭・地域と連携した開かれたこども園・幼稚園・学校づくりの推進、次に、学識経験者の意見として、「「防災体制の強化」事業について、東日本大震災時に、学校や教育現場の避難誘導等について、行政の責任が問われるため、災害時における学校の連絡体制について、しっかりと取り組んでもらいたいと思います」とあります。  また、教育委員会の評価として、「「防災体制の強化」事業について、防災訓練を通して、問題点・改善点を認識し、マニュアルの充実をより図ってもらいたいと思います」と載っております。  今年、それを入れ込みながら、対応していくという話でございますけれども、やはり、児童生徒の安全に、学校が地域と協力して、実効性のある対策をどう構築するか、この課題に真剣に向き合うべきではないでしょうか。  それでは、教育長の見解をお聞かせください。 327 ◯議長(加藤忠勝君) 教育長、御登壇願います。 328 ◯教育長(嘉瀬尚男君) 学校は、児童生徒が集い、そして、人と人との触れ合いによって、人格の形成がなされる場でございます。そして、生きる力を育む場となります。そこには、児童生徒の安全の確保が保障されることが不可欠でございます。  児童生徒には、自らの安全を確保することができる力を身につけさせることが重要です。そのためには、学校と保護者や地域、関係機関が連携をし、共同する体制を構築する必要がございます。  教育委員会としては、来年度、統合による新設校について、コミュニティ・スクールとして、学校運営協議会を設置する準備を進めており、地域とともに、開かれた学校づくりを考えております。それらの組織を活用し、学校の課題に対して、保護者や地域住民が、防災教育や防災対策などをともに考え、支援をしていくスタイルを構築していく予定でございます。  児童生徒が地域の方々とともに、地域の一員として、防災訓練等に参加をするなど、体験をして、学ぶことで、自らの安全と家族、地域を大切にする人間に成長するよう努めてまいります。 329 ◯議長(加藤忠勝君) 市川議員。 330 ◯11番(市川陽子君) やはり、教育ということで、自らの安全を自分で守る、これを教育していくということは、とても大事だと思います。そして、また、地域とコミュニケーションをとれるような子どもにしていくことも、この防災の教育の中で、得られていくのではないかと思います。  ここでですが、地域の状況が違いますけれども、風化させないためにも、事例として聞いてください。  宮城県の石巻市、大川小学校では、児童らは、標高の高い裏山には、避難しなかった。それは、市が作成したハザードマップで、同小が、津波の予想浸水域外に立地していたことが、理由の1つとあります。  また、高知県の小学校では、南海トラフ巨大地震に備え、2016年度に避難生活や炊き出しの訓練を地元消防団と連携して行ったほか、識者の指導のもと、学校周辺の危険箇所を調査し、防災マップにまとめて、地域住民に配布したとあります。  やはり、検証して、取り組んでいくことが大事かなと思います。この防災マップも、できれば、先ほども申し上げましたけれども、児童生徒の命を守るために、新たに地域と協力しているとして、実効性のある対策として、地域の方にも配布していくということが、大事ではないかと思いますので、これは、提案しておきたいと思います。  では、次に、避難道路整備事業についてです。先ほど、代表質問の中、各事業等の執行率の話がありましたが、現在の用地買収についてはいかがでしょうか。 331 ◯議長(加藤忠勝君) 都市建設部長。 332 ◯都市建設部長(平出博男君) 用地買収の進捗状況でございますが、平成30年6月1日現在で、お答えさせていただきます。  はじめに、避難道路整備事業でございます。平成27年度から用地交渉を開始し、買収予定面積、約8,600平方メートルに対しまして、取得済み面積7,350平方メートル、用地取得率で約85%といった状況にございます。  次に、上横地・松ヶ谷線外防災ネットワーク道路整備事業につきましては、平成29年度から、用地交渉を開始し、買収予定面積約6,930平方メートルに対しまして、取得済み面積1,650平方メートル、用地取得率で約23%。  続く、蓮沼ホ・蓮沼イ線外防災ネットワーク道路整備事業につきましても、平成29年度から用地交渉を開始し、買収予定面積約2,000平方メートルに対しまして、取得済み面積520平方メートル、用地取得率が約26%となっており、全ての事業において、継続的に地権者の皆様と交渉を続けている状況でございます。  以上です。 333 ◯議長(加藤忠勝君) 市川議員。 334 ◯11番(市川陽子君) 延長、2年ぐらい延ばした形ですけれども、実際的には、なかなか用地買収が難しいのかなと。また、自分の土地でもありますので、丁寧に接してあげなければいけないと思いますので、この点、よろしくお願いいたします。  私の近くでもある広域農道より、成東総合運動公園までの区間、先に成東総合運動公園前の道路整備にかなり時間がかかっていたようですが、その理由についてお聞きします。 335 ◯議長(加藤忠勝君) 都市建設部長。 336 ◯都市建設部長(平出博男君) 道路整備の遅延理由についてお答え申し上げます。  御質問の道路でございますが、成東総合運動公園の敷地の一部を通過する形で、計画されました。当初、完成時期を平成29年3月を予定しておりましたところ、平成29年11月の完成に至ったものでございます。  遅延理由、整備の遅れでございますが、この道路整備工事は、運動公園内の施設改修工事と関連性及び同時期の施工が望ましいことから、工程等の調整を進めていたところ、本道路工事区域の一部が、埋蔵文化財の盛り土保存箇所であることが判明いたしました。  そこで、千葉県と協議した結果、当初、予定としておりませんでした文化財調査が必要となり、それに時間を要したことから、工事の進捗に遅れが生じたものでございます。  今後は、事前に関係部署、関係機関と十分協議を重ね、整備に当たっては、慎重に対応してまいる所存でございます。 337 ◯議長(加藤忠勝君) 市川議員。 338 ◯11番(市川陽子君) わかりました。  私も、かなり時間がかかっていたので、やはり、何かしらあるのかなという思いではいたんですけれども、今、理由がはっきりわかりました。  地域住民と道路を利用している方から、まだ通過できない道路に、夕方から青色の点滅になっているが、いつになったら、通れるのかと問い合わせがあります。なぜ進んでいないのかをお聞かせください。 339 ◯議長(加藤忠勝君) 都市建設部長。 340 ◯都市建設部長(平出博男君) 通行不能箇所となっている理由でございますけれども、まず、成東総合運動公園北側の交差点部で、平成29年度に完成いたしました約140メートル区間の新設道路の現状について、お答えをさせていただきます。  成東総合運動公園の北側交差点は、現状、変形交差点となっており、小規模な物損事故の発生も少なくない状況にございます。そこで、当該事業の詳細設計時において、千葉県警察交通規制課と、交差点の形状について、道路協議を行ったところ、直角の十字路交差とすることで、協議が整ってございます。現状の変形交差点に、新設道路をこのまま接続いたしますと、さらに事故を誘発する変形五差路の交差点形状となるものでございます。  通行可能とするには、道路利用者への十分な安全対策が必要となってまいります。置き基礎ガードレールや注意喚起看板、路面標示や夜間対策のほか、計画道路の高さと現況道路の高さの調整など、必要な措置を講じますと、仮設的な工事費等で、多額の経費が必要となってまいります。  以上のことから、第一に、道路利用者の安全面と費用面を考慮いたしまして、現時点での新設道路は開放とせず、従前の交差点形態のままとしているところでございます。利用者、地域の皆様には、御不便、御迷惑をおかけしているところですが、御理解のほどよろしくお願い申し上げます。 341 ◯議長(加藤忠勝君) 市川議員。 342 ◯11番(市川陽子君) わかりました。  それでは、その青色の点滅ですけれども、通過できるまでに、何らかの対応はできないでしょうか。 343 ◯議長(加藤忠勝君) 都市建設部長。 344 ◯都市建設部長(平出博男君) 青色の点滅でございますけれども、現状のところ、やはり、危険回避ということで、点滅のほうはさせていただいているという状況にあります。 345 ◯議長(加藤忠勝君) 市川議員。 346 ◯11番(市川陽子君) わかりました。  そういう点についても、広報等で、住民に伝えていただければと。これは要望としておきます。  では、今年度の事業計画は、どのように考えているんでしょうか。 347 ◯議長(加藤忠勝君) 都市建設部長。 348 ◯都市建設部長(平出博男君) 今年度、平成30年度事業計画でございます。  はじめに、避難道路整備事業につきましては、残り15%の用地交渉を継続的に行いながら、工事可能な区間の工事発注を進めてまいります。  工事予定といたしましては、緑海小学校の海側、約200メートルと、勝覚寺南側、約200メートルの整備を予定しているところでございます。  次に、上横地・松ヶ谷線外防災ネットワーク道路整備事業につきましては、全線にわたり、用地買収の必要な区間となっていることから、用地がまとまって確保できた部分より、順次、工事発注を予定しております。  特に、先ほどの質問にございました成東総合運動公園北側交差点部分の用地交渉を優先的に行い、早期に工事発注できるよう努めてまいります。  最後に、蓮沼ホ・蓮沼イ線外防災ネットワーク道路整備事業につきましては、起点側、主要地方道飯岡一宮線の交差点付近から、北側へ約200メートルにつきまして、完成形で仕上げる工事を発注する予定でおります。  以上です。 349 ◯議長(加藤忠勝君) 市川議員。 350 ◯11番(市川陽子君) わかりました。  それでは、避難道路整備事業等の3カ所があるわけですけれども、完成の予定は、いつごろと捉えているでしょうか。 351 ◯議長(加藤忠勝君) 都市建設部長。 352 ◯都市建設部長(平出博男君) はじめに、避難道路整備事業の事業完了でございます。平成31年度末を予定しているところでございます。  また、上横地・松ヶ谷線外防災ネットワーク道路整備事業並びに蓮沼ホ・蓮沼イ線外防災ネットワーク道路整備事業の両事業の完了につきましては、平成32年度末を予定しているところでございます。よろしくお願いします。 353 ◯議長(加藤忠勝君) 市川議員。 354 ◯11番(市川陽子君) わかりました。  では、2点目の感震ブレーカーの導入について。現在、公明党の全議員、約3,000人は、4月から6月まで、「100万人訪問・調査」運動を、全国で展開しております。「子育て」、「介護」、「中小企業」、「防災・減災」の4テーマで、アンケートをする運動でございます。
     その中、防災・減災等の感震ブレーカーに関心のある方が多くいました。代表質問にも、住宅・建築物の倒壊は、火災が原因とありました。過去の大震災における火災の原因の6割が、電気に関するものとされています。私たちの住宅では、ガス設置の場合は、揺れによって、とまります。また、漏電ブレーカーもあります。しかし、電気等の場合は、設置されておりません。  そこで、感震ブレーカーは、一定以上の揺れを感知すると、自動的に電気を遮断して、地震直後の火災や復旧後の通電火災を防ぐのに、効果的と言われております。  それでは、市全体に普及・促進してはいかがでしょうか。 355 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 356 ◯総務部長(石橋和記君) 感震ブレーカーにつきましては、機能、価格もさまざまでありまして、これらの情報を収集するとともに、自主防災組織や防災士の連絡会などの機会を捉えまして、まずは市のホームページで紹介するなど、普及・啓発に努めてまいりたいと考えております。 357 ◯議長(加藤忠勝君) 市川議員。 358 ◯11番(市川陽子君) 既に千葉市は、住宅密集地に対応しております。  感震ブレーカーの種類には、先ほど、部長がおっしゃられたように、分電盤タイプ、内蔵型、後づけ型、コンセントタイプ、簡易タイプのものがあります。金額的には、かなり異なりますが、私は、高齢者世帯に対し、市独自の導入を考えてはいかがかと思いますが、その方向性はないでしょうか。 359 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 360 ◯総務部長(石橋和記君) 現時点では、助成制度の導入については、考えておりませんけれども、国・県の補助制度の創設など、財源が確保されるまでは、普及・啓発に努めてまいりたいと考えております。 361 ◯議長(加藤忠勝君) 市川議員。 362 ◯11番(市川陽子君) よろしくお願いいたします。  啓発することによって、自ら、自宅でつける方もいらっしゃるかもしれませんので、よろしくお願いいたします。  3点目の備蓄倉庫の物品の拡充について。備蓄倉庫は27カ所ということでございましたが、備蓄品の災害ベッドですけれども、3.11東日本大震災の際に、成東東中学校の体育館へ、青松苑の高齢者と光洋苑の障害者の方を、職員が全員で、避難誘導していきました。私も現場にいましたが、余震も続き、設備もない中での介護です。運動のマットレスでは、長く滞在の場合など、健康上、問題が生じてしまうところでした。しかし、2日間ぐらいで移動ができ、安心した経緯があります。  何か方法がないかと捉えていたところ、エアーマットや段ボールベッドがあることを知りました。段ボールベッドは、体重を支える強度が確保され、また、地面と段差ができるため、高齢者でも寝起きがしやすく、活用的とあります。  そこで、災害ベッドの段ボール確保として、段ボール製造業とベッドや仕切り用の段ボール等の供給協定の締結を提案しますが、いかがでしょうか。 363 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 364 ◯総務部長(石橋和記君) 段ボール業者との供給の協定ということでございます。避難所での状況を想定いたしまして、また、福祉施設関係者、自主防災組織関係者の意見も聞きながら、議員のほうから、その有効性はお聞きしておりますので、導入について、検討していきたいと考えております。 365 ◯議長(加藤忠勝君) 市川議員。 366 ◯11番(市川陽子君) よろしくお願いいたします。  それでは、もう1点ですけれども、備蓄品の授乳用液体ミルクについてお聞きします。  はじめに、以前から設置されているプレハブの備蓄倉庫と、サンブスギでつくった備蓄倉庫では、機能的にはどう違うのかお伺いします。 367 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 368 ◯総務部長(石橋和記君) サンブスギ製の倉庫は、現在、さんぶの森公園と成東総合運動公園の2カ所に設置をしてございます。  サンブスギ製の倉庫は、木材としての調湿機能、また空気の通るすき間を設けることによる温度調節機能等については、すぐれているものと考えております。  今後の更新に当たりましては、機能面や、また経済性や保管能力等について、プレハブ倉庫と比較をしながら、設置をしてまいりたいと考えております。 369 ◯議長(加藤忠勝君) 市川議員。 370 ◯11番(市川陽子君) わかりました。  私は、3月20日に、公明党の女性委員会の子ども・若者支援プロジェクトチームの会合に、参議院議員会館にて参加し、消費者庁の説明を伺うことができました。  この製品は、授乳に必要な栄養が含まれた液体状の乳製品です。このたび、常温で保存ができるため、普及を望む声が多いため、授乳用液体ミルクが、国内で製造・販売できる見通しとなりました。常温で保存とのことで、プレハブか、またサンブスギかの違いを、それで、聞かせていただきました。  熊本地震の発生時には、哺乳瓶の消毒や調乳が困難な状況があったので、そのとき、フィンランドから救援物資として、液体ミルクが届けられ、母親たちに大変に喜ばれたそうです。やはり、粉ミルクと違って、お湯で溶かす必要がありません。このため、水や水を沸かすための燃料の確保が難しい災害時に、有効活用できるものです。  今後、山武市においても、導入を考えてはいかがでしょうか。 371 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 372 ◯総務部長(石橋和記君) 液体ミルクにつきましては、国内では、製品の製造、保存の基準がなく、輸入品のみのため、供給量が限られておりましたが、厚生労働省令が改正となりまして、国内での購入が可能となれば、その段階で、導入をしたいと考えております。 373 ◯議長(加藤忠勝君) 市川議員。 374 ◯11番(市川陽子君) ありがとうございます。  厚労省は、液体ミルクを調製液状乳と定義し、粉ミルクに当たる調製粉乳や常温で保存できる製品も存在する乳飲料の規格基準に準じる形で、細菌数や容器包装などの規格基準案を決めたようです。今後、省令を改正し、規格基準を定める方向です。  また、乳児の発達に適した特別用途食品として、表示するための許可基準の作成を、消費者庁が進めております。赤ちゃんの生命にもつながる備蓄品です。必要があるかと思いますので、ぜひ、早目の導入を強く望みます。  それでは、最後に、防災の際、本部長として、指揮をとる市長、継続と改新により、住みよいまちづくりの一環に、防災、防犯、安全対策として、掲げております。市民の命と財産を守る立場となります。  それでは、市長の見解をお聞かせください。 375 ◯議長(加藤忠勝君) 市長。 376 ◯市長(松下浩明君) 市川議員によります災害時における対策について、るる御質問、御提言いただきまして、ありがとうございます。  防災対策につきましては、非常に重要な行政の責務の1つとして、捉えております。今回の選挙におきましても、ふるさと山武市のまちづくりの展望として、大きく8つの柱を掲げております。  さらなる防災環境の充実を図りながら、災害に強い山武市の創造に全庁を挙げて、取り組み、災害から市民の生命、身体及び財産を守るという使命を胸に、精進いたしてまいりたいと考えております。ありがとうございます。 377 ◯議長(加藤忠勝君) 市川議員。 378 ◯11番(市川陽子君) ありがとうございました。  やはり、市長を中心に、庁舎内での初動体制は、ぜひやっていただければと思います。  これで、松下市長が、山武市の将来に向けての展望をより高く掲げ、今後の行政運営のかじ取り役として、心から御期待を申し上げ、公明党代表の関連質問を終わります。 379 ◯議長(加藤忠勝君) 以上で市川陽子議員の関連質問を終わります。  ここで、暫時休憩いたします。再開は3時20分といたします。               (休憩 午後 3時07分)               (再開 午後 3時18分) 380 ◯議長(加藤忠勝君) 再開します。休憩前に引き続き会議を開きます。  ほかに関連質問はありませんか。  本山英子議員、御登壇願います。  本山議員。 381 ◯14番(本山英子君) 公明党、本山英子です。議長の許可をいただきましたので、公明党、長谷部議員の代表質問に関連し、質問をさせていただきます。  農業は、私たちが生きていく上で、欠かせない米、野菜、果物などの食料を供給してくれています。新鮮で安全な食べ物を生み出し、心豊かな食生活を与えてくれる重要な役割が、農業だと思います。  6日の千葉日報一面に、2017年産米の作付実績と2018年産の見通しの記事がありました。千葉県として、横ばいであるものの、県内市町村では、田んぼのない浦安市と鎌ケ谷市を除く52市町村のうち、実績として、山武市や香取市などで増加、また、計画においても、増加したのが、県全体の約27%で、この中に山武市も入っています。  野菜においても、千葉県は収穫量において、上位を占め、その県内において、山武市の収穫量も上位を占めています。  これだけの結果を出せる山武市の農業は、大変誇れるものと思っています。何より、落花生において、今はお隣の八街市が有名ですが、1847年、山武市草深に生まれた牧野萬右衛門さんは、落花生の栽培及びこれを県内に広めた先駆者であり、旧成東町草深は、落花生発祥の地と言えるのだそうです。  ここで、市の基幹産業の1つである農業を、松下市長は、今後どのように施策を展開していきたいとお考えでしょうか。 382 ◯議長(加藤忠勝君) 市長。 383 ◯市長(松下浩明君) 本市の農業は、生産品目が多種で、品質もよく、千葉県内におきましても、生産量のランクも常に上位に位置をしております。これもひとえに農業者の皆様方の日ごろの努力のたまものであると認識をしております。  しかし、農業が抱えます問題として出てくることが、人と農地の問題でございます。将来の本市の農業を支える人材を確保するためには、地域農業の担い手の育成及び青年の営農意欲の喚起を促すこと、また、農地を集積、集約化を図り、有効に活用するため、農業の生産向上、経営規模のさらなる拡大を図っていくことが重要と考えております。これらの問題を一つずつ解決し、本市農業の発展につなげていきたいと存じます。 384 ◯議長(加藤忠勝君) 本山議員。 385 ◯14番(本山英子君) 松下市長、ありがとうございます。  農業の問題につきましては、山武市においては、本当に第一優先という課題であると思います。そこで、今後、山武市といたしましては、耕作放棄地活用の施策をどう考えていますか。お聞かせください。 386 ◯議長(加藤忠勝君) 経済環境部長。 387 ◯経済環境部長(越川 俊君) お答えいたします。  耕作放棄地の解消のために、地域ぐるみの農地の保全管理や担い手の農地集積など、発生を抑制するとともに、農業者等が行う荒廃農地を、再生利用する取り組みを推進するとともに、再生利用可能な荒廃農地の農地中間管理機構への利用権設定を進めることにより、耕作放棄地の発生防止と解消に努めてまいります。  また、農地の基盤整備事業、土地改良事業ですけれども、農地中間管理事業のそういった活用も、今後、期待されますことから、耕作放棄地の解消につながるものと考えております。  以上です。 388 ◯議長(加藤忠勝君) 本山議員。 389 ◯14番(本山英子君) わかりました。  また、土地持ち非農家の方や高齢化等の諸事情によって、田の耕作ができなくなり、貸したい、また、耕作を任せたいと思う方については、市として、間に入り、紹介等をすることについては、どうなのかをお聞かせください。 390 ◯議長(加藤忠勝君) 経済環境部長。 391 ◯経済環境部長(越川 俊君) 高齢化等の諸事情によりまして、耕作ができなくなったときなどに、農地を貸したいという場合に、平成26年度より、国によって、制度化されました。先ほど申し上げました農地中間管理事業について、御案内申し上げさせていただきます。  農地中間管理事業は、地域農業の担い手への農地集積・集約化を図るため、農地の中間的な受け皿となる農地中間管理機構が、農地所有者と農業経営者の間に立ちまして、農地の集団化、経営規模の拡大、新規参入を進めるものでございます。  本事業の活用によりまして、貸し付けを希望されている農地、担い手の決まっていない農地などの有効活用が図られ、農地の集約による効率的な農業経営が可能となるものと考えております。 392 ◯議長(加藤忠勝君) 本山議員。 393 ◯14番(本山英子君) わかりました。  放棄地を未然に防ぐためにも、今、答弁いただきました農地中間管理制度についての周知が、大変大事ではないかと思います。これをどのように、現在、周知をしていただいているでしょうか。 394 ◯議長(加藤忠勝君) 経済環境部長。 395 ◯経済環境部長(越川 俊君) 周知でございますが、農地中間管理機構につきましては、公益社団法人千葉県園芸協会が、ラジオCM等で、周知を図っていただいております。千葉県園芸協会は、千葉県が農地中間管理機構として、指定をした組織となります。  市では、農家組合を通じて、パンフレット等を回覧するなど、耕作放棄地を未然に防ぐために、市民の皆様への周知を図っておるところでございます。  また、農地の基盤整備事業、土地改良事業等を実施する場合にも、中間管理事業が活用されることがございますので、関係者へのさらなる周知を図ってまいります。  以上です。 396 ◯議長(加藤忠勝君) 本山議員。 397 ◯14番(本山英子君) わかりました。  また、細かいさまざまなケースがあるのではないかと思われます。そういった点におきましても、ぜひ、相談窓口の設置も、市役所内にしていただくことが必要ではないかと思いますが、これについては、いかがでしょうか。 398 ◯議長(加藤忠勝君) 経済環境部長。 399 ◯経済環境部長(越川 俊君) 相談の窓口ですが、市役所農林水産課と、東金市にあります千葉県山武農業事務所内に農地中間管理機構の推進員が、常時2名おります。相談等も、その方々が対応しておるところでございます。  手続につきましては、市役所農林水産課のほうへ御連絡等をいただければ、中間管理機構の推進員と連絡をとりながら、スムーズに契約等に結びつけるよう取り組みを進めているところでございます。 400 ◯議長(加藤忠勝君) 本山議員。 401 ◯14番(本山英子君) わかりました。  そういったことにつきましても、私が見落としているだけかもわかりませんが、広報等でお知らせをしていただけると。また、電話番号等につきましても、わかりやすく。最初に、お電話をしていく方が多いのではないかと思われますが、突然、行って、担当者がいないなどということもあるかと思いますので、ぜひ、そういったことをまとめまして、広報で、周知をまた促していただければと思います。  最後に、中間管理事業の実績と今後の進捗状況をお聞かせください。 402 ◯議長(加藤忠勝君) 経済環境部長。 403 ◯経済環境部長(越川 俊君) 農地中間管理事業の実績といたしましては、制度化されました平成26年度から平成29年度末までの合計で申し上げさせていただきます。
     貸し手、農地を貸したいという件数が、205件ございます。  面積といたしまして、113.7ヘクタールでございます。  そのうち、貸し借りの契約に至った農地の合計面積になりますが、こちらが112.8ヘクタール、貸し借りの契約件数にいたしますと、82件でございます。  以上でございます。 404 ◯議長(加藤忠勝君) 本山議員。 405 ◯14番(本山英子君) わかりました。  これだけの実績があるということでありますし、まだまだこういった制度がある、また、事業があるということを知らない方がいると思いますので、重ねまして、ぜひ、この周知にも、よろしくお願いをいたしたいと思います。  次に、山武市の公共施設等総合管理計画についての関連質問をさせていただきます。  はじめに、最近、突如として、破損状態になった本庁舎正面玄関入り口の天井部分における修繕についてお聞きします。現状とその安全性、もとどおりになるのは、いつを予定をしているのかをお聞かせください。 406 ◯議長(加藤忠勝君) 財政課長。 407 ◯財政課長(鈴木幸宏君) 市役所正面玄関の修繕についてお答えいたします。  去る先月、5月2日に職員の目視によりまして、玄関ポーチの軒裏のゆがみを発見いたしました。  直ちに、立ち入り禁止措置、調査準備を行いまして、ゴールデンウイーク明けの5月15日に設計業者等により調査を実施したところ、天井のつり金具等の不具合が数カ所あったため、直ちに、天井材の撤去工事を実施いたしました。  その後、現地調査の結果、完全復旧までには数カ月かかることが見込まれることから、落下危険部位を全て撤去いたしまして、現在は安全に通行できるような状態になっております。  現在の進捗状況といたしましては、実施設計の段階で、工法、部材等の確認を行っているところでございます。今のところ、つり天井の採用はしない方向で、設計を進めております。  そのほか、今回、落下の危険性のあった玄関ポーチの周りの軒の裏部分につきましても、あわせて、修繕を行いたいと考えております。  また、スケジュールにつきましては、今月6月中に、実施設計を完了いたしまして、工事発注後、天候に左右されることはあると思いますけれども、できるだけ早く工事を終わらせたいと考えております。  なお、工事期間中は、来庁者の方には、大変御不便をおかけいたしますけれども、工事中は、安全第一に努めまして、進めていきたいと考えております。 408 ◯議長(加藤忠勝君) 本山議員。 409 ◯14番(本山英子君) 今、工事中の来庁者への配慮ということでございました。この点につきましても、先般の危険であるというときの案内板が出ておりましたけれども、やはり、戸惑う方が多いのではないかと思われます。それにつきましても、また、今度は業者の方が入りますので、よりわかりやすい案内表示にはなると思います。  裏の駐車場等も、そういうときには、庁用車についても配慮をいただきまして、足の悪い方や高齢者の方が、後ろからスムーズに入れるようなことも、御配慮いただければなと思います。どうぞよろしくお願いしたいと思います。  今回のことを受けて、気になることがあったわけですが、この点検は、どのようになっていたのかということです。山武市の総合管理計画の9ページの点検等の実施方針の中には、建築物系公共施設に、これまで行ってきた法定点検と記載がありますが、まず、法定点検の対象の施設、法定点検が行われたデータに基づく改修計画はあるのかをまずお聞かせください。 410 ◯議長(加藤忠勝君) 財政課長。 411 ◯財政課長(鈴木幸宏君) 法定点検の対象施設ですけれども、主なものといたしまして、建築基準法第12条に基づきます特殊建築物定期報告制度があります。これは、学校施設や、またエレベーター等、昇降機等が対象となっております。これらは、建築物の安全性の確保と適正な維持保全を図るために、所有者または管理者が、建築士等に定期的に調査、検査をさせるものでございます。その結果を、特定行政庁に定期的に報告するものがございます。  また、データ等の改修計画等の御質問ですけれども、現在、結果に基づく具体的な計画はございませんけれども、その点検調査時に指摘のあった箇所については、速やかに修繕等の対応を行っているところでございます。 412 ◯議長(加藤忠勝君) 本山議員。 413 ◯14番(本山英子君) わかりました。  これから直していけばいいことでありますが、やはり、今までのやり方としては、壊れたら直す。悪い言葉で言えば、行き当たりばったりです。そのようなことから、これからは、もう国が定めた長寿命化ということに従っていくわけでありますので、ぜひ今後のことに、このことを反省として、つなげていっていただければと思います。  次に、計画の中の5ページですけれども、市が所有する平成28年3月現在の建築物の延べ床面積は20万2,732.44平米であり、市民1人当たりの公共施設の延べ床面積を換算すると、約3.88平米となり、全国平均値が3.22平米であることから、全国平均より、約1.2倍の公共施設があることになるとあります。また、町村合併により、機能の重複している施設が、多数存在していることが現実です。  1980年代の経済成長期に、急激な人口の増加に伴い、それに対応するため、平成5年から平成10年の間に施設面積が急激に増え、このため、大規模修繕の目安となる建築後30年を超える建築物の延べ床面積は全体の33%と多くはありませんが、現在の施設を保持し続けますと20年後には8割以上の施設で、大規模改修が必要となりますとありました。  また、これらを今までのように、壊れたらやり直すというやり方をしていますと、同じ時期に、破損が集中した場合、財政への大きな負担が予測されますし、何より利用者に危険が及ぶことも懸念されます。  この計画の9ページにある点検等の実施方針については、現在、どのように進んでいるかをお聞かせください。 414 ◯議長(加藤忠勝君) 財政課長。 415 ◯財政課長(鈴木幸宏君) 現在の各施設の点検方法ですけれども、法令に基づきます法令点検、維持管理業務の点検、また、日常の職員の目視による点検等が、主なものとなっております。  今年度から策定業務を行っております公共施設個別施設計画の中で、各施設等の老朽化・劣化状況を調査いたしまして、その結果をもとに、日常点検マニュアルの作成について、検証を行ってまいりたいと考えております。  なお、大規模な点検等につきましては、専門的な見地が必要となることから、専門業者に委託する、また、比較的小規模なものにつきましては、施設管理者、例えば、職員でもチェックできるようなマニュアルを整備していきたいと考えております。 416 ◯議長(加藤忠勝君) 本山議員。 417 ◯14番(本山英子君) わかりました。  また、公共施設等総合管理計画は、学校や公民館などの公共施設や道路、水道などのインフラ施設の老朽化が進んでいる中、今後も適切に維持管理していくためには、多額の費用が必要となるわけですけど、少子高齢化と人口減少が続いていく中で、追加的な財源を確保していくことは、困難な状況にあります。  また、人口構成など、社会構造の変化に伴って、公共施設等の利用需要や必要な機能も変化していくことが容易に予想されます。  こうした状況を踏まえながら、公共施設等の老朽化対策に計画的に取り組んでいくとともに、財政負担の軽減、平準化を図り、将来を見据えた適切な公共施設等のあり方を検討していくための基本的な方針を示すものとして、策定されたと思います。  この計画の6ページには、「普通建設事業費を、平成27年度決算時の29億円から、平成34年度には9.5億円まで抑制しなければ、健全財政を維持できないと予測している」ともあります。  そこで、公共施設の市町村による公共建築物の個別施設計画の策定は、平成32年度までに策定することを求められていますが、これについてお聞かせください。 418 ◯議長(加藤忠勝君) 財政課長。 419 ◯財政課長(鈴木幸宏君) 個別施設計画の策定内容ですけれども、平成30年度、今年度につきましては、各公共施設における老朽化、劣化状況等の現状の課題の把握、コスト、運営状況、稼働率等の実態調査を行いまして、その各調査の結果に基づきまして、施設の再編成等の検証を行ってまいります。  さらに、平成31年度につきましては、中長期保存計画の作成、個別施設計画の作成、個別計画の実行のための方策の検討などを行ってまいる予定でございます。  ついては、本計画は、ファシリティマネジメントを推進するに当たり、具体的また財政面から見ても、実効性のある計画として策定していきたいと考えております。 420 ◯議長(加藤忠勝君) 本山議員。 421 ◯14番(本山英子君) 今、財政課長が言われたとおりに、財政との整合性が合わなければ、つくったとしても、ともに倒れてしまうかもしれない。また、絵に描いた餅になってしまうかもしれないという点におきましては、ぜひ、現実の調査をしっかりする中で、策定をお願いしたいと思います。  次に、12ページの中に、推進体制(案)があるわけですが、これについては、いつから実施をされているのか、どのような人で構成されるのかをお聞かせください。 422 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 423 ◯総務部長(石橋和記君) 仮称でございますが、山武市FM戦略会議につきましては、市長、副市長、各部長等で構成いたします、いわゆる庁議メンバーで構成をいたしまして、公共施設マネジメント推進に係る意思決定、政策的な部分を含めた方針等の決定を役割として考えております。  仮称の公共施設FM検討部会につきましては、施設を所管する各課長等で構成をいたしまして、公共施設マネジメント推進に係る各種調整・立案を行う場としたいと考えております。  設置の時期につきましては、今年度、個別施設計画を策定していく中で、各施設の実態調査を行いまして、課題がある程度見えてきた段階で、議論を進めていきたいと考えております。 424 ◯議長(加藤忠勝君) 本山議員。 425 ◯14番(本山英子君) わかりました。  余り言いたくはないですけれども、この計画ができてから、この1年間が、この計画の中に示されていることが、余り進んでいなかったということも、申しわけありませんけれども、若干見てとれるなということを感じます。本当に大切なことでありますので、ぜひとも、しっかりと推進をしていただければと思います。  最後に、市長にお尋ねいたします。今、部長から答弁いただきましたが、今後の市の財政状況に大きく影響されるであろう公共施設のあり方を検討していく推進体制には、FM戦略会議、FM検討部会があります。成功例の多い自治体に協力を求めて、会議の構成員に、ぜひ、外部の方も入っていただいて、意見や提案をいただくことも必要ではないでしょうか。  市長の選挙公約にも、公共施設の長寿命化と適正な管理とあります。ぜひ、今後のお考えをお聞かせください。 426 ◯議長(加藤忠勝君) 市長。 427 ◯市長(松下浩明君) 本山議員の山武市公共施設等総合管理計画についての御質問、本当にありがとうございます。  平成18年3月に4町村が合併して、山武市が誕生して、これまで山武市として、さまざまな課題に対して、山武市が旧町村の枠を超えて、新しく市として、一本化するための施策・事業を展開してきていたと思います。  合併して12年が経ちましたが、現在もまだ抱える課題は多いと認識をしておりまして、本山議員からの御提案がありました、今、成功例の多い自治体の考え方や、また、構成員であった方から御意見や御提言をいただく方法は、合併をいたしました山武市のファシリティマネジメントを進める上で、有効な手段だと私も思っております。  このFMの推進体制を進めるに当たっては、先進の自治体の例などを参考にしまして、現在、策定を進めております個別施設計画などによりまして、財政のことも考えながら、計画的な整備推進に努めてまいりたいと思っています。ありがとうございます。 428 ◯議長(加藤忠勝君) 本山議員。 429 ◯14番(本山英子君) 今も言いましたけれども、市長はかわったばかりで、申しわけないですが、この1年、この計画は、職員の方たちが一生懸命つくった計画なんです。その中で、一生懸命つくったんですけど、なかなか進まずに、この1年あいてしまった。これは、私は、計画をつくった職員の皆さんに、大変申しわけないなと思います。  ぜひとも、このことを……。市長、そのときは、僕は市長ではありませんでしたよと言いたいかもわかりませんけれども、そこのところもよくお考えいただきながら、大事なことでありますし、財政の健全化を保つということの大目的もありますし、さまざまなことが絡み合うわけですが、最後に、市長に要望です。  再度、ファシリティマネジメントの考え方や、これから進めるであろう自主点検や、予防保全の意識を浸透させるための全職員を対象とした研修を実施をしていかれるよう、強く要望いたしまして、私の質問を終わります。 430 ◯議長(加藤忠勝君) 以上で本山英子議員の関連質問を終わります。  これで、関連質問を終了し、公明党、長谷部竜作議員の代表質問を終わります。  以上で本日予定した一般質問は終了いたしました。  次の会議は、明日、6月12日、引き続き一般質問を行いますので、定刻までに御参集願います。  本日はこれにて散会といたします。御苦労さまでした。                午後 3時44分 散会 Copyright © Sammu City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...